私たちは、本会発行の「伊吹山を知る優しい地学の本」「伊吹山を知る優しい生き物学の本」「伊吹山を知るやさしい山とひと学の本」の三部作で伊吹山を取り巻く環境を学んできました。
今回の観察会はその中でも山と人との関わる自然と人々の暮らしが感じられる観察会。たとえば、五色の滝の沢沿いには昔の石工が花崗岩(御影石)を活用した「石臼」の石切現場とその加工跡が見られます。そして今回最大の楽しみは、奥伊吹甲津原の漬物加工センター婦人部が作る山菜弁当です。昨年も大人気だったので五色の滝の飛沫を水音を聞きながら味わう観察会と企てました.
ダムの堰堤を超えたところに車を停め、林道を歩きます。今年は、繰り返す寒の戻りで、花の開花時期を予想することが難しく出たとこ勝負になりそうです。反対に予想外の植物を見ることができるという楽しみもあります。
さぁ~、出発です。
ダンコウバイとシロモジとクロモジが同時にみられる場所があります。ダンコウバイとシロモジは葉の形が似ています。シロモジとクロモジは名前が似ていますが、それぞれ特徴があり,比較して確認するのは勉強になります。
林道を登る中程で「あっ 春蘭や!」との声。毎年確認できる谷側斜面です。今年も小粋な姿を見せてくれました。滑り落ちないように斜面に張り付いての撮影します。
目を上げれば山笑う。
カスミザクラの花も少し残り、パステルカラーから美しく表情豊かな新緑の色に変わりつつあります。
山の表情はどれだけ見ていても飽きません。
五色の滝の入り口にやってきました。
ここからいよいよ山の中に入っていきます。
登山道に入ると深い山を感じます。
明るい登山道
目にも鮮やかなシロモジの葉
下のほうから聞こえてくる滝の轟音
気持ちが高揚します。
どんな草木がみられるかな?
下のほうばかり見て登ります。
やはり、今年は雪解けが遅く、
カタクリもチゴユリ(稚児百合)も みんなまだ赤ちゃん。
やわらかそうで美しい色をした葉っぱです
カタクリの一葉。
花咲くにはまだ何年もかかりそうですね?
直下から滝の音が聞こえてきます。登山道は、稜線をトラバースして下へ降りるようになっています。
ヤブレガサの群生があり、花芽をつけているものもあります。てんぷらにしたらおいしそうですね?
ヤマネコノメソウは黄色い大きな花のようです。
ツルシロガネソウは石切り場跡の河畔にいつも咲いているので楽しみにしていました。今年もあえました
さて、甲津原のお母さんたちが心を込めて作ってくださったお弁当をいただきましょう。
「奥伊吹を訪れてくださる方々にこの地ならではの食文化を介して地域資源を見直し、環境に優しい行動の一端をご紹介したいと山菜弁当を作っています。」と書かれています。
伊吹山を取り巻く人々の暮らしが感じられるお弁当です。
三段に詰められています。
炊き込みご飯(むかごがいっぱい)、イワナの塩焼き、てんぷら(こごみ・ぜんまい・かぼちゃ等)、山蕗の炒め煮、山椒の葉っぱの佃煮、煮豆、伊吹ハム、おからコロッケ、わらび、大根の漬物、みょうがの酢漬け・・・・。数えきれないほどのごちそうが詰まっていました。
伊吹山の恵みを地元の人々がレシピも含めて大事に大事に守ってきた結果です。ありがたいことです。
おなかも満足してしばし水の音を聞きながら休憩です。さわやかな風が流れていきます。ここで会員さんからクロモジ茶の振る舞いがありました。さわやかな香りが口いっぱいに広がります。名残惜しいですが来た道を戻ります。
諏訪神社に咲く春の名残たちにも会いに行かなくてはいけません。
今年は、例年より雪解けが遅く、五色の滝真下の渓流の水かさは増しています。予め用意したアルミ梯子を架けたものの、登山靴の中に水が入り込んだ人も多く、裸足で渡った人は、痛むような水の冷たさに驚いていました。
五色の滝に引き戻り下山する。写真の石積みは、石工たちが花崗岩(御影石)を加工した石臼です。この石積みは奈良朝時代から昭和中期まで延々と継承されきた自然の恵みとして、人の暮らしの中で産まれた貴重な遺産といっていいでしょう。
諏訪神社は上板並の集落の手前姉川を渡ったキャンプ場の奥にあります。あまり人の訪れることがないような神社ですが見事な乳銀杏があります。武田信玄の乳母の実家という縁で信州の諏訪神社から分神されてその記念に植えられた銀杏だそうです。
そこへ行く途中の林道から参道にたくさんの植物がみられます。今年はどうでしょうか?
日差しをたっぷり浴びてキランソウ(↑)は地獄の釜の蓋の別名通り地中に張り付いています。
ミツバアケビはびっくりするほどたくさん畦道を這っています。
カキドオシがいっぱい。サラダにすると美味しいと言われ齧ってみましたが青い味がするだけで美味しいとは・・・・
ミヤマハコベうさぎさんの顔のような二つに分かれた花弁が5 枚くっついて円卓会議をしているようです。
オドリコソウは白とピンクがそろっています。佐渡おけさを群舞しているような姿が面白い。この参道のイカリソウはとても良い姿で残っています。イチリンソウが残っていました。とても大きな花でびっくりです。
レンプクソウが咲いています。
地味な花ですがフクジュソウ(福寿草)と連なって咲くと思われたことから名づけられたと聞き、面白いと思いました。
小川に架かる橋を越えて登ると諏訪神社です。
見事な銀杏です。幹回り6.9 メートル樹高33 メートル樹齢400年以上大きな乳根がいっぱい下がっています。
時間が無くなって長尾寺まで行けませんでした。みんなの中に道の駅旬菜の森に行きたいという気持ちがあります。
そんなに大きくない道の駅ですが伊吹山麓に住む人々に脈々と受け継がれてきた食文化を感じることができる場所です。
天候に恵まれいろんな意味で自然からの贈り物をいただきありがたい一日になりました。感謝です。
今回の観察会はその中でも山と人との関わる自然と人々の暮らしが感じられる観察会。たとえば、五色の滝の沢沿いには昔の石工が花崗岩(御影石)を活用した「石臼」の石切現場とその加工跡が見られます。そして今回最大の楽しみは、奥伊吹甲津原の漬物加工センター婦人部が作る山菜弁当です。昨年も大人気だったので五色の滝の飛沫を水音を聞きながら味わう観察会と企てました.
ダムの堰堤を超えたところに車を停め、林道を歩きます。今年は、繰り返す寒の戻りで、花の開花時期を予想することが難しく出たとこ勝負になりそうです。反対に予想外の植物を見ることができるという楽しみもあります。
さぁ~、出発です。
ダンコウバイとシロモジとクロモジが同時にみられる場所があります。ダンコウバイとシロモジは葉の形が似ています。シロモジとクロモジは名前が似ていますが、それぞれ特徴があり,比較して確認するのは勉強になります。
林道を登る中程で「あっ 春蘭や!」との声。毎年確認できる谷側斜面です。今年も小粋な姿を見せてくれました。滑り落ちないように斜面に張り付いての撮影します。
目を上げれば山笑う。
カスミザクラの花も少し残り、パステルカラーから美しく表情豊かな新緑の色に変わりつつあります。
山の表情はどれだけ見ていても飽きません。
五色の滝の入り口にやってきました。
ここからいよいよ山の中に入っていきます。
登山道に入ると深い山を感じます。
明るい登山道
目にも鮮やかなシロモジの葉
下のほうから聞こえてくる滝の轟音
気持ちが高揚します。
どんな草木がみられるかな?
下のほうばかり見て登ります。
やはり、今年は雪解けが遅く、
カタクリもチゴユリ(稚児百合)も みんなまだ赤ちゃん。
やわらかそうで美しい色をした葉っぱです
カタクリの一葉。
花咲くにはまだ何年もかかりそうですね?
直下から滝の音が聞こえてきます。登山道は、稜線をトラバースして下へ降りるようになっています。
ヤブレガサの群生があり、花芽をつけているものもあります。てんぷらにしたらおいしそうですね?
ヤマネコノメソウは黄色い大きな花のようです。
ツルシロガネソウは石切り場跡の河畔にいつも咲いているので楽しみにしていました。今年もあえました
さて、甲津原のお母さんたちが心を込めて作ってくださったお弁当をいただきましょう。
「奥伊吹を訪れてくださる方々にこの地ならではの食文化を介して地域資源を見直し、環境に優しい行動の一端をご紹介したいと山菜弁当を作っています。」と書かれています。
伊吹山を取り巻く人々の暮らしが感じられるお弁当です。
三段に詰められています。
炊き込みご飯(むかごがいっぱい)、イワナの塩焼き、てんぷら(こごみ・ぜんまい・かぼちゃ等)、山蕗の炒め煮、山椒の葉っぱの佃煮、煮豆、伊吹ハム、おからコロッケ、わらび、大根の漬物、みょうがの酢漬け・・・・。数えきれないほどのごちそうが詰まっていました。
伊吹山の恵みを地元の人々がレシピも含めて大事に大事に守ってきた結果です。ありがたいことです。
おなかも満足してしばし水の音を聞きながら休憩です。さわやかな風が流れていきます。ここで会員さんからクロモジ茶の振る舞いがありました。さわやかな香りが口いっぱいに広がります。名残惜しいですが来た道を戻ります。
諏訪神社に咲く春の名残たちにも会いに行かなくてはいけません。
今年は、例年より雪解けが遅く、五色の滝真下の渓流の水かさは増しています。予め用意したアルミ梯子を架けたものの、登山靴の中に水が入り込んだ人も多く、裸足で渡った人は、痛むような水の冷たさに驚いていました。
五色の滝に引き戻り下山する。写真の石積みは、石工たちが花崗岩(御影石)を加工した石臼です。この石積みは奈良朝時代から昭和中期まで延々と継承されきた自然の恵みとして、人の暮らしの中で産まれた貴重な遺産といっていいでしょう。
諏訪神社は上板並の集落の手前姉川を渡ったキャンプ場の奥にあります。あまり人の訪れることがないような神社ですが見事な乳銀杏があります。武田信玄の乳母の実家という縁で信州の諏訪神社から分神されてその記念に植えられた銀杏だそうです。
そこへ行く途中の林道から参道にたくさんの植物がみられます。今年はどうでしょうか?
日差しをたっぷり浴びてキランソウ(↑)は地獄の釜の蓋の別名通り地中に張り付いています。
ミツバアケビはびっくりするほどたくさん畦道を這っています。
カキドオシがいっぱい。サラダにすると美味しいと言われ齧ってみましたが青い味がするだけで美味しいとは・・・・
ミヤマハコベうさぎさんの顔のような二つに分かれた花弁が5 枚くっついて円卓会議をしているようです。
オドリコソウは白とピンクがそろっています。佐渡おけさを群舞しているような姿が面白い。この参道のイカリソウはとても良い姿で残っています。イチリンソウが残っていました。とても大きな花でびっくりです。
レンプクソウが咲いています。
地味な花ですがフクジュソウ(福寿草)と連なって咲くと思われたことから名づけられたと聞き、面白いと思いました。
小川に架かる橋を越えて登ると諏訪神社です。
見事な銀杏です。幹回り6.9 メートル樹高33 メートル樹齢400年以上大きな乳根がいっぱい下がっています。
時間が無くなって長尾寺まで行けませんでした。みんなの中に道の駅旬菜の森に行きたいという気持ちがあります。
そんなに大きくない道の駅ですが伊吹山麓に住む人々に脈々と受け継がれてきた食文化を感じることができる場所です。
天候に恵まれいろんな意味で自然からの贈り物をいただきありがたい一日になりました。感謝です。