THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,194 エイベッツ・バンド・カーニバル えぽあホール(FUNK@HOLIC編)

2022-11-13 14:46:04 | Live Set List
さてさて、早いものでちょっとした休憩時間を挟んで、衝撃ラブガンの次はファンク戦に突入だ!
まずは、その前に今回の機材類のご紹介をば・・・・。

メインスピーカー
D&B CI90
D&B V-SUB
パワーアンプ
D&B D80
ドラムセット YAMAHA MAPLE CUSTOM GREEN・SHELL
ギターアンプ
ROLAND JC-120(x2)
ベースアンプ HARTKE 4,5XL  HA3500

6,16:50~17:20
「FUNK@HOLIC」
この日、女性シンガーがメインの2バンド目。
そして、ありそうで中々なかったのがこのファンクバンドだ。
噂にはずっと以前から聞いていたんだけど、遂に見ることができました。
嬉しいなあ。
個人的にもずっと楽しみにしていたんだよ。
単にファンクと申しましても、コテコテの濃厚な感じではなく、サラッとスタイリッシュでジャジーな雰囲気を散りばめたサウンドを展開。
グッとリラックスしながら聞き惚れちゃいましたよ。
これは貴重なバンドだ。
筋金入りの本物集団だけに、お得感満点でナイス。
こちらの面々もよくよく見たらばお馴染みミュージシャン達がチラホラ。

8人編成の紹介を紹介をします。

リーダーでアルト・サックス担当はクドウ氏
長年、札幌界隈でラテン系のジャンルを一身に請け負いながら牽引。
マユコ嬢はトロンボーン担当。
サッポロに於ける女性トロンボーン・プレイヤーの第一人者。
TP&TBの2人はトップに出演した「ハナミー」にも出演していた。
マエダ氏はトランぺッター。
で、ホーントリオはボーカルに合わせたのか、赤いバンド専用のTシャツ姿で統一。
華麗なる歌姫はサトミ嬢。
この日、彼女の美しい魅力に心奪われた殿方の何と多かったことか・・・。
カズくんもそんな中の一人。
こんな女性シンガーがいたなんて・・・・もっとライブに出演して、と懇願していましたよ。
いやはやなんとも北海道の音楽シーンが奥が深いなあ・・・と改めて痛感した次第。
伊東美咲さんに似ているね。
スレンダーなボディを目にも鮮やかなショッキングピンクのドレスに身を包んでおられました。
まるでモデルみたいだ(写真を参照のこと)
キーボードはナナ嬢(KAWAIを使用)
ギターにはノダ氏(赤いテレキャスターを使用。メイプル指板)。
べース&コーラスは毎度おなじみビア・プリーズのマリちゃん。
彼のベースプレイを見るのは超久しぶり。
最近はキーボード、コーラス、そしてアコースティック・ギターがメインだっただけに。
「ウィングス北」のライブを、伝説のビートルズライブバー「ファブフォー」で見て以来だね。
もう25年くらい前の話。
あの時はナチュラル・ボディカラーのリッケンバッカーを使用していた。
もちろんポール・マッカ―トニー!!
ライブ直後に、この不思議なベースについてマサがマリちゃんに尋ねてみたらば、快く返答してくれた
「これはトーカイの3トーン・サンバーストのボディにグラス・ルーツのローズネックをジョイントしたもの」
黒マスク姿のドラマーはホリイ氏。
ボーカル以外のメンバー達はバンド名入りの赤、もしくは黒のTシャツを着用しています。

バンドからメッセージが届いています
「2012年に結成し、気が付けば早いもので10年になりました。
3管ホーンセクションとキレキレのタイトなリズムでファンキーサウンドをお届けします♪
ビューティフルな歌姫のパワフルな歌声とほんわかMCのギャップもバンドのウリです。
そんなFUNK@HOLIC楽しんでいただけたら嬉しいです♪」

前置きが相当に長くなっちゃった。
それではそろそろオシャレなレヴューと参りましょうか。
存分に堪能してね。

オープニングは「アイ・フィール・グッド」
(メイシオ・パーカー)
いきなり超がつくほどに強引なまでにグルービーな有名曲をぶち込んできた。
泣く子も黙る濃厚なる強烈リズムでグイグイと迫ってくる。
よほどの実力と理解力がなければ恐れ多くてトライなんてできないよ。
でもファンカホリックは余裕の表情で和気あいあいと軽くやってのけて見せた。
恐るべしだ・・・・。
もちろん通の間では説明などは不要だけど、60年代にソウルのゴッドファーザーことジェームス・ブラウンが放ったダイナマイトソング。
活動初期の頃の永遠の代表作。
血湧き肉躍る灼熱のスタンダード。
そしてメイシオがサックス、彼の弟メルヴィンがドラマーとして在籍していたんだね。
これについて異論を唱える輩なんて皆無だね。
下手な理屈なんて消し飛んじゃうよ。
ただひたすらにうねりまくるリズムセクション。
切れ味鋭いホーンセクション。
当然、先導役はクドウ氏による怒涛のアルトサックス。
開巻から情け容赦なき攻防を展開。
すでにレッドゾーンを軽く振り切った感ありの雪崩込みだ。
オーディエンスのリアクションを見ればそれも一目瞭然。
すでに掴みはバッチリとオーケー。

「皆さん、一人一人の可能性が届きますように大きな声で想いを込めて歌いたいと思います。
次の曲はインコグニートで・・・・・
トーキン・ラウドをお送りしたいと思います」
2曲目もマニアな泣かせなセレクション。
1993年リリースのアルバム「ポジティヴィティ」に収録。
一体全体、誰の好みを反映させたのだろうか。
アシッド・ジャズにまで触手を伸ばすなんてセンスが良すぎ。
特に札幌界では人気が強いインコグニート。
人気絶頂期には札幌ジャスマック・プラザでライブを行ってくれましたね。
正に思う存分琴線を振るわせる趣向だ。
確信犯的な采配。
サッポロソウル界で新たなディーバを発見した。
その細い体のどこから、これだけ貫禄のエモーショナルかつ迫力のかっこいいヴォイスが紡ぎ出されるの?
この曲、そこはかとなくタワー・オブ・パワーの「オンリー・ソー・マッチ・オイル」に似ている。まあ、オマージュでしょうね。
インコグニートはサビを付け加えてもいるし・・・。
イントロからアップテンポでアグレッシブ。
どちらも文句のつけようもないほどの大傑作さ。
一部の隙もないほどにダンサンブル・テイストが満載。
会場内はゴージャスすぎるほどにクラブと化しています。
煌びやかな巨大なるミラーボールが欲しいところ・・・・なあんて言ったら贅沢すぎるかな。

「皆さん、温まってきましたか。
コロナ禍で残念ながら声が自由に出せませんが・・・・・
狂おしいほどの愛、わが身を捨ててでも遂げたい愛・・・・・演奏させていただきます。
男が女を愛する時・・・・。(ベット・ミドラー)」
ここでグッと雰囲気を変えて壮大なるバラードをお届けしましょう。
イントロの咽び泣くアルトサックス・ソロから無意識のうち不覚にも感傷的になってしまった。
ボーカリスト、サトミ嬢の本領発揮だ。
甘く切なく心の底から泣かせてくれるよ。
セクシーな歌心にとろけて酔いしれてみるのも一興。
誰もが静かに聞き入ってシンミリとしています。
大人の恋人同志が心情を互いへ訴えかけてくるようなストーリー。
ドアマティックすぎるシットリ系の旋律だけでも、映画のような情景が目に浮かんでくるかのようだ。
オリジナルは1966年にパーシー・スレッジがデビューに際して放ったシングル。
膨大なカバーがあるけど、ここではシンガーのスタイルにあわせてベット・ミドラーのバージョンで。
1979年、主演映画「ローズ」で取り上げた。
この采配は大正解でしょう。
しかし何から何まで難しい歌だ。
今までにも数えきれないほど、この曲を歌っている人を見てきた正直な話、微妙に「????・・・」だったもんね。
眩いばかりのスポットライトを全身に浴びたサトミ嬢の真骨頂。
細部にわたって見事己のものとしている。
感動的ですらあったよ。
「サッポロのベット・ミドラー」の称号は堂々サトミ嬢のモノだ!!
バック陣営も彼女を盛り立てるべく淡々と渋く進行。

「ありがとうございます。
次は・・・・ユー・キャント・ゲット・ホワット・ユー・ワント」
ジョー・ジャクソンが1984年に発表した彼最大のヒット曲だ!!
(リハでも取り上げていた)
よほどのコアなファンならば、確実に感涙に咽び泣くであろう金字塔。
なかでもこのナンバーは飛びっきりな作品。
この長ったらしくも意味深なタイトルを直訳すると
「欲しいものなんて手に入るものじゃあない。お前が欲しいものがわかるまでは・・・」という意味です。
突っ込み気味でパーカッシブなクセモノだけに難儀しそうだけど、このバンドはいとも鮮やかにこなしていた。
マリちゃんが弾き出す流麗なるウオーキング・ベースラインから、巧みなるギター・ソロへ。
ロックというよりもジャズとサルサが面白くミックスされたかのよう。
目の付け所が爽快で憎いほど。
カメレオン・ミュージシャンのジョーだけに、サトミ嬢が歌うともなると一瞬「!!??・・・・」と懐疑的になっちゃうけれども、違和感の欠片もなかったよ。
素晴らしい完成度の領域に達した。
多種多様なる彩で音楽アートの世界を紡ぎ出してくれました。

「皆さん、楽しんでいますか。
そうですかあ・・・・・嬉しいです。((´∀`*))
声を出せないのは寂しい限りですが・・・・それでは、タワー・オブ・パワーで・・・・ホワット・イズ・ヒップ!!」
満を持して遂に出た!!
その名の通りヒップ・タイプの代名詞が爆発、クールな瞬間。
腰が疼いてきちゃうほどのサウンド・シャワー攻勢。
1973年発表。
アルバム「タワー・オブ・パワー」に収録。
とにもかくにもTOPといえば問答無用にこの曲です。
ロッコとガルバリディによる緻密且つ絡みつくような地響きのような刻みが肝。
彼らの生み出すコンビネーションは宇宙1なんだから。
テクニカルで十分に個性的。
奇跡のタッグだ。
ロッコは亡くなってしまったから、もう2度とこの名演を体験することはできないんだなあ…悲しい。
数年前、シティジャズで芸術の森のコンサート最前列でTOPを見れたのは一生の宝物です。
優しくて控えめで人懐っこいロッコとも、たくさん握手ができたしね。
これで俺も少しはベースが上手くなれるかな・・・(-_-;)
ファンカホリックはどのようにプレイするのかなあ、と注視していた。
驚いたことに、マリちゃんはフィンガーではなく、フラットピッキング奏法で器用にこなしていた。
あのミュート気味なプクプク音もストレートに継続しながら、時折差し込まれる素早いオブリも再現。
タイトなドラムとのアタックも火花散る。
キーボード・ソロへの流れも自然でワイルドだ。

「はやいもので次の曲で最後となりました。」「ええ!!??・・・・」
「((´∀`*))楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうものですね。
サビの部分で叫ぶところがあるのですが、皆さんと心を一つにして、野外フェスティバルで盛り上がっている気分で締めくくってみたいと思います。
・・・・ザ・オールスターズ・コレクティブで・・・・・オール・アバウト・ザ・ミュージック!!」
ラストにふさわしいトドメの一撃が、これでもかあという勢いにのって炸裂。
その名のとおり世界最高峰のミュージシャン達大集結のドリーム・プロジェクトによる2007年発表の贅沢な曲。
究極の歴史的なお祭りと言う冠は伊達じゃない。
この日のステージ総決算とでもいいたげに、不敵な笑みを浮かべつつもファンカホリックのルーツを惜しげもなく披露。
スケール感も半端なくデッカイ。
全員が一丸となって、余力を振り絞っての熱演。
音の巨大なる壁が次々と汗飛び散らせての猛追。
さあ、泣いても笑っても終局の場面が、もうそこまで迫ってきた。
一切の悔いも残さずに完全燃焼しましょう。

絶えまない拍手の洪水におくられてメンバー達はステージを後にしました。
お疲れ様!!
イカシタ空間を目撃しちゃったよ。
次に対バンできる日はいつかな。
案外とそう遠くはないような気がするなあ・・・・((´∀`*))







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