Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

陸の難所

2005-03-27 01:09:29 | 旅行記
古道にはどこにも難所といわれる場所がある。
私が経験しただけでも 熊野古道の八鬼山  東海道のさった峠 箱根越えなんぞは どう考えても人の脚で越せそうには思えない険しさが有る。
鈴鹿越えもしかり  中山道の鳥井峠もそう
今私は いろんな古道を歩きながら 先人の苦労を忍んだり共有したりしてみるのだけれど 私が今感じていることがそのまま昔の人の感じていることともいえない。
toriitouge1

さった峠。 確かに急な坂道だったけれど 一気に峠と同じ高さに登ってしまったら 後はだらだらの山道を歩く。
とても心配していたけれど 思ったほど大変ではなかった。 最も今は道路がとても整備されているしね
箱根は 温泉街を歩くだけでも アップダウンのくり返し 車で行ってもかなりの坂道を緊張してハンドルを握ることになる。
先日 鳥井峠では 一つ間違えば 遭難?という経験もした。
前に中山道贄川の関所跡で話を聞いたとき関所破りの話を聞いた。
関所破りは ほとんど成功しないそうだけれど 本当は不思議に思った。
山道を少しはずれて行けば 関所破りなんて できないことの方が不思議に感じていた。
でも 間違いだった。 
女の旅行者がとても多かったといわれる中山道だけれど 女の脚で山を越えるのはやはりかなりきつい。
いくらいまの私たちより脚力があるといっても わらじでごつごつした岩を踏んだり 雪の山を越えたり それは死闘ともいえる物だってことを身をもって体験した。 登山道をはずれて山を越えることは 並大抵のことではない。
あんなに大変な峠越えをしなければならない陸の旅。
人々は 何の為に旅をしたのだろう?
物見遊山に出かけるゆとりはあったのだろうか? それは難所を越えてもなお行く価値のある物だったのだろうか?
暗くなっても 次の宿に辿りつけなかったこともあるかも知れない。
そんなことを考えると それでも旅に出かける意味が分からなくなって 立ちはだかる峠にしばし立ちすくんでしまう。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする