【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

 「#中曽根康弘はそれほどの偉人賢人か」

2020-10-17 20:14:13 | 社会・政治思想・歴史
写真は同じ選挙区で「上州福・中戦争」を競った福田赳夫氏


 戦後の日本を不沈空母化するような愚劣な方向にミスリードした風見鶏政治家。毅然と葬儀欠席した志位和夫日本共産党委員長、半旗掲揚を拒否した大学。逆方向で軍事大国を驀進した中曽根氏は機を見るに敏な軍事海洋国家の牽引車でしかない。


 欧州でコロナウイルスの第二波感染の波に備え、本腰を据えて取り組み始めた。日本は中途半端だ。政府が至らぬ処を医学者や現場が不眠不休で対応し続けてきた。必ずしも楽観できない。感染大国のアメリカは、トップがトランプでいる限り、コロナを鎮静化できるのだろうか?


 内閣に内調が発足する時日本版CIAとして識者は懸念を表明した。公安畑の人物を安倍・菅両政権は警察国家の色彩を強めてきた。日本から自由が奪われ政治への批判をつぎつぎに剥奪。ひとつひとつ「否!」と意思表示することが辛うじて後退しつつも「蜘蛛の糸」を保持している。油断できない。赤木雅子さんは、政府や官僚が喪失した戦後の民主主義の倫理とモラルを固持している。大学教授や大手マスコミの幹部は、赤木夫妻から真摯に民主主義の魂を学んでほしい。壮絶な夫妻の生きる過程には、どれだけ日本の民主主義が圧殺されているかを明確にひしひしと伝わってくる。


中曽根康弘も福田赳夫も自民党保守派だ。だが、福田赳夫は犬養蔵相のもとで大蔵省主計局長として、軍拡派の陸軍をおさえ軍縮につとめた。福田氏は安江良介氏と対談し、犬養蔵相が昭和維新軍人に暗殺されたときに、同家で潜んでいたと、語っている。中曽根氏は内務省で特高などの元締め。


 いまの自民党政府の森友加計汚職の対応も、中曽根内調創設以来一本の連鎖。のこのこ葬儀に参列し日の丸を掲げるような偉人賢人ではない。内調特高警察型政治は、中曽根氏に始まり安倍=菅政権に連なる。