音楽チャリティとして有名なのはバンドエイド、ライブエイド、そしてUSAフォーアフリカでしょ。あれ以降、数多くの音楽チャリティコンサートが開催されて今では珍しいイベントではなくなりましたね。その最初とも言える音楽チャリティコンサートが「バングラデシュのコンサート」ビートルズから開放されて、アルバム「オールシングスマストパス」シングル「マイスイートロード」などなど大ヒット作品を生み出し、ビートルズメンバー中1番ノリノリだったジョージハリスンが、友人のラビシャンカールからバングラデシュ難民の窮状を聞かされ、僅かな期間で実現させた伝説のコンサートです。ジョージはなんと出演以外にも、参加バンドやメンバー集めなどなどありとあらゆる雑務までこなしたそうです。彼の人徳があったからこそ、これだけのスーパーミュージシャンたちが集結したのでしょうね。夢のようなメンツ。1971年ニューヨーク、マジソンスクエアガーデンで2回にわたって行なわれた4万人分のライブチケットは4時間で完売!またこの模様はLP3枚組で発売。豪華64ページもの写真集付きボックスセット。更には100分の映画化も実現。私は群馬県桐生市でのリバイバル上映で鑑賞しました。ロードショー映画チラシには「キャバレー」との二本立てで450円と書かれています!!
内容はラビの見事なシタール演奏から始まり、次々と大物たちが登場!ビリープレストン、リンゴスター、レオンラッセル、ジムホーン、エリッククラプトン、カールレイドル、バッドフィンガー、ボブディラン、クラウスブアマン、ジェシエドデイビス、チャックフィンドレー、ジムケルトナー、ドンニックス他。とにかく本気度全開のジョージがカッコいい!でも裏では相当に大変だったらしいです。まずジョン、ポール、そしてミックジャガーは不参加。クラプトンはドラッグで体調最悪。リハには現れないし、ステージではボーッとしてる。でもさすがに決める時にはビシッとギターを弾いてくれています。ボブディランは、一度は賛同するも、直前になってから意思がぐらつき始めた。噂では久しぶりのライブ出演でステージ恐怖症に陥っていたのだとか。ジョージも不安気にライブを展開。万が一ディラン欠席の予備策としてジョージが第2のビートルズとして応援しているバッドフィンガーをスタンバイさせていたそうです。ところがいざ舞台袖を見てみるとギターとハーモニカを抱えたディランが立っていたのです!「風に吹かれて」を歌うことには難色を示していたのに、とてもストレートな歌メロで披露もしてくれました。ライブは大まかに分けてシタール演奏、ジョージのライブ、レオンラッセル中心のライブ、そしてディランが登場という流れ。不朽の名作「サムシング」についでラストはこの時のために制作した「バングラデシュ 」。白熱した演奏と熱唱は感動的。結果としてはコンサート大成功!その後の残務整理にジョージは散々な目にあうわけですが。このイベントがなければボブゲルドフはどうしたんだろう。
このモンスター級のコラボアルバム2作品はあまり語られないですね。
ニールショーンとヤンハマー「untold passion」9曲入り「here to stay」10曲入り。
天才少年ギタリストとしてサンタナに加入したニールは盟友グレッグローリーと共に脱退してジャーニーを結成。
チェコスロバキア出身のキーボードマジシャン、ヤンハマーはマハビシュヌオーケストラで頭角を現しビリーコブハム、ジェフベックらの凄腕ミュージシャンたちとの共演で揺るぎない地位を確立。テレビドラマシリーズ「マイアマバイス」テーマソングの大ヒットにはビックリ‼️
さて、中々にブレイクする兆しの見えないジャーニーは、スティーブペリーを迎えて産業ロックバンドへと変身を遂げてスーパーバンドに成長します。ところがニールショーンのテクニカルなギタースタイルがグッと押さえなければならなくなり、相当なストレスを抱えたそうですね。
で、ポップで歌メロを前面にフューチャーしたジャーニーでは絶対にできない事をこの2枚で実現したわけ。それもこれもジャーニーが成功したからなせる技。
実際に「エスケープ」「フロンティアーズ」の間にリリースしています。
相棒に指名したヤンならば申し分なし。
ヤンはドラムも担当。いい仕事してます。
ベースは職人サウスポー、コリンホッジキンソン。私はコリンをホワイトスネイクで見てます。この三人でコンポーザーも分け合い、なんと友情参加としてジャーニーのメンバーも曲作りに協力しています。
そしてボーカルはニールショーン。
このニールのボーカルがうまい!ボイトレを重ねてきたらしくエモーショナルでパワフルでソウルフル!
サウンドはいかにもヤンらしいトリッキーで難解なキーボードを中心に、めちゃくちゃ弾きまくるニールショーンと火花散らしてのインタープレイ。
時には「蒼き風」風だったり、BB&A風だったり、ど真ん中フュージョンだったり、壮大でブルージーな泣きのバラードから往年のハードロックバンド風などなど。
コリンのベースラインも渋すぎる!
一気に聞けちゃう力漲る貫禄の名盤!
さてさて、2019年最初のライブに向けてスタジオ・リハーサル。
2回目は最終リハ。
成人の日に集結しました。
今回は直前まで色々とドタバタしましたが、結局は8人編成で本番にへ臨む事に決定。
トロンボーン以外の7人がスタジオ入り。
毎度毎度のことながら、全員が揃ってのリハは叶いませんでした・・・・。
大所帯バンドの悲しい現実ではありますが。
顔ぶれは・・・マサ、コニタン、サワケン、コーちゃん、オチカちゃん、シューヤ、ジュン。
相変わらず、毎月メンツに移動があります。
コニタン、シューヤは新年そうそうインフルエンザにかかってしまい、この日1回きりのリハ。
コーちゃんは超久し振りの合流だけど、昔取った杵柄とばかりに手馴れたもの。
サワケンは「スタジオが寒い・・・」と毎回感じていたらしく、今回は使い捨てカイロに厚着姿で完全装備(灯油ストーブの熱風は喉の粘膜を傷めるのだ)。更には新たに取り入れたパーカッション群のお披露目。
早速、色々と実験的に取り組んで素晴らしい音色を奏でていました。
冷え込み厳しき真冬だけに、まずは暖をとらなけければ・・・とマサ、サワケンは早めにスタジオへ到着。
するとすでにシューヤがスタジオに入って一人で黙々とトレーニングに取り掛かっていました(先週は急遽マサからの依頼でヤスが代理でドラミング。ありがとう。とても助かったよ。メンバー達もこれには大喜び)。
当日マサと念入りに曲の打ち合わせも済ませていましたので最終調整。
サワケンとシューヤは初対面なので、セッティング中にマサが双方を紹介。そうこうしているうちにメンバー達がゾクゾクと集合。
オチカちゃんも2段重ねのキーボードで臨みます。これが大の男でも重たい代物。
彼女いわく「通称・棺桶と呼んでいる」とのこと。
なるほど納得の代物。これをカッコイイスタンドに積み上げてセッティング。
時間ももったいないのでマサがいつものように壁に貼り付けたセットリスト表に沿って演奏開始。
先週打ち合わせた詳細も導入。若干のステップアップも図って、オープニングのSEも話し合い。色々な音色をオチカちゃんに出してもらってセレクション。
シューヤはレコーダーに記録しながら、まずはハイハットから雪崩れ込み。
サワケンも調子がよさそうでコンガの叩き込みに励む。
本番をイメージしてのリハ開始。
トランペットが残念ながらいないので、そこのソロはジュンが担当。
オチカちゃんがシンセブラスなので、シューヤはピアノ旋律不在に一瞬戸惑う。
ベルトーン部分は事前に話し合っていたので無難にクリア。
メドレーパートも、殆どのメンバーたちが、どこを目印にしていいのか、うろたえ気味。
変態的に入り組んで複雑な構成に、毎回といっていいくらいに泣かされています。
シューヤが全体の流れを先導する役回りなので責任重大。カウント一つをとってもウカウカしていられません。
逐一マサとアイコンタクトを送りあう。
組曲部分は念入りに聞き込んでお互いに納得のいくまで調整。
それさえこなせれば、問題なし。
ファンクナンバーはサワケンのリクエスト。
シューヤの真骨頂。
トニー・トンプソンのフィルを完璧にパワフル再現。
さすがだ。
グルーヴ全開。
編集部分もマサが支持してクリア。
先週は勘違い気味だったエンディングのアカペラもバッチリと決まった。
ここら辺を乗り越えればある程度は楽勝。
バラードでは念入りにサワケンがトライアングルで繊細な効果で盛り上げる。LP製のものだけにクリアに響く。
ギロ、ウッドブロックも加えて贅沢この上ない仕様。
いい仕事をしています。
2番カットバージョンが増えてきたので曲目も増やせるよ。
観客は誰もそのことに気付いていないようだけど・・・・。
もう一つのファンキーソングはSTAにしては異色の黒っぽいもの。これもサワケンのお気に入りで、以前に他のバンドでも演奏をしていたとのこと。
オチカちゃん入魂のピアノ主役ソングも軽快にプレイ。イキイキしていて絶好調。
シューヤもこの頃になると、体もほぐれてきたのか遊び心も加味してきた。
ドラミング・スタイルにも変化が出てきたような気がするんだけど、それって気のせいかな?
シンバルをヒットする際のスティック軌道が鮮やか。
ホーンセクションが薄い部分はオチカちゃんのシンセブラス頼み。
コーちゃんはただひたすらにスコアとニラメッコ。拍子、リズム、小節数を黙々と数えながらも進行。
時々演奏をストップして再確認。オチカちゃんとジュンも参加して「ああでもない、こうでもない」と意見を戦わせる。
阿吽の呼吸でコニタンのギターリフ開始。
ギターソロではあらゆるエフェクターを駆使して効果音を実験。
予備曲も短い演奏なのに侮れないへヴィー・チューン。
シューヤ独自の目印をつけて無難に完奏。
小休止を挟んで残り時間は、本番どおりの流れで時間一杯までリハ。
30分だと思っていたら、ビニーズ・バー・ラッパ祭りは40分の持ち時間だった・・・。計測をミスった・・・。
時間が足りない中での終了。まあ、やるだけのことはやりつくしたので本番では完全燃焼しましょう。
この1年ほどの間に急成長を遂げたSTAをお見せします。
やっとバンドらしいバンドになっていました。くだらないミスも皆無になって整理されてきたよ。
レベルの高いテクニシャンばかりで頼もしいなあ。
20日のイベントでは3バンドのホーンセクションバンドが居並ぶ中でど真ん中がSTAです。
熱いサウンドを轟かせますので乞うご期待。皆さん、お待ちしておりますよ。
元気な姿で会場で会いましょう!!よろしくね!!