【転載・拡散可】
沖縄県民の平和希求の悲願を深層心理コントロール手法で破壊する安倍政権の策略
櫻井 智志
Ⅰ 現段階
沖縄県から、米軍基地による蓄積被害を解決しようとする沖縄県民の悲願。それは、議会制民主主義を国民統治の本道とする日本国憲法にもとづく国是にのっとり、国・県・市町村の全ての選挙において勝利することにおいて、圧倒的な民意の結果として示された。
だが、日本国国家の安倍晋三政権は、なんらこれに誠意をもって応じることなく、一貫して高圧的強権的な対応に出た。
1)当選した翁長雄志沖縄県知事の訪問を拒否し続け、沖縄の代表となった新知事の見解を聴くことも対話することも黙殺に出た。
2)基地を県内移転する高江村工事に反対する県民の抗議を聴くどころか弾圧するために、本土の機動隊が警視庁や大阪府警など全国から派遣され、その中には沖縄県民を罵倒して「土人」よばわりに代表されるような、戦前日本軍隊が沖縄県民を殺戮したり、年齢性別にかかわらずすべての県民に手榴弾を渡して自死を強要したりした人権蹂躙がいまだに日本国警察に引き継がれていたことを証した。
3)沖縄平和センターの事務局長で、平和闘争の理論的実践的リーダー山城博治さんを不当勾留し四カ月となる。このことは、県民の平和運動を委嘱させ躊躇をもたらしていると想われる。
以上の3点からだけでも、沖縄県民の中に徐々に、(道理ある戦いも、効果はないのかもしれない)という潜在的な心理状態がうまれつつあることを懸念する。
Ⅱ 変化球攻撃
そんな中に、副知事の安慶田光男氏が、2015年度実施の公立学校教員採用試験で、受験者の中の特定の受験者の合格を働き掛けたのではないか、という疑惑が問題としてとりあげられ、副知事は1月23日に辞任した。
公職の上部にあるものが「口利き」を行ったら、問題とされるのは当然だ。しかし前副知事は、「口利き」については否定し、世間を騒がせて、翁長県政の運営に支障をきすことを懸念して辞職したのだ。
沖縄自民党県連は、口利き問題の全容解明を求め、百条委員会設置を県議会で求める方針を1月24日に明らかにした。東京新聞1月25日記事によれば、
「翁長雄志知事の任命責任や問題発覚後の対応を問う姿勢も強調した」
とある。記者会見した照屋守之会長は、「隠蔽と受け取られてもおかしくない。知事の責任問題だ」と述べた。
知事の責任問題だ、何を求めているか。一般的な言葉の使用例からすれば、知事の辞任によって責任をとらせる、という文脈と考えられよう。
Ⅲ 安倍政権、国民統治の手法
Ⅰの文脈で見たように、沖縄県民の暮らしと安全、生命保持と平和の追求のなかで健闘している翁長雄志沖縄県知事。その沖縄県政を、事実ならば批判されてもしかたない行為であるけれども、副知事の前職者の疑惑を真偽か検討し、事実ならば翁長知事の首を切る、簡略に言えばそういうことになろう。
①安倍首相は、野党や批判勢力の権力行使の声には絶対に曲げない、屈しない、聴く耳を持たない。
②安倍政権は、沖縄県民を日本国民として保障された基本的人権を保障せず、「植民地主義の宗主国とドレイ」の認識で対応している。
③安倍首相・安倍政権は、政治的信念とは、パフォーマンス(無縁な小手先の政治的テクニックによって、詭弁と無視、恫喝と個別の懐柔、宣伝扇動の多面的な情報分析と対策、マスコミに対するアメとムチで全国的なコントロール)によって、政権高支持率を保持してきた。
だが、これらのパフォーマンスによって洗脳されていない諸外国の国民や政治家たちは、安倍晋三氏を日本国内の支配的マスコミや著名な体制派知識人・文化人・有名人のようには、支持も賞賛もしていない。
【結び】
沖縄に絞る。
瀬長亀次郎那覇市長・沖縄人民党首・日本共産党副委員長にも匹敵する社会民主党系の山城博治氏の不当勾留は、重大な水面下の影響がある。平和運動のリーダーを勾留され、いわば「獄中」(勾留は刑務所ではないのであくまで比喩としてである)にあって、どうして沖縄県民の闘争が道理と正論を生かして生き生きと取り組めるだろうか?
わかりやすく、封建時代に置き換えれば、城主が敵の捕虜として幽閉されて、家来の武士たちが戦えるだろうか?
いつも沖縄県民の先進的な闘いによって、「オール沖縄」などのように教えられてきた本土の日本国民は、市民運動団体も、立憲野党各党も、「ヤマシロを返せ!!」のスローガンのもと、署名、集会、関係政府機関への要求など多彩な運動を早急に展開する時なのだ。
ちなみに私がフェイスブックで、「鎌田慧・佐高信・澤地久枝・落合惠子」らの諸氏が展開している署名運動を紹介したら、170人台の賛同を得た。署名は、沖縄那覇地裁に届けられたと連絡を受けた。署名は数万人から数十万人へと広がりつつある。
市民数人の呼び掛けでも、市民たちはこんなにも生き生きと撃てば響く。
「野党と市民」の共闘をよびかける団体の皆さん、
「本気」にならないと、胃がんを手術し闘病しながら寿命をかけて、「オール沖縄」の先頭で闘っている翁長雄志知事のストレスを激化させ健康にじわじとダメージを与え続けている安倍政権の巧妙な罠と策略によって、翁長知事と翁長県政が倒れた時に、
皆さんはどう次の作戦を展開なさるのだろうか?
これ以上はもはや言うまい。結びとする。
*写真は山城博治さん
沖縄県民の平和希求の悲願を深層心理コントロール手法で破壊する安倍政権の策略
櫻井 智志
Ⅰ 現段階
沖縄県から、米軍基地による蓄積被害を解決しようとする沖縄県民の悲願。それは、議会制民主主義を国民統治の本道とする日本国憲法にもとづく国是にのっとり、国・県・市町村の全ての選挙において勝利することにおいて、圧倒的な民意の結果として示された。
だが、日本国国家の安倍晋三政権は、なんらこれに誠意をもって応じることなく、一貫して高圧的強権的な対応に出た。
1)当選した翁長雄志沖縄県知事の訪問を拒否し続け、沖縄の代表となった新知事の見解を聴くことも対話することも黙殺に出た。
2)基地を県内移転する高江村工事に反対する県民の抗議を聴くどころか弾圧するために、本土の機動隊が警視庁や大阪府警など全国から派遣され、その中には沖縄県民を罵倒して「土人」よばわりに代表されるような、戦前日本軍隊が沖縄県民を殺戮したり、年齢性別にかかわらずすべての県民に手榴弾を渡して自死を強要したりした人権蹂躙がいまだに日本国警察に引き継がれていたことを証した。
3)沖縄平和センターの事務局長で、平和闘争の理論的実践的リーダー山城博治さんを不当勾留し四カ月となる。このことは、県民の平和運動を委嘱させ躊躇をもたらしていると想われる。
以上の3点からだけでも、沖縄県民の中に徐々に、(道理ある戦いも、効果はないのかもしれない)という潜在的な心理状態がうまれつつあることを懸念する。
Ⅱ 変化球攻撃
そんな中に、副知事の安慶田光男氏が、2015年度実施の公立学校教員採用試験で、受験者の中の特定の受験者の合格を働き掛けたのではないか、という疑惑が問題としてとりあげられ、副知事は1月23日に辞任した。
公職の上部にあるものが「口利き」を行ったら、問題とされるのは当然だ。しかし前副知事は、「口利き」については否定し、世間を騒がせて、翁長県政の運営に支障をきすことを懸念して辞職したのだ。
沖縄自民党県連は、口利き問題の全容解明を求め、百条委員会設置を県議会で求める方針を1月24日に明らかにした。東京新聞1月25日記事によれば、
「翁長雄志知事の任命責任や問題発覚後の対応を問う姿勢も強調した」
とある。記者会見した照屋守之会長は、「隠蔽と受け取られてもおかしくない。知事の責任問題だ」と述べた。
知事の責任問題だ、何を求めているか。一般的な言葉の使用例からすれば、知事の辞任によって責任をとらせる、という文脈と考えられよう。
Ⅲ 安倍政権、国民統治の手法
Ⅰの文脈で見たように、沖縄県民の暮らしと安全、生命保持と平和の追求のなかで健闘している翁長雄志沖縄県知事。その沖縄県政を、事実ならば批判されてもしかたない行為であるけれども、副知事の前職者の疑惑を真偽か検討し、事実ならば翁長知事の首を切る、簡略に言えばそういうことになろう。
①安倍首相は、野党や批判勢力の権力行使の声には絶対に曲げない、屈しない、聴く耳を持たない。
②安倍政権は、沖縄県民を日本国民として保障された基本的人権を保障せず、「植民地主義の宗主国とドレイ」の認識で対応している。
③安倍首相・安倍政権は、政治的信念とは、パフォーマンス(無縁な小手先の政治的テクニックによって、詭弁と無視、恫喝と個別の懐柔、宣伝扇動の多面的な情報分析と対策、マスコミに対するアメとムチで全国的なコントロール)によって、政権高支持率を保持してきた。
だが、これらのパフォーマンスによって洗脳されていない諸外国の国民や政治家たちは、安倍晋三氏を日本国内の支配的マスコミや著名な体制派知識人・文化人・有名人のようには、支持も賞賛もしていない。
【結び】
沖縄に絞る。
瀬長亀次郎那覇市長・沖縄人民党首・日本共産党副委員長にも匹敵する社会民主党系の山城博治氏の不当勾留は、重大な水面下の影響がある。平和運動のリーダーを勾留され、いわば「獄中」(勾留は刑務所ではないのであくまで比喩としてである)にあって、どうして沖縄県民の闘争が道理と正論を生かして生き生きと取り組めるだろうか?
わかりやすく、封建時代に置き換えれば、城主が敵の捕虜として幽閉されて、家来の武士たちが戦えるだろうか?
いつも沖縄県民の先進的な闘いによって、「オール沖縄」などのように教えられてきた本土の日本国民は、市民運動団体も、立憲野党各党も、「ヤマシロを返せ!!」のスローガンのもと、署名、集会、関係政府機関への要求など多彩な運動を早急に展開する時なのだ。
ちなみに私がフェイスブックで、「鎌田慧・佐高信・澤地久枝・落合惠子」らの諸氏が展開している署名運動を紹介したら、170人台の賛同を得た。署名は、沖縄那覇地裁に届けられたと連絡を受けた。署名は数万人から数十万人へと広がりつつある。
市民数人の呼び掛けでも、市民たちはこんなにも生き生きと撃てば響く。
「野党と市民」の共闘をよびかける団体の皆さん、
「本気」にならないと、胃がんを手術し闘病しながら寿命をかけて、「オール沖縄」の先頭で闘っている翁長雄志知事のストレスを激化させ健康にじわじとダメージを与え続けている安倍政権の巧妙な罠と策略によって、翁長知事と翁長県政が倒れた時に、
皆さんはどう次の作戦を展開なさるのだろうか?
これ以上はもはや言うまい。結びとする。
*写真は山城博治さん