●奈良時代(聖武天皇)
743(天平15)年 〈墾田永年私財法〉★★
PerKonden Einen Shizai Hō is promulgated; this law lays the regal basis for the emergence of the landed estates called shoen.
無(な)しさ制限 ええでしょう。
743年 墾田永年私財法 聖武天皇 初期荘園
聖武天皇の743年、三世一身の法が廃止され、一定の限度のもとに墾田の永久私有を認める墾田永年私財法が制定された。その結果、貴族や寺社は、地方豪族と結んで開墾を進め、農民の墾田を買い集めて私有地を広げ、初期荘園が成立した。
律令制下に広く行われた、春に稲を貸し付け秋に利息を付けて回収する貸与の制度、義倉とともに一種の税として機能した。「出」は貸与を、「挙」は回収を意味した。公私の別があり、公出挙はもとの貧民救済の目的が次第に強制的になり租税化し、出挙利稲は5割の利息とともに徴収する。織豊期になると、太閤検地などを通じて土地所有関係が大きく整理されたため、出挙は近世に入るまでに消滅したとされている。
〈パーツ活用暗記術〉 国家が春に稲を貸しつけ、秋に5割の利息とともに徴収する制度。「出挙」にある「い」の音を意識して「稲」を覚え、粟を供出した義倉と区別しよう。
●ローマ(東ローマ帝国)
Leo III issues a series of edicts against the worship of images.
馴染(なじ)む聖像 禁止され。
726年 聖像禁止令 レオン3世
キリスト教会はもともと聖像礼拝を厳禁する宗教であったが、教皇グレゴリウス1世は、布教のためにキリスト教の聖像などを用いた。726年、ビザンツ帝国皇帝レオン3世は富裕化した教会・修道院を抑える目的で聖像禁止令を発布。諸教会、とくに対ゲルマン伝道中のローマ教会が反発し、教皇はフランク王国に接近する。