半谷範一の「オレは大したことない奴」日記

B級自動車ライターのカオスな日常

荒川弘著、 『百姓貴族 5』 を読みました。

2017-11-30 17:51:30 | 
楽しみにしていた荒川弘さんの農業エッセイ・コミック、 『百姓貴族』 の最新刊、第5巻が出たので、早速GETいたしました!。





ネタバレになっちゃうので具体的な内容に関しては書けませんけど、相変わらず “きれい事” じゃ済まされない農家の現実が炸裂です。やっぱり実体験に基づく話は強いなぁ。なぜ里に下りてきてしまったクマなどの猛獣の捕獲に麻酔銃が使えないのか?というありがちな疑問に関しても、分かりやすく理由が書かれていましたよ。


タヌキに関する話題が出てくるんですけど、 先日 危うく私も同じことをしそうになったので、他人事とは思えません。


表紙をめくったら、カバーの裏にこんなことが書いてありました。



まさに金言ですね。
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書斎の本棚、もう限界!。

2017-11-24 17:41:54 | 
私の書斎は南東の角にあるのですが、デスクの左側には主としてハードカバーの本を収納している棚が全面を覆っているため、窓が塞がれてしまっています。まぁそちらの画像は、このブログでも何度か登場させたことがありましたね。それじゃ、その反対側、デスクの右側はどうなっているのかというと・・・・・・






・・・・・・平綴じの自動車雑誌がぎっしり!。さらに書斎の隣にある納戸も中綴じの自動車雑誌や様々な資料でパンパンの状態です。もう数年前より、意識して極力新しい本は買わないように心掛けてはいるものの、やはり毎月数冊ずつは増殖?してしまうため、すでに一部はすでにカミさんの部屋を浸食しつつあります。もう収納は限界です。これ以上増えたら、唯一の窓の前に本棚を置いて、昼間でも光の届かない暗黒の世界!で仕事をしなければなりません。それだけは、嫌だぁぁぁぁぁぁ・・・・・・



さすがの私も、もう潮時だを認めざるを得なくなりました。長年、 “仕事に必要だから” と言い訳し続けてきたものの、現実にはもうかなり以前から雑誌で何か調べることはほぼないというのが実情で、単に自分の楽しみのために保管していたというのが正直な所だったのです。というわけで、今月から少しずつ、自分が書いた記事が掲載された雑誌を除き、思い切って整理をすることにしました。売れそうな本は売ってしまい、パサートのスタッドレス代の足しにでもしようと思います。


■追記(2018年02月02日)
古雑誌、売っても大してお金にはならないだろうと期待していなかったのですが、パサートのスタッドレス4本+ポルシェのリアタイヤ2本の購入代金になりました(笑)。
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また一つ、巨星墜つ。中村雄二郎さんの本、色々読んだなぁ・・・

2017-10-08 16:54:06 | 
昨日、何気なく夕刊を開いたら、哲学者の中村雄二郎氏が亡くなっていたことを告げる記事が掲載されていました。既に今年の8月26日、91歳の老衰でお亡くなりになっていたのですね。迂闊にも、昨日まで全く気付かずにおりました。



私が初めて中村雄二郎氏の名前を知ったのは、ミシェル・フーコーの 『知の考古学』 (河出書房新社) の訳者としてだったように記憶しています。その後、 『共通感覚論』 (岩波現代選書) 以降、80年代後半辺りまでの著書は全て読みました。


実は今から10年ほど前、もう二度と読むことは無いと思い、哲学、社会学関連の本の大半を処分してしまいました。

“さらば知の巨人達。今の私にとって必要なのは、知識ではなくパンなのだ!”

というわけで、てっきりもう何も残っていないと思っていたら・・・・・・この 『術語集』 (岩波新書) が一冊だけ残っていました。これを手に取るのも30年何年振りか?。



若い頃は生活費を切り詰めて捻出したお金で沢山の本を読み、良い映画を鑑賞し、美術館や博物館に足を運びました。それが将来、必ず自分自身の糧になってくれると信じて。でも、今のトホホ~な状況を考えると、大して役には立っていないようなような気がするなぁ (笑) 。
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岡本健太郎著、 『山賊ダイアリーSS 1』 を読みました。

2017-07-24 20:26:35 | 
今月の〆切を全部クリアして、さて溜まりに溜まった雑用でも片付けようかな?と思っていたら、amazonからこれが届きました。

岡本健太郎さんの 『山賊ダイアリーSS』 です。さすがに狩猟漫画じゃ間口が狭すぎると判断されたのか、この “SS” にリニューアルされてからは狩猟の話はほとんどなし。前半は魚突きの話で、後半はキャンプの話になっていました。





ネタバレしないように内容に関しては触れませんが、これを読むと人が生きて行く上で本当に必要な物はほんの僅かしかないということを思い出させてくれますね。ある意味、現代版 『ウォールデン 森の生活』 とでもいうべきかな?。

完全にインフラに頼らないオフグリッドの生活を目指すと無理や歪みが生じてしまうような気がしますが、我が家でも将来的には色々な意味で自給率を上げて行きたいなぁと思っています。

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刀根里衣さんの『モカと幸せのコーヒー』が届きました。

2017-04-19 21:04:26 | 
家で仕事をしていたら、以前に買いそびれて注文していた刀根里衣さんの絵本、『モカと幸せのコーヒー』が届きました。




2年前に南青山のPinpoint Galleryで開催された個展で見た作品が、こんな素敵な絵本になっていたんですね。




あのとき、カミさんから誕生日のプレゼントにもらった刀根里衣さんの原画、今でも私の大切な宝物です。



今月の〆切を無事にクリアしたら、久々に自分で豆を挽いてコーヒーを入れることにします。
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イギリスの古書店から、 『かしこいクロルのおはなし』 が届きました。

2017-03-18 20:50:59 | 
家で原稿書きをしていたら、イギリスの古書店から郵便が届きました。中身はコレ、ベルギーの絵本作家、ヘルダ・デンドーヴェン (Gerda Dendooven) 作の絵本、 『かしこいクロルのおはなし』 (原題は 『Het Verhaal Van Slimme Krol』 ) です。






私がヘルダ・デンドーヴェンという絵本作家を知ったのは、2011年に佐倉市立美術館で開催された 『ベルギー絵本作家展』 を見に行ったときのことでした。その展覧会に 『ローシェ・ロートのふしぎな旅』 と 『かしこいクロルのおはなし』 、二つの作品の原画が展示されていたのです。





そこで見た原画の妙な雰囲気と変なストーリーに感激!した私は、早速その本を手に入れようとしたのですが・・・・・・残念ながら国内では未発売で本国でもすでに絶版という状況。結局、この 『かしこいクロルのおはなし』 が手に入るまで、6年も掛かってしまいました。あの当時は、まさかこんなに時間が掛かるとは思ってもいなかったなぁ。 


テキストはオランダ語であるものの、内容は美術館で見て知っているので問題なし。読んでいらっしゃらない方のためにストーリーは明かしませんが・・・・・・このクロル、ある “とんでもない方法” でオバケを追い払うんですよ。




同じ展覧会で見た 『ローシェ・ロートのふしぎな旅』 の方はすでに入手しているので、これであのときに見たヘルダ・デンドーヴェン作の絵本は両方手に入れることができました。



日本語版が出たら嬉しいけど・・・・・・この内容じゃ、ちょっと日本で出版するのは難しいかな (笑) 。
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クリストファー・チャブリス/ダニエル・シモンズ著、 『錯覚の科学』 を読みました。

2016-11-20 17:55:47 | 
クリストファー・チャブリス/ダニエル・シモンズ著、 『錯覚の科学』 (木村博江訳、文藝春秋刊) を読みました。

やはりこの本で一番ショッキングだったのは、私達が予期しない物には気付きにくい= “非注意による盲目状態” の実験に関する話です。

あるアメリカの大学で、学生にバスケットボールの試合のビデオを見せ、片方のチームがパスをする数を数えさせるという実験を行ないました。実はそのビデオには途中で試合にゴリラの着ぐるみが乱入するシーンが含まれていたのですが・・・・・・何と約半数の学生はそのゴリラの乱入に気付かなかったというのです。




また私達の記憶というのは確実なものではなく、実は後から容易に改竄されてしまう程度ものに過ぎないということを、数多くの例を挙げて証明しています。これを読むと、私達が “自分は確かに見た” という記憶どころか、 “自分が体験した” と信じている記憶ですら、全くアテにならないものだということがよく分かります。

結局の所、記憶なんて自分達の都合のいいように、後からねじ曲げられちゃっているんですね。



その他、実際には何の根拠もないよな話がなせ定説になってしまうのか?、科学的には否定されている説がなぜ広く信じられてしまうのか?、等々、今までずっと疑問に感じていた謎のいくつかが、本書を読むことによって氷解しました。正直な話、私のような仕事をしている人間にとっては、かなり耳が痛い内容も含まれていましたが・・・・・・

現実問題として、すべての錯覚を排除して正しい答えを導き出すことは容易ではありません。しかし、自分自身の記憶や判断がいかに当てにならない物かを自覚することは、正しい答えを導き出す助けとなることはあっても、決して邪魔になることはないでしょう。
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シーナ・アイエンガー著、 『選択の科学』 を読みました。

2015-02-18 07:59:45 | 
すみません、〆切に追われていてブログを書いている余裕がありません。というわけで、今日はストック・ネタでゴメンナサイ。


シーナ・アイエンガー著、 『選択の科学』 (櫻井祐子訳、文芸春秋刊) を読みました。この本、実はかなり以前 (アマゾンの履歴で調べたら、なんと2010年の12月11日に初版で購入してました!) に入手していたものの、どんどん後回しにされ、つい先日になってようやく読み終わりました。

シーナ・アイエンガーさんといえば、例の “ジャムの研究” ……

「スーパーマーケットの試食コーナーに24種類のジャムを並べたときよりも、6種類のジャムを並べたときの方が、実際に購入した人の数が6倍以上も多かった」

……というショッキングな実験でその名を知らるようになった研究者。本書は、そのアイエンガーさんの最初の著書として出版された物です。




この本に登場する様々な実験の例を見ると、選択の自由度が高い (あるいはそう思い込む) ことは、ネズミのような小動物にとってさえ、健康状態どころか寿命すら左右するほど大きな要因であることが良く分かります。

しかし同時に、ジャムの研究の例が示すように、多過ぎる選択肢は必ずしも人々の幸福感に繋がるものではないということも、様々な例を挙げて分かりやすく解説されていました。



でも実はこの本で私が一番面白いと思ったのは、「平均以上効果」 に関する話。多くの人が自分は他とは全く違う個性的な存在だと認識し、何と九割方の人が、自分は全体的な知性と能力で見て上位10%に入ると考えているとのこと。

う~む……自分は没個性だと思っている私のような人間は、むしろ個性的なのかな? (笑) 。


追記:2015年02月18日
本やDVDに関する話題をUPすると、アクセス数が一気に1000以上落ちちゃうのでしばらく避けていましたが、賞味期限切れでUP出来ないネタばかりになりそうなので、在庫処分市?ということで定期的に挙げることにしました。あまりタイムリーではない話題でゴメンナサイ。
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PABLO GARGALLO(パブロ・ガルガーリョ)の資料、まだ集めています。

2014-10-31 12:57:28 | 
カタルーニャ美術館でガルガーリョの作品に出合って衝撃を受けて以来、その関連資料を少しづつ集めていることは以前にも書きましたよね。カタログ・レゾネを入手して、一時はもう良いかなと思ったものの、やはり見たことがない資料を発見してしまうと、思わず買ってしまうという状況が続いています。というわけで、最近もこの3冊を入手しました。

まず最初はコレ、『TEXTOS SOBRE GARGALLO』。ガルガーリョに関する当時の記事をまとめた物。2009年にスペインで発行された本で、一時品切れで入手できなかったのですが、最近になって普通に入手できるようになりました。




これはフランスのポントワーズ美術館で1992年2月15日~4月5日に掛けて開催されていた企画展の図録。




これはガルガーリョの素描と彫刻作品を集めた作品集。パリで発行されたということ以外はまったく分かりません。




これで13冊ですね。さらにスペインとフランスから一冊づつ届くことになっていますし、まだ購入していない本も数冊あるので、恐らくガルガ-リョ関連の書籍や展覧会の図録は全部で30種類くらいは出ているんじゃないのかな?。



いつの日にか、資料ではなくオリジナルの彫刻作品を手に入れたいものです。
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『リサとガスパールのしんがっき』 を読みました。

2014-03-06 18:50:56 | 
リサとガスパール・シリーズ (なぜかブロンズ新社では “リサ・シリーズ” と呼んでいるようですが……) の新作、 『リサとガスパールのしんがっき』 (アン・グッドマン/文 ゲオルグ・ハレンスレーベン/絵 石津ちひろ/訳) が出たということで、早速手に入れてきました。



相変わらずやりたい放題で全然良い子じゃないところが素晴らしい (笑) 。実際にこの原作の絵本を御覧になったことがない皆さんは、結構このキャラクターに関して誤解しているみたいですけどね。


そういえば、前作の 『リサとガスパール ゆうえんちにいく』 も紹介してませんでしたね。



こちらでは二人とも大嘘吐き全開です!。


もちろんこのシリーズ、今までずっと買っています。




でも、この原作の最初の作品、 『ガスパール ベニスに行く』 はまだ日本語訳が出ていませんね。何か理由があるのかな?。



この絵本を見るたびに 「あのとき、ちょっと無理をしてでも原画を買っておくべきだった」 と悔やまれてなりません。
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