Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

籾糠山の初夏Ⅳ 木平湿原から周回

2009-06-04 17:00:00 | 山歩き

山頂へつくなり雨に降られた二人が降りてきた。 あ~ぁ やっぱりBさんは 雨男

雨雲も流れているし 帰りを急がなきゃ。。。と言うわけで 木平湿原回りで降りる事になった。木平湿原は稜線上にある湿原で 頂上から見ると天の回廊の様な道を確認出来る。 雨に降られたとはいえ 見えたよ とぴーちゃん。ひとまず良かった 良かった。

リュウキンカ咲く沢まで戻って 左手の方へ上って行く。 比較的緩やかな登りだし。標高差はあまり無いので ゆったり登れるのだけれど。。。。

Kudari 何しろ 雨脚の強さと早さに気がせく。 この辺り去年はカキランがいっぱい咲いていたな。。。。早いか

Sawa

ほぼ登り切って振り返る。 頂上が雲に見え隠れ 「あそこにいたんだよね。」

道が平行移動になり 笹やら木々の生い茂った中 湿原はまだか~と歩く。 遠くに巨木がいくつか見え始めると 湿原へ

Kidairasitugen

雨に煙っている。 去年見たモウセンゴケやら 蘭やらは まだ気配が無い。 同じ湿原でもずいぶん感じが違うのがおもしろい。

Banabayasi 雨が少しやんできた

先ほどの雨に濡れた緑は さらに美しさを増して 光っている。 

Midori3 ここから最初の桂の木まで急降下

階段が細かいので 怖くないし きつくもないけれど ずっと下 地の底まで真っ逆さまに落ちていく感じでひたすら降りる。 こちらを 登りに使うのはきついかもしれないね。

今年初の銀チャン発見。 ショウキランは?と思ったけれど まだ時期が早いらしい。 この銀チャンだってまだ地面にのめり込んでいるみたいだもの。

Ginryousou Mitugasiwa

カツラ門から 天生湿原まで戻り 右回りで帰る。行きとで一周する事になる。

匠屋敷の前の湿原で見た花

Bさんが ミツガシワと教えてくれる。 やったー 初めて見る花。 まだまだみた事無い花あったね。

Baikeisou2 バイケイソウが花を開き始めている。びっしりなるのも そう遠くは無いね。

降ったりやんだり 晴れたり 忙しい天気におされながら駐車場まで戻る。

よそで呼ばれていると言われた水上さんが戻っていらして みんなで出迎えてくれた。 

「写真よかったら 見て行きんさい」

と言われて 見せていただいた写真。 籾糠および猿ヶ馬場のため息の出そうな景色。 花が満載。 花の一番良い時 木々の一番輝くとき知り尽くしていらっしゃるから そのショットはどれも本当にすばらしい。 そして山を知り尽くしていらっしゃるので マニアが涎をたれそうな珍しい花も。。。

Bさんは冬眠中の熊さんの背中に触れそうな近くから撮ったショットがお気に入り・・・だったらしい。

名残惜しいけれど またの再会を約束して 名刺をいただいて帰る。 今度何時いけるかな?

Sirakawagou 籾糠山はねぇ この世界遺産の里の隣なんだよ。

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籾糠山の初夏Ⅲ カツラ門から頂上へ

2009-06-04 14:00:00 | 山歩き

カツラ門を越えると 右手に沢を見ながらゆっくり上って行く。この道も原生林の様な雰囲気が一杯で嬉しい道。

Kinugasasou2 キヌガサソウも元気いっぱい。

Kinugasasou3 どれが花なんだろう? ひょっとしたら 真ん中の黄色い所だろうか? いやいやこれはきっとおしべだろう。

下の葉っぱのようなのは 葉っぱ? 萼? 不思議で気品ある花だよね。

Kinugasasou4 そして いつもこの道で見られるキヌガサソウの歩み

去年水上さんに教わったキヌガサソウの不思議。

「どうやって開くと思う?」とにやって笑って教えてくださった秘密。

折りたたみ傘を開くようにねじってだんだんに開いていく様子。 どうしてだか ここでだけ見られるんだよね。

こびとさんか妖精が仕事している。

Sankayou2 Kikuzakiitige2

サンカヨウもまだまだいっぱい咲いている。サンカヨウは 葉っぱがくしゃくしゃになって立ち上がり さなぎから孵った蝶が羽根を伸ばすように 立ち上がるんだよね。これも不思議。

美人なキクザキイチゲと思って撮ったけれど 今見ると あら?後に綺麗な形のザゼンソウが写っているではないの。

この先 木平湿原へ登る道と 頂上へ登る道と分かれる。 登り道はきつい。 いつもはここから木平湿原の方へ上って行く。最近そのコースばかりだけれど 今日はお客様二人に頂上の展望を楽しんで欲しかったので 分岐を右へ入っていく。

Ryuukinnka2ここからしばらくはあえぎながらの登りとなる。ぴーちゃんとオモニは元気 どんどん差がついていく。Bさんが気を遣ってくださって「ゆっくり行きましょう。」と

Iwanasi_2 イワナシ発見 足下に咲いている。 去年両親にイワナシの写真を見せたら「この実が甘くて美味しいんだよ」と言った。

こんな小さな花で 梨とは似ても似つかないのにイワナシ? どうして?と思っていたので 謎が解けたのだった。

Zazensou   ザゼンソウ オモニに見せたくて葉っぱをめくってみるのだけれど みんなあっちむいてほい なかなか顔を見せてくれない。 これはまだ綺麗な顔をしていて こっちを向いていてくれたよ。

「においがきついから 東北ではバフンソウとか言うんだって」と聞いたけれど 匂わない。 真ん中の芯?が落ちているのがあったのでかいでみた。 そう言われれば少しくさいかも・・・

それにしてもこの山のザゼンソウは何処まであるんだろうね?

Kaidan2 背中に心臓の音をどくどくと聞きながら やっと平坦な道へしばらく行くと ベンチがあり そこから頂上まではさらに20分ほど 休みたくても休めないぐらいの急な階段を上って行く。

さて 私は初めから頂上まで行くのは止めようと思っていた。 ベンチで待っていよう 元気な人が行ってくるのを荷物の番をして待っていよう。 お天気も怪しげ

元気なはずのオモニが私に気を遣ってか 私もこれで十分と 

久しぶりだし 積もる話しもあるし。。。と言うわけで ぴーちゃんとBさんが頂上にアタック

私たちは雪虫やら 得体の知れない虫と闘いながら(払いながら) 1年分のお話をしまくったのでした。

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籾糠山の初夏Ⅱ カラ谷で行くカツラ門まで

2009-06-04 11:00:00 | 山歩き

Pi 天生湿原の回りにはたくさんの湿原があり 全部まとめて天生湿原と言うのかもしれないけれど 説明が難しいので分けて考える。

天生湿原を降りて来ると小さな湿原が ぴーちゃん何を探しているのか座り込んで・・・去年ここにキバナノスミレがあったので探しているのかしら?

すぐ脇の沢を越えると 大きな大きな桂の木がある。 根元は大きな穴が開いているものの今でも元気で 森の番人みたいに そびえている。

Katura 緑は言葉に出来ないほど美しくて みどりのシャワーで体が浄化されるような気がする。

Sankayou サンカヨウ

二枚の形の違った葉っぱが特徴 葉っぱの付け根から可憐な花が咲いている。

この山は山全体がサンカヨウ畑かと思うぐらいたくさん咲いている。秋になるとブローチにしたいぐらいの綺麗な葡萄色の実がなる。

Midorinonirinsou_2 緑のニリンソウ

滅多に見られないのだけれど ここにはある。 去年初めて見た時にはびっくりしたもん。 突然変異? 

Kinugasasou キヌガサソウ

去年 自然な形で咲いているのを見て 本当に嬉しかった。

花先生に キヌガサソウの秘密を教えてもらって あまりに可愛らしく 大きな花に似合わない様子に キヌガサソウはこびとさんのお友達と思ったんだった。

それにしても 今日のキヌガサソウ元気ないぞ。 どうした?

桂の木の下で空を見上げる。 桂の木 何年この森を見てきたんだろう? いろんなことあっていろんなことを感じてずっとここにある。 この空間が全くの異次元のように思える。

Rasyoumonkazura まだ 花が開いていないラショウモンカズラ 桂の木にもよじ登って柔らかい緑に紫の色を付けている。

Midori

Yagurumatukubane クルマバツクバネソウ

普通のツクバネソウの下に八枚のクルマバを持っている。 どうしてかこの花も葉っぱが切れている。

この山に入って去年と明らかに違うと思ったのは葉っぱが傷だらけと言う事。 どうした事か???

あとで 水上さんに聞いたら 開通前の27日頃 ひどい雹が降ったのだと。。。 あぁ 道理で

Banaブナの大木を越えて右の方に 小さな沢を渡ると もう一つの湿原 ここではまだびっくりするぐらいの水芭蕉が見られるはず。

Yukizasaユキザサ 大きい

まだ花がつぼみだけれど 全部咲いたら 本当に雪が降ったように真っ白になりそう。

Situgen2 この湿原は まだ下ほど大地化していなくて(そのせいかどうかは分からない) 水芭蕉がいっぱい。

ローピングされているので 遠くから景色を楽しむしかないけれど 清楚な花が咲き乱れている景色は美しい。 団体さん登場 クラブツーリズム あ 去年もここで一緒だった。 この団体はここまでだと言う。

十分楽しめるけれどね

Miyamakatabami Tukubanesou  

 

ピンクのカタバミ カタバミはいつも下向いて写真撮りにくけれど ここのカタバミはまっすぐ前を向いて 可憐な姿を見せてくれる。

ツクバネソウもあった 4枚目の葉っぱ 雹の直撃でずたずた。

Kikuzakiitige キクザキイチゲ 佐渡で見たように蒼いキクザキイチゲ うちの方では見られないので これも来た甲斐があったね。

このまま少しだけ戻ってブナ林を行くコースもあるのだけれど 初めて来た人には是非カツラ門を見て欲しいと思ったので カラ谷まで戻る。

右に谷を感じながら ゆっくり上って行く。 緑が綺麗。

前は気づかなかったけれど ザゼンソウがやたらある事に驚き。 長い事ザゼンソウは水芭蕉と同じような育ち方をしてるので 水場にあると思っていた。ところが大きな葉っぱをどかしてみると 終わりかけとはいえ ザゼンソウがあちこちに これが最後だね~ を繰り返し またあった~を繰り返し。。。。

Komiyamakatabamiミヤマカタバミ 白いカタバミもなかなか綺麗。 葉っぱがぺたんと閉じているのでおもしろい。 ハートみたいだね。

我が家のカタバミは こんにゃろうって引っこ抜くんだけれど。。。。かわいそうだけどすぐにはびこってしまうんだもの

Katuramon 

来ました カツラ門

大きな桂の木が5本 空気も緑に染めるかと思えるほど 美しい葉を付けて 辺りを優しい空気に包んでいる。 ここへ来るといつも妖精がどこかに潜んでいる気がしてしまう。

ずっと たたずんでいたい場所

Katuramon2 この先をさらに登って ブナ林コースとの合流点から左 籾糠山のピークへ向かう事にする。

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籾糠山の初夏Ⅰ 心躍らせて天生湿原まで

2009-06-04 10:00:00 | 山歩き

東海北陸道を走り 途中で山へ行くらしきグループを見ると 一緒かな?と心騒ぐ。 駐車場いっぱいだったらどうしよう?

平日なのでついてみたらさほどでは無かったけれどね。 いつものようにテントをしつらえた事務所へ寄って協力金500円を払って(これは賛否両論あるけれど 私は仕方ないと思っている。 あまりにこころない人々の仕業で山が 植物がどんどん無くなっている今 ローピングだけで規制しても手の施し様なない状態。 私も出来る事なら自然の状態で出会いたい)管理人さん達にご挨拶。 去年も三度通ったおかげで私のこと 私の家の事親戚のことまで覚えていてくださって。。。 今日はお花の先生水上さんはよそで呼ばれていらっしゃるということでお話が出来ない。

Nougouitigo あらあら テントのすぐ横に美人の能郷イチゴが 食べた事無いけれど とても甘いらしい。 

サンカヨウが咲いていた登り口はすでに終わった様子 やっぱりな だから気がせいたんだよ

舞鶴ロードは今年も健在

Maizurusou 穴あきの葉っぱまで去年のまんま

Enreisou エンレイソウもいっぱい。

まだ種にはなっていないけれど

Bさんが「シロバナノエンレイソウを探そう。」と

長野にはあると聞いた事あるけれど 私あちこちでエンレイソウを見たけれど白花はみた事無い。「無理なんじゃないの?」

Musikari ムシカリ 飾り花が可愛い。葉っぱも今のところ元気。

緑のトンネルは 珍しい木々の花を観察するに嬉しい位置にある。 低いところにびっしりあるので 手にとて見たり においをかいでみたり

ヘーゼルナッツらしき実が。。。雨も降っていないのに 葉っぱも実も濡れたようになっている。触ると うへっ

ねばねばして拭いても取れない。「私が死んだら この実が原因と証言してね。」と指をなめてみる。 苦甘い。

Tozandou Tozandou2

Mitubaourentane ミツバオウレンの種 去年は知らないので王冠の様な花が咲いていると思った。

Hana

Boke ぼけているけれどネックレスのような可愛い花がぶら下がっている。名前聞いたのに忘れた。 あほや~

一個一個が小さいけれどとても可愛らしい。

Takesimaran_2  タケシマラン

わたしにしちゃぁ綺麗に撮れた。何しろ大きいものにピントが合ってしまってねぇ

折り鶴のような花がぶら下がっているの分かるかしら?

道はやがて小さな沢を降りて登り天生湿原に入っていく。 小さな沢は湿原から流れてくる水をためている。 右側の湿原に寄ってみるけれど 今回は桔梗も 何もなさそうだった。

左から大きい方の湿原に入る。 止利仏師の伝説が残る湿原。 この湿原は仏師の田んぼの跡で そこでできた籾糠を積み上げたのが籾糠山になったとか。。。 この話を聞くと仏師がでいたらぼっち見たいに思えてしまうんですけれどね

Mitubabaikaourenミツバオウレンにしては花が梅花 ミツババイカオウレンと判明 

Kawaridane こんな変わり種も

ふつう一花なのに 三つもついている

ここでは何でもありなんだね

Himeitige ヒメイチゲも可愛い。

Baikeisou

バイケイソウもいっぱい。 これが全部咲いたらすごい事になりそう。毒があるそうだからあんまり長い事仲良くするのは厳禁だけれどね

Kokinbai

Tubameomoto

ツバメオモトも出てくる。どうです?これ 真っ黒い実を付ける頃には 燕の頭いっぱいになるのかしら? 見て見たい。

Mizubasyou_3   水芭蕉 

時期を少し過ぎた感はあるけれど やっぱり清楚で美しい。 ここの水芭蕉は 葉っぱに斑が入っている。これも特徴的。

Ryuukinnka 穂が育ってしまった水芭蕉 リュウキンカと一緒にピース

Fuderindou 湿原の中程に竜胆発見。小さくて見にくいのだけれど 湿原に入り込むわけにいかないので仕方ないね。

Gunraku

さて 湿原はまだまだいっぱいあって これから沢を渡り 次の湿原へ向かう。

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今年もやってきたよ 籾糠山

2009-06-04 06:30:00 | 山歩き

去年初めて行ってすっかり気に入ってしまって 年に三度も通った籾糠山 

天生峠が冬季通行止めのため 封鎖解除されないといけない。 今年はいつものぴーちゃんの他に二人誘ってみた。 オモニ 家庭がとても忙しくなって おまけにみんなに頼りにされてボランティアをやっているのでなかなか誘えない。 二ヶ月も前からメールしておいた。 都合付けてくれるやろ

もう一人はネットで知り合った ご近所さん。 本当に近くにすんでいらしたんだ~ 道理で見た事ある景色が良く登場した。

古川土木事務所 河合村の森林組合に何度も電話を入れる。「開通は何時?」今年は暖かいから 早いかも・・・早くないと花すすんでしまうやん

Katuramon229日に開通するとの返事 いつもと一緒。29日に行くつもりでいたら よそから30日らしいと情報が・・・

人を誘っていていけなかったらゴメンじゃぁすまないよね。

でもう一度聞いてみると

29にち11時からって・・・11時かぁ 遅いなぁ

お祝いの儀式をやりますから・・・・

ええい 止め止め 安全な4日にするよ。 と言うわけで待って待って とても楽しみにしていた籾糠山へ 今年も出発したのです。

この山は 登山と言うより 森に入ると言う表現が当たっているような気がする。最後の登りはかなりきついものの全体としてはきっと初心者用。

でも緑が美しくて 花が多くて なかなか先には進めない山。 「ここならずっといてもいいや」とぴ-チャンが言った事あったな。

Situgen 湿原回りも 嬉しいし・・・

去年たくさんの写真を撮って 父に持っていった。 墨絵の素材になれば。。。と思って

それが叶わないうちに父は逝ってしまったけれど 父のふるさとの山

何時までも通いたい山。

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