平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

鹿男あをによし 最終話

2008年03月21日 | その他ドラマ
★うらやましいぞ、小川隆信!
 何と小川(玉木 宏)が道子(綾瀬はるか)とイト(多部未華子)とダブルキス!
 ヒロインふたりとキスする最終回などドラマ史上なかったことであろう。

 小川×道子はまあ分かる。
 あの世の中とズレまくりのふたり、他に相手を探してもピッタリくる人は他にいないだろう。
 道子は小川を信じてくれたしね。
 小川も道子の前では自然体でいられる。長岡美栄(柴本 幸)の前では緊張しまくりだし。
 いっしょに人生を歩いて珍道中を繰り広げて下さい。

 小川×イトは許せん!いくら顔を元に戻すためとはいえ。
 もっとも自分のために他の人が犠牲になってくれたらグラッと来るよね。
 かなえられる願いはひとつだけ。
 小川はイトのために使った。

 キスの場所もロマンチック。
 道子とは奈良を見渡せる山の上。(これからデートスポットになるでしょう)
 イトとは奈良のローカル線のホーム。(なかなか趣がある駅。衆人環視の中はまずかったですけど)

★歴史
 60年前、奈良・京都・大阪に学校を作ったのは、小川と同じ運び番をやって願いをかなえられた人物だった。
 彼は願い事でお金を要求し3つの学校を作った。
 裏設定。
 この3つの学校を作った人物の思いを推理するとまたロマンになる。
 60年前にどんなドラマがあったのか知りたくなる。
 おそらく重さんのお母さんなんかが絡む壮大なドラマがあったのでは?
 これが歴史を推理する楽しみ。

 鹿の卑弥呼に対する想いも興味深い。
 卑弥呼に「美しい」と言われたことから鹿は千年以上もこの儀式をやって来た。
 かつて人間と動物にはこの様な関わりがあったのですね。
 これが冒頭の中井貴一さんのナレーションに関わるサブテーマ。
 今回、鹿は小川と友情に似た関わりを持った。
 小川との友情を胸に鹿は今後も儀式を続けていくのだろう。

 時間のことで言えば、奈良で過ごした小川の二ヶ月は濃い毎日だった。
 何しろ日本を救ったし、大和杯も獲った。
 道子とも恋人(婚約者?)も得た。
 顔が鹿に変わりイトとはキス。
 鹿とは友情。
 ドラマの時間とは緊密なもの。
 恐らく今後の小川の生涯でもこんな濃い時間はないだろう。

★最終回の藤原道子
①願いをひとつしかきいてやらない鹿に
 「おまけしてくれてもいいじゃないですか、ケチ!これから鹿に鹿せんべいあげませんからねー!」←子供か!
 道子は天然でいてなかなか頭がいい。
 鹿をしっかり見分けられる様になったし、誘導尋問で鹿から小川を元に戻す方法を聞き出した。

②小川に抱きしめられて
 「こういうことをされますと、また勘違いしてしまいますので」
 『ですます』調の美しさ。
 逆に新鮮。
 今の女性も『ですます』調を自分のボキャブラリーにして使えばいいのに。

※追記
 小川が鹿に言った。
 「さびしいか?」
 折しも玉木さんが番宣で出ていた「笑っていいとも」でタモリさんが「さびしいか?」をギャグにしていた。
 番組中、玉木さんから「さびしいか」がキイせりふで使われるフリはなかったから、これはすごい偶然。
 確認されたい方は日曜日の増刊号を見てみよう!


コメント
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