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灰吹法(神谷寿禎)

2017-08-21 | ベック式!日本史用語集

神や!ジュテーム 銀の灰。

神谷寿禎(かみやじゅてい) 銀精錬(灰吹法(はいふきほう)

[ポイント]

1.神谷寿禎が朝鮮から銀製錬技術「灰吹法」を伝えた。

[解説]

1.16世紀中頃、朝鮮(中国説も有り)から博多商人神谷寿禎(生没年不詳)が「灰吹法」という精錬技術を技術者を伴って伝えた。この技術は初め石見銀山に導入され、やがて各地に伝わり、銀の生産が飛躍的に高まった。

2.灰吹法酸化鉛に吸収させる精錬技法。まず細かく砕いた銀鉱石に鉛とマンガンなどを加えて溶かし、浮き上がる鉄などの不純物を取り除く。すると銀・鉛のまざった合金様のものができる。これを加熱すると鉛が空気中の酸素と反応して酸化鉛になる。この酸化鉛が溶けはじめ灰に吸収されていく。すると、あら不思議!プルンと灰の上に銀だけが残る。これを数回繰り返すごとに銀の純度が高まっていく、というもの。これまで明やヨーロッパが日本から大量に銅(粗銅)を買っていたのには理由があった。これらの国々は古くから灰吹法の技術を持っており、実はこの日本の銅にまだ含まれていた大量の金・銀を取り出していたのだ。つまり灰吹法の導入は日本の国富を守るうえでも大きな役割を果たしたことになる。

〈2016関西学院大学・全学部2/1:「
問7.下線部g石見銀山遣跡の説明として、誤っているものを下記より選びなさい。

 ア.朝鮮から導入した灰吹法により銀の生産量は増大した。

 イ.石見産の銀は日本に来航したヨーロッパ人に知られていた。
 ウ.豊臣秀吉は石見大森・但馬生野などの鉱山からの収入を確保した。
 エ.石見産の銀は江戸時代を通じて日本の主力輸出品であった。」

(答:エ×※中期以降枯渇し、銅に変わった)〉

〈2012立大・全学部2/6実施:「
 16世紀、朝鮮から、博多商人神谷寿禎によって純度の高い銀を精錬できる技法が伝えられたことが、日本における銀の生産を飛躍的に高めるきっかけになったと考えられる。この技法の名をしるせ」

(答:灰吹法)〉

コメント
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