THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,119 小樽雪あかりの路8オールディーズライブ(PART1)

2016-02-15 19:52:05 | Live Set List
2016,2,14(SUN)
小樽市公会堂大ホール
(小樽市花園5-2-1)

早いもので、ついこの間出演したなあ・・・とのんびり思っていた「雪明りの路」ライブイベントがまたやってきました。
小樽のライブは思い起こすたびに感慨深いものがあります。S・T・A結成初期は地元札幌中心で活動していたのですが、
「そろそろ他の街にも進出したいなあ」と思い夕張や岩見沢などでもライブを敢行。
そんな矢先にS・T・Aブログへメッセージを送ってくれた男性がいました。
その人こそ、小樽音楽界のボスことサイトウ氏であります。
それが縁で、めでたくS・T・Aは本格的に小樽ライブに進出することとなったわけです。
(それまでも銭函ライブ出演はありましたが、小樽中央はこれが初で雪明かりの路が舞台)
もうそれから数えてどれだけの年月が流れたことか、お世話になりっぱなし。しかも参加するたびに膨大なバンドマンや音楽仲間の輪が
広がったのです。ひょんなきっかけとはいえ面白いものです。それもこれも愛する音楽の醍醐味のひとつですなあ。
さあ、S・T・Aは7年連続7回目のおなじみ「雪明りの路」(毎回必ずメンバーの顔ぶれや人数が違うというのもS・T・Aならではの特徴)
それはともかくとして、このライブイベントは札幌雪祭りと同じ時期に催されるもので18回目を迎えます。小樽全域をフル活用しての市民一体型冬の風物詩。
それとタイアップした8回目のオールディズナイトも今では道内に知れ渡り毎年申し込みバンドが殺到して瞬時に受付を締め切るというほどに成長。
今回も全道から選りすぐりの全47バンドが集結することとなりました。期間は6日,7日,11日、そしてこの最終日14日です。
もうひとつ特筆すべき点が、今迄ずっと「エンペラー」を利用していたのですが、諸事情により去年いっぱいで終了(12月のお気楽ライブではS・T・Aも
感謝の気持ちを込めて出演しました)
心機一転、新たな場所として選ばれた会場は花園町に位置する「小樽市公会堂大ホール地下2階」です!
公会堂というイメージを持つとびっくりポン。
門構えと屋根がまるでお寺のような外観。
それもそのはずで建築されたのはなんと明治44年のこと。当時の用途は宿泊施設。小樽市指定歴史的建造物なのですよ。
小樽は海と坂道の漁港。その山の頂上に公会堂は位置します。去年の11月文化の日に出演した「小樽市民会館」の真横。
よって冬の坂道での車の運転の危険性を心配していたメンバーもいましたが、今年は暖冬なのでその心配も取り越し苦労だったようです(笑)
道路はザクザクのシャーベット状態,しまいには雨まで降ってきちゃいましたあ!
とりあえず昼前にマサは到着。何とか駐車場を確保して、早速機材と楽器を玄関扉から階段にかけて運搬します。長い廊下の奥からこの光景には
似つかわしくない爆音が轟いています。前から個人的に気になっていた能舞台がこの建物の隣に位置していることを今回はじめて知りました。
もちろんエレヴェーターなんていう文明の利器など皆無なので、壁に貼られたコンサート・ポスターを目印にしつつ、
どこを取っても古き良き昭和のムード漂う階段を降りてゆきます。地下2階に大ホールが現れました。といいましても地面の中ではなく斜面の建造物ゆえに窓からは
小樽市街地の裏側が一望できるという絶景。
木造の戸を開くと天井の高い大きな体育館のようなホールへ。
小学校時代に一気にワープしたような気分です。
中ではすでにスタッフ達が準備のためにあちこちで作業中。最高責任者サイトウ氏、音響の兄貴分シンちゃんはじめ皆気心の知れた連中ばかりなので軽く挨拶回りを
しながら私物搬入。
おお!すでにファニーが開場入りしているではないですかあ!やる気満々ですなあ。実は彼は今回S・T・Aと自身のリーダーバンドとの豪華2本立てなのですよ。
立派な緞帳のあるステージに目をやるとトップのバンドがリハーサル中。さっきのサウンドの張本人達。
我々はミキサー卓前テーブルに陣取りました。
自分のケースからシールド、スタンド、楽器類を取り出し、ある程度一段落したのを見計らって場内を散策。
地下1階のテラスをビデオカメラ設置場所に確保決定!
あっという間に午後1時の開演時間がやって参りました。お客さんもぼちぼち入場してきたのでウォーミング・アップでもしておきましょうか。
新・雪明かりの路最終日です!




まずはサイトウ氏からのご挨拶と注意事項。
この建物は瓦屋根なので落雪事故にはくれぐれも気をつけてください、とのこと。
トップバッターのバンド名が高らかにコールされます!

札幌からの初登場トリオ「PELICAN BEANS」はJ-ROCKを届けてくれました。
小樽商大の卒業生で結成。今年10周年を迎えながらもゆる~く活動中です。
バンド名の由来はといいますと3人とも宅急便に勤務していたために社名から拝借したのですが、残念ながらその会社は無くなってしまったのです。
今はバンドだけがしっかりと名を引き継いでいるわけですね。
頑張れ!
景気のよいインストウルメンタル・ナンバー「ルパン三世’78」から始まったのですが、いきなりここでこの日1番のトラブル発生!
メロディを奏でていたギタリストの弦が思い切り切れちゃったのです!
急遽、ステージを降りて予備の弦に張り替えです(使用ギターはシェクター。P・Uはダンカンで2ハム)
ここで場つなぎとしてお客さんがしらけてだれないようにとの心配りでベース&ドラムのみによる予定外のB’Z「バッド・コミュニケーション」を演奏。
ベーシストがボーカルも兼任。
ドラムセットは備え付けのパール(シェルはシルバー)
ベースはムーンのジャズベース・シェイプ。ボディ材はコア。エボニー指板。
ゴールド・パーツ仕様でP・Uはアレンビッグのアクティブ回路。
プレイ再開です。気を取り直しこの日を記念して意表をついたのはもろにアイドル曲「バレンタイン・キッス」
(「ディ」はつきません。ご注意を。元おニャン子クラブの国生さゆり)ここでもベーシストが熱唱。
4曲目「冬のリヴィエラ」を今度はギタリストが歌います。ベーシストもコーラスにまわって好サポート。
「冬にふさわしく、かつメンバーの趣味を反映してみました。
弦が切れた時には緊張しました・・・・」(そうでしょうね。その気持ちよくわかるよ)
5曲目はオリジナルで(この日オリジナルを披露したのはこのバンドだけです)軽快なポップロック「あんかけやきそばのテーマ」
「あんかけやきそば」は小樽の名物で「北運河サウンド・エナジー」のライブ会場でも販売していますが人気商品なので毎年速攻完売しています。
「でもこの会場では普通の焼きそばを売っているのですね(笑)」
元気いっぱいに若さはじけまくってます。
6曲目は演歌で「雪国(吉幾三)」
ギタリストが歌いながら泣きのギターソロで演出。
7曲目「粉雪」(レミオロメン)と今の季節を意識した選曲が憎い。ここではベーシストがこの難しい曲を伸びやか&しなやかに歌い上げてくれました。
こころなしか彼の声って稲葉浩志に似ていると思います。
ラストソングは2曲目のオリジナルで文学的香り漂うタイトル「若人逍遥の唄」
丁重なる締めくくりのお言葉も高感度絶大
「皆さん、時間の許す限りこのコンサート・イベントを楽しんでいってください!」

サイトウ氏が再び現れて「彼らにもう一度盛大なる拍手をお願いします!」パチパチパチ・・・・・お疲れさまでした。
オープニング・アクトは責任重大ですが見事にこなしてくれました。
BGM「アクロス・ザ・ユニヴァース」(ザ・ビートルズ)




BGMは琴線を振るわせるものばかり飛び出してきます。
「シャウト(ティアーズ・フォー・フィアーズ)」「チェリー・ボム(ランナウェイズ)」「アイム・ノット・イン・ラブ(10CC)」

さあ、2番手に控えしは苫小牧から乗り込んできた5人組、2年連続参加の2回目「ETARNAL NOSTALGIA」が80年代のロック&ポップス
・歌謡曲を中心に演奏してくれます。
とにかく楽しむことをモットーに活動。
編成の内訳はといいますと・・・・フィンガー・ピッキングのベーシストはジャズ・ベースを使用。3TONEサンバーストのメイプル指板。
2段構えのキーボード奏者ホリカワ氏は去年加入したばかり。
ドラマーのタカハシ氏。
ギタリストは3TONEサンバーストのストラトキャスターを使用(指板はROSE)
そして紅一点のボーカリストはミチヨさん。
彼女を全面的にフューチャーするべく今回は全曲がJ-POP王道の女性ナンバーばかり。
それを象徴したように「亜麻色の髪の乙女」(島谷ひとみ)で幕開けです。
しっとりとしたイントロから力強いビートに変化したあたりからオーディエンス・キングことケニーさんらがそれぞれに三日月型タンバリン
を打ち鳴らしステージ前にて声援。
メドレーで「ロックンロール・ウィドウ(山口百恵)」
アグレッシブなピアノに乗って客がステップを踏みます。
ホィッスルもけたたましく吹き鳴らされます。
「去年は雪の量が多くて驚きましたが、今年は少ないですね」とミチヨ嬢のMC。
パワー・バラード「M(プリンセス・プリンセス)」では思い切りハート切なく迫ってきます。
「昨日、悪戦苦闘しながら仕上げました」と一言述べてから披露されたのは「卒業写真(ハイ・ファイ・セット)」。
ここでメンバー紹介・・・というか自己紹介のコーナーに突入。
このバンド、ステージ上では一人一人必ず言葉を発するという鉄の掟があるそうで、ミチヨ嬢がバックの男性陣のところに歩み寄って
マイクを差し向けます。
ミュージシャンってけっこうシャイな人が多くてここでも「こんにちは・・・」「はじめまして・・・さようなら」と控えめ。
ギタリストだけは威勢よく「午前中に小樽水族館に行って来ました!」とほがらか。
お次は男女ツイン・ボーカルの定番曲として今でも若年層のカラオケでもてはやされている「世界中の誰よりきっと(中山美穂&WANDS)」

実は前日、一生懸命に練習した出来立てホヤホヤの曲だったらしくて「変なところがあったら許してください」と言っていましたが、
全く遜色のない上出来すぎるくらいの完成度でしたよ。
こういう曲って2人のボーカリストがどれだけ愛情ドラマを演じてくれるかがポイントですからね。
最後は「DEAR FRIENDS(パーソンズ)」
序盤からジルばりに情熱ほとばしる喉を聞かせてくれたミチヨ嬢はパワーチューンになだれ込んでも立派にお勤めを果たしきりました。


サイトウ氏からの追加連絡が入ります。
「この建物は前面禁煙です。
ちょっと寒いですけれど外に灰皿と喫煙所を設けています。
そしてアルコールも禁止です。
これは向かいの小樽市民会館も同様。
会場後方のカウンターでノンアルコールを販売しております」

年々出演バンドのクォリテーがあがっていると実感します。





BGM「セレブレーション(クール&ザ・ギャング)」に導かれての登場は、遂に神秘のベールを脱いだ「MURAKAMI★TORIO」であります。
もちろん札幌からの参戦で初参加。
この日唯一のオール・インストウルメンタル・バンド。
それだけでも貴重な存在。
バンド名から察するとおりその正体はS・T・Aトランペッターのファニーがリーダーをつとめ、
昭和歌謡&洋楽スタンダードを聞かせる大人の空気感に満ち溢れたおしゃれな3人組み。
噂には聞いていたのですが、本物を観るのは初めてです(写真では何回も見ていますが・・・笑)。てっきりジャズ専門かと思いきや、
けっこう身近なジャンルものを扱っているのですね。
よってリラックスしながら身をゆだねることができました。
初出演といいましてもメンバー個々に、色々なプロジェクトにてこの小樽ライブには参加している馴染みの面々ばかり。
開巻度肝を抜かれたのが「マシュ・ケ・ナダ(セルジオ・メンデス)」のイントロから「コーヒールンバ」にドッキングした掟破りな箇所。
ソロを演じたのはファニーのトランペットとエレクトリック・ベースを巧みに操る白クマ氏(ベースはARIA)
ウッド・ブロッカーズの職人ベースマンですね。
この曲はずっとファニーの十八番でして、1958年にベネズエラで誕生(実際にはルンバではなくオルキデアというリズムなんだそうです)。
1980年代にフリオ・イグレシアスがカバーしたのをきっかけに数多くのシンガーがこぞって取り上げてきました。
日本でも古くから引っ張りだこで荻野目洋子、井上陽水、工藤静香、伴都美子らがカバー。
しかし、やはり曲調の時代背景から強烈なインパクトを今も残しているヴァージョンは西田佐知子とザ・ピーナッツ歌唱の作品につきるでしょう。
ちなみにインストウルメンタルモノも存在します。
ファニーはMCも兼任。
「次の曲はカーペンターズのCLOSE TO YOU(遥かなる影)です」
ベースによるイントロからキーボードがメロディ・ライン、トランペットが本編を担当します。
手拍子に包まれて奏でられる曲はオリジナルの魅力を損なうことなく、個性を発揮していますね。
「練習は去年からやっていたのですが、人前でプレイするのは今日が初めてです。
ユーミンの中央フリーウェイ」
ファニーによるフィンガー・カウントから演奏開始。
キーボードキシモト君の可愛い赤ちゃんも応援しています。
しかしユーミンの曲はリスペクト演奏されますよね。
やはり日本人好みの万人受けするキャッチーでほどよくポップテイストな香りが、時代や性別を超越して指示されている理由なのでしょう。
そのユーミンが作った映画音楽「Wの悲劇~WOMAN」(薬師丸ひろ子)をファニーが紹介。
「皆さん、ご存知の映画音楽で記憶の底には必ずある曲です。うなずいた人達は年齢がわかりますが(笑)」
ここでもキーボード(ローランド)がイントロを弾いていますが、ファニーがトランペットをおもむろに足元の専用スタンドに置き、
驚愕のトロンボーン・プレイヤーに大変身!
実は彼はトランペットよりもトロンボーンをはじめたほうが早かったそうです(白クマさんも今回初めて知ったそうです)
だからトロンボーンを吹いていても全然違和感なし。
以前からその姿を見ていたかのような錯覚を覚えるくらいに似合っていました。
メンバー紹介タイム中には、ちゃっかりと来月の初ワンマン・ライブの告知も忘れてはいません。
また「選りすぐりのメンバーで電気を使わなくてもオールディズ演奏できますので、そういうライブがあれば是非とも声をかけてください。
それでは時間もないのでサクサクといきましょう。最後の曲でザ・ピーナッツ、恋のバカンス」「えええ!!??~~(観客)」
アップテンポなリズムに乗せて男女のペアダンサーがダンスフロアに躍り出てきました。
ファニーは通常のトランペット演奏からミュート奏法へ。これが飛び切り効果絶大。
「楽しい時はあっという間に過ぎてゆきます。
この会場はアルコール禁止ですがアンコール入りました!ウィスキーがお好きでしょ(石川さゆり)」
再びファニーによるミュート・トランペットがいななきまくります。
徐々に夢の世界に誘われた赤ちゃんはおねんね・・・・。
白クマ氏、入魂のベースソロに大喝采。
締めの言葉はファニー「バンドのブログも見てね!」
ファニーはトランペットはもちろんのこと、ミュート奏法、フリューゲルホーン、そしてトロンボーンにMCと大忙し。
マサ「S・T・Aのステージをこなすだけのスタミナはある?」「大丈夫!」と不敵な笑み。





BGM「愛の願い(ミッシェル・ポルナレフ)」が華麗に流れる中、4バンド目は札幌から4年連続4回目の参加で「AS/MASSYS(アズマッシーズ)」
が颯爽と登場。
このバンドはS・T・Aとは古くからのタイバン仲間ゆえにもはや説明不要でしょう。
80年代J-POPをワクワクドキドキに聞かせてくれますよ。
一応しつこいようですがまたまた説明しちゃうとこのバンド名は北海道弁の「あずましい」からきています。
9人編成と人数もボリューム満点。BASS,KB&CHO(女性)、アスリートDR,KB(女性)、TP&CHO,
G(メタリックブルーのストラトキャスター。指板はROSE),CHO&PER(女性)、そしてタッキーはエレクトリック・ガットギター&VO&PER,
キョンキョンはPER&CHO。

直前になってから追加された曲「ガラスの少年(KINKI KIDS)で幕開け。
相変わらずのタッキーによる安定感に満ち溢れた伸びやかなるハイトーンはお見事。
そのタッキーがボンゴでラテン・リズムを叩き出しての「真夏の夜の夢(松任谷由実)」では待ってました!のキョンキョンがセクシーに悩ましげな
ボーカルを。
キョンキョンいわく「このライブは1年前から予定空けての参加です。皆で絶対に出ようね~と言っていました」
3人目のリードボーカルも女性が担当で「ダンシング・ヒーロー(荻野目洋子)」
「可愛い!」という声援があちこちから聞こえてきます。
重厚で独特なタメの効いたモータウン・ビートのドラミングから「BE MY BABY(ロネッツ)」
極上のラブソングを再びタッキーが日本語バージョンで丁寧に歌唱。
時々ハウリングは起こりますが、無難に対処しつつも「ルイジアナ・ママ(ジーン・ピットニー)」は続行。
オールディーズ代表格のような曲ですね。
ここではコーラス担当だった男性がトランペットを高らかに吹き込み演奏。
勢いは止まりません
「FRIDAY NIGHT(ARABESQUE)」ではメンバー紹介も交えて仲間内で和気藹々に両手をあげて
女性チームがフリフリ・ダンス大盛り上がり。
キョンキョン「踊り、間違えちゃったあ~。こんなに踊ったの高校生以来。息があがっちゃったあ~」(笑)
トランペット・サウンドは次の曲でも休まず響いてきます。
「HELLO(福山雅治)」では男気全開にタッキーが熱唱。
客席から「パンッパンッ!!」とクラッカーも炸裂します。
もう一度メンバー紹介をするところなんか、とっても仲良しバンドなんだなあ・・・という感触がジンワリとこちらにまで伝わってくるひとコマでした。


サイトウ氏からまたお知らせ
本来ならば、ここで札幌から初参加の5番目バンド「BUD BAT’Z」が懐かしい60~70年代洋楽ロックを演奏
する予定だったのですが、メンバーの一人が今流行中のインフルエンザにかかってしまい40度の高熱でダウン。やむなく
キャンセルということになったそうです。
S・T・Aとはあらゆる舞台でたびたびご一緒していたバンドで、また日本のジャニス・ジョプリン、はたまた北海道のスーパーフライばりに
男勝りなヨシエ嬢の迫力ヴォイスを聞きたかっただけにひじょうに残念ではありますが、これはこれで次回の楽しみとしてとっておきましょう






BGM「ユー・アー・ソー・ビューティフル(ジョー・コッカー)」「甘いささやき(ダリダ&アラン・ドロン)」

5番目から3つ立て続けに札幌・平岸のライブ・ハウスG-HIPからバンドが出演します。
まずは初出演「ウノックィーン」
バンド名を聞いてピンとくるでしょう。
クィーンのコピー・バンドです。
マサの友人もクィーンのカバー・バンドを結成していますし、クラップス・ホールのコイズミ君率いる「くぃーん」
も存在しているところをみても最近にわかにクィーンのカヴァーブームなのでしょうか?
決して簡単にトライできるようなバンドではないのに、よほど皆さん
クィーンに惚れ込んでいるのでしょうね。
G-HIPホームページ担当のスーパー・レディベーシスト、ジンチャンのご好意により
、ここからは彼女が執筆したライブ・レポートに若干の加筆掲載させていただきます。







昨年の夏に小樽で行われた”北運河サウンドエナジー”に「ウコーピオンズ」として(もちろんスコーピオンズの
コピーバンドね)初出演し、
お客さんに強烈な印象を残した”Little Freddie”ウノッキーが、
”Little Freddie”っぷりを最大限に生かすべくして結成された「ウノックィーン」として
小樽の街に帰って来ました!!⊂︎(・∀︎・)つ
ご本家と全く同じ編成で4人組。

1曲目の『We Will Rock You』イントロの「ドンドンタンッ!ドンドンタンッ!」が始まると、
”Little Freddie”ウノッキーを探して手拍子しつつもキョロキョロするお客さん…薄暗い客席の中から
小さなウノッキーを探すのは至難の業!(笑)・・・・ここのみ構成は北運河ライブと同じ。

そして会場後方よりステージに駆け上がって来た”Little Freddie”ウノッキーは、
イギリス国旗を羽織って登場!!天から降臨してきたそのお姿は白タイツを穿き、髪はオールバック、髭をたくわえ、革ジャン着用。
あの独特のアクションを
ビシバシと決めまくり腕をぐるぐると回転しガッツ・ポーズ。
ワイヤレスマイクとマイクスタンド上部のみを握り締めたフレディにそっくりなスタイルに客席から大歓声が!!
そしてレスポール・スタンダード使用(サンバースト)のノビさんによるギターイントロが始まった途端、
ワラワラとダンスゾーンにお客さんが集まり、
ドラムの福井さんとジャズ・ベースの崎さん(3TONEサンバースト。メイプル指板)織りなす熱いグルーヴにお客さんも大合唱でノリノリ!!
とにかくド派手の極地。
ロックコンサートはこうでなきゃあねえ。
理屈抜きに小手先の技だけではなく全身フィーリングでロックしないと!という立派なお手本のようなもの。
「クラップ・ユア・ハンド!!」ヘヴィーなバージョンになだれ込んだらもうレッド・ゾーン振り切れっぱなし。

ソロではノビさんと崎さんが肩を並べてプレイ!その姿がメチャメチャ格好イイ!(♡︎∀︎♡︎)
続けて『Another One Bites The Dust』になだれ込み、
なりきりウノッキーは客席に降りて歌ったり、
会場の後まで走って行きながら歌ったりフレーズの掛け合いにとお客さんを終始盛り上げ、
ノビさんは相変わらずギターを弾きまくりでしたが、久しぶりの広いステージだからか、
ギターを高く掲げたり、センターやステージの前ギリギリで迫力のある素晴らしいプレイでお客さんを魅了!!
崎さんも大きな身体が更に大きく見える位のグルーヴでプレイし、
福井さんも時折笑顔を見せながらの熱いプレイでした!!
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆写真撮影隊もこぞってシャッター・チャンスを狙っています。
「サンキュウ!ウノックィーンです。天国からやってきました~!盛り上がってますか?OK!OK!」
ギターが縦横無尽にドライブする「炎のロックンロール」
クィーンの記念すべきデビュー・アルバムのオープニング・ナンバーでもあり、デビューシングルでもあります。
私が学生時代にはじめてこの曲を耳にした時には
新鮮さと今迄に聞いたことのない臨場感に腰を抜かした記憶があります。
その重ね録音のフレーズをギター1本でこともなげに弾き倒してくれたのですから申し分なし。
上手い!とにかく文句なしに上手い!
これぞテクニカル・ロックギターです。さすがアメリカ帰りの本場仕込。筋金入りのミュージシャン。
ドラム・ソロ、転調パートも安定感抜群でお見事。
「可愛い!」「可愛い??気持ち悪いとはよく言われるんだけど・・・・」
ベーシストとボーカリストの身長比べでそのあまりにもの差に一際バカ受け。
「タイ・ユア・マザー・ダウン」でウノッキーがステージダイブ後、観客とハイタッチ。
舞台に戻ってフロント3人がガッチリと組んでのフォーメーション。
「可愛いと言われると照れますねえ・・・」と意外や礼儀正しいウノッキー。
「アイ・ワズ・ボーン・トウ・ラブ・ユー」では鳥肌が立っちゃいそうなほどのドラマティックなアルペジオへ
滑らかに優雅にシャウトするウノッキー。
君は紛れもなく日本のフレディ・マーキュリーです!ユニオンジャック・フラッグを
ブンブンと振り回すナルシスト・ウノッキーを内輪で扇いでくれる親切なお客様も出現。
持ちうる限りの超絶技巧ノビさんソロの最後はタッピングで起承転結。

体育館のような会場が狭く感じるようなエネルギー感に包まれ、
正にお客さんを巻き込んで会場を一つにしてしまうクオリティーの高いライブ・パフォーマンスはサスガでした!!
これぞ鮮烈なる”エンターティメント”!!+。:.゜ヽ(*´∀`)ノ゜.:。+゜

マサはノビさんと会話する機会があり
コミュニケーションもばっちり交わしました。
ちなみに彼はジミ・ヘンドリックスが直に使用していたエフェクターを所持しているそうですよ。


ここでバンドの入れ替え時間。
ノビさんはそのまま残ります。
BGMは「天使のささやき」(スリー・ディグリーズ)

S・T・Aのキューティ・ハニーことスバルちゃんが手作りヴァレンタインディ・チョコレートをメンバー達にプレゼントしてくれました。
また桃太郎ママもS・T・Aメンバー達にドリンクのご馳走をしてくれました。
ご馳走様でした!!


G-HIP軍団の猛攻は続く!こちらもG-HIPホームページでのライブ・レポートに加筆掲載させていただきました。
ジンちゃん、ありがとう!
「ハルフルズ☆MAX3」はその名のとおりJ-POPウルフルズのコピーバンドでこちらの札幌からの初出演組。
ボーカルのトータ木村は関西出身ということもあり、ピッタリのキャラクターです。

ノビさん以外のメンバーが初出演なので、若干の緊張もありつつ(黒い着物に身を包んだトータス木村の目がそうだった…笑)ドラムの鈴木サンコンJr.のカウントから『ええねん』が始まり、いつものようにメッセージカードをばら撒きながら熱唱するトータス木村!ギターのハルフル近藤(テレキャスター。メイプル指板)とベースのハルフルハル8ジャズベースの白。ROSE指板)が寄り添いながら楽しそうに「ええねん!」とコーラスをし、ノビさんもノリノリでプレイ!!ギターソロではトータス木村の横に立ち、またもや”キム川&ノビ袋”のようなダンスをし、一部のお客さんに大ウケ!(●︎´艸`)(笑)
「俺たちは皆のためにラブソングを届けたい!」
半ば強引なまでの牽引力には御見それしました。
ロックには勢いも必要なのですよ。
ライブのインパクトはこういうところから案外発生してくるものなのかも。勉強になります。
「最高のラブソングをやっと見つけたぜ!」
『イイ女』などを熱唱するトータス木村の歌声に、お客さんもジックリと聞き入っていました!!♪︎ヽ(*´∀︎`)ノ
彼はスイング感に満ち満ちたブルースハープもこなしています。腰にさしていた刀代わりの角材をギターに見立ててノビさんとガッチリ並びエアギター。
そしてベースをジンちゃん・B・チョッパーに代わり『サムライソウル』
ジンちゃんは話には聞いていましたが、想像以上に存在感のある的確なるボトムラインをキープしていて恐れおののくばかり(メタリックブルーのジャズベース。ROSE指板)。
見栄えもスラリとしたスタイルにロングヘアーが揺れていてナイスです。
トータス木村の着物についてのトーク「オフハウスで着物を選んでいたら、どこかのおばあちゃんも一緒になって探してくれました。1500円!!(笑)」
『ガッツだぜ!』をプレイし、広い会場でプレイする気持ち良さを味わっていました!!
「聞いてください!小樽~!!
ファンキーリズムでビンビンに攻めて盛り上がっていこう!!」
そして『ガッツだぜ!』ではハルフルハルとのツインボーカルを披露し、お約束のドッと倒れこむ小芝居も!!(笑)ノビさんとハルフルハルの苦笑いからの呼びかけで、お客さん皆さんで”ガッツだぜ!”の連続コールからむくむくとトータス木村復活!。+゜(*´∀︎`*)。+゜
「ありがとう!!」
再演にて大団円。
会場を大いに沸かせたライブでした!!ヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ



BGM「ギミ!ギミ!ギミ!」(ABBA),「キリストは最高」(ドウービー・ブラザース)



オールマイティ・ジャンルの「OVERLAP」も札幌からのバンドで3年連続の参加4回目。
男性メンバー数人はお約束自分達のバンド名入り黒Tシャツを着用。
6人編成のパートはKB(ローランド・ジュピター)、DR,BASS(イバニーズ)、G(SG青のボデイにROSE指板)、男女のツインVO。
お年を召されたダンサーが多い小樽で1曲目に披露したのは、川上さんのボーカルでの『北酒場』(細川たかし)!ダンサーの皆さんが大勢出て来て物凄いテンションで踊りまくり!そしてカウベルがけたたましく打ち鳴らされて、くぼっちのボーカルで『どうにもとまらない』や川上さんの『長い夜』(長ぁーーーい夜?・・・・と引っ張れるだけ引っ張るボーカルと演奏には笑いどころか感心しちゃいましたよ。コミカルな面はしっかりとした基本技術あっての賜物ですからね。シカゴではなく足寄が生んだスター松山千春の曲)など、誰もが知っているノリノリの邦楽で会場は一気にヒートアップ!!ウノックィーンVOも乱入!前日のG-HIPでのライブで踊りまくって少々お疲れ気味な(笑)キーボードのジュリー水牧さんも、プレイとなると熱さ全開!!ベースの梅川さんも、ニコニコと楽しそうにブイブイとベースを弾き、福井さんのタイトで心地よいリズムが炸裂!!♪︎ヽ(*´∀︎`)ノ
「ナオミの夢」(ヘドバとダビデ)では男女によるツインボーカルの醍醐味をふんだんに聞かせてくれました。
あれだけ歌えたらどれだけ気持ちいいことか。
「星降る街角」(敏いとうとハッピー&ブルー)では決めセリフの「1.2!!」が合言葉。

そしてくぼっちから「ここでスペシャルゲストの…ノビさんが…」と言うものの、ノビさんの姿は無く、『Long Train Runnin'』のイントロが聞こえ、ギターのザッキーは両手離しで「???」のジェスチャー!(*>ω


出だしがいきなりモデル並みの長身でスラリと伸びた長い足を網タイツ姿で魅了するハナちゃんによるカウベル小刻みリズムではじまった「ホンキー・トンク・ウーマン」(ザ・ローリング・ストーンズ)
なるほど、こう出ましたか!
一筋縄ではいかない凝りに凝っている考え抜かれた配置。
細部にわたって神経を行き渡らせたのでしょうね。
この姿勢は大正解です。
掴みはオーケー!
ヒロリンの男性顔負けのダイナマイト・ヴォイスはいつ聞いても言葉になりません。
というよりも下手な文字で表現すると陳腐になってしまうほど。彼女に失礼かも。
ヒロリンの投げキッスから「ピース・オブ・マイ・ハート」(ジャニス・ジョプリン)
ヒロリンいわく「ジャニスの叫びはいつも悲しみが滲み出ている・・・」それを見事に体現。
まるでジャニスがヒロリンの体に憑依しているかのような錯覚に陥りそうなくらいにジンジンとハートに突き刺さってきます。
ヒロリンの声量は人並みはずれたもの。けっして大柄でもない標準体型の彼女の一体どこからこのような声がでてくるのでしょうか。
普通の人があれを真似したら1曲歌わないうちに喉が破裂しちゃいますよ。
あなた達が今これを読んで物凄いボーカルを創造しているならば、それははずれです。正直に申しましてその数倍メガトン級です。
普通に会話していてもこちらの耳に入る刺激が半端ではないのです。
これははっきりいって持って生まれた才能。神様からの特別プレゼント。きっと「歌で皆にシアワセを届けなさい」と彼女を選んだのでしょうね。
オフ時には、ヒロリンもバレンタインディ・プレゼントとしてペンシル・キャンディ数本プレゼントしてくれました。
今回はいい日にライブがぶつかったと感謝です(笑)
おかげさまで素敵なレディ達からこのような気持ちが届けられたわけですからね。
そのヒロリンはコンビニでもとってもいいことがあったそうで、その喜びを皆に供給するべく「皆、愛してるよ~!!」
憧れのリック・デリンジャーによる「ロックンロール・フーチークー」はロック長年の歴史中、5本の指に入るリフの金字塔だと思います。
ヒロリンはどんなタイプのナンバーでも己の解釈にて嫌味なく消化しながら表現できる唯一無二の存在。
こんな女性が札幌にいるんですから我々も鼻高々。
「ありがとう2階席!アリーナー!!!」
苦手と言っていたMCもバッチリ。
観客のハートを鷲掴み。
魂の咆哮にはもってこいの「ハイ・ロード・イージー」(サス・ジョーダン)を歌い終え
「人生1回しかないから楽しもうね!」

ヒロリンはボーカルが無い時にも、バックのメンバー達に寄り添い肩に手を掛けアイコンタクト。様になっています。
メンバー紹介後「ライディング・ハイ~映画:汚れた英雄」(ローズマリー・バトラー)にもっていく過程も計算が行き届いていてラストナンバーには相応しいと思いますよ。
決して自己満足に終わらない一つの作品としてのステージ。まだまだこれからの大躍進にも目を向けましょう。
すぐにでもまた見たいなあ、と思わせるライブでした。



ここで時間逆戻し・・・・・
午後5:30からS・T・A出演です。
今年初の小樽ライブ。
毎回この企画に参加するたびに原点回帰、初心に立ち返った気分で身の引き締まる想いにかられます。
今回はどれだけの思い出が生まれるのでしょうか。
先月は憧れのシカゴ14回目の来日&ロックの殿堂入り記念として「シカゴ特集」でおおくりしたライブでしたが、今回はイベントサイドの主旨にのっとり、またメンバーの編成も含めて、たまにはシカゴやブラス・ロックのルーツを辿る企画も面白いかなと2部構成という遊び心とひねりを加えた内容で網羅してみました。
アベさんの悔しそうな顔を想像しつつも(笑)野郎共ばかりの7人編成。

目玉は黄金のツイン・トランペット・ファニー&クニ、初のコラボレーション。
実際久しぶりのクニの姿を発見して話しかけるお客様や、再会を喜ぶバンドマン達も多数見受けられます。
アベさんも黙ってクニと拳同士を突きあわせて意思の疎通。
クニは一度もスタジオでのリハーサル合流はなし。当日もリハなし。
マサから本番数時間前にスコアを受け取り、初めて打ち合わせしたのです。
無謀といえばあまりにも無謀。でもクニいわく「S・T・A虎の穴」をエンジョイしているようですよ。

ブラス隊は立ち位置が決定したら全員でチューニング。
ケニーさんはマサのモニター側床に貼り付けたセットリスト表を覗き見て「おお!あの曲もこの曲もやるの?踊れる曲は?」とニヤリ質問。
音響のミワくんは事前にマサのシュアー・ヘッドセット・ワイヤレス・マイクとレシーバー、トランスミッターを受け取って調整完了。
入念なるチェックを入れてくれたおかげでプレイに100%集中できます。一番S・T・Aのライブサウンドを託してきた人だけに万全。
信頼のおける頼もしいスタッフ。




***SET LIST***
1、GIMME SOME LOVIN’・・・THE BLUES BROTHERS
2、~PETER GUNN・・・THE BLUES BROTHERS
3、I CAN’T TURN YOU LOOSE(お前を離さない)・・・THE BLUES BROTHERS
4、SOULMAN・・・THE BLUES BROTHERS

5、IF YOU LEAVE ME NOW(愛ある別れ)・・・CHICAGO
6、VEHICLE・・・IDES OF MARCH

7、FREE(自由になりたい)・・・CHICAGO
8、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO



***MEMBER***
MASA・・・B VO CHO
KEN・・・DR CHO VO
NOBU・・・G
FUNNY・・・TP PER FLUGELHORN
TAKU・・・TB
KUNI・・・TP PER CHO
JUN・・・AS CHO VO




PART2につづく・・・・・・・・・



























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