カンボジア経済

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投資有望先国 カンボジアは17位 JBICアンケート調査2016

2016年12月22日 | 経済
 国際協力銀行(JBIC)では、毎年、海外で事業を行っている日本の製造業企業に「わが国製造業企業の海外事業展開の動向」に関するアンケート調査を実施しています。今年は637社から回答を得ています。今回の調査では、「中期的海外事業展開見通し」や「海外事業展開実績評価」、「有望事業展開先国・地域」などに加え、個別テーマとして「サプライチェーンの在り方と生産・研究開発拠点の役割」、「グローバル市場における競合状況」、「海外M&Aの実施状況と課題」等についても調査が行われました。
 調査の結果として、海外生産比率、海外売上高比率については引き続き上昇傾向にあり、事業展開見通しについては、海外事業の強化・拡大姿勢は引き続き高い水準にあると分析しています。また、中期的な有望国では、前回に引き続き第1位はインド、第2位中国、第3位インドネシアとなっています。カンボジアは、2015年と同順位の17位となりました。周辺国では、ベトナムが4位(前回5位)、タイ5位(前回4位)、フィリピン8位(前回8位)、ミャンマー9位(前回10位)等でした。なお、中堅・中小企業に限ると、カンボジアは13位(前回14位)と更に順位が上がります。
 カンボジアにとっても重要なサプライチェーンについては、課題として、為替リスクの影響を挙げる回答が約6割と最も高く、サプライヤーの数やクロスボーダー取引が増加したため本社で十分管理できていないこと、サプライヤーからの供給途絶のリスクを十分に把握できていないことを挙げる回答も各々2割を超えたとしています。また、調達先検討に際して、輸送コスト(関税を含む)、輸送時間(通関に要する時間を含む)を考慮した企業の過半が、自由貿易協定(FTA)の有無を考慮したと回答しました。供給途絶リスクへの対応としては、調達先を複数に分散させている、調達先の調達先を把握する、在庫を十分に保有するなどの声が聞かれたとのことです。
(写真は、カンボジア・タイ国境のポイペト。サプライチェーンを支えるコンテナトラックが行きかっています。)

国際協力銀行のサイト
http://www.jbic.go.jp/ja/information/press/press-2016/1212-52056



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