『野いちご』

今日は昨日までの暑さと真反対の涼しさというより却って寒気がする陽気だ。
曇天の天気は午後から霧雨のようなものも。
風が寒さを引き立てる。ヤマセ、実際に体験したわけではないが、というのかな。

本日三作目の映画を夕食後に見る。

題名は知っていたが初見。
若いころなら退屈な映画に過ぎなかったのかも知れぬ。
この年になれば老境の医師の回想ともつかぬ世界に違和感を感じない。
いろいろのことが時の隙間を縫うように思い起こされるようになるのだろう。

そしてそれはほろ苦い想い出であれば猶更であろう。

昔、町医者をやっていたころの地の給油所。
あの町から出て地位も名誉も得たかも知れぬがイサークにとって良かったのかどうか。

ラストの表情にその答えが籠められているのだろうが私には掴み取れなかった。

独り気ままに映画三昧の時間を過ごせてまぁまぁ満足の一日だった。


------------------
原題 Smultronstället
製作年 1957年
製作国 スウェーデン
配給 東和
上映時間 91分

監督 イングマール・ベルイマン

キャスト
Professor Isak Borg ヴィクトル・シェーストレム
Sara ビビ・アンデショーン
Marianne イングリッド・チューリン