カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

カンボジア経済2016年10大ニュース

2016年12月30日 | 経済
 2016年も押し詰まりました。カンボジア総合研究所チーフエコノミスト鈴木博の選ぶ「カンボジア経済2016年10大ニュース」です。

第1位 念願のプノンペン直行便 ANAが9月1日から

 カンボジア関係者念願の成田~プノンペン直行便がついに9月1日に就航しました。ANAが毎日1便を運航します。首都に日本からの直行便が就航すると、その後その国の経済発展が大きく進む事例は、ベトナムやミャンマー等の前例もありますので、カンボジアも今後の経済発展が大いに期待されます。この直行便就航は、経済だけでなく、カンボジアと日本の様々な関係強化に重要な役割を果たすものと期待されます。

9月5日「念願のプノンペン直行便 ANAが9月1日から」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/fb00090b16d8c57e74f848777b02f5f7


第2位 飲食大手チェーン店の進出相次ぐ スタバもプノンペン市内に

 飲食大手チェーン店がプノンペンに続々進出しました。スターバックス、牛角、モーモーパラダイス等が、プノンペン市内に開店しています。

11月13日「カフェ激戦区に堂々進出 スターバックス」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/b6f56c698700bedcb470567bdd38c0a1

10月22日「焼肉の牛角 プノンペンに進出」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/1dcd328da04029f04f1409b3a8e4c19e

10月16日「カンボジアでもモーモーパラダイス」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/811dde56992a847a8bd94828a6942008


第3位 プノンペン経済特区社 株式上場

 5月30日、新規株式公開(IPO)手続きを進めていたプノンペン経済特区社(PPSEZ)は、カンボジア証券取引所に上場を果たしました。初値は公募価格(2860リエル)より4.2%高い2980リエルをつけましたが、初日の終値は公募価格とほぼ同じ2890リエルとなりました。

6月6日「プノンペン経済特区社が上場 株価は大きな動きなし」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/41eb3dc5922db3ac4de2eeb8dc9e458a


第4位 中央銀行 矢継ぎ早に改革

 カンボジアの中央銀行であるカンボジア国立銀行は、今年はいくつもの改革を実行に移しました。即時決済システムFAST、流動性カバレッジ比率規制、証券担保型流動性供給オペレーションLPCO、金融機関の自国通貨建て信用供与に関する規制等です。

7月26日「中央銀行 即時決済システムを正式稼働」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/38a87d67150054c03a7b8d78a658213f

9月7日「流動性カバレッジ規制 運用開始」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/45f2c1454aec0098f5f56c0037486948

10月5日「中央銀行 リエルの流動性増強に向けて」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/0cc8f5c338051040284590609cb7d740

12月15日「カンボジア中央銀行 貸付のリエル建て化を促進へ」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/77d025b12bc9dc038ec5a90b443a7957


第5位 不動産供給過剰懸念高まる

 カンボジア経済財政省は、不動産の供給過剰は、カンボジア経済全体から見てリスクとなっていると指摘し、不動産バブルへの警戒を示しました。民間の調査や国際機関の調査でも同様の指摘が目立ち、大規模不動産開発事業が凍結される例も出てきています。

6月24日「カンボジア経済財政省 不動産バブルを警戒」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/818209b11ef578748c9cf0a820270a4e

8月16日「プノンペンの不動産の供給過剰 物件の値下がり顕著」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/c24a5b9c01138e32fa212d947153f044



第6位 カンボジア経済の好調続く

 国際通貨基金(IMF)、世界銀行、アジア開発銀行(ADB)はこぞってカンボジア経済の好調を評価しています。特に、ADBは、カンボジアを「新たな虎(ニュータイガー)」と呼んでいます。

5月18日「ADB カンボジア経済はアジアの新たな虎と評価」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/2a8cbaf2a138480b9cadb046d826d991

11月11日「IMF IV条協議結果2016 マクロ経済の好調を評価」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/60ea8476f6d46de6c73e9732bac88edd


第7位 2017年の最低賃金 一桁台の伸びで決着

 2017年1月1日から適用されるカンボジアの最低賃金は、9.3%増の153ドル/月で決着しました。最近の最低賃金の上昇は、2012年61ドルから2013年80ドル(31.1%増)、2014年100ドル(25.0%増)、2015年128ドル(28.0%増)、2016年140ドル(9.4%増)と急激なものがありましたが、今回も前回と同様1桁台の上昇に留まりました。

10月4日「2017年の最低賃金 153ドルで決着」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/1388e4798eb75220c727c62ce58245f2


第8位 ガソリン等小売価格の決定メカニズムが始動

 カンボジア政府は、国際原油価格が大幅に下落する一方で、国内でのガソリン小売価格が下落しない状況を改善するため、ガソリン等の小売上限価格を定める価格メカニズム規制を導入しました。上限価格決定メカニズムは、MOPS価格を基準価格とし、これに税金と営業費用を加えたものです。

3月18日「ガソリン等小売価格の決定メカニズムが始動」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/9f68ea5914d5eeebbff59e5b9381fdb1


第9位 次々とカンボジア経済についての書籍・報告書

 日本語でのカンボジア経済の書籍は、今まで多くなかったのですが、今年は次々と発行されました。

2月29日「書籍 カンボジア経済の基礎知識」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/349782f7b4022a05d720c3b3ade396cb

8月21日「新・カンボジア経済入門」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/0c686a5823af90384412f659d2e40b84

4月7日「日経センター報告書 南部経済回廊に迫る メコン圏の注目地域」 
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/be3f9d76c728fcea967d883fcde7713a


第10位 鉄道南線 プノンペン~シアヌークビル間で旅客列車再開

 4月9日からクメール正月期間中、プノンペン~シアヌークビル間の鉄道南線で、旅客列車の試験運行が行われ好評を博し、その後は毎週末及び休日に運行されています。

4月17日「カンボジアで旅客列車の試験運行」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/3159fdf5c6f863f981de64041629d45e



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