世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

カラオケ

2008年10月22日 | 社会
爽やかな秋空のもと、出かけるには自転車が良く似合う。


前々からチョッと気になっていた家が近所にある。


何の変哲もない、どちらかといえばボロ屋だ (失礼)。

家の前に、手書きの看板が掲げてある。

「カラオケ 歌い放題 500円」

巷に溢れているカラオケボックスからは程遠い風情だ。


だから、余計に気になる。


真昼間だというのに、電飾の看板が場違いな光を放っている。

思わず、自転車を止め、見入った。

チョッピシ勇気を振り絞り、オソルオソル玄関を開けてみる。

「こんにちはー、ごめんくだサーイ」

何度呼んでも、答えがない。


帰りかけたそのとき、買い物帰りといったオバサンが自転車でやってきた。

「歌ってらっしゃいよ」

どうやら常連らしい。


一緒にまた中へ。

朽ちかけた場末のキャバクラ(?)といった感じ。



耳の遠い婆さんが中に居た。

呼んでも聞こえないはずだ。


破れかけたビニール張りのソファーに、半ば無理矢理座らせられる。

聞きたくもない、自転車オバサンのド・演歌を一曲聞いて、そそくさと退散した。
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