幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

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「仕事で『一皮むける』 関経連『一皮むけた経験』に学ぶ」金井壽宏著 ”失敗も含めた経験から学ぶ”

2017-11-05 00:30:55 | 本の紹介
・C/G/ユングは四十歳を「人生の正午」という、限りなく美しい、かつ寂しくもある言葉で形容した。「四十歳から本当の個性化がある」39歳から45歳までユングは精神分裂病にかかっていた。ユング心理学というのはすべて45歳以降の成果だ。人生の後半に「真の個性化」があるというユングの言葉どおり、中年をすぎても大きな絵(ビジョン、ロマン、夢)が描けて実現できる人間は多いし、中年になって初めて大きな絵が描けるゆおになるひともいる。
 たとえば、西田幾太郎の『善の研究』は42歳の仕事だ。これらのひとは、とびっきりの機会として用意されていた「一皮むける経験」に、中年になって初めてめぐり会ったのかもしれないし、すでに一皮むけていたが、ようやく次の人かわむける節目を久々に迎えたのかもしれない。

・どんなときが節目になり、「一皮むけた経験」をするチャンスが訪れるのだろうか。F・フィッシャーとC・クーパー編著の「節目をくぐる 変化と移行の心理学」には親になるとき、子供や青年が新たな環境に入るとき(就職や進学)、親元を去るとき(初めての下宿生活やひとり暮らし)、引っ越し、ほかの文化のもとに移るとき(移民)、学校を出て就職するとき、職場内の大きな異動があるとき、失業・退職したとき、海外勤務するようになるとき、などが節目として挙げられている。

・ニコルソンのトランジション・モデル
 第一段階;新しい世界に入る準備段階
 第二段階;実際にその世界に初めて入っていって、いろいろ新しいことに遭遇する段階
 第三段階;新しい世界に徐々に溶け込み順応していく段階
 第四段階;もうこの世界は新しいとはいえないほど慣れて、落ち着いていく安定化段階

・MITのエドガー・シャインは、次の三つの問いについて内省することが、キャリアについて考える基盤を提供すると主張している。
1)自分は何が得意か。
2)自分はいったい何をやりたいのか。
3)どのようなことをやっている自分なら、意味を感じ、社会に役立っていると実感できるのか。

・一皮むける体験
1)「入社初期段階の配属・異動」
2)「初めての管理職」
3)「新規事業・新市場のゼロからの立ち上げ」
4)「海外勤務」
5)「悲惨な部門・業務の改善と再構築」
6)「ラインからスタッフ部門・業務への配属」
7)「プロジェクトチームへの参画」
8)「降格・左遷を含む困難な環境」
9)「昇進・昇格による権限の拡大」
10)「ほかのひとからの影響」
11)その他の配属。異動、あるいは業務」

・一皮むけた経験
1)技術系入社だったが、配属された生産現場で組織の本質を学ぶ
2)入社三年目で、前例のないオンライン開発にゼロから取り組めた
3)労働争議・訴訟の修羅場を経験し、人間の機微に触れられた。
4)責任者として直営店のオープンにあたり、チームプレーの大事さを知る。
5)勉強会から、人間関係という一生の財産を得る秘訣を得る。
6)管理職になり、断交委員として組合とネゴシエーションする。
7)初の管理職で現場に異動、集団の力を技能の本当の意味を知る。
8)新事業の立ち上げと撤収による人材温存策に腐心する。
9)「敵塩」ともなるプラント特命で、仮設・検証の重要性を学ぶ。
10)自分の価値観を押しつけないことと「公使の峻別」を体得する。

節目では現実を直視する
節目では局面から逃げない

キャリア研究の第一人者エドガー・シャイン
自分を探そう、探し続けよう、いくつになっても学習だよ

感想
自分でやろうと思っていないトラブルや異動など、会社で働いていると自分の意志では何ともできないことがあります。
それに真摯に逃げずに取り組むことで、思いもかけない経験を積むことができ、それが結果として力になって行くように思います。
それは真摯に取り組んだからこそ、得る経験なのだと思います。



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