今日は
ずっと以前に予告してそのままになってしまっていた、ガンスミス ドライバーについて書かせていただくことにします。
今回の本題に入る前に、まず最初にこのマイナスドライバーの比較画像をご覧下さい。左が今回のテーマであるガンスミス ドライバーで、右が一般的なドライバーです。ご覧のように一般的なドライバーでは先端部分が斜めになっているため、ネジの頭のすり割りの上端部分に “線” で当ることになってしまいます。
それに対し、ガンスミス ドライバーでは先端がホロー グラインドでフラットになっているので、すり割りに “面” で当るため、痛めることなくより強いトルクを掛けることができます。銃のネジは結構強いトルクを掛けたり、トルク管理が必要だったりすることがあるんで、必ず先端部分が左側の形状のドライバーを使用して下さいね。ドライバーの購入時には、 “ガンスミス・ドライバー” として販売されている物を選んだ方が安心です。
というわけで、ここからが今日の本題です。私が15歳でライフル射撃競技を始めたとき、最初に購入した工具がこのグレース メタルのガンスミス ドライバー セットでした。理由は銀座銃砲店で薦められたから(笑)。一部、自分の銃に合わせて研ぐ必要があったものの、手が汗で濡れていてもハンドルが滑ることがないし、今でも一番最初に手にするドライバーはこれです。
デザインやロゴが少し変わっているようですが、今でもほぼ同じ物が手に入るようなので、何か一つだけ購入するとしたらやはりコレかな。本題からは逸れちゃいますが、40年経ってもビニールが破けていないというの別の意味で凄いですよね。
しかし、グレース メタルのセットはかさばる上にヘックスも別に持って行く必要があったので、携帯用にこのチャップマンのガンスミスド ライバー セットを追加導入しました。初代は大会でブリストルに遠征したときに射場に置き忘れてきてしまったので、現在所有しているのは二代目です。エクステンションやラチェットも付いているので、出先で使うには凄く便利で手放せません。
世の中の銃がバウとアンシュッツとワルサーの3種類しか存在していなかった学生の頃は(笑)、上記の2種類だけで全て事足りていました。しかし、大学を卒業して競技用ライフル以外の銃を手にするようになると、ポツリポツリとそれだけではカバーできないケースが出始めました。というわけで、少しずつビットを買い足していったところ・・・・・・現在はこんな感じになってしまいました!。
当初、ハンドルはガンスミス ツールで有名な某社の物を購入したのですが、使い心地が私の好みではなかったので、現在ではPBのスイスグリップのハンドルを使っています。黒いボール状のラチェットは以前にライマンの何かのセットを買ったときに入っていた物で、意外に便利なので今でも使っています。
私がビット交換式のドライバーを所有しているもう一つの理由がコレ。トルク ドライバーに使うためです。昔はSBのストックの締め付け程度しか使わなかったのでアンシュッツのトルクレンチがあればOKでしたが、大口径を撃つようになって必要になったため、カノンの空転式を追加導入しました。
実はまだまだガラクタを含めて?色々な工具を使ってますし、古式銃用にワンオフで作った専用工具などもあるので、機会があったらそういった物も少しずつ紹介して行きたいと思っています。
■本日のオマケ
現在、私が自動車の方で使っているドライバーはコレです。最初に購入したPBが
車両火災で全滅してから一時スナップオンに浮気していたこともありますが、やはりPBの使い心地が忘れられず、再びPBに戻りました。現在はスタビー以外はこの貫通式を使っています。オフセットドライバーもPB製です。