帯は、帯枕と帯締め一本で支えられているといっても過言ではありません。ですから、帯を安定させるためにも着物を着る際に使う紐の中で一番強く結ぶことが必要です。そのためには、結んでいるうちに緩んでいかないように、左右の指で結び目をしっかりと押さえながらひとつひとつの手順を手早く行うことがコツです。
masa's art chicago logo respect gallery
〜ウィキペディアより〜
帯は、帯枕と帯締め一本で支えられているといっても過言ではありません。ですから、帯を安定させるためにも着物を着る際に使う紐の中で一番強く結ぶことが必要です。そのためには、結んでいるうちに緩んでいかないように、左右の指で結び目をしっかりと押さえながらひとつひとつの手順を手早く行うことがコツです。
masa's art chicago logo respect gallery
〜ウィキペディアより〜
「マイアミ バイス」
80年代にテレビドラマシリーズとして大ヒットを記録した刑事バディ作品。
主演のワイルドでセクシーな俳優、ドンジョンソンも一躍スターの仲間入りを果たしました。
彼は俳優業以外にロックシンガーとしての才能もずば抜けていたようで早速1986年にファーストソロアルバムを発表。タイトルは「ハートビート」
10曲入り。
正に時の人だけに、彼を取り巻くミュージシャン達も超豪華!
多方面のジャンルから大挙参加して盛り立ててくれます。
チャスサンフォード、オールマンからディッキーベッツ、ビル&タマラチャンプリン夫妻、ウィリーネルソン、TOPのホーンセクション、ボニーレイット、スティービーレイボーン、ロンウッド、ドゥイージルザッパ、トムペティ、ボブシーガー他。
ドンはこれだけの面子が集結する中でも堂々たるアメリカンロックフィーリングを振りまいています。
私が「マイアミバイス」と聞いて即座に連想するのはテーマソングをヒットさせた鍵盤の名手ヤンハマーです。
これは意外だった。
あのヤンもこんな仕事をするんだあ。
サントラ「マイアミバイス2」中には元シカゴのビルチャンプリンのソウルフルなボーカルソングがデュエットで収録されています。
プログレ四天王と言えばイエス、EL&P、ピンクフロイド、そしてキングクリムゾン!
超マニアックなファンに言わせるとクリムゾンは「RED」まで。
アメリカ人をメンバーにしたクリムゾンなんか認めない!なんて馬鹿みたいな事をほざいてる輩がいましたが(そういえば第2期JBGに黒人が在籍してあのサウンド構築はフェアではない!なんて恐ろしい事を言ってた奴もいました)私は4期クリムゾンの「ディシプリン」が大好き。
クリムゾン初来日の時、音楽関連の勤務先にうるさ型な先輩達がいまして、普段は皆クールなのに、クリムゾンの日本におけるスタジオリハには我先にと連日奪い合うように通っていました。
私にもその影響があるのかもですね^ ^!
その4期クリムゾンによるオフィシャルライブ「アブセントラバーズ」はさすがのハイクオリティ、ハイパフォーマンスとして認知されているライブ盤。
しかし一般発売ではなくDGM会員のみのコレクターズエディションなるものもあります。
「live at cap d'agde.1982」
ボートラ含めての9曲入り。
だからと言って没テイク集ではなく正式な音源。
多少不安定だったり、ユルい部分は否めないけどね。でもそんなこと、全然気にならないほどの熱狂ぶり。勢いあるプレイと狂喜乱舞のオーディエンスが感動的で鳥肌もの。
延々と収録されている大歓声がそれを如実に伝えています。
アブセントラバーズとダブり曲が多いけど、フレーズや展開に違いがあってニンマリ^ ^。
とにかく私のお気に入りナンバー目白押しなので、一気に聴き終えてしまったあ!
4人の火花散らしての変態テクニックは筆舌に尽くしがたし!
個性丸出しのエイドリアンブリューに対しては好き嫌いが極端に分かれるところだけど、私にとってはツボ!狂気のハードカッティング炸裂の「セラハンジンジート」。
「マッテクダサイ」の美しいセンチメンタルな響き。しみじみと泣けるなあ。カモメの鳴き声をギターで再現。
更にはパオパオ〜!象さんの叫びとトニーレビンによるスティックのウネリ。奇妙奇天烈なボーカルと一度ハマると病みつきになる「エレファントトーク」そういえば当時テレビコマーシャルにエイドリアナブリュー自身が動物の鳴き声ギターで出演していましたね。
正確無比なるビルブラッフォードのドラムを核に、全体を編み込むように紡ぎ出す司令塔はマエストロのロバートフリップです。
北海道にはプログレバンドがほとんどやってこないに、
今年の12月、35年ぶり(‼︎)に札幌へ再び来てくれるクリムゾン!ありがとう!もちろん私は迷う事なく1番高いチケットを買いましたよ!今からワクワク楽しみ!
メンバーのほとんどが入れ替わってはいますが…。
先月シカゴ結成50周年記念として発売されたDVD含む5枚組み未発表ライブ作品集。
世界中のファン狂喜乱舞収まる間も無く、またまた素晴らしい作品が発売されます。
大傑作アルバム「シカゴと23の誓い」ことシカゴⅡの再現ライブDVDがそれ!
それプラス最新リミックスCDとLPとのカップリングです!
やりますなあ、シカゴ!
値段が値段だけに、嬉しい悲鳴!
去年の収録なので、今年初頭に相次いで脱退したトリスインボーデン、ジェフコッフィがプレイしています!
益々アクティブに前進を続けるシカゴに注目!
AORブームの立役者と言えば、デビッドフォスターとジェイグレイドン!
70年代はプレイヤー、コンポーザーとしてその手腕を発揮。そして満を持して結成したのが伝説のバンド「AirPlay」
飛行機好きの2人らしいバンドメンバー名とジャケット!大傑作ですが不思議と日本でしか評価されてないんですよね。1枚リリースしたのみでライブも無しのまま2人は多忙に。
で、その後のデビッドフォスターはヒットメーカーとして大躍進。押しも押されもせぬ売れっ子に成長。
相方のジェイも負けてはいません。
AirPlayの後、1990年に結成したのが、写真の「プラネット3」
3人編成でほとんどをレコーディング。
10曲入り。
多少打ち込み感は否めないものの、さすがツワモノメンバーらしく極上の楽曲が収められています。
琴線震わす美しいメロディーから、エモーショナルなバラードまで捨て曲なし。
今聞いても全く古さを感じさせません。
ジェイ曰くこのバンドを一言で表現するならば「シカゴ ミーツ デフレパード!」
なるほど、この頃のロック界を席巻していたポップ&ハードの両巨頭を持ち出すなんて、中々の商売人!
結果としてはこの筋のマニア連中にとってのマストアイテムです^ ^!
5、16:05~16:35
THE SAPPORO TRASIT AUTHORITY(S・T・A)
シカゴなどを中心としたブラス・ロック
札幌から初出演!
はい!それではこのブログの主役バンドでもあるSTAライブ・レポートにまいりましょう!
このイベントも場所を数度変えつつ6回目。
企画内容は最初から知っていたし、その都度お誘いも受けていたのではありますが、中々にバンドのスケジュール都合が付かず数年が経過。遂にこのたびめでたく参加させていただく運びとなりました。
(実はこの運河プラザには数年前、「音座生ライブ」でSTAは演奏したことがあるのです。で、この日も6バンドが初出演でした)
STAは全10バンド中、ど真ん中の5番目に出演。これはメンバー中2人がゴールド・ストーンへの出演移動があるための苦肉の策。
でも考えようによっては、一番美味しいポジションではないでしょうか。
会場もほどよく温まって熱気渦巻き、オーディエンスも自然とノリが出てきた頃。
さて、今回のSTAはもうすでに毎月恒例となったメンバーの入れ替わりが相変わらずありますが、それでも特に面白い布陣。
まずは久し振りに10人もの大所帯。毎度大所帯だけど二桁編成はごく稀。
しかも半分の5人がホーンセクション(この日一番の大所帯で唯一管楽器を有するバンド。なんと凄腕のトランペット3管という贅沢さ!)。
更には3人ものニュー・フェイスがいるのですよ。
札幌の大御所、山下達郎カヴァーバンドとして結成30年を迎えたプライム・ルースのイヨくん(このバンドのドラマーはアニソンバンドのドリフト・クィーンのドラマー・フクちゃん。キーボードはバンド・サークル・エッグのミホさん)。
彼とマサは今年の春先に、ゴールド・ストーンで初めてタイバンを組んだ際に楽屋で意気投合。お互いにファイターズ・ファンということもあり、さっそく今回の合流と相成った次第。パーカッションとボーカル、コーラスを担当。
ちなみに彼はマサよりも長髪です!これも快挙。
キーボードは、イヨくんとは古くからの音楽仲間でもあるマコちゃん。彼もショウジ・アツシ・バンドのメンバーとして手腕を発揮しています。
音楽を職業としているんだから、器が違いますね(あの人気者キムキムも一目置く存在)。
紅一点のミキティは、アルト・サックスを担当。彼女もあらゆる方面の演奏活動で引っ張りだこです。
マサと同郷のカリスマ・ヴォーカリスト、マッツ率いる小樽の矢沢永吉カバー・バンド「Y-PROJECT」のメンバーだった縁で去年、白石区ピグスティでSTA主催リブレーションに出演。それからの顔見知りです。
***MEMBER***
MASA・・・B VO CHO PER
YASU・・・DR PER
KONITAN・・・G
MD・・・TP KEYBOARD・WHISTLE
EBI-CHAN・・・TB
IYO-CHAN・・・PER VO CHO
MIKITTY・・・AS
SHIGE・・・TP PER
KUNI・・・TP PER CHO
MAKO-CHAN・・・KB
***SET LIST***
1、INTRODUCTION・・・CHICAGO
2、ONE FINE MORNING(ある晴れた朝)・・・LIGHTHOUSE
3、SPINING WHEEL・・・BLOOD SWEAT&TEARS
4、SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO
5、GET IT ON(黒い炎)・・・CHASE
6、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO
そんなわけでして、この運河プラザ会場には何度も足を運んだ者もいれば、全く存在さえ知らなかったという者もいて様々。
迷子になってそうとう苦労しながら、会場入りしてきたメンバーもいましたよ・・・。
珍しくライブはタイム・テーブルどおりの進行・・・いや若干巻きですね。
4バンド目のライブが終了。マサの掛け声でSTAが、入れ替わりにステージへ向かう。
汗にまみれてステージをあとにする、バンドの方々に「お疲れ様でした」と声かけ。
会場に流れるBGMは、けたたましいファンキー・ミュージックだ!
ミキサー主任のミワくんや、パーティーズのテズカくんはSTAセッティングには慣れっこなので手馴れたもの。
スムーズにテキパキと手を貸してくれるし、接続なども手伝ってくれるので大助かり。マコっちゃんは備え付けのキーボード・スタンドを、前のバンドからそのままの状態で受け取る。
STAは他のバンドよりも倍の人数ゆえに、ノンビリと構えていたらたまったものではありません。
そこは各自が熟練のミュージシャン揃いなので、円滑に進行。まずは立ち位置決め。ウォーミング・アップも終えてチューニングに勤しんでいます。
アンサンブル・チェックもこなして、大体の型は整いました。
ステージ上はビッシリとキツキツ状態。だけれども、それは毎度の事なので、何も気にならず。
シゲちゃん&イヨくんはシックな黒いイデタチで統一。
イヨくんのサングラスには「アビーロード」の文字が刻まれています。
コニタン&マサはより動きやすく、見栄えをも考慮に入れたファッション。
ミキティは紅一点ゆえにセクシー路線を協調。
マコっちゃんは知性溢れるルックスで佇んでおります。
ヤスはスポーティーでラフに。
それぞれが個性漲るコスチュームでライブに臨んでいます。
早くもステージ前面には、待ちきれないオーディンスが陣取っています。
キラーちゃんもビール片手にニコヤカにマサの前でスタンディング(意外にもこの日は演奏ではなくて、キムキムのローディーなんだってさ。)
準備万端整いまして、マサがヘッドセットマイクからゴーサインを発令。
間髪入れずに、司会のサイトウさんがアナウンス。
マサからマコッちゃんへアイコンタクト。
荘厳なるプログレシブなシンセサイザー・サウンドが地鳴りのごとく響いてきた。
ヤスも軽快なるハイハットの刻みで追随。ニューギターヒーローのコニタンもワイルドなコードワークをかき鳴らす。
マサ「はい、たいへん長らくお待たせしました。本日一番の大所帯バンド。しかも唯一ホーン・セクションが在籍しているバンドの登場です。
このイベントおたる歴史音楽紀行初登場!極上のブラス・ロックを心ゆくまでにご堪能ください。
ヘイ!カモン!オールライト!
WE ARE THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY!1・2・3~!!」」
波状攻撃へ、火蓋が切って落とされました。
猪突猛進の狼煙を上げる。
さすが、この人数だけに迫力がいつもとは桁違い。
プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。
普段はクールなヤスもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに豹変するのです。
その上、先月マサが東京で観て来たCTAの土産話が相当に感動的だったらしくて、刺激を受けた模様。如実にドラミングの随所にそのダニー・セラフィン成果が現れていますよ。!
もうどれだけの回数この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。メンバー一同愛して愛してやまないじゃじゃ馬のような曲。その中でもこの日ほど迫力一杯の完成度を誇ったことはなかったのでは?!不協和音なしで出色の出来と自画自賛。
しかしメンバー全員あの少ないリハ期間で、よくもまあここまで纏め上げたものだ。
がむしゃらにネオン・スティックを振りまくる、熱狂的な観客。
モニター・スピーカーに片足乗せて、マサが野獣のごとく吠える。コニタンはアグレッシブなアクションを巻き起こしながらも、剃刀のような切れ味鋭いカッティングを繰り出す。
計算されつくしたコニタン独特なるシャープな音色のフェンダーUSAカスタムショップ・ストラトキャスターが、ヤスのタイトかつパワフルなドラミングに絡みつく(このギターは購入したばかりの超がつくほどの高級お宝品。サーモンピンクのボディカラーが鮮やか)。
看板ともいえるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。
舞台両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。後方センターからは、2バス・ドラムが遠慮なしにグルーブを構築しながらの進撃展開。
会場をまるごと覆いつくすかのような、マコっちゃんによる異次元空間模様のシンセサイザー。なんという高揚感。
鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが嵐のごとく吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。
さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?・・・・今回は一体全体何を仕掛けてくるのか??
さあ、第一関門の変拍子地獄にガッシリと突入だ。
先月の反省点は見事にクリア。手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。切り込み隊長エビちゃんによる流麗なるトロンボーン・ソロで場面転換。
彼は、リハなしのぶっつけ本番だから正直な話、不安要素てんこ盛りだったんだけど、それも取り越し苦労だったようです。
大した度胸の持ち主だ。若いのに百戦錬磨の達人だからこそ成せる技。何事もなかったかのように振舞っていたよ(ヤスによる縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。
コニタンいわく「神保彰」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのヤスが猛然と先導しつつ、お次はMDの出番。
彼のトランペット・ソロは熟練の極致なので、大船に乗った気分に浸れます。
安定感抜群で、時折ヒステリックなハイノートなどもクールにヒットしてニンマリ。
バッキングによる強弱のサポートも効果覿面で鳥肌が立ちっぱなしだ。。
そして第3の男、コニタンのギターが火を噴いた。
いきなり過激なアーミングとピッキング・ハーモニクスを導入部分に最前列へ一気呵成に飛び出して、益々進化したソロを、これでもかあ!と言うくらいに披露。ただひたすらにエキセントリックでテクニカル。
序盤はテリー・キャスに敬意を表して、ラインを忠実に再現。
へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。
音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。
チョーキングなどを交える際にはギターを激しく揺さぶって身をよじる。あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、ビジュアル面も大きい。(2月の小樽ライブでは3曲目まで寒くて指がまともに動かなかったらしいです。そんなことは微塵も感じさせなかったけどね・・・・今回も大成功!)
そして遂にテリー・キャスのギター・ソロをほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?ビブラート、グリッサンドに至るまで再現しているよ。
極めつけは第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝によるヤスが、力漲る稲妻フィルインで拍手喝采。
サンキュー!
いつもは沈着冷静なるシゲもノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。
エンディングにおけるベルトーンも、マコっちゃんを筆頭に見事な連携で繋がった。
コニタンからホーンセクションへと渡る流れへ。ここで繰り出したコニタン入魂の1音がジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。これぞまさしくロックの原石。いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。
マサが右手を天井高く掲げてグルグルと回転。ヤスと呼吸合わせて、フィニッシュ。
ミキティいわく「マサとコニタンは何かに取り付かれているようだった」とのこと。
口笛がピーピーと吹き鳴らされる中、マサとヤスの目配せでメドレー「ある晴れた朝」が炸裂。
重戦車のごときヤスによるドラム・ビートが轟き渡る。
カナダのシカゴ、BS&Tと言われたライトハウスの代表作を2曲目に持ってきた。度重なる強烈なる一撃。
ミキティもお気に入りなんだよ。実はこれ、彼女のリクエスト曲。さっそくマニア心をくすぐりまくる選曲。
マサがドラムに絡みつくようなベースランニングで挑みかかる。
鮮烈なるコニタンのフィンガリング。
鉄壁のリズム・セクションが猛然と確立された瞬間。
マサによる渋いヴォーカルが、雄叫びをあげる。
これをリード・ボーカルで担当するのは初めてなんだけど喉が張り裂けんばかりにシャウトして頑張りましたよ。
クニとイヨのコーラスも加味されて、グイグイと牽引で好サポート。
おそらく会場のお客さん達でこの曲を知っている人、ほとんどいないであろうことは確実。
でもそんなこと問題なし。関係ないね。
このうねりまくりのグルーヴはどんな世代、人種、男女問わずビンビンと伝わっていることでしょう。
中間部分では怒涛のピアノソロを、アヴァンギャルドに奏でるマコッちゃんが素晴らしい。
ここも重要なるポイント。イヨくんはタンバリンで小刻みにバックにて屋台骨を支え続けます。これって最も重要なお仕事。
マバタキ厳禁。息つく島も与えないほどに攻め込んでくるS・T・A。
体全体でリズムをとりながら、腰振りブラスも見栄えがロックしていてナイス。
ブラス隊は不敵な笑みを浮かべながらも、余裕の構え。
トランペット隊は耳をつんざくほどに、お得意の乾いたハイトーンをダメオシ連発ヒット。拍手の嵐。盛大だ。
「改めましてTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYです!皆さん、楽しんでますか~!!??」
「楽しんでるぜ~!!」「ありがとう!どうも!ちょっと凄いでしょう。さっきも言ったとおり、今日一番の大人数じゃあないかな?
10人編成・・・・そのうちの半分は管楽器です。え~、そんな感じで14年間頑固一徹このブラス・ロック街道を一心不乱ぶれずに貫いています。
STAを知っている方も、はじめての方も、飛び切りいかした100%コテコテに選りすぐり往年の70年前後ブラスロックナンバーを用意していますので、最後まで楽しんでいってください。ヨロシク!
それではシカゴ、ライトハウスと立て続けに濃厚なのをお送りしましたが、次の曲ももはや伝説と化した感ある曲です。
バンド名や曲目名を知らなくてもブラスセクションのフレーズ一発であ!あれだ!!と皆さん、わかると思います。当時ウィークエンダーのテーマソングにも起用されていた曲で・・・・ブラッド・スェット&ティアーズから・・・スピニング・ホィール!」
「オオオ!!」と会場のあちこちから感嘆の声が聞こえてきたよ。そうだろうねえ。これを取り上げるロックバンドって今時いないと思うよ。
それが狙いなんだけどね。
ヤスがナイス・タイミングで高々と掲げたスティックでカウント4つ打ち。
リハでも真っ先に取り上げた、今回一番の鬼門ともいえる曲。イントロからガンジガラメなクセモノ。
変態的なほどに入り組んだ構成にいつも冷や汗タラリ・・・。
マサからイヨくんにボーカルはバトンタッチ。
入り口部分のボーカル音取りに苦慮していたイヨくんだけど、本番に強い男。マコッちゃんのアップテンポなピアノにのってバッチリ堂々と歌いこなしていたよ。
歌いだし部分に入るカウベルも、バッチリと力強いアクセントで駆使していたね。
さすがだ。
MDのトランペットも嘶きまくり。しかし何度演奏してみても、個性的な傑作です。
決めの箇所に差し掛かるたび、心配そうに各メンバー達が周囲を見回しながら合図を送るので次々と難所もクリアできます。まさに手に汗握るシーンだ。
決してごまかしのきかない曲ばかりだもんね。しかしユニークなアレンジ目白押し。
一番脚光を浴びる100%ジャズに場面転換する中間パートへ突入。ジャズ畑のルー・ソロフばりに、MDの血液逆流しそうなほどのけたたましきトランペット・ソロ。
それを支えるバック陣も、プレイが冴え渡る。
各メンバーも難解この上ない楽曲をスムーズなアプローチで完全克服。
食い入るように見入っている観客達。
この山場を乗り越えたら、メンバー達もかなりリラックスしてきたね。肩の荷が降りて楽になった気分に浸ってる?いや、STAトラの穴はそれほど甘くないのであった。
本来リコーダーが可愛らしく吹き鳴らされるエンディングでは、マサが口笛、MDが伝家の宝刀「鈴木の鍵盤リコーダー」にチェンジ。他のメンバー達もそれぞれにルーズな雰囲気そのままに機転をきかせてのアドリブ・フェイドアウト。
とにもかくにも、コニタンとヤスがオリジナルにはないおかずをストイックに投げかけてくるので、その遊び心と実験的精神に皆も大いに感化されるのです。
コピーだけではつまらない・・・それプラスアルファを常に追求する姿勢が潔し。
追い求める水準が並みじゃあない。
マサが希望提出していたピアノ・ソロにいつのまにか誘われているという、ナチュラルな趣向がツボにはまっていたね。
期待以上の効果を盛り込んでくれました。どんな注文もなんのその。
音楽を生業としているマコッちゃんならば、お安い御用かな。
STA初参加ライブの3人の振る舞いが初々しく映って、古株の我々にとっては眩しいくらいだ。
今日は日曜日ですが土曜日の曲・・・・SATURDAY IN THE PARK・・・・・マサがマコっちゃんの方向へ向き直った瞬間、絶妙のタイミングでシンコペーションを基調としたあのあまりにも有名なるピアノ・イントロを演奏。
熱烈なる声援と拍手が手拍子へと変わっていく。
もちろんメンバー達も軽くステップを踏みながらも手拍子を絶えず要求。
シカゴⅤ収録の初ミリオンを記録した、珠玉のポップアイコン。
世界平和を声高らかに提唱する、スケールの大きいビッグヒット。
まさしくシカゴ版「イマジン」との呼び声高きアンセム。
マサが歌いながらマコっちゃんのそばに歩み寄ると、ニコニコと微笑み返し。
他のミュージシャンらも、すこぶる気を吐いていますよ。
イヨくんもコーラスに人一倍のこだわりをもって挑んだ曲。
誰もがハッピーモード全開に浸れちゃうのだから不思議ですよね。
エンディング最後の1音に至るまで、気合十分パーフェクトに完奏。
普段はホノボノと佇んでいるマコっちゃんではありますが、やる時はバッチリと決めてくるところなんかさすがですよね。
敬服しちゃいます。
[え~、そんなわけでして、我々はどこでやっても浮いている存在。もう最近は開き直ってマニアックに徹底的なこだわりをみせています。
残り2曲はメジャーなところを選んでお届けしていきます。
次の曲はブラスロック界における重要なるターニング・ポイントと言われています。
シカゴ、ライトハウス、BS&Tときたからには、このバンドをやらないわけにはいきません。
本来ならばトラペット4本の曲なんだけど、俺たちはアレンジしてプレイしてみます。
邦題は・・・黒い炎と言います。
パーカッションも担当している炎の漢、イヨちゃんが情熱込めて歌います・・・・燃え上がってください(と、ここでイヨちゃんの方を指指すと大きく手を振り返すイヨちゃん)。
皆、聞いてね!・・・チェイスで・・・・ゲット・イット・オン!!」
ヤスが、待ってました!とばかりにスティック・カウントで・・・1・2・3・4(マサも)1・2・3~!
アグレッシブに「黒い炎」が帰ってきた。
歌詞の内容は卑猥そのものだけど、火傷しそうなくらいのヴォイス攻め。
このようなやさぐれたボーカル・スタイルのイヨちゃんを聞けるのも激レア。ハードロックも歌いこなせる器用なエモーショナル・シンガーには脱帽だ。さりげない仕草が板についてるね。
会場内では大きく手をあげて手拍子を打っている人々の姿が見えてきてハッピーですよ。
ホーンセクションの5人も、吹き出す直前まで観客に向けて手拍子の要求。
コニタンはアドリブをこなしながらも、嬉しそうにピョンピョン飛び跳ねプレイ。シゲも常に半身のポーズにてコニタンとアグレッシブに暴れまくりながらのプレイが鮮烈だ。
ホイッスルが絶え間なく鳴り響いてきて、益々の活況を呈しています。
マサは調子にのりすぎて足元に設置されていたドリンクをスキップの途中でステージで倒してしまいました。
「ウオー!」とアイドルタレントに対する声援にも似た図太い声が沸き起こる。
タイバンの連中もマサの正面にやってきて、煽りをかましてきますよ。
ピンスポット照明は曲演出のために、ステージ全体を揺らめく真っ赤な炎に染めてくれました。
ヒステリックなホーンセクションは、バック陣も腰を抜かすほどの威力を確立。
特にシゲ&MD&クニの乾いた金属音ハイノートは特筆モノ。
メイナードファーガソンか、はたまた本家ビルチェイスを彷彿とさせる超絶悶絶なるトランペットソロ。。
ジャズのエッセンスをたぶんに含んだ超絶技巧キーボードソロとワウワウ・ペダルのバッキングもドライブしていて光っている。
後半、転調後のダメ押しに至っては、レッドゾーン振り切れギリギリ。
普段はポーカーフェイスな佇まいのシゲもビシバシと要所要所で
しのぎを削るかのように、ホーンが競い合ってピッチを上げるところなんか、ぶっ倒れるんじゃないか?と、心配になってしまうほど。
スタミナ消耗率が激しい・・・・燃費が極端に悪い曲ばかりだもんね。
でもミキティやクニやエビちゃんも一種独特なるSTAワールドにエクスタシーを感じているはず。
それだけにやりがいがあり、一度味をしめたら脱出不可能なジャンルであります。
決めのエンディングでは更なる進化を遂げたヤスが、目一杯にタメをきかせて美味しいトコ独り占め。
かっこよくて痺れちゃいます。
マサとのリズムコンビネーションも阿吽の呼吸でピッタリさ。
ブラス隊含めて全員が残響音を轟かせる中、息も絶え絶えな暴れん坊。
燃え盛る炎で焼き尽くされて真っ白な灰になったかな・・・?
まあ、いずれにしても鉄壁なるハードロック爆弾脳天逆落としに対して口笛がピューピュー!
「最後の曲に入る前にあまりSTAではやらないメンバー紹介をしたいと思います。
人数が多いのでちょっと時間がかかりますよ。」
イヨちゃんはちゃっかりとプライム・ルース小樽倉庫ビール3階で行う6月のライブをさりげなく告知。
「今日は皆さん、満足してくれてますか?」「イエ~ッ!!」
「それではラストをぶちかましてみたいと思います」
マサは前傾姿勢で、モニター・スピーカーに右足を乗せたまま「ありがとう!正真正銘これで最後です!ラストいきます!盛大に盛り上がっていきましょうー!!!極上のミッドナイト・ソング
・・・・・・25or6to4!!!」
マサがコニタンを左手で指差すと、「ギュイーン!」のスライディングから
「ガガガガガーン!」
ギターが、これ以上ないほどにファンキーで過激な爆音を叩き込む。
マサとコニタンがメインリフを弾き始めると、イヨちゃんもパーカッションで
それに便乗する形にてなぞってくる。
疾風のごとく耳をつんざくホーンの狭間に、変態チックなリズムの鬩ぎ合い!
10PMのショウジ・アツシくんいわく「STAはスーパー・スペシャル軍団」
テッチャンいわく「ニュー・ギタリストはよく動くし、いい音を出していましすね~!」
サワケン親分いわく「STAはレベルが高い」
MDいわく「STAはブラス殺しのナンバーばかり・・・・」
コニタン&マサが両サイドのフロントにて仁王立ち。この躍動感あるロックなコントラストが長年の理想形だったのさ。
コニタンはギターがスポットライトを浴びる場面になると、必ず最前列に飛び出してきて自己主張。
拳を突き出すタイミングが絶妙。
誰言うともなくホーンセクションが合間を縫って
「イェーッ!!」観客も「イェーッ!!!」のコール&レスポンスで半狂乱。
もうこれが本当にラストだと察してか、全員グチャグチャでどこもかしこも総立ちです。
それまでのタイバン達も総出。
STA全員が右手を何度も振り回しての熱演。
マサはヤスのドラム台後ろにまでホップステップで駆け寄って、コミュニケーションをはかる。
両膝をついて、ヘッドバンキングにて気迫のヴォーカルを続行。
コニタンは、虎視眈々、隙間という隙間をびっしりと雷鳴のごときソロで埋めつくすほどに我を忘れて、
これでもかあ!というほどにギターの鬼と化しています。
でも、起承転結のメリハリはバッチリ!!!
クニはシカゴ・ライブバージョンでのブラス・フレーズを吹き込む。
その横では男性顔負けなアルト・サックスで台頭に渡り合うミキティ。
メンバー達が色めき立ってきた・・・この状況。
どいつもこいつも、ビックリするぐらいに凄い奴らばっかりだ。
イヨちゃん&マコッちゃんの痒いところに手が届くプレイが職人技。
何が飛び出して、どんな展開になるのか。我々にも皆目見当がつきません。
まぁ、こういったスリリングな崖っぷち綱渡りパターンもSTAトラの穴(クニ曰く)ならではの持ち味であり、魅力のひとつだね。やはり役者が違います。
エンディングではマサ&コニタンが自分の楽器を垂直に突き上げて揺すりまくるの図。
尚もコニタンのソロは止まらず、ホーンセクションは管体が破裂するんじゃない!?と、思えるほどの気迫プレイをクローズ・アップ。
照明もSTAのメンバー達を追うのが大変な作業だ。
マサはホップステップしながら、ベースギターを肩からはずして、観客席めがけてマシンガン乱射のポーズ。片足上げて思いっきり床に振り下ろした。一礼して、マサがジャンプ一閃でTHE END!!!
獅子奮迅
「ありがとうございます」
完全燃焼、ブラスロックは爆発だ!!
「皆さん、最後までありがとうございましたー!!!」
不協和音問題もスッキリと解決して、強靭なる絆で結ばれている爽快なるSTA。「最後までお付き合いいただきまして、どうもありがとうございました!小樽、最高!!」
まあ、たいしたアクシデントもなく、お蔭様で何とか充実感に満たされた表情で無事に大団円(コニタンは買ったばかりのギター・ヘッドを何度もアクションでPAにぶつけたらしいよ。でもエイジド加工ノボロ仕様なのでどこをぶつけたのかがわからないそうです(笑)。
この後はステージ関連の器材、セットの後片付けを敢行。心地よき疲労感を楽しみながらも交流のヒトトキって貴重なる体験。
お互いの近況にはじまり、プライベートな話題から、もちろん多種多様なる熱き音楽談義も弾んで盛り上がる。MCが上手いと褒められちゃったさあ。と言うわけでして、名物企画ライブの夜は更けてゆきます。
またその内ここに帰ってくるよ。
再会の時まで皆さん、お元気で。
道中での事故や運転には気をつけてね・・・・。
BGMはジェームス・ブラウンで「セックス・マシーン」だ。
おっとっと・・・クニとミキティは前述のとおり、速攻で隣のライブハウス「ゴールドストーン」へと移動。
お疲れ!
あのマッツ矢沢ヴォーカルの「Y-PROJECT 」でもう一汗流してきましたよ!
VERY SPECIAL THANKS TO・・・ABE-SAN&MUTCHAN&KILLER-CHAN&KURI-CHAN&MR,SAITOH&MR,MINAGAWA&TEZUKA-KUN&MASTER&COCA-COLA&BUN-KOH&Y-PROJECT&MR,KENNY&SEKKIE&MIKIMIKI-CHAN&KIM-KIM&MIWA-KUN&MIYUKI-CHAN&KOBA-CHAN&KUDOH-SAN&SHOKO-CHAN&NISHIYAN&DIAPARK&HIKO-CHAN&MR,MAYAMA!!
はい!早速怒涛の後半戦ライブレポート続編に突入いたします。
7、17:25~17:55
稲葉美紀DEAR FRIENDS
J-POPS
札幌から初参加です。
この5人組みバンドも近年S・T・Aとは何かと縁のある人達ばかりですね。
特にミキミキ嬢は最近の評判うなぎのぼり。一度でも彼女の歌声を聞いたならば虜になること請け合いです。さすがコンテスト荒らしとしてブイブイいわせただけはありますなあ。
今回もテクニカルなイケメン・ミュージシャンたちをバックに従えて、貫禄のボーカルを目一杯に披露してくれましたよ。
彼女曰くこれを「お姫様状態」と言っていたけれども、いやいやそれ以上ですよ。堂々たる神々しきディーヴァが後光を射しての登場!!
バンドのメンツは全員がそれぞれにS・T・Aとはしゅっちゅうタイバンを組んでいるミュージシャンばかり。
すっかりバンド・ファミリー化しています。
それでは今更ながら説明解説するのもなんですが、とりあえずいきますね!
ヴォーカルには紅一点の華麗なる歌姫ミキちゃん。
彼女は多方面のバンドに所属、もしくは率いています(ポップスはもちろんのこと、アニソンから様式美へヴィーメタルまで)。才色兼備とは彼女のことです。
ドラマーは元S・T・Aの伊達男セッキー。笑いをしっかりととりながらも、見るからに善人丸出しだ。
彼も、数多くのバンドを掛け持ちというモテモテ・ミュージシャン。この日は1バンドだけの出演とのこと。意外だね。ご多分にもれずひっきりなしに「セキさ~ん!」とラブコールが飛び交っていました。根っからのバンド好き男。セッキーはそのフレンドリーな人柄から想像も付かないくらいの熟練技を発揮。一見の価値アリ!。いつもの黒いベストは今回はおあずけ。
ギタリストは「小樽のジェフ・ベック」と私は呼んでいます。なんと人気者のコバちゃんだ!(G&Lのテレキャスター。ASAT。ブロンドカラーのメイプル指板)
彼もトレードマークの渋いベルボトムとベストはこのバンドイメージを考慮して封印です。
さすが有名人のコバちゃんらしく、この日もすぐ隣のゴールドストーンにてライブをこなして運河プラザ入り、この後もまたゴールドストーンにライブ出演のために逆戻りするというワーカホリックぶり。
かっこいいサウスポー・ベースのトシくんは、フェンダー・ジャズベースのオレンジ・ボディを使用(ローズ指板)。
キーボードはササくん(コルグを使用。マイ・ソウル電気楽団のメンバー)。
去年のベッシーホールでは、インストウルメンタルとボーカルを織り交ぜた変則編成の5人組フュージョン・ロック・バンド、今年1月のスペース・アート・ホールではピアノ弾き語りを中心に据えたバンド編成でしたが、今回はMIKIMIKIヴォイスとトークを目一杯に散りばめてフューチャーしてくれました。
で、会場入りした彼等をマサが捕まえて、素朴な疑問を投げかけてみた。
「一体全体ブレイク・スルーとこのバンド、結局どのように区別するのかな?」
とどのつまりは、ブレイク・スルーはセッキーによる純粋なる多重プロジェクト。
で、こちらも表向きはセッキーがリーダーなのですが、実質的に影で取り仕切っているのはミキミキちゃんだとのこと。
なるほど!この差はやたらとデカイ(笑)
司会者のサイトウ氏がアナウンス「さあ!一緒に歌って踊っていただきましょう!」
もうこの瞬間からミキミキ・ワールドにあなたを誘います。とくと酔いしれてくだされ。
鮮やかな赤いジャケットに黒のパンツルックスタイルで見事に舞うミキミキちゃんのMC「こんにちは、稲葉美紀dear friendsです。はじめまして!見慣れた顔ばかりで安心しております(笑)
小樽の街にはしょっちゅう来ているのですが、北一ガラスやルタオのチーズ・ケーキしか知らなかった・・・このような会場があるなんて全然知りませんでした。今日は皆さんの知っている曲を歌いますので、一緒に楽しみましょう!じゃあ、やりますね!お願いします!・・・・・・・・・松原みきで・・・・真夜中にドア・・・・」
セッキーによるカウント。
出た!マサがずっと心待ちにしていた想い出の曲がはじまった。
初っ端からぶちかましてくれました。
そうきたかいな、さすがだ、MIKIMIKI嬢。もうこれだけで掴みはオーケーさ。
感情移入申し分なし。いやはやなんとも参りました。(もうこれをやられたら私は思い残す事は何もありません・・・・。)ウルウル状態。
即座に最前列はダンスフロアと化す。
ミキミキちゃんはファッションリーダーだけにステージのたび、ありとあらゆる服を小粋に着こなしていて、憎いほど様になっています。
男性陣が全員黒でダンディにバランスよく統一しているところなんて、気合の入り方が半端ではないですね(ハット、サングラス、ネクタイもポイント高し!。一見ブルース・ブラザース風)
今回のレパートリー群にもジャストフィット。
おしゃべりに興じていた観客達も、黙って聞き入ってましたよ。
そしてただただ、聞き惚れるのみ。
「1曲目は私と同じ名前で松原みきさんの歌でした。じゃあ次にいきます。静かな曲で熱唱させていただきます。乞うご期待!・・・中島美嘉で・・・STARS!(ペコリと義理固く一礼)」
とにもかくにも選曲がずば抜けていてグッド。
シンセの優しくて淡いオーケストレーション・サウンドが、そのまま本編へと繋がる演出。
ポップ・フレィヴァーに満ち溢れた、素敵なしっとり系バラードでとろけさせてくれます。
照明も煌びやかに、グッと場面転換。まるでロマンテックな名画の一場面に入り込んだような錯覚に陥ってしまいました。
MIKIMIKI嬢はハンドマイクで切々と透き通るようにかつ、語りかけるように歌い紡いで皆を引き込んでゆきます。
叙情的なエレクトリック・ピアノによるバッキングがメインだけあって、どこからともなく溜息が漏れてきそう・・・・。
前半は延々と情感漲るメロディアスなヴォーカルを堪能させてくれます。心にしみじみと染み入りますね。
会場内は水を打ったような静寂・・・・誰もが、演奏に浸ってじっくりしんみりと感傷的。照明も愁いを含んだ光へと変幻自在に瞬きながらステージを包み込んでいます。
おっと、油断していると何故だか鋼の涙腺がここでも緩んじゃいそうだ・・・・・・・・。
思わず鳥肌が立ってしまいました。
安定感抜群のリムショットとバスドラム。やや抑え目なベースがシンクロしてリズムの架け橋となって支え続けます。
ドラマティックな空気の展開で迫ります。
緊張感に満ちた各パートでしっかりと主張していますよ。ネオン・スティックを左右に振る観客。
コバちゃんは小樽界隈でロッカーとして暴れまくっている猛者なのだあ!。
でもここではシットリとメローで抑え目なフレーズをまるで別人のように奏でてくれます。守備範囲の広い素晴らしい男だね。たいしたもんだ。
有り余る才能の片鱗を見せ付けられました。
「ありがとうございます。熱唱させていただきました。もうすでに私は大人なんだけど、大人っぽい曲をやってみたいと思います」
3曲目は80年代に沖縄からデビューした早すぎたR&Bシンガーといわれる、知る人ぞ知る実力派・当山ひとみによるJポップ・ナンバー「ビハインド・ユー」。
かなりディープなマニアの間では語り草の隠れた名曲。
これ披露するのって初めてかな?まさにこれこそ極上の隠し玉。このバンドにとっての新生面を発揮。
セッキーのカウントにはじまって、ピッコロ・スネアから叩き出される貫禄タップリの切れっ切れボトム・サウンド炸裂!
ベースのトシ氏はさすがのチョッパー・ソロも交えて、そのままステージ・フロントに躍り出てタッピング・ファイトまでをも見せつけてくれました。
鋭いカッティング・ギターから、キーボードへと目まぐるしく駆け回るソロの応酬も凄まじい。
エフェクター効果もセンス抜群で、小技の連発には観客の視線も釘付け。目が離せません。
エキサイトする観客。全員がノビノビと息のあったプレイに専念。
極めつけは流麗なるギターから紡ぎだされるクリアトーンの音像。奇跡のセクシーパワフル・ヴォイスで応じるミキ嬢は新境地開拓。こういう側面もあるんだねえ。その引き出しの豊富さに驚愕。上手過ぎて美しすぎて思わず唸りつつも、聞き惚れてしまいます。
これだけ歌えるならば悪魔に魂を捧げてもいい!と思わせるほど。さぞかし気持ちいいんだろうなあ。微笑ましくも、羨ましい限り。
伸びやかでソウルフルな香り漂う美しいメロディラインが、浸透率が高くて琴線をビンビンと震わせます。
この頃になると会場のあちこちから「歌、上手いなあ・・・」と溜息まじりの声が聞こえてきた。
またまた新しいファンを獲得した模様。
ミキ嬢が再び懇切丁寧なるMC「楽しんでもらえてますか?。時代は変わってもいつまでも皆さんご一緒に明るくこのイベントを楽しんでいきましょう!皆さん、お願いします!」優しい人柄や思いやりをチラホラと覗かせるミキミキ嬢。
常にテンションの高いステージングのわりには、トークがとっても和気藹々。このギャップも魅力の一つ。
ではメンバー紹介をします!(ここでリスペクト目一杯こめて、一人一人を丁寧にアピール)」
キーボードのササくんは遠い岩見沢に転勤になってもバンドには在籍してくれているというありがたきメンバーなんだそうですよ。
「それでは、じっくりと堪能しながらシアワセな気持ちになってください!八神純子で・・・デジャヴ!」
セッキーのスティック4カウントから大ヒット曲へ。
永遠のニューミュージック・スタンダード・ナンバーを立て続けにプレイ。
遠慮無しに、喉を震わせて決めまくり。しかし改めて言わせてもらいます「いい声しているなあ・・・・」
咽び泣く素晴らしきギターも、極限までのサスティーンを轟かせてキーボードとハーモニー。
一緒になって歌っている人や、ウチワ片手に観戦しているお客さんも見受けられます。
そして、バックのメンバー達も、持ちうる限りの高度なインタープレイをエンディングで火花散るほどにしっかりとつぎ込んでくれました。
カウベル、サンバホィッスルがゴージャスな彩りを添える中、ドップリとお洒落なムードに酔いしれ癒されて身を任せるのみ。
ここでも、ギターの滑らかなる決め一音フィンガリングに雪崩れ込み。
「ありがとうございました。楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいます。最後は大好きな曲なんですよ。十八番です。いつもは自宅でこっそりと弾き語りしているんですけどね。リーダーのセキさんがいい!とドヤ顔して言いながら八神純子をやってくれと。リーダーが譲らないので。私達も頑張って演奏していきます。
大丈夫かな?・・・・と私は朝から自分に暗示をかけてきました・・・・私は八神純子よ、私は八神純子よ!(笑)
じゃあ皆さんもよく知っているラストは・・・・MR,ブルー~私の地球~(1980年11月5日にリリースされた10枚目のシングル)」
アベさんが早速立ち上がり、一心不乱に踊る。
(アベさんの訪れるライブ会場にはステージ最前列中央「アベVIPシート」を設けるべきだ!と私は真剣に提案したいと思います。もちろんダンス・フロア付きでね)
一聴しただけで八神節だとわかる、流れるようなメロディが光を放つ快適な名曲。
やはり最後はこれに尽きるでしょう・・・
これをやらなければ許されない。ステージを降りられないよ。
伸びやかで張りのある官能的ヴォーカルを、身振り手振り添えながら惜しげもなく聞かせてくれるMIKIMKI嬢の真骨頂。
男性陣も難攻不落なこのバッキングでは、巧みなトリッキー・テクニックを駆使。余裕の表情で繰り広げてMIKIMIKI嬢を盛り立てます。
的確なドラミングが絡みつく中、アーミング&チョーキングを交えたギター・ソロもこちらによく響いてきます。
次々と矢継ぎ早やに繰り出される、ツボを心得たサビのパートで追随。
この選曲もナイス!嬉しい限り。
皆、我を忘れてウットリしています。
新生面を、垣間見たようです。その奥行きの深さと音造りに感服。
またもや、ミキ嬢の力量を目一杯に思い知らされてしまいました。
MIKIMIKI嬢に導かれて弾かれるメロディアスなサンタナ調ギター・フレーズ・タッチも絶品だ。
和風テイスト満載。こういうのも、なかなかに新鮮でいいもんだね。
あれっれれ・・・?ミキミキちゃんも客に混じってコバちゃんを煽っているではないかあ(笑)。
ミキ嬢の極め付けは、エンディングでの綺麗な圧倒的存在感あるハイトーンによる味付け。
もはや独壇場と化して感動的ですらありますよ。下手な言葉では到底表現できないくらいだ。そんなものいくつも並べたって無意味さ。百聞は一見にしかずとは昔の人もうまい事言ったもんだ。
拍手喝采の観客席から「MIKIMIKIさん、素敵~!!!」
当然でしょうね。それも素直に頷けるというもの。力量の差をまざまざと見せ付けてくれます。
MIKIMIKI嬢の豊かな声量はここにきても全く衰え知らず。恐るべし。益々艶を増しているではないか。「まだまだここで歌っていたいわ!もっともっと私の歌を聞いて!」とでも言いたげ。
「どうもありがとうございました!とっても嬉しいです。」好感のもてる安心で信頼度の高いステージングには、とっても満足さ。
今度はできることならば「パープル・タウン」も聞いてみたいなあ!
追記:数年前にSTAが小樽・北運河ライブイベントに出演する際、ギタリストが直前で病に倒れた事があったのですが、その時にコバちゃんが急遽1曲飛び入りで参加してくれてその場を一瞬でさらっていってしまったことがありました。あれは強烈なる出来事でした。おかげさまでそうとうに喝采を浴びて盛り上がった思い出であります。
8,18:05~18:35
会場に流れるBGMは、お洒落でジャジーなスタイル・カウンシル「シャウト・トウ・ザ・トップ」
この曲ってこれから登場するバンドに引っ掛けての選曲?それとも偶然??・・・・
GRASS STYLE(J-POP)は
江別と札幌のミュージシャン達で結成された5人組。
2年ぶり3回目の出演です。
このバンドとSTAは、数年前にはよく小樽でのライブでタイバンを組んでいましたね。
「文化の日・小樽市民会館」「かもめ亭・お気楽ライブ」でS・T・Aと舞台を共にしたものです!
どれもこれも、サイトウさんの企画でお世話になりました。
メンバー全員がマサに対して再会を祝しての礼儀正しい会釈がバンドの気さくな人柄を反映していて、こちらまで膝を正してしまいました。己のイージー・ライフを反省しなきゃあ。
曲目のほうは往年の輝かしき80年代男性シンガーによるJ-POPをカバーすると聞いちゃあ、いやが上にも期待が高まるというものです。
メンバーの顔ぶれはただひとりのチャーミングな女性メンバー・フェアリー・イトウちゃんが真っ白なミニのワンピースも艶やかにキーボードを担当(ROLAND JUNO-Di使用)、的確なるプレイが光るバンダナ姿のドラマー、黒いストラトキャスター(指板メイプル)使用の眼鏡姿ギタリストはシミズさん。ベーシスト・ヒグチさんは大柄の体に相応しくナチュラルカラーのジャズベース(メイプル指板)と黒のNY・CAPがお似合い。そして中央フロントにて黒のハットを被りヴォーカルとエレアコギター(TLシェイプでLINE接続)担当のリーダー・シライワさんは愛用のレッド・カールコードを連結しています。
まずは丁重なるご挨拶「それでは、日曜日の夜、酔っ払った音楽好きの小樽の皆さん、こんばんは!・・・・先ほど出演していたテイクオフ、ミキミキさん、素晴らしかったですね。私たちにも少しの間、お付き合いください。ヨロシクお願いします!!」
1曲目、佐野元春氏の「約束の橋」を、弾き語りから徐々にボルテージ上げての熱演。
「ダンサーズの皆さん、ずっと熱狂していたのにお疲れ様です。心を込めて歌わせてもらいましたよ」
このバンドは一見すると伝説のジャパニーズ・ブルースバンド「優歌団」を彷彿とさせますが、その実態は爽やかなるサウンドが目白押しです。
早速ヴォーカリストが上着を脱ぎ捨てた。
「暑いんだよ・・・・」
2曲目はスタレビことスターダスト・レヴューの代表作でもある「夢伝説」から。
イントロのキーボードによる連打から盛大に飛ばしてきました。
根本要氏のハスキーで力強いボーカルに負けないくらいのエモーショナルな声で熱演。
しかも今回は、J-POPの歴史を構築してきた男性シンガー達を多めに構成するというゴージャスな盛り合わせ。
中間部では原田真二の「シャドー・ボクサー」
それまでクールに黙々とプレイしていたギタリストが、突然火を噴くような凄まじきギター・ソロを披露。
そしてベースの安定感に満ち満ちたサム・ピッキングが、しっかりとボトムをキープしていて重量感を増しています。こういった隠し味的彩りが全体のサウンドをグッと引き締めてもくれるのです。
個人的にも嬉しい出来事。
甘く切ない恋心を切々と訴えるラブソング。ここではギターを肩から外してエモーショナルなボーカルに専念。
「ありがとうございます。本当にここのハコはいいですよね。小樽のお客様は暖かく迎え入れてくれるので大好きです。あと3曲なごり惜しいのですがお別れです・・・」
大御所、浜田省吾の「悲しみは雪のように」
このバンドはリーダーもMCで語っていましたが、80年代のジャパニーズ・ポップスを中心に取り上げていますが、ライブを観るたびにレパートリーがドンドンと充実しているのが手にとるように伝わっています。
心底このジャンルをメンバー全員がリスペクトしているのですね。
嬉しそうに一丸となって演奏している様子は微笑ましくもあります。
まだまだやりたい曲がいっぱいあるのでしょうね。
佐野元春コーナーで後半はまとめてきました。
問答無用のアンセム「サムディ」
この曲は琴線振るわせっぱなしでしびれましたね!
胸キュンと迫ってくる珠玉のナンバー。
しみじみとハート鷲掴み。
奥深くへと滲みるなあ・・・・。
「え~、皆さんと過ごしてきた時間も次の曲で最後となります」
心を込めてのメンバー紹介を織り交ぜながら「ガラスのジェネレーション」
誰もがここで若者時代に逆戻りさせてもらえるような青春代表メーッセージ・チューンにウルウルしてしまいます。
都合により元春ソング「ヤング・ブラッズ」は割愛されちゃったけど、それに変わる2曲が極上の出来で、今までに観た中でのライブ中数倍思い入れ込めて陶酔しちゃいました(このことはメンバーにも伝達済み)。
9、18:45~19:15
BGMにザ・ビートルズ「ドント・レット・ミー・ダウン」が流れる中、満を持しての登場は
「ザ・パーティーズ」!
小樽から4年連続6回目の参加。
トリ前に控えしは・・・・・・・って、今更説明するのも野暮ですなあ。
今回お送りするジャンルは、オールマイティーにはっちゃける内容で網羅!
もう飲んで歌って踊り狂ってるオーディエンスも、イキまくりのぶっ飛びまくりです。
編成は紅一点のナオちゃんがキーボード&コーラス(ローランド)、ギブソンの黒いキャップがお似合いのテヅカくんは塗装の剥げ具合も年季が入っているフェンダーUSAジャズベースをプレイ(3トーンサンバースト。ローズ指板。コーラスも兼任)。
ギタリストは、今はなきエンペラー会場の正面ビルにて「モンプチ」というお洒落なミュージック・バーを経営しているマスター。
使用ギターはおなじみいつもの愛器、フェンダーUSAカスタムショップ・エリック・クラプトン・モデル・ブラッキー・ストラトキャスター(メイプル指板)。もう一人のギタリスト・ニシやんも今回はお揃いのストラトキャスター(明るいサンバーストカラーのボディ。メイプル指板)。
リードヴォーカルは、お洒落なピンクのジャケットが一際鮮やかなサイトウ氏(奥様が先日パソコンで検索したら、必ずLA&ソウル・オリンピックの柔道で金メダルをとった同姓同名の故・斎藤仁氏が出てくるのだそうです)。
パーカッションのミナガワさんは、なんとエルビス・プレスリーのシャツを粋に着こなしています。これがすこぶる似合っているんだよね。
そしてドラマーのミツやんが加わっての総勢7人組。
「レイジー・ママ(キング・オリバー&ヒズ・ディキシー・シンコパターズ)」
序盤からノリノリのブルースで、和気藹々。
これって、柳ジョージのテイクでも有名ですね。
どの顔も見慣れた面々ゆえに、アットホーム感溢れるいい意味でのユルユルでの無礼講。
「WON’T BE LONG(バブルガム・ブラザース)」
2曲目では、ちょっと手法を変えてクラブ系の様相を呈しています。曲ごとに一貫している部分があれども、時代ごとの美味しいトコ取りでライブをノンストップで突っ走ります。
「ダンシング・オールナイト(もんた&ブラザース)」
ダンシングっていうくらいだからねえ、老若男女、国境や言葉・宗教の壁をも遥かに凌駕する定番中の定番ライブ曲。
語りかけるような序盤から一挙にヒート・アップするサビのボーカルを、たくみに歌いこなすサイトウ氏に興奮を禁じ得ません。
ハスキーなもんたよしのりの声にそっくりだという利点をフル活用。
皆さん、ステップを踏むのが上手でビックリ。
古き良き昭和の時代が蘇る。
一気にタイム・スリップ。
「ありがとうございました。イエ~イエ~!さあ、皆さん、早々と盛り上がっていますね。はい、どんどんといきましょう!次は・・・・すごい男の唄(三好鉄生)をお届けします」
この三好鉄生さんは炭鉱街の赤平出身なのですよ。
「これはですね~ジャンルでいえば、ドドンパです。わかっていただけましたか?」すると間髪入れずに「ナオちゃん、可愛い!!」などと、お茶目な声援も飛んでくるよ。
「次は昭和42年の曲。今から51年前の・・・・DAYDREAM BELIEVER(モンキーズ)」
酸いも甘いも噛み分けた、人生観が滲み出るオーラを発するサイトウ氏は、会場を見渡して心から満足そうに雄叫びをあげます。
5曲目では、ちょっと手法を変えて悩殺系の様相を呈しています。曲ごとに一貫している部分があれども、時代ごとの美味しいトコ取りでライブをノンストップで突っ走ります。
ステージ上ではマスターのギターが、マシンガン連射にようにフレーズを弾き飛ばしています。
「あのね、パーティーズのいいところは、全てが3分以内、後半のロックンロールは2分以内に収めているところです。皆さんのことを考えてね。それでは・・・・・若い広場(桑田佳祐)」
NHKの朝ドラの主題歌として大ヒットしたのも記憶に新しいですね。
あれはホノボノとしていて、とってもいいストーリーだったなあ。
パーティーズのカヴァーしている中では1番新しい曲。まあ、温故知新ムードが目一杯に溢れていますがね。
もうこのあたりに差し掛かると、会場後方からではステージ全く見えないくらいに、前方フロアがグチャグチャ芋洗い状態。
輪になってホップステップ大会の様相を呈してきました。
もう毎度お馴染みの光景ですがね。
「次はロカビリーで・・・・愛という名の欲望(クィーン)」
ツインギターから繰り出されるシャープでワイルドなカッティング。ミナガワさんのグルーヴィーなるラテン系シェイカーにも戦慄が走った!
ほらね!感極まって悲鳴に近い声をあげているファンもいますよ。
数多くの多種多様なるステージを経てきて、組み立てられたセットリストだからこそ、どこに出演しても臨機応変に対応できるバンド。重宝されるわけです。
「さて、どんどんいきましょう・・・・アンチェイン・マイ・ハート(レイ・チャールズ)」
サイトウ氏らは相当前からこの曲を取り上げていたのですっかりお手の物。
でも今回は久し振りにこの曲が復活したのですね。心境の変化っていうやつかな?
何だかんだいいながらも、相当に思い入れがあるのは明らか。
パーティーズ・レパートリーの中でも、定番中の定番。
「最後はロックンロールで締めくくりましょう!」
チャック・ベリーの「ジョニーBグッド」で、主役の座に躍り出てきたのはスーパーギタリストのマスター。
ジャンルを超越して、最も世界中で現在もずっとカバーされているロックンロールの代名詞。
滑り込むような3コード・ギターの原点かつ教科書のような代表格。
何度聞いても勉強になるなあ。
「アンコール!」の声が繰り返し発せられて再登場!
「はい、ありがとうございます・・・・・ハウンド・ドッグ(エルビス・プレスリー)」
おお!もしかしたらミナガワさんって、この曲のためにエルビスのシャツをバッチリときめてきたのかいな(笑)。
思いの丈を込めて、はち切れんばかりに全力投球で魂の叫びで大団円。
「イエ~イエ~!皆さん、まだまだ盛り上がっていますね。おもわず上手いビールが飲みたくなっちゃうような歌です・・・・HIPPY HIPPY SHAKE(THE SWINGING BLUE JEANS)」
パワフルで逞しい骨太の男臭さが満載でご機嫌さ。
「ありがとうございました!ザ・パーティーズでした!!」
クラッカーが次々と容赦なく炸裂して、あっと言う間にサイトウさんの顔が埋もれてしまい見えなくなるほど(マジですよ、これは!)
個人的にはまだまだたくさん聞きたい曲があるんだけれども、その楽しみは次回に持ち越しとしましょう。
BGMはザ・ビートルズ「ヘルプ」、ルイ・アームストロング「この素晴らしき世界」、オリジナル・キャスト「ミスター・マンディ」
ダンディさが売りの大トリは、4人組みGSバンドで「ワイプアウト」
この方達は、そんじょそこいらの若いもんとは、年季の入り方が桁外れに違います。
セッキーのリスペクト度合いが熱烈的。
このバンドも、S・T・Aとは小樽界隈のライブでしょっちゅう遭遇していますね。
編成は黒のジャズベース奏者(ROSE指板)、ワインレッドのレスポールギター奏者、シンセサイザーユニットを搭載した黒ストラトキャスターのギター奏者(メイプル指板)、そしてドラマー。
リーダーのイトウさんは小樽出身で、ザ・パーティーズのミナガワさんとは同級生なんだそうですよ(サイトウ氏いわく小樽位1悪の学校だとのこと・・・・笑)。
いつもこのバンドの正式ユニフォームとして真っ赤なハットとシャツ、黒のパンツで全員が統一。
結成してから13年を迎えたそうです。
なんと昨日もゴールド・ストーンでライブをこなしてきたという、今も元気バリバリにアクティブなるバンド。
GSナンバーを網羅しているために、1曲1曲が物凄く短い。だからたっぷり9曲を演奏してくれました。
GSの王者タイガース「君だけに愛を」からコール&レスポンス。
とにかく日本人の音楽好きならば誰でも聞き覚えのある曲ばかり、しかもシンプルだからすんなりと入っていけるのです。
「次の曲では手を叩いてもらえたら嬉しいですね。これ3年前からやりはじめました。ジャガーズで・・・・君に会いたい!」
ここでは狂おしいほどの想いを込めてラブコール。
「うれしいですね。本当にありがとうございます。次はゴールデンカップスの長い髪の少女」
セットリストの柔軟、抑揚付け具合が考え抜かれているね。
畳み掛けるような曲の次には、ぐっとタメの効いた曲で全員がコーラスもつとめます。
「10年前ヴェンチャーズ・バンドからスタートしたのですが、いつのまにかGSになっていました!」
キーボードがいないのに、何故かイントロで鍵盤の音色が・・・?。
ギターシンセが絶好のタイミングで「エメラルドの伝説(テンプターズ)」に活用されています。
次々に繰り出されるGSの世界は、温故知新そのもの。
「僕のマリー(タイガース)」では、ドラマーがリード・ヴォーカルを担当。
全員が歌えることが、このバンド最大の強みですなあ。
「これからやる曲は,テンプターズのデビュー曲で(B面に収録)・・・・明日を生きよう・・・ではなくて・・・・今日を生きよう!」
これはグラス・ルーツがヒットさせた曲をカヴァーしたもので、ショーケンのキャラクターにうってつけな詩の内容がなかなかにしびれさせてくれますね(なかにし礼:作詞)。
「拍手をいっぱいいただきありがとうございます。加山雄三の蒼い星くずをやります!」
この曲はGSサウンドと、エレキブームの美味しいところをドッキングさせた好例。
休むことなく突き進んでいきます。
吉田拓郎の作品をモップスが録音してシングルヒットしたGSくくりだけれども、まるっきりジャパニーズ・ハードそのものでもある「たどりついたらいつも雨ふり」
重量感とスピード感が共存するストレートなるこのロックを歌うのはストラトのギタリスト。
アンコールはベーシストがボーカルを担当した、再結成タイガース17枚目のシングル「色つきの女でいてくれよ」
この日のイベントの最後に相応しく「さよなら、僕の美少女よ。いつまでも、いつまでも~~!」と歌われていて、観客も大満足のワイプアウト30分1本勝負は幕を閉じました。
~~~はい!これでレポートのパート2も終了ですよ。
お待たせしました!このブログの主役でもあるthe sapporo transit authorityの迫力全開ライブの模様を続けておおくりしますよ!
乞うご期待!!~~~