ムーディーブルースの曲を初めて知ったのは「ロックンロールシンガー」
原題はi'm just a singer(in a rock&roll band)
イントロの加速するヘビーなドラムからはじまる、かっこいい展開がご機嫌。
その後、このバンドに以前デニーレインが在籍していたことを知った時には凄い違和感を覚えました。当時のウィングスは全盛期。
ポールマッカートニーの心強き相方があのムーディーブルースにいた?
でもウィングスのライブでポールお気に入りの「ゴーナウ」をプレイしていたのを聞いてだいぶ免疫ができました。
代表曲「サテンの夜」が数多くのバンドやミュージシャンらにカバーされる中、なるほどムーディーブルースってプログレバンドの大御所なんだ!と認識。私が知った時にはそんな雰囲気なかったし。しかもプログレブーム真っ盛りの頃、ムーディーブルースは主立った活動はしてなかったし。来日は果たしてるけどね。
デビュー時にはR&B路線だったのが、メンバーチェンジを機に大幅に方向性を変えメロトロンなどを大胆に導入。更に革新的だったのが、ロックバンドとして初めてオーケストラとの共演を果たしたのですね。
私はあのパープルやナイスの方で先にクラシックロック知識を得ていたんだけど、実質的な先駆者はやはりムーディーブルース!
ジミー・ペイジ曰く「正真正銘のプログレバンドはピンクフロイドとムーディーブルースだけ」と言わしめたほど。
大仰なテクニックをひけらかすバンドではありませんが(ピンクフロイドもね^_^)大御所の貫禄たっぷりに名作をマイペースでリリースしてます。
写真はそのオーケストラと初めて共演を果たしたロイヤルアルバートホールで再び2000年に収録されたライブ。14曲入り。DVDも出てます。
完全版が見たい、「ゴーナウ」も聴きたい!とか色々あるけど、感動的な存在感はさすがです。
メンバーの年齢を重ねたルックスを見ると感慨深いものがあります。
残念ながら、マイクピンダーはいません…
七面鳥を丸焼きにしてみたい
七面鳥の丸焼きというと、日本ではクリスマスのご馳走というイメージがあるけれど(実際に食べるのはほとんど鶏だが)、アメリカでは感謝祭という11月の第4木曜日の祝日に食べられることが多いそうだ。
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映画音楽界の巨匠といえばジョンウイリアムス。
TOTOのアルバム「ファーレンハイト」から新加入したボーカル、ジョセフウイリアムスが、御子息だと私が知ったのは、この時。
元シカゴのジェイソンシェフにジェフポーカロがボーカル候補を相談した際にジョセフを紹介されたらしいんだけど、TOTOのメンバーらとは幼馴染みだそうです。
でも素行の悪いジョセフは喉を壊してバンドから解雇されちゃうんだね。若気の至り。
回復した喉とコンポーザーとしての才能も発揮して良質なソロを多数発表してます。
写真はシングルCD。
日本での仕事も数多くこなしてます。元シカゴのメンバーらとの交流もあり、共演メンバーらも超豪華なプロジェクトにも彼はよくクレジットされています。近年はビルチャンプリンとのCWFでのアルバム発表に伴い来日コンサートも実現!
もちろん復活したTOTOのボーカルにも返り咲いていますよ。
シチメンチョウは、シチメンチョウ属に分類される鳥である。 シチメンチョウ属の模式種である。なおシチメンチョウ属には他にヒョウモンシチメンチョウが属するが、まれにこれを別属とし七面鳥をシチメンチョウ属唯一の種とすることがある。 ウィキペディア
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世界中のシカゴファン達から惜しまれながらも、正式に引退を発表した
ウォルターパラゼイダー。
健康上の理由ではありますが
久しぶりに元気な姿を見せてくれました。
感謝祭で集まった愛妻と愛娘フェリシアとの3ショット。
楽しい食事の合間にパチリ。
相変わらず笑顔が素敵なダンディぶりを発揮!
ウォルターさん、ゆっくりと体を休めてください。
そしてお忍びでの日本旅行なんてのもいいかもですよ!^_^
感謝祭とは、アメリカ合衆国とカナダの祝日のひとつ。Thanksgiving と略称されたり、あるいは七面鳥の日と呼んだりもする。アメリカでは11月の第4木曜日、カナダでは10月の第2月曜日になっている。日本のプロテスタントでは収穫感謝日と呼ぶ。 ウィキペディア
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気分転換に、またまたiPhone裏のデザインを変えてみた!しかもタダで^_^!
やはりシカゴのカッコいいロゴが神々しくてめちゃいいなあ!
小樽ゴールド・ストーン「北運河の夜、 記念すべき70回目!」
ライブ・レポートPART,1からの続き。
5、17:30~18:00
みすちばす
さあ、早いもので中盤に差し掛かってきましたね。
ここからは怒涛の硬派なバンド攻勢です。
地元小樽で結成20年以上という輝かしき実績を誇る、5人編成の燻し銀大御所が登場。
全曲聞き応え満点なオリジナルソングを披露してくれました。
このなんとも不思議なバンド名ですが、マサはずっとメンバー達の頭文字を合体させた造語だと思い込んでいました。
ところが、舞台の袖にてオーラ全開のタカさんへ直接伺ったところ、なんと英語で「やんちゃ」という意味のスラングなんだそうですよ。
アルファベットだと、中々そう読めないらしいので、あえてひらがな表記にしているのだとか。
なるほど・・・勉強になるなあ。
メンバーの構成を紹介しますと・・・・紅一点キーボードは2段構えのヤマハをセット(コーラスも兼任)。
アルトサックス&コーラス、ドラムス、そしてY・PROJECTを率いる世界のマッツ情報だと、このバンドに「脳天チョッパーズ」のメンバーが2人在籍しているそうです(残念ながらマッツは仕事で、このバンドの出演時間には間に合わなかった・・・・)。
お洒落な帽子を被ったベースのサトチさん(3トーンサンバーストのフェンダー・ジャズベースを愛用。メイプル指板)、金髪で綺麗なウエーブのかかったロングヘアのカリスマ・タキさん(フェンダー黒のストラトキャスター。ローズ指板を使用するリードボーカリスト)が「脳天チョッパーズ」ミュージシャン。
特にタキさんとマサは舞台袖でご挨拶を交わしてしばしの間、歓談。
本人たちは「なんか若い女の子達に挟まれていて、ライブがちょっと・・・いやかなり楽しみです!」とのコメント。
まずは互いに名刺交換を済ませて、そばに神々しく置かれていたマッチレスのギターアンプ(超高価な一品!)とその上に置かれたエコー・チェンバーについて盛り上がりました。
写真がそれ。もろに大好きなチャーと同一仕様なんだそうで、イギリス製のテープ・エコーはプリ・アンプとして活躍しているのだとか。
この辺の徹底したコダワリ具合からして、一筋縄ではいかないポリシーがビシビシと伝わってきますね。
アメリカンもいいけれど、ブリティッシュ系が特に好みだそうで、クラプトン、ジミヘン、ジェフ・ベックなどがゴヒイキなんだそうですよ。
そうそう、小樽駅前にて「TAKI’S BAR」を経営しているそうです。ちなみに「みすちばす」には初期の頃、ラズベリーのベーシスト・キラー兄ちゃんも加入していたそうです。
オープニングの「アライブ」から渋すぎるかっこいいロックを惜しげもなく聞かせてくれます。
咽び鳴くサックスとギターによるソロバトルも絶妙のコンビネーション。
ベテランならではのご機嫌なサウンド目白押し。
メドレーで「海岸線」
これには余市の海への、ほのかなる想いが込められています。
とにもかくにも哀愁のシンセサイザー・ソロ導入部分から、巧みなるAOR系ブルージーミュージックが思い切り堪能できてシアワセな気分に思い切り浸りきっています。
酸いも甘いも噛み分けたギター・ソロも申し分なし。
「今日は最高に嬉しいです。次にお送りするのは以前にやっていた曲のリメイク。
最近、バタバタとこの世からいなくなっちゃう人達に対して、おだって作った曲です。聞いてください・・・・・月の向こう・・・」
味わい深いサックスの音色が心に染み入る。
ちょっとしんみりセンチメンタルな気分になるのも一興。
「年を取るといろんなことがありますね・・・・さあ、無茶ぶりの時間がきました!
恒例ミスター・ベースマンことサトチタイム!(笑)」
「今日、誕生日の方いる?次の曲に名前をのせるよ。挙手!あ!!いたいた!何人もいる。憶えていられるかなあ・・・。
名前の最後に子がつく人いるかなあ?
よし、やるよ~!じゃあ、皆で声を出していきましょう!いきますよ。最初は誰だっけ?名前呼ぶよ。
スペシャル・バージョンで・・・・東京ビンゴ!!」
しょっぱなから思いっきり歌われたのは「子」がつく女性客の方。あなたはラッキーだねえ。
余裕と遊び心溢れる展開に拍手だ。和気藹々。
ワウ・ペダルを駆使したサイケデリックなギター・プレイも絶妙のタイミングで唸りをあげる。
立ち位置を入れ替えて「皆もヒーローになれるという曲、聞いてください・・・・ユア・ザ・ヒーロー!」
ドラムが延々とリズムを叩く中、本編へ突入。
凄腕集団が一丸となって、持ちうる限りのエナジーを注ぎ込む。
さすが長年活動しているだけあって、練りに練りこまれたアレンジが最高。
真骨頂ともいえるギター・ソロではタキさん、遂にステージのフロント目一杯にまで体をせり出しての大熱演。
思いっきり突き出したネックに託したエモーショナルなフィンガリングとアーミングでトドメをさす。「うまい!!」
いよいよ最後の時です。
観客と何度も掛け合い。腕を力まかせに突き上げて大団円を迎えることとなりました。いやあ、いいものを魅せていただきましたあ!
6、18:15~18:45
「乙女☆伝説」
ここからは本イベントの折り返し点であります。
で、このバンド、全員女性ではありますが、アイドルグループではなく、キュートなルックスからは想像もつかないくらいのへヴィーメタル。
しかも全曲がオリジナルなんだけど、そのどれもが完成度ハンパないってえくらいにえぐいのだ。震えがくるほど。
ふやけた野郎どもが束になって挑みかかっても軽く一蹴されちゃうほどの勢いだ。
舐めてかかったら火傷して泣きをみるぜい。
道外へもアクティブにツアーで足を運んでいるそうです。
4人編成の内訳は・・・ボーカル(はるな)、ギター(イルミナ。アリアプロⅡかな?パールホワイトのボデイカラー。ローズ指板)、ベース(くるみ。レイクランド・ジャズベース。3トーンサンバースト・ボデイカラー。ローズ指板)、ドラム(アンリ)
それぞれに名前だけでもキュンとくるよね。
「どんな女の子でも輝く可能性を秘めている。踏み出す勇気を届けたい、女子応援型ガールズ・バンド」
これが彼女たちの掲げる、堂々たる基本コンセプト。
頼もしいねえ。
不気味なSEがスモーク漂う暗闇の中、ゆっくりと徐々に轟きはじめています・・・・。
演出効果にも、よほど研究を施したみたいだね。
期待に胸躍らせているファンたちが今か今かと待ちきれない様子。
焦らしに焦らして、メンバー達がゆっくりとニコヤカに一人一人登場。万雷の歓声に迎えられて各自のポジションにつく。
全員がピンクと紫の羽織袴衣装に統一。
見栄えも抜群だ。
とその瞬間、爆音とともに演奏開始!
若さ漲る、はち切れんばかりの大熱演。
一生懸命のプレイスタイルがバッチリと好感もてます。
長い茶髪と袖口を振り乱して演ずるのですが、一糸乱れぬコントラスト・フィーリングが美しい。
華麗なる和製レディース・ハードロック。
本当に「これが女子の出す音!?」と疑っちゃうくらいに描き出される重低音やら、厚みがやたらに凄い。
特にその中でもドラムが群を抜いている。
「このサウンドならばドラムは絶対に男性だろう!?」と思って視線をそちらに向けてみたら女の子だったから更に驚愕!!
おいおい、そんじょそこいらの能書きばっかり垂れ流しているドラム爺らと比較しても雲泥の差だぞ!
一時たりとも、全員の動きがとまらない。
恐るべし迫力のアクションとフォーメーション盛りだくさん。
「乙女☆伝説です!よろしくお願いします!帰ってきました、ゴールド・ストーン!!
照明も音も綺麗!
個人的にいっぱいここ出演してきたんだけど、乙女☆伝説としては本当に久し振りです。
皆さんと一緒に短い時間ではありますが、最後まで弾けていきましょう!
私はライブが終わった後のカレーライスを密かなる楽しみとしております(笑)。
次の曲は、生まれ変わりのことを歌っています・・・・・ラピスラズリ」
次々と紡ぎだされるアグレッシブなる舞い。
ヘッドバンキングを繰り返しながら、猛烈なるアピールも決して忘れません。
情け容赦なきカラフルな音絵巻が繰り広げられていきます。
「実は身内の話ではありますが、ギターのイルミナが来月のライブで卒業となります・・・・。(この女性は、なんとエゴイズム・ラッピンのボーカリスト・スバルちゃんとお知り合いなんだそうですよ)。
感慨深いものがあります・・・。
その最後のライブがゼップサッポロの斜め向かいビル地下一階の810で夜8時30分から行われます。
この4人での体制は最後ですから、是非とも遊びに来てね。
あ!?今日も物販コーナーにて4種類のCD販売やっていますよ。
さあ、もう2曲となりました。皆さんとの出会いの曲いきます。
まだまだいくぞ~~!!」
残り時間ギリギリまで全力疾走とばかりに、雷鳴のごときドラムソロでドライブ、ベースによるポップな世界観に満ち満ちた振る舞いから度肝をぬかせるビリー・シーン真っ青のタッピング、エッジの効いたギターに意表を突くアクロバティックプレイ。
高まる気持ちを抑えながらも必死に感謝の気持ち、音に込めて終盤へ。
「ありがとうございます!精一杯にかましていくよ~!」
酸欠するくらいに胸が熱くなるほどの荒々しき激情への誘いも、これにて幕となりました。
O・TONEの編集員、ヤマシタ君も「ベース素晴らしい!」と絶賛。
本当に心よりお疲れ様でした、の言葉を贈りたいと思います。
7,19:00~19:30
BLUE SMOOTH
オリジナルの歌謡ポップス系ジャズを見事な演奏で聞かせてくれました。
このジャンル表現は・・・・う~む・・・聞いてもらうのが手っ取り早いかも。
インパクト絶大にて、ガッチリとかましまくってくれますよ。
5人編成で、紅一点のボーカルを全面的にフューチャー。
的確で個性溢れる本格派サウンドは天下一品。
彼らの繰り広げる一種独特なる世界に酔いしれてみてくださいな。
編成を紹介しますと・・・・キーボード(KORG使用)、ベースはウッドベース、ドラムス、ギター(サンバーストのフェンダー・ストラトキャスター。メイプル指板)、そして妖艶なるヒラヒラ衣装を全身に纏ったミステリアスなボーカリスト。
オープニングでは延々とアヴァンギャルドなインストルメンタルがアドリブ交えて展開されていきます。
まさしく息を呑む空間に緊張感が走ります。
その間中、身じろぎ一つしない女性シンガーは後姿。
その怪しき佇まいからは、言葉では到底言い表せないほどの不思議なオーラを発しています。
突然振り返った時の彼女は目隠しをしているではないか!?
何という演出効果だ!
それまでの女性陣達とは、また違った魅力とぐっと大人っぽい色気を振り撒いています。
ここでおもむろにギタリストが登場。
全員が豪華に出揃った段階で本編スタート。
溜息混じりに華麗なる舞を披露する歌姫。
「とにかく魅せる、見せる、聞かせる!」これが彼らのスローガンでしょう!。
飽きのこないエキゾチックなパフォーマンスに見入る観客達。
ジュディ・オング「魅せられて」のように衣装の両袖を広げたら、そこに描かれていたのは綺麗な蝶柄!(写真参照)
こんな服があるんだねえ。
貴重なモノを目撃しちゃった!
「こんばんは!ブルー・スムースです。このバンド名になってからは2度目のゴールド・ストーン。
前回は滅茶苦茶に緊張していたんだけど、今回は色々とトラブルづいたのでそれどころではありませんでした(笑)
まあ、その辺のことはスミマセン・・・・しようがないかな・・・・・仕込みということで・・・・よろしくお願いします。
それではちょっと元気が出る曲を・・・・・心にTATOO」
熱演に次ぐ熱演で、ここからはあの蝶の衣装をゆっくりと脱ぎ捨てた。
そのクールな仕草だけでも艶かしくて観客全員の視線が釘付けです。
そしてその下から現れたのが、これまたド派手なドレス。
先ほどまでは黒を基調としたゴシック風でしたが、ここからは白を基本として、照明により多彩に変化する金ピカアクセサリーが神秘的。
「ありがとうございました。自分の脱ぎ捨てた服が足元にとっ散らかっていますが、そちらからも見えますか?あとは片付けるだけです・・・・。激しい曲のあとはちょっと元気の出る曲・・・双子のマリー」
童話のような物語を歌にのせて、時にワイルドに、時には繊細に、時にはタイトに、時にはストレートに、時にはデンジャラスに、ありったけのエッセンスをバッチリと投入。
これでもかあ!と言うほど精力的にプレイへと専念する彼等は只者ではないな。
一見チンピラぽいイケメンのピアニストがリーダーのシゲくん。
曲は全て彼が書き上げているとのこと(50曲ほどのストックがあるんだそうです。一生かかっても皆さんに全曲を聞かせられないほどなんだとか)。
才能溢れる好青年とのことですが、この時、すでにビール3缶ほど飲んでいるそう。
「私が歌いながらマイクを押し付けているから、すぐに下がってきちゃいますね(笑・・・・と言いつつスタンドの高さを調整して固定)。
まあ、そのあたりのことはご愛嬌ということで・・・・・箸休めの曲・・・・ハーモニック・マイナー」
小刻みなスティック捌きが絵になるドラマーのマサトくんもフル稼働。
絵になる天才ベーシスト・タカくんとのリズム・セクションでも、壮大なるジャジー・テイストを匂わせています。
メンバーの中には小中からずっと一緒のメンバー達がいるそうで、なるほど、だからこその唯一無二なるグルーヴが生み出されているわけだ。
「汗でビショビショだから上着を脱いだので、何か色々と露出しているでしょう(笑)。ありがとうございます!」とボーカルのマユ嬢。
ここでいきなりキーボードから「蛍の光」のメロディーが流れてきた。
「早いもので次の曲で最後となります・・・・歌姫と憂鬱」
小気味良いラストナンバーにも力が入っていますよ。
演劇仕立てで女性ならではの情念を巧みに取り込んでいます。
伝家の宝刀ともいえる神秘的なる仮面を右手に持っての振る舞いに、会場はマスカレードの様相を呈しています。
小悪魔のようなマユ嬢の虜になってしまった男性が何人もいるのではないでしょうか・・・。
とっても素敵な和製ケイト・ブッシュを発見したような気分だ。
8、19:45~20:15
MB-01
なんともめちゃくちゃにかっこいいバンド名だ。
サウンドを表現するのに最も適した命名でしょう。
Y・PROJECT世界のマッツが「みすちばす」とともに、激押しのバンドでもあります。
全員が男性の5人組。
セッティング中にギタリストがウォーミング・アップがてらジャパニーズ・ビートロックの大御所ボウイの超有名なるフレーズをなぞっていたので「そっち系なのかな?でもそれならばファッション・センスが異質だなあ・・・」と思っていたら、徹頭徹尾この日一番のヘビーメタリック・バンドでした。
やっぱり、そうこなくっちゃあねえ。
スポーティーで動きやすい衣装に全員が身を固めて、アグレッシブなリフ攻撃で攻め立ててきました。
まずはメンバー構成・・・・・
ボーカルは全身黒ずくめ。バンダナ、シャツ、皮手袋、パンツ、靴まで徹底振りがハンパではない。
ちょっとルックスや振る舞いが世良正則に似ているね。フロントマンとしての華やかさはバッチリ。
ストレート・マイク・スタンドとワイヤレスを使用。
ドラムスの両サイドにツインギター。
一人はフェンダー・ストラトキャスターのブロンドカラーを愛用。メイプル指板。スキャロップ仕様ではないみたいだけど、明らかにリッチー・ブラックモア、イングヴェイJマルムスティーンを崇拝しているのは明らか!(コーラスも兼任)
真っ赤なサテン地のシャツも鮮やかに映えていたよん。
もう一人のギタリストも全身真っ黒に統一した衣装。
でもギターは渋めのメタリック・レッドを手に大熱演。(ローズ指板。こちらもコーラス兼任)
赤いキャップと黒革手袋とサングラス姿のベーシストは変形シェイプ愛好家にとっての憧れでもあるモッキンバードを使用(ナチュラル・カラー。ローズ指板)。
これって座ってでのプレイは難儀。ミゾオチに食い込んできて痛い・・・・(笑)
でもかっこいい形は永遠のスタイルを誇示していますね。彼もコーラス兼任しているんだけど、モーターヘッドの故レミー・キルミスター風に上から思い切りの角度で下げたマイクスタンドセット。
さあ、エネルギー全開で飛び出した1曲目は当然のごとくレインボーの名曲「スポット・ライト・キッド」にリスペクト精神注入の刻みが心地よい。
わかってくれるかなあ・・・このエクスタシーを。
情け容赦なくスクリーミング・ハイトーン・シャウト。
声質は元VOWWOWの人見元基ばりに突き抜けまくっていて爽快この上ない。
「オールライト!去年1年間は活動を休止していましたが、今日は久し振りのゴールド・ストーンでとても良かったと思っています。
結成から17年のオジサンバンド(笑)。
俺たちも職を持っているので、今年はこれでライブやり収め。
来年は旭川とかにもライブで旅をしたいと思っています。
年明け錚々の1月には小樽中央通のクルーズというライブハウスでもやりますよ。
このとおりうるさいバンドですが、CDも控え室にあるのでご希望の方は直接メンバーに言ってください。」
間髪入れずに今度は地響きのようなベース・ソロからはじまる異色のナンバーに突入。
レッド・ツェッペリンの「リヴィング・ラヴィング・メイド」風な印象的ラインがご機嫌だ。
理屈抜きに本日一番の気骨精神溢れる男達の、ごっつい爆音を体感できて鳥肌が立っちゃいました。
魂の咆哮も益々絶好調。
「サンキュー!ありがとう!ありがとう、ベイビー!!」
左足をモニター・スピーカー上にのせて斜に構えたポーズも堂に入っている。
「オールライト。サンキュー。こんな感じでバンバンとやっていきます。
さっき話したCDだけど、限定2枚で上の楽屋にあります。
来年は更にうるさく心に轟くサウンドを展開していきたいです。
特に女性の方はキツイ高音に気をつけてくださいね(笑)。
まだまだ行ってない函館や大阪とかにも足を運んでみたいなあ・・・・と夢などを描きつつも・・・・ハートに染み入るやつを一発お届けしましょう・・・・。」
彼等は心底ライブ活動に生きがいを感じているようで、その意気込みがこちらサイドにも痛いほど伝わってきます。
喜怒哀楽を共にしてきたメンバー同士のチームワームも強固でナイスガイばかりだ。
このイベントの主催者でもあるサワケンさんは、一時たりともじっとせずに、ありとあらゆる場所へも気配りを忘れません。
全出演バンドのプレイしている姿を写真に納めようと、常にシャッター・チャンスをうかがって移動。
ベスト・ショットを狙っています。大忙し。
「サンキュー!あっという間に時間がたってしまいました。次で最後の曲です。
これからも一致団結、色々なところで活動しながらかっこよく生きていきたいと思っています。
ラストの曲をお送りします」
余力を振り絞ってレッド・ゾーンギリギリまでの大熱演。
グングンとラフにテンポ・アップしていっての「WOWOOOWWW~~!!!」
一切ブレることなく突き進むサウンド・ポリシーを胸に秘めて今後も豪快に邁進していってね。「また来ます!また呼んでください!!ありがとうございました!!」
嵐が去った後の静けさに一抹の淋しさを禁じ得ませんでした・・・・。
***はい、このライブ・レポートも残すところ、2バンドとなりました。
ここまで辛抱強く読んでくれた心優しいあなたに感謝します。
それではパート、3で会いましょう!!***
2018,11,1(SAT)北運河の夜 70
そろそろ本格的な冬到来かなあ・・・油断をしていたら、とんでもない風邪にやられている仲間が続出ですよ。
まあ地震なんかよりは全然いいや(笑)。
STAの小樽ライブ快進撃は春、夏からまだまだ続きます。今回は小樽ライブハウスのメッカともいえるあのゴールドストーンです。
ここは小樽最高のハコですね。
歴史ある石造りの倉庫を改築、改造した独特の風情を残す本格派音楽の殿堂。
器材&音響設備も腕前も超一流です。
車で走るとライブ会場の駐車場裏手が入り口なのです。
無料駐車場に車を停めて、さっそく慣れ親しんだ裏手通用口より速やかに器材の搬入(この時、午後1時半。初めてチラホラと降ってくる雪・・・なあんて見とれている余裕なんかないよん)。
時間がないので、急いで楽器類(ベースとパーカッションなど)&器材関係をマサは楽屋ではなく直接バックステージに。
今回はリハーサルはなし。ただ、バランス調整も含めてバンドの入れ替え中に簡単なサウンドチェック(1曲の触りも含めて)があります。なんと15分のセッティング・タイム!
14:00開場なので、そろそろ各バンドが会場入り。
2階もロビーも廊下も階段も、もちろん会場内もワイワイと賑わってきましたよ。
楽屋に入ってみるとすでにタイバン達も数人到着。各バンドのメンバー達はぼちぼちと打ち合わせ後、ウオーミング・アップなどをこなしはじめています。
マサは事前にこの日のS・T・A編成、曲目詳細、曲調、マイク本数、立ち位置、照明効果、ボーカルとコーラスの説明表をミキサースタッフにファクスで提出済み。よって意思の疎通が事細かで、とっても円滑に作業も進行ました(更にセットリストのボーカル、コーラス、ソロなどを順に書き込んだ別紙も当日に提出)。
ステージ上にてモニター位置をそれぞれに軽くチェック。
ベースアンプはオールチューブなので、じっくりと調整パネルとにらめっこ。
マサは各出演者と、ざっくばらんに取材も兼ねて談笑。
すでに見慣れた顔、懐かしき顔もチラホラ見受けられます。
タイバン、スタッフの皆さんにまずは改めてご挨拶。ワイヤレスや持込管楽器用マイクなどの接続や電源のオンオフ、設置場所なども確認。常にいたるところに専門スタッフがスタンバイしてくれるのでとても助かります。こちらサイドはなんの心置きなく演奏に専念できるということですね。ありがたいことだ。
綺麗で広い2階楽屋に本来ならば荷物を持ちこむところを、スタッフの許可を得てそのままステージ袖にケースを置き、ベースアンプの上にワイヤレス・レシーバーを2台設置。
セットリスト、ドリンク、パーカッションもモニター・サイドに置いておきました。
STAもいつのまにやらここのステージはライブでけっこう立っていますね。何度訪れてみても広くて雰囲気バッチリの優れたライブハウスでメンバー達も超お気に入りです。
皆それぞれにリラックス。
今回のイベントは、あの「光オヤジ」でもバンド活動中のサワケンくんが主催。そこで長年にわたって親交のあるSTAのパーカッショニスト・サワケン親分(なんと2人は同姓同名。まったくの他人なのですが・・・私は最初の頃は同一人物だと信じて疑わなかったのだ。)が彼に直接出演交渉して今回のライブ実現に至ったというわけです。
だから何処を見渡してみてもお馴染みの顔ぶればかり。和気藹々の空気感溢れる和やかムード満載。ジャンル異なる全10バンドが盛大なるこのセレモニーをおおいに盛り上げてくれました。
とにかくどのバンドもレベルが高いのは当然として、ジャンルがいつもより数倍バラエティだったと前もって述べておきますね。
最初から最後まで、よくもまあこれだけ個性的なバンドが揃ったものです。そしてSTAがいつも大所帯でブラスセクションを擁するバンドとしてどこでやっても浮いている存在なのに、このたびはどこもかしこも個性的なバンドばかりでいつも以上に豪華絢爛・・・・・・。
長年バンド活動をしてきましたが、これってひじょうに珍しい現象。
まあ、その分、お互いのミュージシャン達も親交が深まり情報交換には最適な日だったこと間違いなし!
何と言っても最大に特筆すべき点は、先月のSTA企画「リブレーション」モダンタイムがサワケン曰く「男祭り」だったのに対して、今回の女子力の高いこと。
アイドルグループが3組(!)、レディースロックバンドに妖艶なるセクシーシンガーをフューチャーしたバンドなどなど、ビックリするくらいに華やかで眩しいくらいだ。
そのどれもが一生懸命で、水準を遥かに超越している。
ライブ主催者のサワケンくんはゴールド・ストーンの社長(小樽出身!)とは長年にわたって懇意にしているらしく、ほぼ毎月のようにこの「北運河の夜」を開催。
なんと今回でちょうど7回目を迎えたそうで、マサがお祝いのメッセージを送ると感慨深いものがこみ上げてきたようです。
心底ライブが好きで好きでたまらない男なんだね。ご苦労様!
実は何を隠そうSTAが始めて「ゴールド・ストーン」に出演したのがこの「北運河の夜」なのだ!!
受付カウンター担当のオンちゃんとその時のことを回想して思わず感無量のヒトトキ。
まあ、その時のSTAメンバーは現在マサ一人しか残っていませんがね。
14:00開場、14:30開演。
ちなみに参考までに、ゴールド・ストーン備え付けの器材群
ドラムセット(タマ・スター・クラシック・ブビンガ・セット・ブラックシェル)
ベースアンプ(アンペグSVT-2プロ・SVT-810E)
ギターアンプ(マーシャルJCM2000 TSL100/1960STA&ローランドJC-120)
今回のイベントはいくつかのバンドには色々とトラブルが連発して大変だったようですが、結果的にはオーライだったからホッとしましたね。まあその内容については追って書き込んでいきますよ(笑)。
それでは、いざライブ・スタートです!
1、「小娘(シャオニャン)」
14:30~15:00
トップバッター「小娘」(シャオニャン)
彼女たちは北海道の空の玄関・千歳を中心に活動しているアイドルユニット。
(STAも長年にわたって数多くのバンドとタイバンを組んでいますが本格的アイドルと舞台をご一緒するのはこの小娘が初めてだったのです。そうです。忘れもしない2013年6月の第21回目・北運河の夜でも小娘はオープニング・アクトを飾っていたのです。その時のSTAは80回目のライブだった)
当時、正式には7人編成なのですがメンバー2人が小学生(!)のために運動会とぶつかり、中学&高校生5人でのステージとなったのでした。
で、今回も5人組。
「STAが最初の北運河の夜でも小娘が出演していたよ」とサワケンくんとオンちゃんにマサが話したらビックリしていました。
ほとんど小娘のメンバー達も入れ変わったそうで、時の流れを痛感した次第。
年齢的に出番が1番目なのも、うなづけますね。
とにかく彼女たちは元気&お行儀よく、挨拶もハキハキしていて礼儀正しい!
すれ違ったり階段で会うたびに満面の笑顔で「よろしくお願いします!」「おはようございまます!!」「お疲れ様です!!!」
ドレッシングルームでもコーラス&発声&MC練習に余念がありません。
BGMに導かれて、一糸乱れぬダンスで登場。
純粋に打ち込むその姿は、感動的ですらあります。
以前に観た時よりも数段ステージ慣れしていて、動きも切れっ切れなのが微笑ましい。
もちろんスポットライトを浴びる中でも歌におしゃべりにと可愛らしい。
「最初から盛り上がっていくよ~!!ハイハイハイハイ!!」
凄いなあ・・・・小娘とファン達の圧倒的なパワー。
熱狂する男性ファン達がいっせいにズラリと最前列を陣取り声援を送る。
ネオンスティックを激しく振り続ける者も出現。
早速、ハイタッチや握手を交わして大サービス。
「皆さん、こんにちは!私たちは千歳で生まれたメンバー達で構成している小娘です。地産地唱の活動で頑張っていますのでよろしくお願いします!」
「私達、久し振りに小樽に来ましたが、いつ来ても景色がいいですねえ。春夏秋冬どの季節でも素晴らしい。
うちら、冬に来ることが多いけど・・・・。今度は真夏に来たい。あ、春にも来た事ない。桜満開の時を見たことない。私たちのこと、知らない人達いるかなあ?結成が2004年の秋だから、もう14年目を迎えたのですよ。はい、けっこう長く活動しています。
それでは歌います。皆さんも一緒に歌ってください!千歳の歌!」
どの曲もタイアップがついていて、しっかりとアピールも忘れません。
披露したのは北海道ビール「スカイ・ビア」イメージソング「初恋物語」
メンバー紹介も笑顔と元気ではち切れんばかりにこなしていきます。
「リョウカ。マリン。カノン。エリナ。そしてリーダーのカンナ」
すかさず曲に入ります。
「ピリカワッカイメージソングで・・・くちびる☆ピリカ」(作詞&作曲は岸田典大)
小娘が初期の頃は地ビールレストラン「ビアワークス」で毎月ライブを行っていたそうで、それが縁でこの曲が生まれたそうです。
作者は小学生達にビールのイメージソングを歌わせる事に、ほのかな罪悪感を抱いていたとか(笑)
引き続いての曲は「合言葉はYES」
そしてライブ告知。
「イエイ!告知します!なんか今日はテンション高くない?
12月23日は千歳モールにて無料の定例ライブがあります!
情報詳細とかはこれからアップしていくから、ツイッターとかで調べてね~!
チラッとこのたび新しく発売されるCDのお話も。全国流通はまだまだこれからだけど、その日まで待っててね~!」
北海道が誇る人気者アクター、あの大泉洋氏とも共演経験があり
札幌南区・芸術の森で開催される全国アイドルユニット・コンサートにも千歳代表で出演した実績あり。
マネージャーとスタッフも「シャオニャン・ロゴ入りTシャツ」を着てバックアップ。
「テンション高くてビックリ。それではラスト2曲、今の10倍のテンションでいきますよ!・・・・・ハスカップ小町」
ラストソングの振り付けではメンバー全員がキラキラ扇子を手に、場面一転して華麗なるクラシック・バレー風に決めのポーズを導入するという芸の細やかさ。
「それではまたお会いしましょう!小娘でした!またね~!!」
メンバー5人もステージ終了直後にはお揃いのジャンパーを着て受け付け前に立って物販と宣伝活動。
すでに北海道のアイドルユニットとしてはベテランの域に入るでしょう。
次世代のAKB48目指して頑張ってね、マサも応援しているよ。
2、15:15~15:45
「純正女子規格サイコホリックドール」
セカンド・アクトも再びアイドル・ユニット。
トップは千歳からでしたが、このユニットは札幌からのトリオ編成だけに個々の個性がクッキリ鮮明に浮き彫りとなっていますね。
小娘は定番のキュートなヒラヒラ衣装に対して、このユニットは硬派路線(スケ番刑事風?)を追求するべく黒のセーラー服が統一コスチューム。
オリジナル楽曲はベビー・メタルっぽいかな。
実はこのアイドル・ユニット、数度のメンバー・チェンジを経て活動していたのですが、一度は解散してしまったのだそうです。でも今回新メンバー3人にてその意思を引き次いで活動再開。
まだ、このメンバーでは2回目のライブだそうです。
開演前、マネージャーに連れられて袖に現れた3人はチラッとステージ見学。
「心臓が口から飛び出しそう!」と言ってたけど、本当に緊張していたみたい。
1曲目「病ンデル///SICKNESS」
はにかみながらも「よろしくお願いします!聞いてください!」
手拍子ではじまった激烈ハード・ロック調のBGM。
開巻からずっと初々しい。
マネージャーさんが常に心配そうに見つめています。
その気持ちが痛いほどにこちらサイドにもとても伝わってきます。
ハラハラドキドキ・・・。
2人がサッと下がっていきなりのソロコーナー。
一呼吸置いて・・・・「夢見る少女じゃいられない(相川七瀬)」
会場中から「おお~!!」っと、どよめきが湧き上がる。
ツイッターでは「2回目のライブだからって言い訳にならない・・・・調整不足なところがあり大変申し訳なく思っております。反省点の多い内容でした。次回に向けて考え直して臨みたい」と書いてあったけど、ファン達からのリアクションは上々。
それが証拠に応援合戦も過熱気味。
「ありがとうございました」と丁寧にお辞儀。
ここで自己紹介コーナー。
メンバーはイエロー担当の「セラ」ブルー担当の「モナ」ピンク担当の「サク」
真ん中ショートヘアのモナちゃんは、タップリの関西弁でユニットを力強く牽引。
貫禄あるなあ。
たぶん彼女も責任感で必死なんだろうなあ。
「私達3人揃って・・・純正女子規格サイコホリックドールです!」
ここで一番の恥ずかしがり屋サクちゃんが、おもむろに紙を取り出して感謝の気持ちをたどたどしく読み上げます。
「ワイヤレスマイクで話します。まず、本日はお忙しい中、遠路はるばる北運河の夜にお越しいただき、また関係者の皆様もこのような素晴らしい会場を用意してくれましてありがとうございました。
先月、札幌のライブハウスでお披露目、今日で2回目、まだまだ緊張しています。」
この何物にも染まっていない純朴さ、謎の展開とピュアな親近感がファンにはたまらないそうです。
「あ!そうだ!!」といきなり舞台の袖に降りて特大のパネル用紙3枚を持ってきてメンバーが掲げた。
「これはファンの方が、使ってください!と届けてくれたものです。」
そこには彼女たちの今後の活動内容や、アカウント、ライブの日程、ショールームなどなどが手書きの日替わりカレンダーにカラフルなマジックカラーでビッシリと描きこまれています。
「皆さんもこれを見てスケジュール確認してね。嬉しいです!1~2ヶ月に1回はライブ開催していきます。
今日はセラちゃんがソロ・コーナーを初めて担当しましたが、これからもバトンタッチ形式で、どんどんとこういった趣向を凝らしていきたいと思います」
「凄いかっこよかったよ~!」
「じゃあそろそろ次の曲にいきたいと思います」
超マニアックなファンの間では人気の高い「避雷針」
この曲ではメンバーの立ち位置がチェンジ。
スタッフがMC中にそっと後方に持ち込んだストレートマイクスタンドに、ワイヤレスマイクをセット。
その動作や仕草一つをとっても、危なっかしくてぎこちない。
ほっこりとしたトークとは、別人のごとき様相を呈してのメチャ大熱演。
「ありがとうございます。
はい・・・すみません・・・・今、避雷針を歌っている最中に思ったのは、何年か前にメンバーが入れ替わりつつも、先輩達の意思を受け継いで、アイドルっぽくないのが売りとして、私達これからもこんな感じで頑張っていきます・・・・・次で最後です。2曲続けてお送りします・・・・都会のアリス」
更なるへヴィーなリズムと重低音の応酬。
このギャップがたまりません。
ファンたちに言わせれば、これは意外すぎるほどのチョイスなんだそうです。
オーバーアクション満載の曲調も、随所に施されたアレンジワークも見事のひとこと。
「表現・・・・伝えたい事、セットリストとかライブ全体を通して思っていることを、曲通して楽しい事やら色々思い出させる存在になりたいです。最後まで聞いてくれたら嬉しいです・・・・広告の街」
若さ漲る完全燃焼は爽快だね。
まさに青春ど真ん中。
「以上・・・・純正女子規格サイコホリックドールでした!
ロビーにて物販をしております!」
ベビー・メタルに負けないくらい、ワールド・ワイドで一日も早く有名になってね!
3,16:00~16:30
「のどぼとけ」
全曲オリジナルを披露してくれた5人組み。
ここでこの日初めてバンドの登場です。
バンド体制だけに、セッティング完了後はスタッフやミキサーの指示に従い、軽い公開リハーサルで音出しチェック。
メンバー構成を説明しますと・・・・眼鏡のベーシストはミュージックマン(ナチュラルボデイにローズ指板)を滑らかにフィンガー・ピッキングするドアくん。
キーボードはコルグ使用のマヒルくん。なんとドラマーは女性!紅一点のナッチーです。
ボーカルとサイド・ギターはジュンヤくん。リードギタリストは黒のレスポール・スタンダードを手にしているレイヤくんです。
全員が千歳の高校3年生。
羨ましいくらい希望に光り輝いていますね。
自分があの頃は何していただろうか・・・・なあんて回想しちゃった・・・。
軽快なオープニング曲「いつか」でスタート。
残念なことにボーカルのジュンヤくんは、ひどい風邪をひいちゃったそうでそうとうにつらそう・・・。
あちこちから力強く「頑張れ!」の声援が飛び交う。
本人も一生懸命に、熱き言霊を届けるべく歌い続けています。
ハミング・バードから奏でられるコード・ストロークは、とっても爽やかに響き渡っているよ。
「暖かな拍手、ありがとうございます。
喉の調子が悪いですが、よろしくお願いします。」
ここでキーボードがMCとして助け舟。
「僕達、皆、高校3年生でして、僕以外は進路が決まっているんです。
でも僕は昨日、落ちちゃった・・・・・でもまだ2回ぐらいチャンスがあるので応援してください!
それでは、落ち着いた曲をやります。聞いてください・・・・・十五夜」
これはストーリー仕立ての歌。構成もよくできていて感心しきり。
簡単に説明すれば吸血鬼と人間のラブ・ストーリー。
双方の目線で歌詞を表現していて、中盤から徐々にテンポが激しくなっていきます。
フロントのメンバーたちも、リズムに合わせてピョンピョンと飛び跳ねて場を盛り上げます。
再びキーボードくんがMC。
その間にアコースティック・ギターからストラトキャスター(タバコサンバースト・カラー。メイプル指板)にボーカルのジュンヤ君、忙しく持ち替えてチューニング。
その連携体制が阿吽の呼吸で動きに無駄がない。
いきなりチョッパー奏法炸裂のイントロから、異色のファンク・チューンを披露。
ドラムのナッチー嬢は、男顔負けなフィルインを幾度も巧みに叩き込む。
ところがここでトラブル。
ギターチェンジしたのはいいけれど、チューニングが狂っていたそうで、音出さないで弾いてるフリをしていた・・・とジュンヤ君が思い切り暴露。
「焦った・・・・」
言わなければ、ばれていなかったよ。いよっ!正直者だね。
これで好感度が益々アップだよ。
キーボードくんに三度MCをふるボーカルのジュンヤくん。
「え~~と・・・・すぐに喋れと言われても、中々ネタが出てこない・・・・とりあえず、これから勉強を頑張ります!(笑)
またおとなしめの曲で・・・・・交換条件」
起承転結のメリハリの付け方が絶妙。
壮大なる流れを、18歳のバンドだとは信じがたいほどに演じきっています。
「ありがとうございました。次は・・・ジェラシーという曲・・・・嫉妬という意味の曲ですね。よろしくお願いします」
だんだんとボーカル君の具合も悪化してきたようだ・・・・・・。
このバンドのオリジナル・コンセプトは、けっこう背伸びした曲を多く作ること。
その際たる面を猛烈にアピールしたのがこの曲。
「ありがとうございました。
本当にここが一番好きなライブハウスです。ゴールド・ストーン!
別に媚びているわけではありませんよ」
観客「ジュンヤ、もっともっとはじけろ!!」
「改めて、今日は呼んでいただきありがとうございました。
最後に1曲やって帰ります。僕はけっこう面倒臭がり屋でして、色々と余計な事、良いこと、悪いことなどを素直な気持ちで次の曲に託しています。よろしくお願いします!!」
ラスト・ソングに相応しく賑やかなる音楽の祭典。
あのザ・ビートルズ「オール・マイ・ラヴィング」風のストレートでアップテンポに、ウキウキしちゃうほど盛大なる終曲で幕となりました。
「ありがとうございました!!」
いつまでも鳴り止まない拍手。
大役を果たし終えたジュンヤくんはホッと一息、安堵の表情を浮かべていましたよ。
とりあえずは、早く風邪を治そうね!!
4,16:45~17:15
「日本セーラー女子団」
この日3つ目のアイドル・ユニット。
なんというキュートづくしな催し物でしょうか。
2016年4月11日から札幌を中心に公演を行っているローカルアイドルだそうです。
728人の応募者の中から選ばれたメンバーで構成されているそうで、それも納得というクオリティの高いパフォーマンスと歌唱力とルックスを誇るユニット。
その後も度々メンバーの入れ替えを行いつつも、東京から海外にまで活動の場を広げているとのこと。
去年はすでにゼップ・サッポロにて初のワンマンライブまで開催しています。
グループ名が示しているとおり、衣装はセーラー服。
でも2番目に出演した「純正女子規格サイコホリックドール」が黒だったのにたいして、こちらは白で統一。
ここのグループも音楽は持ち込み音源。
まずはナレーションが轟き渡る。
「レディス&ジェントルメン!」と豪快な雄叫びに導かれて「青春時代」でスタート!
元気一杯に飛び出してきた3人は、歯切れの良いはち切れんばかりのダンスを繰り広げています。
ファンたちは早くも狂喜乱舞。
「みなさん、こんにちは!
私達が日本セーラー女子団です!皆さんもご自由に騒ぎながら色々と楽しんでいってください!(笑)
次の曲は・・・スタンド・バイ・ミー!」
ノリはどんどんと過激にヒートアップ。
「真剣音楽」を信条に連日イベント出演を重ねているだけあって身のこなし方やポージング、舞台のノウハウをよく心得てますね。
若いのに恐るべしだ。
「そしてとっても大事なお知らせです!」
と、ここでいきなり宣伝コーナーに突入。
「私達、初めてCDを全国リリースすることになりました!イエー!!
ここ小樽からでも買えますよ。
聞いてみて、この曲、いいなあ・・・・と思ったらぜひぜひポチしてくださいな。
パソコンでもツイッターからでも検索してみて。
果てしなき真剣勝負はまだまだ終わってないよ。それでは、大切な人を思って歌います・・・・僕等の遺言書」
ムード一転して再びナレーションが流れる中、安定感抜群なドラマティック・パワー・バラードに突入です。
後半へ差し掛かるにつれて、徐々に激しいビート炸裂。
でも3人共、全然息切れしていない。
大したものだね。ライブは体力勝負の世界でもあります。
見た目以上に照明はかなりの熱量なんだから、それだけでも汗だくです。
彼女たちが絶え間なく周囲に振り撒く笑顔も眩しいくらいだ。
三者三様のキャラクターが魅力的で、確かに短期間でファンが急増しているのもうなずけるね。
衣装の左胸と背中に、メンバー固有の背番号が大きく縫い付けられているのも特徴。
「正規メンバー」「候補生」などと、このグループのシステムはしっかりとした昇格制で構成されています。
「皆、踊って~!!
次で最後・・・終わりの曲となります」
「えええ!!!???」
「今日のお客さん、反応が物凄く良くない!!??(笑)
皆さん、100点満点!実は明日、江別イオンで無料の新曲リリース・イベントをやります。
遊びに来てくれたらとっても嬉しいなあ。
今日は素敵なヒトトキをありがとうございました。
声がガラガラになるまで一緒に歌ってね!・・・・世界地図!」
徹頭徹尾プロフェッショナルな振る舞いはMCも含めてパーフェクト。
それまでに出演したアイドル・グループの子達もマネージャに連れられて、観客席で飲食しながらステージを食い入るように真剣な眼差しで凝視しています。
それぞれに強力なるライバルだけど、互いに刺激を受けて切磋琢磨しながらも勉強を重ね吸収しながら成長していってね。
まさに明日のスターを夢見る少女達だ。
「これからもステージはまだまだ続いていきます。
そして私たちに興味を持ってくれた方がいらっしゃいましたら、ロビーの物販コーナーでお待ちしております。
それでは最後、私達恒例の一本締めで・・・日本セーラー女子団!」
全員で「パン!!」(趣向を凝らせたユニークなフィナーレ)
舞台の袖に消える直前まで投げキッスのプレゼント!!
****はい!ここまで長文、駄文のライブ・レポートにお付き合いくださったあなたに感謝します。
この続きはパート2へ。
これからは本格的なバンドが大挙して出演しますよ~!お楽しみに。
それではまた!!****