昔テレビで宇和島のだんだん畑を見たことがあります。
あり得ないほどの急なだんだん畑で たとえば長野県の姨捨や 能登のだんだん畑や 愛知県で言えば四谷の段々畑の様なイメージを持っていた私にはかなり驚きの光景でした。
私の知っている棚田は 小さな機械なら使えます。 ところがテレビの棚田は人の肩ほどの広さしかなくて じゃがいもを落とせば下までころころ 人だってうっかり落ちていきそうです。
確かめてみるしかないね
遊子水荷浦(ゆすみずがうら)と読むのだそうです。 iPadの地図には出てきません。 ああだこうだといろんな文字を検索にかけてみてやっとその場所を知りました。
宇和島って四角い四国の西南の位置にあるという認識はありましたがおやおや 随分入り組んでいます。 そして遊子は細い細い半島の先にありました。 地図だけを見ていたので車は尾根を走るのかしら?と思ったほどです。
行っても行っても島 島 島です。
思ってもいなかった景色にちょっとびっくり。海と言えば大海原を想像していたので・・・・ 宇和海はリアス式海岸だったのですね?
それにしても海と言うより湖のようです。
すぐそこに九州があるとは思えません。
魚貝藻霊供養塔とあります。海で暮らす人々が海の恵みを戴く事を感謝しているのですね?
それにしてもものすごい風です。 立っているのがやっと
気持ちが折れそうです。 水荷浦って何処?
ん? あれじゃないの?
段々畑には見えないけれど山のてっぺんまで耕しているような場所が見えます。
海辺に降りて車を走らせます。
只の石垣のようです。よーく見ると横に線が見えるでしょ? あの細かい線が段畑の段なのです。
まだこれじゃぁ分りませんね? 近づいてみましょう
国選定重要文化的景観だそうです。
急斜面に等高線に沿って小さな石を積み上げて作った階段状の畑だそうですがまだこの時点ではよくわかりません。
空からの写真です。刀の刃先の様な半島にてっぺんまで畑・・・・・
凄い
遊子は漁村です。 タイトルの天と地と海のはざまに。。。。はパンフレットのコピーですが まさにそんな地域なのですね?海沿いの道以外に暮らせそうにありません。
海の幸は採れても畑のものはこの地形では難しい。ここの暮らす人々の知恵と願いが産み出した農のあり方なのですね?
おお~
少し段畑の様子が見えてきました。青いビニールの下に黒い点が見えるでしょ?
人なんですよ。 後でお話を聞くことが出来ました。
どのくらい狭い幅の畑かも分りますね?まだ本当は信じがたいんですけれど。
ジャガイモ畑のようです。 黒いビニールシートから青い葉がでています。あんなに風強くて寒いのに育つんでしょうか?
ビニールシートで根を守っているのかしら? このじゃがいも掘るときのこと考えるとどうするのかと思っちゃいます。
れれ モノレールが見えます。 静岡のお茶畑のように やっぱりモノレールが活躍?
山登りをするので慣れているはずの私も 今こうして写真を見ていてもどきどきします。
本当に落ちる人いないのかしら?
さっき黒い点だったおじさんです。
ちょっと調子の悪いカメラにもいやな顔しないでポーズとってくれました。
この畑もう慣れたから何ともないとのこと・・・・そんなもんかしら?
今はモノレールがあるけれど昔はこの狭い畑を天秤担いで登ったそうな・・・
天秤が壁にぶつかってバランス崩したりしないのかしら?
考えただけでぞくぞくします。
カールおじさんの話によると今は大きな段畑はここにしか残っていないけれど昔は宇和島のあちこちでこんな風景が見られたそうです。
車で走っている間 四国は海と言うより山の中にあると感じていた。 そのぐらい農耕にむいている土地がなかったと言うことなんだね?
人間の力凄いです。
感動しながら魚見の丘方面に戻る途中沢山の大漁旗を付けた舟が遊子の方に向って行きました。 お正月の行事があるようです。 しまった・・・見たかった
始まりは10時のようで まだたっぷり待たねばならない私達は後ろ髪引かれながら宇和島の町に戻ったのでした。
段畑は凄かったでしょう。
うっかりじゃが芋を転がしたら、それこそお結びコロリンです。
みかん畑も同じような光景で、上から下を覗くと冷や汗が出るような畑もあります。
みかん畑だと地面が斜めになってるから、摘み落とすと遥か下まで転がり落ちます。
みかん畑の農道を通っていると、時々ひっくり返したみかん?が、いっぱい転がり落ちて来たりきます。
段畑凄いです。
前にテレビで見たときに驚きましたが やっぱり実際に見て見ると全然違うものでした。
立つ場所によっては足がすくみますよね? 子供たちにお手伝い頼もうにも怖くて・・・・甘やかしですか?
ここの子達はこんな環境でもひょいひょいと飛びながらお手伝いするのでしょうね?
じゃがいもや蜜柑は間違うと凶器になりそうですね?
凄いことを考えたものです。