カンボジア政府は、国際原油価格が大幅に下落する一方で、国内でのガソリン小売価格が下落しない状況を改善するため、ガソリン等の小売上限価格を定める規制を導入することとし、関係省庁・関係企業と調整を続けてきました。最後に残っていたカルテックスとトタルの2社が合意したため、商業省は、価格メカニズムの実施に関する省令が、3月9日に公布され、3月10日に発効したと発表しました。上限価格決定メカニズムは、MOPS価格(Means of Platts Singapore:プラッツ社が発表する石油製品のFOBシンガポール中値)を基準価格とし、これに税金と営業費用を加えたものとするとしています。営業費用は、各社の規模による分類別に異なっており、大企業(Total、Caltex、PTT、Sokimex、Tela)は、0.23セント/リットル以下、中堅のSavimexとBVMは0.18セント/リットル以下、LHRは0.15セント/リットル以下とされています。上限価格は10日毎に見直される予定です。
カンボジアは、ガソリン等の石油製品を全量輸入に頼っているため、原油等の国際価格の変動を常に注視する必要があります。石油の戦略的備蓄制度等も含めて総合的な政策が策定されることが期待されます。
(写真は、3月10日のプノンペン市内のガソリンスタンド(Total社))
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