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英語力よりも人間力?

2013年07月29日 | 仕事
英語力よりも人間力? TOEIC条件の求人、割合減る

「転職するなら英語力」の流れは一服? 




転職サービス「DODA(デューダ)」を運営する人材会社インテリジェンスが、

働き手に英語力を求める求人情報の割合を調べたところ、

2011年をピークに増加傾向に歯止めがかかったことがわかった。



DODAが受けつけた求人情報に占める割合を調べた。


簡単な読み書きや会話ができる「初級レベル」(TOEIC500点程度)の英語力を求める割合は、

調査を始めた05年の4・2%から増え続け、

11年にピークの58・9%に達した。


だが、12年は56・3%と初めて減少に転じた。



商談・交渉ができる「上級レベル」(同800点以上)の英語力を求める求人の割合も、

05年の1・0%から11年は28・6%まで上がったが、

昨年は26・7%に初めて減っている。



インテリジェンスは

「以前は企業も英語力を最重視したが、最近は『英語は入社後でも身につく』という考えが広がり、

仕事を進める力や人間力も重視されている。


英語力だけで武器になる時代ではなくなった」とみる。



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日経新聞に上記のような記事が載っていた。


当たり前の話である。

今頃気づいたのか。


英語は手段であり目的ではない、とことあるごとに言ってきた。


商談・交渉ができるTOEIC800点以上とあるが、

実際800点以上の人がどれだけビジネスで商談・交渉ができるだろうか。


日本人で、日本語でも商談・交渉のできる人(上手な人)はそうザラにはいない。



ボクは、TOEICのみならず、英語の資格(レベル)試験をほとんど受けたことがない。

またその必要性も感じていない。




通常の会話(どの言語であろうとも)においては、

智識や知恵、経験がものを言う。


そしてそれを人に伝える伝達力

納得させる説得力

それらこそが商談、交渉ができるレベルではないだろうか。



日本語でもできない人間に

英語でやれという方が間違っている。



しかも、TOEIC800点以上を、英語で商談・交渉ができると判断するところが愚かだ。

900点以上でも会話ができない人はいくらでもいる。



それより、何かのテーマを設けて

グループで英語によるディベート(討論・討議)する方が

よっぽど英語力と人間力が図れると思うのだが。


企業側にそれを判断できる人材がいるかどうかも甚だ疑問だが。





最近は『英語は入社後でも身につく』という考えが

企業側に広がっていることは実に良いことだと思う。


要は、向学心、向上心の問題だ。



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そもそも「人間力」とは何か?


確固たる定義はないが、

人間力戦略研究会報告書の「II.人間力の定義」においては、


「人間力に関する確立された定義は必ずしもないが、本報告では、

社会を構成し運営するとともに、

自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力
と定義したい。」


とされている。


分かったようなわからないような…。



いずれにせよ、

英会話力もさることながら、

今の日本人に、どれだけ


「自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力」

を兼ね備えた人がいるか、はなはだ疑問だ。



そうしてもう一つ、

それを計る物差しがない。



それならば、人間力検定でも作るか。


そう思って調べてみると、あった。



一般社団法人 「日本人間力検定協会」 である。

昨年発足したばかりらしい。


その趣旨にはこう謳う。


日本の明るい未来を切り開く原動力となる人材を育成する活動を行う。


「人間力」とは、急速に変化する環境の中で、

自立した一人の人間として柔らかくたくましく生き抜き、

世の中に尽くし、成長し続けるための総合的な力。


最初の活動として、

人に教え、人を伸ばし、

「人間力」を持った魅力ある人を育てる力を身につける「教育力検定1級~4級」を開発。


検定試験を通して、人間力に必要な要素を学び、成長することを推進して参ります、と。





なんか怪しげ。


そもそも、人間力に必要な要素とは何ぞや。



ぼくのNPOでもやろうかな。


それにもう一つ、


「英会話検定」 を創りたい。


英会話に特化した検定試験だ。

これもすでに東京にはあるが

フリートーク独自のモノを作ろうと考えている。



これらはすべて

NPO法人「インターナショナル プロジェクト協会」 の

人材育成、特に国際人育成事業に当たる。


これは、ビジネス力だ。



【今日の結論】


いずれにせよ、英会話力は必須です。

ただし、あくまでもコミュニケーションの手段として。



そしてそれ以上に、人間力を磨きなさい。

それには、いろいろな意味で日々研鑽を怠ることなかれ。



ボクの著書(未発表)

『グローバル人間の育て方』を参照されたし。