https://news.line.me/detail/oa-gendaibusiness/a3imbq0g7850?mediadetail=1&utm_source=line&utm_medium=share&utm_campaign=none 2022年11月1日 08:00現代ビジネスPhoto by iStock
CIA(米国)、KGB(ソ連)、MI6(英国)、モサド(イスラエル)、陸軍中野学校(日本)……秘密のベールに包まれた、各国の諜報機関。そこで暗躍する優秀なスパイたちは、どんなスキルや知識を持っているのか? 元防衛省情報分析官で、著書『超一流諜報員の頭の回転が速くなるダークスキル』がある上田篤盛氏が、「ボディランゲージ」から相手の心を読んで、懐に入る方法を教えてくれた。
初対面の相手をどう攻略するか?
元FBI捜査官のジャック・シェーファー氏によれば、
「近接+頻度+持続期間+強度=人物の好感度」
という「好かれる公式」があるという。
つまり、会う機会が多い、接する時間が長く濃密であればあるほど、お互いを好きになり、好意を持つようになる、ということだ。
だから、初対面の相手といきなり親しくなることは容易ではない。
初対面での目標は、次回の面会につなげることに置くのが得策だ。
つまり、相手に「もう一度、会ってやってもいいな」と思わせる程度の印象を与えればいい。
会う機会が増えれば「好かれる公式」の通り、関係が出来上がる。すると、相手の考え方、趣味、弱点もわかってくるので、ターゲットの懐に入ることに成功できる。
人はこんな「シグナル」を出している
初対面の相手との会話が少ない、続かないからといって、あせる必要はない。
相手に同調するボディランゲージ(オーバーアクション、うなずき、アイコンタクト、頭を傾ける)や、ミラーリング(相手のしぐさや行動を真似る)によって会話の少なさを補い、良好な雰囲気をつくればいい。
ターゲットが良い気分かどうかも、ボディランゲージを観察すればある程度わかる。
「リラックスした居心地良さそうな姿勢」
「顔をあなたのほうに向けている」
「足先をあなたのほうに向けている」
「わずかにあなたのほうに身を乗り出す」
「話の最中に手振りを交える」
「アイコンタクトを続ける」
「肯定するようにうなずく」
「笑い声をあげる」
「強すぎない程度でしっかりと力のこもった握手をする」
などは、ターゲットが良い気分の状態になっているシグナルである。
ウソや敵意の「シグナル」を見抜く
相手が、
「肯定発言をしているにもかかわらず首を横に振る」
「否定的な発言をしながら首を縦に振る」
「居心地が悪そうにモジモジソワソワする」
「言葉がつっかえる」
「しばらく沈黙が続く」
「無表情のままぼんやりした目つきをする」
などは、嘘のシグナルで、良い印象を持たれていない証だ。
「長すぎる凝視(1秒以上)」
「頭から爪先までをなめるように見る」
「頭を動かさずに天を見たり斜め上を見たりする」
「腰に手を当てて、足を開いて立つ」
「拳を固く握る」
「鼻の穴をふくらませて息を吸い込む」
などは、敵意シグナルである。
ビジネスの場で、相手のボディランゲージを観察したり、こちらからボディランゲージを行なうことは重要だ。相手に「また会ってもいいかな」と思ってもらう程度の良好な関係をつくるためにはボディランゲージが非常に有効になる。
嫌な相手をその場から撃退したいときは、頭から爪先までをなめるように見ればいいし、敵意シグナルを送ってくる相手とは早々に関係を切ろう。
人には何かをもらったらお返しをしないといけないという心理「返報性」が働くので、手土産も意外と効果的だ。
<文・上田 篤盛(元防衛省情報分析官)>
感想;
第一印象が悪い人と結婚したというのは時々聞きます。
その後の接点があるから、良さが相手に伝わったのでしょう。
人は自分を好きな人を好きになりがち。
人は自分を嫌いな人を嫌いになりがち。
好きな人に対しては、放っておいても笑顔や優しく接します。
嫌いな人にこそ、気をつけて接することが職場などでは必要なことではないでしょうか。
CIA(米国)、KGB(ソ連)、MI6(英国)、モサド(イスラエル)、陸軍中野学校(日本)……秘密のベールに包まれた、各国の諜報機関。そこで暗躍する優秀なスパイたちは、どんなスキルや知識を持っているのか? 元防衛省情報分析官で、著書『超一流諜報員の頭の回転が速くなるダークスキル』がある上田篤盛氏が、「ボディランゲージ」から相手の心を読んで、懐に入る方法を教えてくれた。
初対面の相手をどう攻略するか?
元FBI捜査官のジャック・シェーファー氏によれば、
「近接+頻度+持続期間+強度=人物の好感度」
という「好かれる公式」があるという。
つまり、会う機会が多い、接する時間が長く濃密であればあるほど、お互いを好きになり、好意を持つようになる、ということだ。
だから、初対面の相手といきなり親しくなることは容易ではない。
初対面での目標は、次回の面会につなげることに置くのが得策だ。
つまり、相手に「もう一度、会ってやってもいいな」と思わせる程度の印象を与えればいい。
会う機会が増えれば「好かれる公式」の通り、関係が出来上がる。すると、相手の考え方、趣味、弱点もわかってくるので、ターゲットの懐に入ることに成功できる。
人はこんな「シグナル」を出している
初対面の相手との会話が少ない、続かないからといって、あせる必要はない。
相手に同調するボディランゲージ(オーバーアクション、うなずき、アイコンタクト、頭を傾ける)や、ミラーリング(相手のしぐさや行動を真似る)によって会話の少なさを補い、良好な雰囲気をつくればいい。
ターゲットが良い気分かどうかも、ボディランゲージを観察すればある程度わかる。
「リラックスした居心地良さそうな姿勢」
「顔をあなたのほうに向けている」
「足先をあなたのほうに向けている」
「わずかにあなたのほうに身を乗り出す」
「話の最中に手振りを交える」
「アイコンタクトを続ける」
「肯定するようにうなずく」
「笑い声をあげる」
「強すぎない程度でしっかりと力のこもった握手をする」
などは、ターゲットが良い気分の状態になっているシグナルである。
ウソや敵意の「シグナル」を見抜く
相手が、
「肯定発言をしているにもかかわらず首を横に振る」
「否定的な発言をしながら首を縦に振る」
「居心地が悪そうにモジモジソワソワする」
「言葉がつっかえる」
「しばらく沈黙が続く」
「無表情のままぼんやりした目つきをする」
などは、嘘のシグナルで、良い印象を持たれていない証だ。
「長すぎる凝視(1秒以上)」
「頭から爪先までをなめるように見る」
「頭を動かさずに天を見たり斜め上を見たりする」
「腰に手を当てて、足を開いて立つ」
「拳を固く握る」
「鼻の穴をふくらませて息を吸い込む」
などは、敵意シグナルである。
ビジネスの場で、相手のボディランゲージを観察したり、こちらからボディランゲージを行なうことは重要だ。相手に「また会ってもいいかな」と思ってもらう程度の良好な関係をつくるためにはボディランゲージが非常に有効になる。
嫌な相手をその場から撃退したいときは、頭から爪先までをなめるように見ればいいし、敵意シグナルを送ってくる相手とは早々に関係を切ろう。
人には何かをもらったらお返しをしないといけないという心理「返報性」が働くので、手土産も意外と効果的だ。
<文・上田 篤盛(元防衛省情報分析官)>
感想;
第一印象が悪い人と結婚したというのは時々聞きます。
その後の接点があるから、良さが相手に伝わったのでしょう。
人は自分を好きな人を好きになりがち。
人は自分を嫌いな人を嫌いになりがち。
好きな人に対しては、放っておいても笑顔や優しく接します。
嫌いな人にこそ、気をつけて接することが職場などでは必要なことではないでしょうか。