さあ、満を持しての登場なるは、我らが盟友コバちゃんを擁するビジュアル系バンドだあ!心して読むように!!****
コバちゃんは早々と会場に到着後、入口の外での喫煙中だった。寒い中、ご苦労様。
マサは近所の有料パーキングに車を入れていたら直後に横付けしてきた車がこのショックスのメンバーたちだった。
そこで早速ご挨拶を交わした。
バンド入れ替えセットアップ、会場に流れるBGMは、TOTO、エイスワンダー、メン・アット・ワークなどなど・・・・。
今回のライブイベント、外は雪・・・・・・
でも室内だから全然支障なくプレイに専念できるというものです。
でも換気のためにドアを開放したら、めちゃくちゃに寒いし雪が情け容赦なく吹き込んでくる。
ミキシング主任の三輪君はずっと震えっぱなしで可哀そう・・・・。
この特設ステージ後方のドラムスポジションはごっつい木製で頑強!しかもやたらとそこだけが高い!
後方上段横長に張り廻らさせれている「お気楽ライブ」の幕に
思わずニンマリ・・・・。文字は黒、青、赤の3色。
何から何までもが手作り感満点だ。
それとミキシング主任の三輪君の強力なる右腕、アシスタントの若きホープ風間君がステージ横の特設スペースに陣取っている。これは今年9月「浅草橋&北運河」ライブ時と同様のシステム。
これならば三輪君とのやり取りもスムーズ。
本番中のアクシデントも楽勝で解決できるというもの。
毎年、ちょこちょこと改良を加えているので、頼もしい限りだ。
飛沫感染防止のために先月のマリンホールに引き続きパーテーションが2台、ボーカルとコーラスの前面ポジションに設置されている。
それではいきましょうか!!
3、4:20~4:50
「SHOCKSS」
札幌と小樽のメンバーからなる5人組バンド。
噂には聞いていたけれども、今年9月の小樽屋外イベントで遂に初めてライブを見ました。でも今回のイベントは初の出演となります。
ドラム、ベース(アイバニーズを使用。何とベース弦をカラフルなカラーストリングにセットしている。
見た目が虹のようで非常にカラフルで派手派手。なるほどねえ…ラルクアンシェルのオマージュかあ。バンドのテイストにも程よくフィットしているね)、ヴォーカル、ギター、キーボードという布陣。
ほぼ全員が黒づくめの衣装で統一。
キーボードは紅一点。
そして最初にも書いた通り、ギターはあのナイスガイ・コバちゃんだ!!
彼は会うたびにバンドが違うよね(このことを本人にも言ったらバカ受け!だって先月なんてリーゼント姿で横浜銀蠅のカバーバンドだよ。)。それはどん欲に色々なものを選り好みせず吸収する意欲に満ち溢れている証拠だ。
ただ他のメンバーたちとの年齢差をとても気にしていたご様子。世代のギャップを痛感した次第さ・・・・。
全然、見た目にも違和感なんてなかったけれどね。
そんなことも演奏が始まれば一切がっさい無関係さ。
ジャンルは、先にも記したとおり、なんとラルクアンシェル。
実際の話、コバちゃんも色々と苦労したようだよ。
想像以上に高度な音楽性を含んでいるとのこと。
グレイはシンプルな構成で組み込まれているんだけど、こちらは意外にも複雑極まりないとのこと。
それだけ勉強にもなるし、コバちゃんならばコツを把握しちゃえば、あとは楽勝でしょう。
私は彼の事を「小樽のジェフ・ベック」と命名したのだから。
彼の愛器はフェンダー・ストラトキャスター。
黒ボディにメイプル指板という比較的渋い仕様だ。気分によってレスポールと使い分けている。
フェイスブックにも写真をアップしていたけど、ジーンズは彼の代名詞「ベルボトム」
女性ものなんだよ(ネットでの購入)。
彼はうらやましいことに、ずっとスリムな体形を維持しているので男性サイズではダボついてしまうらしい。
マサも会うたび、必ずベルボトム談議に花が咲くのですよ。実際に履いてみないとジャストフィットするのかどうかわからないからちょっと不安なんだよね。
かといって古着屋の店頭では商品発見が至難の技。マメに探し回るしかないんだね、やはり・・・・。、それだけこのラッパズボンには魅了されているという証拠。
まずは軽く全体での音鳴らしでウォーミングアップを済ませる。
そして司会進行役のサイトウ氏によるアナウンス。
「9月のライブでも大変盛り上げていただきましたショックス。おそらく札樽圏内においてショックスのパワフルボーカルは3本の指に入るでしょう。それではよろしくお願いいたします!!」
な、な、なんとお!9月のセットリストから全曲を入れ替えてきた!なんというふてぶてしき猛者どもだ!
これも自信と余裕の表れでしょうよ。一体全体レパートリーは何曲あるのだ!?
1曲目「the fourth avenue cafe」
2006年8月30日リリース。29作目のシングル。4thアルバム「true 」に収録。オリコン週間5位を記録。
アルバム「TRUE 」に収録。
めっちゃ素敵ないい曲で思わず泣けてきちゃった。
イントロのノリノリなドラムからしてエネルギーが全開だ。鍵盤による連打にのって
コバちゃんいぶし銀のチョーキングギター炸裂。
陰と陽の駆け引きもスリリングで、徐々にドラマティックに盛り上がる。
ボーカルのテクニック、難易度強。
この曲の肝はエモーショナルな表現に尽きる。
ギターのシンプルながらもタイトなコードカッティングとスピーディなるソロとの展開。これはなかなかに演奏しがいあるね。
強力なる大作をオープニングにもってくるなんて、いやはやなんとも大したものだ。
最初からエンディングまでテンションマックス状態。
良くできた構成力に目が釘付け。
ボーカルはMCも兼任。
「札幌からきましたショックスです(ギターのコバちゃんのみ先述通り小樽在住)。ありがとうございます!今年から活動しています。2月が初ライブだったのですが、これからっていうときにコロナ騒動でしばらく活動ができなくなっちゃいました・・・・・9月にここ小樽の屋外ライブイベントに出演させていただきました。個人的にも屋外ライブは大好きです。この間も1回だけライブをやりましたが、今日も楽しい時間を共に過ごしましょう。短い時間ではありますがよろしく!パーティーズが我々の前後に演奏するので、あまり差をつけられないように頑張ります!」
2曲目は「賽は投げられた」
1996年発表のアルバム「lies and truth」2曲目に収録。シングルのB面カップリング曲。
hyde作詞、ken作曲というメンバーの手によるオリジナル・ソング。
ここで更に怒涛のごときパワーアップ。
でも抑揚のある構成が次々に押し寄せてくるので油断大敵。各メンバー達のしのぎを削るほどの勢いに乗った音の洪水が鳥肌もの。
この手の音楽と接する機会がないだけに心なしか新鮮に響いてくるよ。
やっぱりコバちゃんがキーマン。
爪弾かれた連続する素早いリフの流れが要だ。
単なる年長者というわけではなく、百戦錬磨の荒波を幾度も潜り抜けてきたベテランだけに、一音一音にかける意気込みや説得力が素晴らしすぎるくらいに半端ない。
「軽くいっぱいひっかけてきて、ほろ酔い加減のメンバーもいるようですよ・・・」
3曲目はラルクのデビュー作品「眠りによせて」
初のメジャーレーベルでのシングル。
こちらはアルバム「tierra」から。
記念すべき1作目のビデオシングル。1994年7月1日リリース。
VHS版オリコン週間3位を記録。ビデオデビュー形態とは非常に珍しいね。
最もベースのテツヤはこれに関して、良しとしていなかったご様子。
どの曲も異常に長いので時間の関係上、ショックスはEDITしているようだ。
ヴォーカルは淡々と懇切丁寧に感情込めて魂の咆哮。!!低音のささやきヴォイスからハイトーンシャウトに至るまで声域が驚くほどに広い。
歌詞の一言一言がこちらサイドのハートに突き刺さってくる。隠し味程度にやや抑えられたキーボードももったいないほど。滑らかに鍵盤場を滑り込む。
ワイルドなミディアムテンポの進行が味わい深い。
これが思いのほかに効果てきめん。虎視眈々とタイト且つストレートにグルーブを紡ぎだすアンサンブル。
「なんかあっという間ですね。あと2曲しかないのですよ。次の曲は明るい曲です。」
・・・・・・driver’s high」
17作目のシングル。1999年8月11日発売。6枚目のアルバム「ark」に収録。オリコン週間2位を記録。
コバちゃんの存在感は特筆ものだ。
渋く構えたギターを黙々と刻み続ける。
音色1音1音のきらめきにうっとり。
弾き出されるトーンが延々と唸りをあげる。
いつ見ても多少斜に構えたギタースタイルがかっこいい。
彼ほど小樽界隈でギターを持つ立ち姿の似合う男ってそういないでしょうよ。
さらに時折見せるアクティブなホップステップによるアクションと自己陶酔のまなざしが絶品。
憎らしいほど様になっている巧みの技。
長い脚、精悍な面構え、ワイルドな髪形とルックスもロッカー然としていてお手本のようなもの。見ているこちら側もいつの間にか元気をいっぱいもらっちゃった。
暗く沈みきってしまった世の中の憂さも、一気に吹き飛ばしての活性化を図ろうぜ!!。
などと言っているうちに、もうはやラストになっちゃったさ。
「ここからではあそこの壁にかかっている時計が見えずらいんだけど、今何時何分くらいなのかなあ・・・・?
若干巻いているの??我々についてちょっとでも興味をもっていただけたら、ショックスを検索してもらえれば幸いであります。よろしくお願いいたします。それでは最後の曲にいかせてもらいまあす!!・・・・・・虹」
これはアルバム「heart」に収録。
7作目のシングル。1997年10月17日リリース。
オリコン週間3位を記録。
こちらもメンバーのペンによるものでタイトルはバンド名を日本語にしたもの。
とにもかくにもラルクはインディーズ時代から、徹底的なこだわりを持った活動をしていたようで、その妥協なき創作意欲は他を寄せ付けないほど。
それが楽曲の随所に張り巡らされていて驚愕しちゃうほど。リズムセクションも重く響く分厚い壁を構築しつつも、緻密なるユニゾンでバックビートを紡ぎだす。
このショックスのメンバーたちもラルクに対する愛は誰にも負けないぜ!というくらいの気迫に満ちていて圧倒されてしまいそう。
まだ結成して日も浅いバンドゆえに今回のステージも名刺交換のお披露目程度に受け取ってにあげて下さいな。
今後ますますの成長に期待大。新たなホープ誕生の瞬間を目撃したあなたたちは、もしかしたら超ラッキーなのかもしれないよ!!
****若さ漲るショックスの次は、グッとアダルトな往年のオールディーズがトリ前に控えているよ****