櫻井 智志
日本は極めて情報への管理に強い傾向が強まっている。報道番組に規制が敷かれる中で、JNN『報道特集』日本のジャーナリズムが、世界に誇ることのできることのできる貴重な番組だ。岸井成格氏の死を悼み、佐川前理財局長を地検が不起訴としたことを、冒頭で金平キャスターが語り、共感を覚えた。
政権と国民の間で、情報や政治を報道が歪めて忖度しむけるシステムが安倍総理と報道首脳部の間で確立されている。安倍晋三氏の詭弁や方便でその場しのぎで済ます権力政治。元総理=福田康夫氏・小泉純一郎氏・細川護熙氏・村山富市氏=らが、現在の安倍首相を批判しているのは異例なことだ。恐れるものは権力ではない。権力が破壊した後のこのくにの実像だ。安倍政権は「わが亡き後に洪水よ、来たれ」!か?
中東のパレスチナとイスラエルの間でかろうじて共存していた「東エルサレム」にアメリカ大使館を移動した。アメリカのトランプ大統領と政府は、パレスチナとイスラエルの何千年の歴史の因果をわからないわけはないだろうに・・・。トランプの娘婿クシュナー氏は、イスラエルの軍産複合体の代弁者だ。トランプ政権はとんでもないことをした。既に両者の先頭で死者が幾何級数的に増えている。膳場キャスターが言うように、外交でなく中間選挙や来年の大統領選挙にむけアたメリカ国内向けのキャンペーンなのかもしれない。トランプは、中東のひとの「この均衡を破るものがいれば、第三次世界大戦になるでしょう。」という発言になにを思うであろうか・・
朝鮮半島についての知識や判断を私は、再度吟味するようになった。李恢成の長編小説『見果てぬ夢』や金芝河らの詩集から、随分学んできた。拉致問題や大韓航空機爆破事件。韓国のスパイ映画、二重スパイ映画をDVDで見た。今回の冬季五輪外交以来金正恩委員長への認識もやや変化した。 私は最も理解できる日本国家をより深く理解を深めることに徹したい。そこから事実と虚偽を見分け、他国の実態を把握できるような認識と分析の方法を学び生かしたい。
「ひとも思想も疑う、しっかりと信じられるまではすべてを疑う」(五味川純平『戦争と人間』)。