****ライブレポートの続編、それでは早速参りましょうか!
会場内に流れるBGMは映画バグダット・カフェで有名な「コーリング」(ジェベッタ・スティール)で雰囲気もバッチリ。
いよいよ残すところ、4バンドとなりました。(笑)****
2、3:40~4:10
早くも地元・小樽からこのイベント主催者のサイトウ氏率いる大所帯グループ「パーティーズSP」が、ありそうでなかなかない懐かしのシャネルズ・ナンバーをお届け。セカンドアクトなんて非常にもったいないなあ。本家本元が長年休業状態故に、とっても貴重な存在です(マーシーは本当に困ったものだ、全くもう。こんなに素晴らしいグループに泥を塗るようなまねをして。)。
パーティーズSPは、当然のごとくこのイベントには常連参加。なくてはならない存在だ。
つまりこのパーティーズSPが結成されてからは、ほぼ皆勤賞というわけ。
このバンドを観るのは今年2月の小樽公会堂に於ける「雪明りの路ライブ」以来だから超久しぶりだ。(実際の話、それ以降は全く活動できずじまいだったらしいよ)。
全曲がヒット曲で網羅されているんだから、たまりませんね(どの曲も短めなのであっという間に終わってしまった・・・・ちょっと少ない気がしないではないけれども・・・・)。
あらためて、シャネルズって名曲が多いなあと痛感。
ほぼ全員が白黒を基調としたトーンで統一しているバンド編成は・・・・・・紅一点のチャーミングな人気者ナオちゃんが相変わらずスタイリッシュに黒のサングラスを装着してのキーボード担当、いつもにも増して艶やかなるいでたちが華麗だ。グッときちゃうね。
渋く構えるギタリストは、以前の「お気楽ライブ」会場エンペラー(懐かしいなあ・・・・)の正面ビルにて「モンプチ」というお洒落なバーを経営しているマスターさん(ただ一人サングラスをつけていません)。
今回のライブ中、爪が割れるというアクシデントが発生。でもちゃんと最後まで見事に弾き続けたのには感動をおぼえちゃいました。
使用ギターはおなじみいつもの愛器、フェンダーUSAカスタムショップ・エリック・クラプトン・モデル・ブラッキー・ストラトキャスター(メイプル指板。今回からボディの一部に1ポイントのアルファベット文字が貼り付けられていたのをしっかりと見逃さなかったよ!!)。
ハスキーなリードヴォーカルは燻し銀のサイトウ氏(お馴染みのハンチング姿)。バックコーラスにはミナガワサン、ターボさん、ニシヤンの3人を従えています。
そして一見強面なんだけど(写真参照)子煩悩でパワフルテクニカル・ドラマーの優しいミッちゃんが加わるという総勢7人組。
あれ!?・・・と思われ方もいらっしゃるでしょう。
そうなんですよ。
工藤さんと手塚君が残念ながらスケジュールの都合がつかず欠席なんです。
寂しいなあ・・・・・(´;ω;`)
バンド自体も中々リハーサルができなかったようです。
オープニングはお約束ともいえるナンバーで「ランナウエイ」
セッティング完了したと思ったら、いきなりサイトウ氏の力強くもエモーショナルな「タイトル」の歌声から盛大にスタート!
シャネルズの衝撃的デビュー作にて、代表曲でもありますね。当然これで掴みはオーケー。
(1980年2月25日発売。オリコンにて堂々の1位を記録。110万枚を売り上げてのミリオン大ヒット。アルバムMR,ブラックに収録。タイトルはもちろん伝説の人デル・シャノンの悲しき街角からの転用。作曲はオールディーズの仕掛け人でもある故・井上忠夫。アメリカの匂いを描ける人とのご指名で作詞は湯川れい子さん)
フロント横一列にずらりと居並ぶボーカルとコーラスメンバー全員がサングラス&白手袋&白黒の服装&ポーカーフェイスで統一。
本家同様に今度、フロントシンガー達は顔も黒く塗って欲しいなあ!
常連組のオーディエンス達も、メンバー同様のダンスで踊り狂っています。
クルッとリズミカルにターンする姿も鮮やかで見とれてしまうほど。
名物男のケニーさん、今回もトレードマークの帽子姿でバッチリと決めていてダンディだね。これがまたよくお似合いだ。
クワマンによるトランペットソロは、キーボードのブラスサウンドで代演。ナオちゃんがリズムに合わせて腰を振るとワンピースフリルがひらひらと揺れてなまらセクシー。
切れっ切れの振り付けも、ライブ回数を重ねるごとにドンドンとグレードアップ。
ファッショナブルで、賞賛の声があちこちから聞こえてきます。
メドレーで・・・・・・「街角トワイライト」
(例の世の中をめちゃくちゃに騒がせた事件後、謹慎明け満を持して1981年2月1日発売の3枚目復活シングル。当然オリコンにて1位。アルバム・ハート&ソウルに収録)
カウントからいきなりアカペラのみのハーモニーではじまる、この手のグループにとっては実力の見せどころともいえる大ヒット曲。
陰と陽の表現が交互に盛り込まれていて、ドラマティックなる胸キュンキュンモノの展開で切なく迫ってきます。
流れが起承転結のメリハリもクッキリとしていて、乗りやすいのが大きな特徴。
メンバー全員の見せ場も随所に用意されていて、ひじょうにやりがいのあるコンパクトなアレンジで纏め上げられた究極の作品です。
そして特筆すべき点はメンバー達は最初から最後まで一瞬たりとも笑顔はなし。徹底してポーカーフェイスにこだわるのだ。
バッキングもタイトかつストレートなプレイで好演。
1,2,3,4のカウント共にはじまったのは「ハリケーン」
(1981年5月21日発売の4枚目シングル。オリコン2位を記録。この曲を初披露したのは!)、な、な、なんとアメリカのライブハウス、ウィスキー・ア・ゴーゴーだった!!すごいなあ!)
途中で歌われる西ちゃんによる低音ヴォイスでは、一際やんやの喝采が沸き起こる。
考えに考え抜かれたノスタルジック溢れる振り付けパフォーマンスも、シンプルでわかりやすいんだけど、これが観るとやるとじゃあ大違い。
過酷で気の遠くなるほどに動画で研究した事でしょう。でもご心配なく!サイトウ氏はダンス教室を経営しているので、このジャンルは手馴れたもの。つまりはバリバリのプロというわけ。
余裕綽々で延々とこなしています。
会場にはそのダンス教室の生徒さんも、駆けつけてくれています。
淡々と流れるようにノンストップで進行していたライブですが、ここでサイトウ氏のMC
皆、リラックスして和んでいますよ。
ラブコールも飛び交います。賑やかこの上ない様が微笑ましい。
曲によって両手両足を駆使して、色々なダンスが繰り出される。鈴木雅之に迫るくらいの勢いで歌詞の一言、一言に熱い思いを込めるカリスマ・サイトウ氏の、一挙手一投足からは一瞬たりとも目が離せません。
これだけの数のバンドが出演するライブイベントなのに、時間がかなり巻きの状態で進行しているのでリラックスモード全開。
「憧れのスレンダーガール」
(1982年3月21日発売の6枚目シングル。オリコン13位を記録)。グループ名のスペルをCHANELSからSHANELSに変更後、初シングル)
シャネルズのカバーバンドと申しましても、実際の話、活動中にバンド名を変更して「ラッツ&スター」と名のるようになったのは超有名な話。それ以降も活躍。
益々練り上げられた曲調でヒット曲を連発していきます。
この曲もその最たるもの。
彼らを尊敬する、これまた実力派グループ「ゴスペラーズ」とのスペシャル・ユニット「ゴスペラッツ」でも歌われています。
この夢のようなコラボは強烈。息もピッタリでした。
なんといっても鬼に金棒でしょう。
ザ・パーティーズもそれに負けじと、軽快なるテンポで絶妙のステップを交えて熱演、熱唱。
ベテランの味わい深き佇まい。
「今日は調子がいいね。間違えないでここまでいってるし。はい、大人の対応ありがとうございます(笑)。ちょっと失敗もしたけどまあ可愛いレベルさ!
かなり冷え込みも厳しい一日ではありますが、この勢いで景気よく思いっきりコロナなんか吹き飛ばしていきましょう!
という事で・・・次、今は冬だけれど真夏の名曲で・・・・め組のひと!」
ラッツ&スターに改名後の第一弾で話題騒然となった曲(アルファベットは、後ろから読んでもRATS&STAR!!1983年4月1日発売。アルバムCARATSに収録。オリコン週間1位を記録。ザ・ベストテン&ザ・トップテンも同様)。
シャネルズから数えると10枚目のシングル。
斬新だったのは当時流行のファンクとラテン音楽を融合させたダンステイスト満載だったこと。
そして某化粧品メーカーのコマーシャルソングとして、タイアップしていたのも鮮明に記憶しています。
そして田代マサシ考案の斬新で印象的なる「めッ!」ポーズも話題になったね。
それはともかくもこちらはバンド名を地でいく、愉快痛快なるパーティーバンド。
小樽名物のお祭りバンドだけに、あちこちの催し物にも引っ張りだこなんだけど今年はこのご時世だけにつらい状況が続いていますね。
事あるごとにサイトウさんと「早く収束して、またいつもの通りに何の気兼ねもしないで音楽ライフをエンジョイできる日々が戻ればいいね」と話しています。バンドマン全員による切実なる心からの願いだよ。
コーラスの一員、ミナガワさんはパーカッションも兼任。
各自のキャラクターもユニークなくらいにたっていて、ジャパニーズ・ドウ・ワップお手本のよう。
「はい!アンコールにお応えしましてラストナンバーは・・・・・トウナイト」
1980年6月21日発売のシャネルズ第2弾シングル。オリコン3位と当然大ヒットしていますよ。締めくくりにももってこいのセレクション。
真骨頂ともいえる入魂の力作。
なんたってお馴染みの大御所ともいえる作詞・湯川れい子、作曲・井上忠夫という黄金コンビのペンからなるもの。
売れないわけがないよね!
ザ・パーティーズも「これで最後だあ!」とばかりに余力を振り絞ってのステージング。
実はこのあとにももう1ステージが控えているんだねえ。
スタミナは大丈夫かなあ・・・?
ちょっと焦らし気味な序盤から徐々にヒートアップしていくかっこよさ。
息もピッタリに阿吽の呼吸で演じ分けるコーラス・ワーク。
紆余曲折の場数を踏んでいるだけに、チームワークもバッチリ。
最初から最後まで息つく暇もないほどに、贅沢極まりない一級品のオンパレードでした。
「なんとなく演奏時間が短くなかった!?」とメンバーに聞いたら「SPはいつも持ち時間20分なんだよ」とのこと。
今度はトランペッターが加入したステージも見てみたい!なあんて言ったら贅沢かな?(笑)
会場内に流れるBGMは「ダイアナ」(ポール・アンカ)「涙の乗車券」(ザ・ビートルズ)「ルカ」(スザンヌ・ヴェガ)
ドンピシャなタイミングがこれまた憎い限り。
****バンド入れ替え中にはドアを全開にして換気対策です。雪が情け容赦なく吹き込んでくる…・ミキサーの三輪君が寒さに震えてる・・・・さてさて、お次、ど真ん中に登場するのは、地元小樽の名ギタリスト、コバちゃんが在籍しているのあの噂のビジュアル系Jロックバンドだよん!!****