【現代思想とジャーナリスト精神】

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第18回 平和のためのコンサート~芝田進午 十七回忌によせて~(序)

2017-04-28 01:03:52 | 政治・文化・社会評論
第18回 平和のためのコンサート
      ~芝田進午 十七回忌によせて~(序)
2017/04/28 核時代72年
                     櫻井智志


 今年も、この季節がやってきた。6月10日土曜日午後1:30開演で、新宿区の牛込箪笥区民ホールにて「第18回平和のためのコンサート~芝田進午十七回忌によせて~」が開催される。

 「平和のためのコンサート」は、前身の「ノーモア・ヒロシマ・コンサート」広島開催・東京開催とともに息の長い「核廃絶と反戦」に重要な関わり合いのもつコンサートだ。地味だが地道に持続するコンサートとして、人々の間に定評のある営みである。

 芝田進午氏が胆管ガンで、バイオハザードの危険に満ちた国立感染研(旧国立予研)裁判闘争の原告団長として、2001年に東京地裁判決を3月27日に控えた3月14日にご逝去された。

 2017年(核時代72年)の今年が第18回であるから、逆算すると第1回は2000年(核時代55年)である。この第1回は芝田先生は開催に関わっていらっしゃる。芝田氏が亡くなった後に、平和のためのコンサートは営々と営まれ続けてきた。特に芝田進午氏の生涯の伴侶として支え励ましてこられた芝田貞子さんが尽力された意義はきわめて大きい。2人のご子息とそのご家族、芝田貞子様がメンバーの声楽・コーラスグループ「アンサンブル・ローゼ」の友愛。芝田進午先生が大学人として指導された法政大学・広島大学・聖泉短期大の教え子、市民セミナーとして在野のアカデミーとして有意義な社会科学研究セミナーの教え子。さらにずっと感染研闘争を闘い、芝田氏亡き後も高裁・最高裁と闘い、市民研究運動・市民運動としてバイオハザードに関わる取り組みを継承された市民・住民・学者・研究者らの皆様方。コンサートの出演料を無償で出演された芸術家や講演された知識人の方々。今も、芝田進午氏の志は深く広く継承されている。

 十七回忌によせての今回。小生も以下の構成でこのコンサートを広く伝えたいと考えている。

(序)
(1)第18回平和のためのコンサートの概要
(2)平和のためのコンサートの通史
(3)芝田進午氏がもしも現在生きていらっしゃったら
(まとめ)

以上の構成によるコンサート顕彰をきょう4月28日からひと月近く費やし、微力ながら、私なりに皆様に伝えていけたらと想う。(続)