「道化の宇宙」 山口昌男著 講談社文庫
昭和60年9月15日第1刷発行
’85.10.8了とある。
理解し、かつ、面白いと思って読み終えたのだろうか?
62ページまで読み進んで、これ以上読み続けることを
諦めた。ちっとも理解できないし、面白くもない。
もう、こういうペダンチックな書はあわないのかな?
残念!
------------
そういえば、ひとつ気になる箇所があった。
26ページ 2 モーツァルト好きを怒らせよう
『そういえばたしかにかって日本でも一時、感傷的に
流行したフランスの三文文士ヴェルコールの『海の沈黙』
の中で、「優美な」モーツァルトにうっとりと耳を傾け
ながら平気で人殺しのできるナチ将校の像が描かれていた
のがこの平凡な作品の中の救いの部分だと思ったことがある。』
でも、この小説では音楽家としてモーツァルト一人をあげた
わけではない。ほかにバッハ、ヘンデル、ベートーヴェン、
ワグナーもあげている。ちょっと引っかかった一文である。
私は、この小説のなかでドイツ将校の恋人が首筋を刺した蚊を
つかまえその脚を一本一本、憎々しくげにむしり取っていく
描写の方が印象的である。フランスのレジスタンスに対する
ドイツのありようを暗喩的に物語っているようだ。
昭和60年9月15日第1刷発行
’85.10.8了とある。
理解し、かつ、面白いと思って読み終えたのだろうか?
62ページまで読み進んで、これ以上読み続けることを
諦めた。ちっとも理解できないし、面白くもない。
もう、こういうペダンチックな書はあわないのかな?
残念!
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そういえば、ひとつ気になる箇所があった。
26ページ 2 モーツァルト好きを怒らせよう
『そういえばたしかにかって日本でも一時、感傷的に
流行したフランスの三文文士ヴェルコールの『海の沈黙』
の中で、「優美な」モーツァルトにうっとりと耳を傾け
ながら平気で人殺しのできるナチ将校の像が描かれていた
のがこの平凡な作品の中の救いの部分だと思ったことがある。』
でも、この小説では音楽家としてモーツァルト一人をあげた
わけではない。ほかにバッハ、ヘンデル、ベートーヴェン、
ワグナーもあげている。ちょっと引っかかった一文である。
私は、この小説のなかでドイツ将校の恋人が首筋を刺した蚊を
つかまえその脚を一本一本、憎々しくげにむしり取っていく
描写の方が印象的である。フランスのレジスタンスに対する
ドイツのありようを暗喩的に物語っているようだ。
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