https://news.yahoo.co.jp/articles/34abd866663a3ed28d3b364e264e29de1070baf5 11/27(日) 20:01 ESSE-online
家族や仕事が第一優先で、自分のことはあと回し。そうやってがむしゃらにがんばってきたなかで、ふと立ち止まって「これから」の人生を考えたときに「どう生きたいのか」「なにがしたいのか」に悩む50代、60代が増えています。豊かに広がるセカンドライフで、もっと生き生きと自分らしく輝くためのヒントとは?自閉症の子どもをもつパートナーと、59歳から事実婚を続ける女優の加賀まりこさんに、どんなときも自分の気持ちに正直に生きる大切さをうかがいました。
「私は欲深いの」加賀まりこさん流・毎日を豊かに生きるヒント
これからの人生をより楽しく、充実したものにするために…。10代のデビューから78歳の今に至るまで第一線で活躍する加賀まりこさんが、心強いエールを送ってくれました。
●明日どうなろうと、やりたいことをやる
「いちばん言いたいのは、人からどう思われるかなんて考える必要ない! ってこと。人間関係も仕事も趣味も“好きなこと”だけに囲まれていればいいんだから」
子育ても仕事も一段落し、これから第二の人生を送る読者世代。自分のための時間をどう過ごしていこうか…と悩む人へ向けて、加賀まりこさんが、力強い言葉をかけてくれました。17歳で映画デビューして以来、旧来の価値観に縛られない率直な発言と行動で、ときにバッシングを受けたことも。それでも、「世間体なんて気にせず、自分に正直に生きてきた」ときっぱり話します。
「たいがいの愚痴や悩みって、人の目を気にするせいで生まれるのよね。でも、ほとんどの人は他人のことなんて考えちゃいない。私だって1ミリもそんな暇ないわよ。他人の評価は無視するくらいでちょうどいいの」
新しいことに尻込みしてしまう人には、気持ちのおもむくままに動くことで、自分の世界を広げていく大切さをアドバイスしてくれました。
「若い人向けのお店にも気にせず買いに行くし、人気のラーメン屋にも並ぶ。服を買うときは『孫のじゃなくて、私のよ!』って先に言うのね。たいがい誤解されるから(笑)。本屋には毎日のように行って新刊をチェックします。最近では宇野 碧さんの『レペゼン母』がおもしろかったかな。私は欲深いのね、きっと。本を読んでいて『今日は100ページまで読んだらやめよう』と思っていても、おもしろければ全部読んじゃう。次の日、目が痛くなってつらいんだけどね。でも、明日どうなろうと読みたいものは読むし、食べたいものは食べる。自分の“欲”に対して正直でいることって、大事だと思うから」
持ち前の旺盛な好奇心が発揮されるのは、人づき合いでも同じです。
「私は昔から、興味をもった人には自分からノックして友達になってきた。だって、待っていたってだれが声をかけてくれるの? 人生、そんなに甘くない。自分で動かなきゃいいことなんて起きないでしょ。あなたを知りたいという気持ちが伝われば、相手も嫌な気はしないだろうしね。冷たくされたら、間違えました! ってUターンす
●自閉症の子をもつシングルファーザーだったパートナー。大変さも分かち合いたい
あきらめずにノックした相手のひとりが現在のパートナー。長年の麻雀仲間だった彼に「恋人としてつき合ってほしい」と伝えた結果、ようやく恋が実り、59歳のときから事実婚を続けています。
「彼は、シングルファーザーとして自閉症の息子を育てていて、女性とつき合う気がなかったのね。振り向いてもらうまでは時間がかかったけど、私も彼の事情はわかっていたから待つことができた」
パートナーとなってからは早くも20年。今では「無防備に口をあけて寝られるような、気を使わない関係」になったと話します。
「そりゃ最初のうちはカッコつけてたけどね、今はぜーんぜん。ただ、ふたりの記念日をちゃんと私が覚えていると、『おっ、覚えてたの?』とうれしそうなのよね(笑)。彼はお父さん的なところがあって、私が電話で乱暴な口を利いていると、『ああいう言い方はしないように』なんて怒られるのよ。反対に、地図を読むのが苦手な彼に私がブーブー文句を言うこともあるし。でも基本的に、ふたりでいるときは、ほとんどふざけてるわね。彼のつまんない冗談に、私が『却下!』って言ったりね(笑)」
ふたりの関係について、「わかり合おうとは思わないけど、分かち合って生きていきたい」と加賀さん。それは、けっして楽しい時間だけを目指すのではなく、相手が背負ってきたものごとも含まれています。
「自閉症の子をもつ親にとって、自分が先に死んだらこの子はどうなるんだろう…? というのは永遠の課題よね。ついこの前も、今後のことを考えて遺言書をつくっておこうと、ふたりで司法書士の事務所に行ったんです。親である彼とまったく同じ気持ちになれるわけではないけど、彼の大変さを少しは分かち合いたいと思うから」
11月28日発売の『60歳からはわたし基準でうまくいく!』(扶桑社刊)では表紙を飾る加賀まりこさん。健康や体力を維持するための生活習慣についてもお話しいただいています。60代からの暮らしを考えるヒントがたくさん。ぜひチェックしてみてください。
ESSEonline編集部
感想;
加賀まりこさん、よいパートナーに巡り合えたようです。
山上の垂訓「門を叩け、さらば開かれん」
確かに、門を叩かないと、一生開く機会は来ないでしょう。
加賀まりこさんの口から出ると、重みをもって伝わってきます。
言葉は誰の口から出たかで、重みが全く違います。
人は言葉を選んで話していますが、実は言葉も人を選んでいるのです。
普段から行動が伴っていない人は、いくら立派なことを言っても、嘘っぽく聞こえます。
昔、信頼性保証本部長が信頼性保証本部全員の前で、コンプライアンスが大切だと言われました。
それを聞いていた人(前の部署で本部長が上司だった)が、「コンプライアンス違反ばっかりやって来た人が・・・」とつぶやいていました。
「君子豹変する」との言葉があります。
君子は立場が変わると、豹変するのです。
ところが凡人は前を引きずり豹変できません。
その本部長は君子なのか、調子の良い人なのか。
家族や仕事が第一優先で、自分のことはあと回し。そうやってがむしゃらにがんばってきたなかで、ふと立ち止まって「これから」の人生を考えたときに「どう生きたいのか」「なにがしたいのか」に悩む50代、60代が増えています。豊かに広がるセカンドライフで、もっと生き生きと自分らしく輝くためのヒントとは?自閉症の子どもをもつパートナーと、59歳から事実婚を続ける女優の加賀まりこさんに、どんなときも自分の気持ちに正直に生きる大切さをうかがいました。
「私は欲深いの」加賀まりこさん流・毎日を豊かに生きるヒント
これからの人生をより楽しく、充実したものにするために…。10代のデビューから78歳の今に至るまで第一線で活躍する加賀まりこさんが、心強いエールを送ってくれました。
●明日どうなろうと、やりたいことをやる
「いちばん言いたいのは、人からどう思われるかなんて考える必要ない! ってこと。人間関係も仕事も趣味も“好きなこと”だけに囲まれていればいいんだから」
子育ても仕事も一段落し、これから第二の人生を送る読者世代。自分のための時間をどう過ごしていこうか…と悩む人へ向けて、加賀まりこさんが、力強い言葉をかけてくれました。17歳で映画デビューして以来、旧来の価値観に縛られない率直な発言と行動で、ときにバッシングを受けたことも。それでも、「世間体なんて気にせず、自分に正直に生きてきた」ときっぱり話します。
「たいがいの愚痴や悩みって、人の目を気にするせいで生まれるのよね。でも、ほとんどの人は他人のことなんて考えちゃいない。私だって1ミリもそんな暇ないわよ。他人の評価は無視するくらいでちょうどいいの」
新しいことに尻込みしてしまう人には、気持ちのおもむくままに動くことで、自分の世界を広げていく大切さをアドバイスしてくれました。
「若い人向けのお店にも気にせず買いに行くし、人気のラーメン屋にも並ぶ。服を買うときは『孫のじゃなくて、私のよ!』って先に言うのね。たいがい誤解されるから(笑)。本屋には毎日のように行って新刊をチェックします。最近では宇野 碧さんの『レペゼン母』がおもしろかったかな。私は欲深いのね、きっと。本を読んでいて『今日は100ページまで読んだらやめよう』と思っていても、おもしろければ全部読んじゃう。次の日、目が痛くなってつらいんだけどね。でも、明日どうなろうと読みたいものは読むし、食べたいものは食べる。自分の“欲”に対して正直でいることって、大事だと思うから」
持ち前の旺盛な好奇心が発揮されるのは、人づき合いでも同じです。
「私は昔から、興味をもった人には自分からノックして友達になってきた。だって、待っていたってだれが声をかけてくれるの? 人生、そんなに甘くない。自分で動かなきゃいいことなんて起きないでしょ。あなたを知りたいという気持ちが伝われば、相手も嫌な気はしないだろうしね。冷たくされたら、間違えました! ってUターンす
●自閉症の子をもつシングルファーザーだったパートナー。大変さも分かち合いたい
あきらめずにノックした相手のひとりが現在のパートナー。長年の麻雀仲間だった彼に「恋人としてつき合ってほしい」と伝えた結果、ようやく恋が実り、59歳のときから事実婚を続けています。
「彼は、シングルファーザーとして自閉症の息子を育てていて、女性とつき合う気がなかったのね。振り向いてもらうまでは時間がかかったけど、私も彼の事情はわかっていたから待つことができた」
パートナーとなってからは早くも20年。今では「無防備に口をあけて寝られるような、気を使わない関係」になったと話します。
「そりゃ最初のうちはカッコつけてたけどね、今はぜーんぜん。ただ、ふたりの記念日をちゃんと私が覚えていると、『おっ、覚えてたの?』とうれしそうなのよね(笑)。彼はお父さん的なところがあって、私が電話で乱暴な口を利いていると、『ああいう言い方はしないように』なんて怒られるのよ。反対に、地図を読むのが苦手な彼に私がブーブー文句を言うこともあるし。でも基本的に、ふたりでいるときは、ほとんどふざけてるわね。彼のつまんない冗談に、私が『却下!』って言ったりね(笑)」
ふたりの関係について、「わかり合おうとは思わないけど、分かち合って生きていきたい」と加賀さん。それは、けっして楽しい時間だけを目指すのではなく、相手が背負ってきたものごとも含まれています。
「自閉症の子をもつ親にとって、自分が先に死んだらこの子はどうなるんだろう…? というのは永遠の課題よね。ついこの前も、今後のことを考えて遺言書をつくっておこうと、ふたりで司法書士の事務所に行ったんです。親である彼とまったく同じ気持ちになれるわけではないけど、彼の大変さを少しは分かち合いたいと思うから」
11月28日発売の『60歳からはわたし基準でうまくいく!』(扶桑社刊)では表紙を飾る加賀まりこさん。健康や体力を維持するための生活習慣についてもお話しいただいています。60代からの暮らしを考えるヒントがたくさん。ぜひチェックしてみてください。
ESSEonline編集部
感想;
加賀まりこさん、よいパートナーに巡り合えたようです。
山上の垂訓「門を叩け、さらば開かれん」
確かに、門を叩かないと、一生開く機会は来ないでしょう。
加賀まりこさんの口から出ると、重みをもって伝わってきます。
言葉は誰の口から出たかで、重みが全く違います。
人は言葉を選んで話していますが、実は言葉も人を選んでいるのです。
普段から行動が伴っていない人は、いくら立派なことを言っても、嘘っぽく聞こえます。
昔、信頼性保証本部長が信頼性保証本部全員の前で、コンプライアンスが大切だと言われました。
それを聞いていた人(前の部署で本部長が上司だった)が、「コンプライアンス違反ばっかりやって来た人が・・・」とつぶやいていました。
「君子豹変する」との言葉があります。
君子は立場が変わると、豹変するのです。
ところが凡人は前を引きずり豹変できません。
その本部長は君子なのか、調子の良い人なのか。