さよなら広島総集編 2010年度

東日本大震災の発災から1ヶ月が過ぎました
未だに被害の全貌が把握できないという状況のようです
西日本からも支援の動きが活発化していますが 日々の生活は 申し訳ないくらい平穏です
仕事の方は 相変わらず震災の影響を受けていますが 少しずつステージが変わりつつあります
当初 あまりの混乱に 4月の転勤も保留になるかと思いましたが 予定通りとなり 既に神戸への移転を完了しています

震災で失われた生命と財産は 計り知れないものがありますが
東北の人たちの不屈の精神があれば 必ず復興できると思います
ただ原発の事故については 事態収束までしばらく時間がかかりそうですし 
収束した後も将来に亘り 多くの課題が残りそうです
契機というには あまりにも代償が大きすぎますが この国の将来を真剣に考えるきっかけになってほしいものです
一方で 原発の事故処理に命がけで取り組んでおられる方々には本当に頭が下がる思いです 
ただ遠巻きにして心配だけしている自分にもどかしさを憶えますが ミッションが成功することを祈るのみです

こんな状況で ブログの更新も しばらく休止していましたが
神戸での生活も ぼちぼち落ち着きつつあるため 
中途半端になっていた広島での2年間の総括の後半を再開します  



【2010年4月 庄原市東城町小奴可 要害桜】
広島で迎えた2回目の春は 桜の花を求めて県内各地に出かけました
特に山間の里に咲く老一本桜には魅せられました
広島県北東部に位置する小奴可の要害桜は 樹齢500年と言われ 
この地域では この老木の開花が 田の苗代作りの目安とされてきたとのことです



【2010年5月 呉市 音戸の瀬戸】
平清盛が開削したとの伝説がある音戸の瀬戸に架かるループ橋です
ゴールデンウィークの頃になると満開のツツジで彩られます
この橋の下の幅100mにも満たない海峡は 広島と松山を結ぶフェリーの航路にあたり 船でも何度か通り抜けました



【2010年6月 島根県松江市】
2年目は 山陰地方へもよく出かけました
松江市は 県庁所在地ながら人口20万人程度のこじんまりとした町です
小泉八雲が住んだ 松江城に隣接する武家屋敷の落ち着いた雰囲気が印象的でした



【2010年7月 山口県下関市 角島】
角島は本州の西端に位置する島です
本州とは 2000年に開通した角島大島で繋がっています
この美しい海の風景によって 人気のバイクツーリングコースになっています 



【2010年8月 広島県安芸太田町 井仁の棚田】
中国地方は 古くから山間地を拓いて棚田が多く造られてきました
井仁の棚田も 国道から外れて延々と山道を上っていくと 突如としてこ風景が開けます
訪れる人はほとんどいませんが 日本の原風景とも言えるこの景色が好きで 何度か足を運びました



【2010年9月 広島県三次市 吉舎の彼岸花】
吉舎は広島県随一の彼岸花の群生地です
普段は静かな里ですが この時期だけ多くの人が訪れます
と言っても 関東地方の有名地ほどのこともなく 静かでゆったりと観賞することができました 



【2010年10月 島根県吉賀町真田の紅蕎麦畑】
歴史的な夏の猛暑もようやく落ち着き バイクで感じる風が少し冷たくなるころ
広大な畑に紅色の蕎麦の花が一面に咲きそろいます
中国地方特有の朝霧の余韻が 山の中腹に少し残っています 



【2010年11月 岡山県津山市】
本格的な冬が訪れる前にと 岡山県津山市にある鉄道の扇形機関車庫を見に行きました
晩秋の津山では 市内の街路樹がきれいな色づきで迎えてくれました



【2010年12月 広島県尾道市因島】
冬の訪れとともに 行動範囲は温暖な瀬戸内海が中心となります
波静かな瀬戸内海は 古くから海上交通が栄え 島々には独特の文化歴史が息づいています
山上の展望所からは 海と陸とが織りなす風景が まるで迷路のように見えました 



【2011年1月 広島市】
高層アパートの最上階の住まいからは 居ながらにして瀬戸内海の景色が望め お気に入りでした 
12月中旬までは 比較的温暖だったこの冬も年末から一変しました
1月に入ると 広島市内も寒い日が続き 薄らと雪化粧する日がありました



【2011年2月 山口県萩市】
萩へは広島在住中に2回行きました
歴史ある街並みも とてもすばらしく 見応えがありますが
きれいな砂浜と日本海の景色も 萩の魅力だと感じました



【2011年3月 広島市】
広島市の特徴といえば 否が応でも目に飛び込んでくる市内を縦横に走る路面電車です
「ひろでん」の名で市民に親しまれている路面電車は 新旧様々な車両が混在し 乗っても見ても楽しい交通機関です
暮れゆく街に溶け込むように走り去る路面電車を眺めていると 広島での2年間の思い出が頭を駆け巡ります
総じて平穏であり 楽しい2年間でした
ありがとう さようなら 広島

コメント ( 0 ) | Trackback (  )