南海トラフ地震の「臨時情報」発表を受けて、遊泳禁止となった大堂津海水浴場。ビーチへの入り口は防潮扉が閉められていた(9日午後4時38分、宮崎県日南市で)=秋月正樹撮影
南海トラフ地震への注意を呼びかける初の「臨時情報(巨大地震注意)」が発表されたことを受け、対象となった地域では9日も、自治体などが警戒を続けた。医療機関が入院患者を2階に移動させたり、自治体が海水浴場を閉鎖したりするなど、備える動きが広がっている。
避難所1週間ほど延長
最大震度6弱を観測した宮崎県日南市は、市民の不安が高まっているとして、避難所の開設を1週間ほど延長することを決めた。こうした対応は初めてといい、高橋透市長は「巨大地震はいつ来てもおかしくない。心配な人は避難してほしい」と呼びかけている。
大分県佐伯市でも8日夜に災害対策本部を設置。職員が24時間態勢で常駐し、1週間程度、災害への警戒や自主避難者の受け入れにあたる。9日午前に市役所別館に避難してきた同市鶴岡町の主婦(63)は「巨大地震が来るかもしれないという情報を聞いて、怖くなった」と不安を口にした。
沿岸部の医療機関でも対応が進む。日南市の愛泉会日南病院では、駐車場のブロック塀が倒れたり、病棟の床に亀裂が入ったりする被害を受けた。病院には自力での移動が難しい重症心身障害児・者を中心に約130人が入院。このうち約40人は地震発生時に1階の病棟に入院していたが、津波を警戒してスタッフ約70人で患者を抱え上げたり、担架を使ったりして2階の病棟に移動させた。1週間ほどは1階の入院病棟を使わずに対応する。
重症心身障害児・者を受け入れることができる病院は県内に2か所しかなく、一時的な転院は難しいという。西島元利理事長は「普段と違う環境でストレスをかけると思うが、命を守るための措置」と話した。
「突っ張り棒」開店15分で売り切れ
防災グッズを買い求める動きも広がっている。
鹿児島市のホームセンターきたやまでは9日の開店と同時に多くの人が訪れ、家具が倒れるのを防ぐ突っ張り棒などを購入する人が目立ち、サイズによっては15分ほどで売り切れた。購入した鹿児島市の男性(81)は「地震に備えて急きょ買いに来た」と話した。
大分市のホームセンターにも防災グッズや飲料水についての問い合わせが殺到し、9日にはレジ前に防災グッズや備蓄品の特設コーナーを構えた。携帯トイレなどが売れ筋で、防災グッズ全体の売り上げは、同日正午時点で平常時の約50倍に上ったという。
「波も静かでいい天気なのに」
日南市では3か所の海水浴場や、海に近いキャンプ場を14日まで閉鎖。各海水浴場では、遊泳禁止を知らせる看板が設置された。友人と海水浴場を訪れた男子中学生(14)は「波も静かで、いい天気なのに」と残念そうに語った。
大分県杵築市では9日から、2キロにわたって砂浜が続く奈多海岸海水浴場の遊泳区域を監視員の目が届く範囲に制限し、営業終了時間を1時間短縮して午後4時までとした。
一方、高知市では9日、夏の風物詩となっている第71回よさこい祭りが開幕した。安全対策を徹底した上で予定通りに開催するものの、参加予定だった188チームのうち、4チームが辞退したという。
感想;
気象庁が警告した「32時間以内大地震が発生する可能性がある」は過ぎました。
今まで地震を事前に起こる予想は一度も当たっていません。
かつ気象庁も驚く大地震が予想外のところで起きています。
あれだけ騒いだ東海沖大地震はどうなったのでしょうか?
地震国日本、普段から注意し、いまさら当たらない気象庁の警告で過剰に反応するのは、おかしいです。
北朝鮮のミサイルのアラートで、学校で机の下に隠れる訓練をするような、まったく意味のない行為です。
それに南海トラフ大地震は、これまでと違う尺度で評価して大げさに言っていることです。
岸田首相が外遊を中止したとのことです。
これも大げさにするためでしょうか?
欧米外遊なら、絶対中止にしませんでした。
国民を不安にさせ、過剰反応させているように感じます。
それが国民を守る首相のなさることなのでしょうか?
まあ、安倍元首相を国葬にされた岸田首相ですので、仕方ないのかもしれません。
やはり誰を選ぶかは大きいですね。
それにしても、忖度する人々が多いです。
今やることは
①稼働中の原子力発電所で、大地震が起きた時どうなるか?
②北朝鮮が日本の稼働中の原子力発電所にミサイル撃ったらどうなるか?
③爆弾テロが稼働中の原子力発電所で起きたらどうなるか?
のリスクをさげることではないでしょうか。