1509~64
フランス出身の宗教改革者。福音主義を唱えたために迫害されて逃亡生活を強いられ、1536年にジュネーヴに入り、ファレルの改革運動に協力した。
この年、主著『キリスト教綱要(こうよう)』を著してカルヴァン主義の神学体系を樹立。
41年から信徒とともにジュネーヴ市政を独占して神権政治による改革を行い、53年には彼に反対したセルベトゥスを火刑に処した。
ルターと同様、福音主義を説いたが、別に「予定説」を説き、独自の教会規則である長老制度を行った。
カルヴァン主義と資本主義
ドイツの社会学者のマックス=ヴェーバー(1864~1920)は『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』において、プロテスタントの禁欲倫理が資本主義精神の形成に影響を及ぼしたことを指摘、結果的にカルヴァン主義が資本主義の成立に貢献した事実を明らかにした。
●カルヴァン
十年(じゅうねん)かかる 長老よ。
ジュネーヴ カルヴァン
長老制度 「予定説」