劇団四季のチケットを二枚もらった。 亭主がとりあえず買っておくかと買ったものの どうしても行く気がおきずに「誰かと行っておいで」と言ってくれた。
ありがたいんだけれど誘った友達はみんな用事があって行けないし 帰りに名古屋で飲んで帰ろうとえさで釣って亭主を連れて行く。(なんでやねん?)
学生時代は友達や同級生が四季の研究生だったりしてチケットを頼まれて良く見に行ったけれど このところのミュージカル路線になってからはまったく行っていない。 いくつか興味あるものはあったのだけれど バレーの公演を見に行くだけでいっぱいいっぱいの生活をしていた。
伏見の駅を降りて名古屋ミュージカル劇場まできてびっくり 劇場前の広場は黒山の人だかり。 開場を待つ人達だと思ったらそうではない。 沢山のピエロが出ていて開演前のサービスをしているのだった。 さながらサーカスに来たみたい。
見上げるような高下駄を履いたのっぽのピエロ 悪魔君 手回しオルゴールのおじいさん 女性ピエロに 男性ピエロ・・・
みんなそれぞれに握手したり 子ども達を高足ピエロが抱き上げてみたり・・・みんな登場人物の一人一人だったのだ。
しばらく 動かぬ そして突然手を振るフランス人形や タップダンスのショーを楽しんで自分の席に着くとステージの上では輪投げが始まったり 大きな大きな風船が客生を飛び交ったりしている。気づかぬうちに隣にマリスミゼルふうのキャラクターが立っていてびっくり花の長い取りが歩いてきたり悪魔がやってきたり さながらパレードの準備をしているサーカス団の様だった。
開演の会津の野暮でけたたましいベルの音はなくて ステージ上のユーモラスなピエロの手品を見ている間にいつとはなしに話は始まっていた。
夢の配達人の登場だった。
話は いのちの尊さ 友情 ひとの優しさ 喧嘩の愚かさ等が盛り込まれていたけれど こういう話は あまりテーマを声高に叫ぶと うんざりしてしまうんだけれど さほどではなく 役者達の見事な演技に笑いながら 気づいたらぼろぼろ泣いていた。
おかしいね 悲しい話ではないのに
ダンスも素敵だった。 クラシックありジャズダンスあり ハウス風のファンクあり そうそう浪曲風もあり・・・
登場人物一人一人がきらきらしていた。
久しぶりに ミュージカルを見て 四季の会入ろーと思ってしまった私でした。
鳴りやまないカーテンコールにステージにも客席にも 暖かいものが流れていたのです。
久しぶりの名古屋でしたが 浮き浮きした一日になりました。
昔、東京の明治座で芝居をみたことがありますが、まったく別の世界に入ったような気分でした。
たまにはこのような世界に顔をだすのもよいのでしょうね。
短い時間でも 非現実の世界にどっぷりつかることができます。