https://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/sankei-afr1812040002.html産経新聞
日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)の報酬過少記載事件で、逮捕容疑の平成22〜26年度分の約50億円とは別に、27〜29年度の直近3年分でも報酬を約40億円過少に記載した疑いがあるとして、東京地検特捜部が金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑でゴーン容疑者と、側近で前代表取締役のグレゴリー・ケリー容疑者(62)を再逮捕する方針を固めたことが3日、関係者への取材で分かった。過少記載の総額は計8年間で計約90億円に上る見通しだ。
特捜部は勾留期限の10日にも再逮捕するとみられる。ゴーン容疑者らの勾留をめぐっては、海外メディアなどから「長期すぎる」との批判が出ているが、再逮捕により最長で30日までの計40日間に延びる公算が大きくなった。
ゴーン容疑者らは22〜26年度の報酬を有価証券報告書に計約50億円過少に記載したとして、金商法違反容疑で11月19日に逮捕された。
日産の有価証券報告書によると、ゴーン容疑者の報酬は27年度が10億7100万円、28年度が10億9800万円、29年度が7億3500万円で、3年間の合計は29億400万円だった。
関係者によると、ゴーン容疑者の実際の報酬は27年度が約22億円、28、29年度が約24億円で、3年間の合計は約70億円。記載分との差額約40億円を過少に記載した疑いがあるという。
ゴーン容疑者は役員報酬の個別開示が義務化された22年以降、報酬20億円前後のうち有価証券報告書には10億円前後と記載し、残りを退任後に受け取ることを決定。将来の受取額などを記載した覚書を作成し、計約90億円をコンサルティング契約料などの名目で受け取る計画だったとされる。
ゴーン容疑者は調べに対し「あくまで希望額で、退任時には世界経済や日産の業績が落ち込んでいるかもしれない」などと説明し「受領額は確定していないから記載義務はない」と容疑を否認。ケリー容疑者も同様に容疑を否認している。特捜部は覚書に受取額が記されていることなどから、退任後の報酬は確定していたとみて調べている。
感想;
今、「私は負けない 『郵便不正事件』はこうして作られた」村木厚子 聞き手(江川紹子)を読んでいます。
偽造した上村さんは、最初から正直に「私一人で行いました」と言っていたのに、検事はまったく聞き耳を持たずに、村木んの指示だろうと決めつけたストーリーで調書を偽造し、上村さんにサインさせました。
上村さんは追い詰められてしまったそうです。
國井検事は「ウミを出し切って、この厚労省の悪しき体質を改善したい」と、これは私(上村さん)の言葉でなく、國井検事が口癖のように言っていたことです。
結局調書の偽造、FDの改竄など、自分たちの作ったストーリーに合うようにしました。
裁判では偽造した調書は証拠として採用されずに一審で敗訴になり、検察は控訴すらできませんでした。
この事件が「検察庁の悪しき体質を改善」することにはつながらなかったようです。
その後、PC(パソコン)遠隔操作事件で4人も誤認逮捕した警察による自白調書でっち上げで、2人が自白しました。無実でも虚偽の自白調書にサインさせてしまう体質は改善されていません。後日真犯人が逮捕されました。
「私は負けない」より引用;
村木さんは国を相手に国賠訴訟を起こし、「裁判の過程で、前田元検事や國井検事らに、直接事実関係を確かめるための裁判」。自分(村木さん)がなぜ、どのようにターゲットにされたのかを調べる手段がなかったの、それを明らかにするためでした。
しかし、「国が認諾する」とのことで裁判は行われず、問題を明らかにする機会はなくなりました。
村木さんの言い分を認めて賠償金を払って裁判を終わりにするものでした。
この賠償金は税金です。
村木さんは弁護士費用などの実費を除いて、社会福祉法人の南高愛隣会に寄付されました。
村木さんの気持ちを汲んで、障害のある方々の取り調べや裁判、累犯障害者(障害があるがゆえに何度も犯罪を繰り返している障害者)の社会復帰など、日の当たりにくい分野に取り組むための基金が設立されました。
村木さんが巻き込まれたのは、障害のある人にかかわる事件でしたし、そこで刑事司法の問題点が明らかになったので、賠償金はこの二つの領域にまたがる場で使ってもらおうと思いました。
ゴーン氏を40日間も拘留することなのでしょうか?
この事件は、ゴーン氏というより、日産自動車が行ったことなのですから。
取調べをするにしても、適切な対応が求められていると思います。
拘留を長くさせ、精神的に追いつめて、検察の作成したストーリーの調書にサインさせたいのでしょう。
一度調書にサインするとそれを覆すにはほとんど不可能です。
https://blog.goo.ne.jp/egaonoresipi/e/6c76d31adeb9d37b951e98a87a895821
「虚偽自白を読み解く」浜田寿美男著 ”取調官が犯人ではないかもしれないと思わずに犯人と決めつけで自白させようとする”
日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)の報酬過少記載事件で、逮捕容疑の平成22〜26年度分の約50億円とは別に、27〜29年度の直近3年分でも報酬を約40億円過少に記載した疑いがあるとして、東京地検特捜部が金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑でゴーン容疑者と、側近で前代表取締役のグレゴリー・ケリー容疑者(62)を再逮捕する方針を固めたことが3日、関係者への取材で分かった。過少記載の総額は計8年間で計約90億円に上る見通しだ。
特捜部は勾留期限の10日にも再逮捕するとみられる。ゴーン容疑者らの勾留をめぐっては、海外メディアなどから「長期すぎる」との批判が出ているが、再逮捕により最長で30日までの計40日間に延びる公算が大きくなった。
ゴーン容疑者らは22〜26年度の報酬を有価証券報告書に計約50億円過少に記載したとして、金商法違反容疑で11月19日に逮捕された。
日産の有価証券報告書によると、ゴーン容疑者の報酬は27年度が10億7100万円、28年度が10億9800万円、29年度が7億3500万円で、3年間の合計は29億400万円だった。
関係者によると、ゴーン容疑者の実際の報酬は27年度が約22億円、28、29年度が約24億円で、3年間の合計は約70億円。記載分との差額約40億円を過少に記載した疑いがあるという。
ゴーン容疑者は役員報酬の個別開示が義務化された22年以降、報酬20億円前後のうち有価証券報告書には10億円前後と記載し、残りを退任後に受け取ることを決定。将来の受取額などを記載した覚書を作成し、計約90億円をコンサルティング契約料などの名目で受け取る計画だったとされる。
ゴーン容疑者は調べに対し「あくまで希望額で、退任時には世界経済や日産の業績が落ち込んでいるかもしれない」などと説明し「受領額は確定していないから記載義務はない」と容疑を否認。ケリー容疑者も同様に容疑を否認している。特捜部は覚書に受取額が記されていることなどから、退任後の報酬は確定していたとみて調べている。
感想;
今、「私は負けない 『郵便不正事件』はこうして作られた」村木厚子 聞き手(江川紹子)を読んでいます。
偽造した上村さんは、最初から正直に「私一人で行いました」と言っていたのに、検事はまったく聞き耳を持たずに、村木んの指示だろうと決めつけたストーリーで調書を偽造し、上村さんにサインさせました。
上村さんは追い詰められてしまったそうです。
國井検事は「ウミを出し切って、この厚労省の悪しき体質を改善したい」と、これは私(上村さん)の言葉でなく、國井検事が口癖のように言っていたことです。
結局調書の偽造、FDの改竄など、自分たちの作ったストーリーに合うようにしました。
裁判では偽造した調書は証拠として採用されずに一審で敗訴になり、検察は控訴すらできませんでした。
この事件が「検察庁の悪しき体質を改善」することにはつながらなかったようです。
その後、PC(パソコン)遠隔操作事件で4人も誤認逮捕した警察による自白調書でっち上げで、2人が自白しました。無実でも虚偽の自白調書にサインさせてしまう体質は改善されていません。後日真犯人が逮捕されました。
「私は負けない」より引用;
村木さんは国を相手に国賠訴訟を起こし、「裁判の過程で、前田元検事や國井検事らに、直接事実関係を確かめるための裁判」。自分(村木さん)がなぜ、どのようにターゲットにされたのかを調べる手段がなかったの、それを明らかにするためでした。
しかし、「国が認諾する」とのことで裁判は行われず、問題を明らかにする機会はなくなりました。
村木さんの言い分を認めて賠償金を払って裁判を終わりにするものでした。
この賠償金は税金です。
村木さんは弁護士費用などの実費を除いて、社会福祉法人の南高愛隣会に寄付されました。
村木さんの気持ちを汲んで、障害のある方々の取り調べや裁判、累犯障害者(障害があるがゆえに何度も犯罪を繰り返している障害者)の社会復帰など、日の当たりにくい分野に取り組むための基金が設立されました。
村木さんが巻き込まれたのは、障害のある人にかかわる事件でしたし、そこで刑事司法の問題点が明らかになったので、賠償金はこの二つの領域にまたがる場で使ってもらおうと思いました。
ゴーン氏を40日間も拘留することなのでしょうか?
この事件は、ゴーン氏というより、日産自動車が行ったことなのですから。
取調べをするにしても、適切な対応が求められていると思います。
拘留を長くさせ、精神的に追いつめて、検察の作成したストーリーの調書にサインさせたいのでしょう。
一度調書にサインするとそれを覆すにはほとんど不可能です。
https://blog.goo.ne.jp/egaonoresipi/e/6c76d31adeb9d37b951e98a87a895821
「虚偽自白を読み解く」浜田寿美男著 ”取調官が犯人ではないかもしれないと思わずに犯人と決めつけで自白させようとする”