爽やかな秋空のもと、出かけるには自転車が良く似合う。
前々からチョッと気になっていた家が近所にある。
何の変哲もない、どちらかといえばボロ屋だ (失礼)。
家の前に、手書きの看板が掲げてある。
「カラオケ 歌い放題 500円」
巷に溢れているカラオケボックスからは程遠い風情だ。
だから、余計に気になる。
真昼間だというのに、電飾の看板が場違いな光を放っている。
思わず、自転車を止め、見入った。
チョッピシ勇気を振り絞り、オソルオソル玄関を開けてみる。
「こんにちはー、ごめんくだサーイ」
何度呼んでも、答えがない。
帰りかけたそのとき、買い物帰りといったオバサンが自転車でやってきた。
「歌ってらっしゃいよ」
どうやら常連らしい。
一緒にまた中へ。
朽ちかけた場末のキャバクラ(?)といった感じ。
耳の遠い婆さんが中に居た。
呼んでも聞こえないはずだ。
破れかけたビニール張りのソファーに、半ば無理矢理座らせられる。
聞きたくもない、自転車オバサンのド・演歌を一曲聞いて、そそくさと退散した。
前々からチョッと気になっていた家が近所にある。
何の変哲もない、どちらかといえばボロ屋だ (失礼)。
家の前に、手書きの看板が掲げてある。
「カラオケ 歌い放題 500円」
巷に溢れているカラオケボックスからは程遠い風情だ。
だから、余計に気になる。
真昼間だというのに、電飾の看板が場違いな光を放っている。
思わず、自転車を止め、見入った。
チョッピシ勇気を振り絞り、オソルオソル玄関を開けてみる。
「こんにちはー、ごめんくだサーイ」
何度呼んでも、答えがない。
帰りかけたそのとき、買い物帰りといったオバサンが自転車でやってきた。
「歌ってらっしゃいよ」
どうやら常連らしい。
一緒にまた中へ。
朽ちかけた場末のキャバクラ(?)といった感じ。
耳の遠い婆さんが中に居た。
呼んでも聞こえないはずだ。
破れかけたビニール張りのソファーに、半ば無理矢理座らせられる。
聞きたくもない、自転車オバサンのド・演歌を一曲聞いて、そそくさと退散した。