最近の若者は会社の電話が恐いとの記事が出ていました。主にメールで友達とのやり取りをしてきたので、電話を使う経験が少なくなっているからのようです。
社会の仕組みが変わる、通信ツールが変わることで、人の行動パターンだけでなく人の人とのコミュニケーション能力も変わって行くように思います。
大学では勉強はできても、コミュニケーションが苦手で就活の面接で落とされる場合があります。そして、就職できずに、非正規労働へ、あるいはそのままニート、さらには引きこもりになる人が増えています。
2011年の大学生などの自殺は1,029人で、警察庁の統計では、「就職失敗」による10~20代の自殺者数は150人だったとのことです。それだけ就活がきついものになっているのだと思います。
今年の大学卒業者56万人の内、ニートが3.3万人(無就職)、非正規労働(アルバイト/派遣など)3.9万人、求職中4.5万人になっているそうです。正規就職することが難しい社会にもなっています。その若者の就労支援を支えるNPO団体なども各地にできています。
コンピューターゲームなどのバーチャルの世界の環境にどっぷり浸かった若者のコミュニケーション能力が低下しているのは、若者の責任というより、社会の責任であるように思います。正規労働の口が減って来たのも、若者の責任と言うより、製造現場への派遣を認めたなどの社会システムを変化させた政治家、それを支持した私たちの問題なのかもしれません。
若者が年金など社会保障を支えなければならない仕組みの日本で、その若者がニートや非正規労働で社会から支えて貰う側に回っている人が増えています。そのつけはかならずボディブローように効いて来て後々日本の社会を弱くして行きます。
社会システムの見直しだけでなく、若者が学問だけでなく、コミュニケーション能力、柔軟な考え方などの総合力を学べる仕組みに変えて行くことも必要になって来ているように思います。それに私たちも関わっていくことが求められると思います。
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