平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「安倍首相がジョーク連発」を北朝鮮風に書いてみたwww

2015年04月30日 | 事件・出来事
 訪米中の安倍首相が夕食会でジョークを連発したらしい。
 これを北朝鮮のテレビ風に書いてみた(笑)

『われらが安倍晋三将軍様は28日夜、ワシントンのホワイトハウスで開かれたオバマ大統領主催の公式夕食会に出席し、ジョークを連発して会場を大いに湧かせました。
 ひとつは米上下両院合同会議での演説に向けて連日練習していたことについてであります。
 将軍様は昭恵将軍夫人を話題に出して、次のようなジョーク!
「一昨日、昨日と部屋で練習をしていたが、妻は私の演説を『聞き飽きた』と言って、昨日は別々に寝ることになりました」
 はっ、はっ、はっ、何と素晴らしいジョークでありましょう。
 私はあまりにおかしくて、このニュース原稿を読めません。
 さすがの米国人も将軍様の切れのいいジョークの前にはなすすべもなく、腹を抱えて笑っておりました。
 同時にこのジョークで将軍様と夫人がいかに仲睦まじいかがうかがえます。
 将軍様は慈しみのある愛の方なのです。
 その大いなる愛は夫人だけでなく、われわれ国民にも注がれています。
 われわれはそれに感謝しなければなりません。

 将軍様のジョークはこれだけに留まりませんでした。
 野心的な米副大統領が権謀術数を駆使して大統領を辞任に追い込み、自らが後任に納まるという米国の人気政治ドラマ「ハウス・オブ・カード」を例に出して、究極のジョーク!
「私はこのドラマを(麻生太郎)副総理には見せないようにしようと思っています」
 ぶあっはっはっ、ぶあっはっはっ、腹痛いーーーーーっ!
 これは、地球上にいる70億のすべての人類が大爆笑するジョークです!
 私、あまりにおかしくて、もう原稿を読めません!
 このジョークだけで、あと一年笑えそうです!
 夕食会に出席した米国人も思わずワインを噴き出し、椅子から転げ落ちました!
 米国オバマ大統領もこの切れのいいジョークの前にはひれ伏すしかなく、ささやかに「春若葉 日米友情 和やかに」という俳句を読み上げるだけに留まりました。
 将軍様は高潔な人格だけでなく、高等なジョークのセンスもお持ちなのです。
 このような安倍将軍様をわれわれ日本国民は誇りに思わなくてはなりません。

 なお、今回の訪米で安倍将軍様は<我が軍>が世界平和のために、米国と共に世界の果てまで戦うことを約束しました。
 国民への十分な説明もなく、議会の承認もなく進めてしまうあたり、実にすぐれた指導者です。
 憲法などというものも偉大なる将軍様の前では意味はないのです。
 われわれは何も考えず、ただ将軍様についていけばいいのです。
 将軍様は絶対で、決して批判などしてはいけないのです。
 万歳、安倍将軍様!
 万歳! 万歳! 万歳!』

 近いうちにこういう日がやって来るかもしれません……。

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世の中、おかしなことが多すぎる~日米ガイドライン改定、小渕優子不起訴、捏造は過剰な演出(笑)

2015年04月29日 | 事件・出来事
 世の中、おかしなことが多すぎる。

★日米ガイドラインの改定
 要するに<アメリカと共に世界の平和に貢献する>ということらしい。
 別の言い方をすれば、後方支援という形だが、<アメリカと共に戦争に参加する>ということ。

 こんな大事なことなのに、安倍首相は勝手にどんどん決めている。
 国会の承認もなければ、国民のへの説明もない。

 安倍さん、順序が逆でしょう?
 国民はあなたが提唱する<積極的平和主義>なるものに関して、何の説明も受けてないよ。
 国会での議論もおこなわれていないし、閣議決定で決められたことで勝手に進められてもねえ。
 日本は主権在民の国で、議会制民主主義の国でしょう?

 このままだと、日本はどんどん戦争に巻き込まれていく。
 たとえば、アメリカVSイラン。
 自衛隊は、イランがまいた機雷を掃海するそうだ。
 でも、これをやったら完全な戦闘行為で、イランは日本を敵だと認定する。
 掃海している自衛隊が攻撃されるかもしれない。
 すると、自衛隊も反撃して殺し合いに。
 これでいいのか?
 こうした<戦争に巻き込まれる>という言説を安倍さんは「間違ったレッテル張りだ」と言うけど、だったら、ちゃんと説明しなさいよ。

★小渕優子議員は起訴されない
 よくわからないが、「寄付」として申告されていた計8800万円の資金移動の大半が、実際は架空のものだったそうだ。
 では、いったい何のために?
 そもそも8800万円はあったの? なかったの? あったとしたら、どこから来たの?

 これはとりあえず、政治資金規正法違反だそうだが、秘書は起訴されて、小渕氏はお咎めなし。
 同じ政治資金規正法違反で、小沢一郎氏は起訴されたのにね。
 何という不公平。
 それに政治家っていいよな~、「秘書がやりました。私は知りませんでした」って言えばいいんだから。
 悪いやつほど、よく眠る。

★NHKのやらせ問題
 クローズアップ現代の「やらせ」「捏造」は「過剰な演出」「誤解を与える編集」なのだそうだ(笑)
 便利な言い換え。
 最近はこれが流行のようだ。
 「積極的戦争主義」→「積極的平和主義」
 「戦争法」    →「国際平和支援法」
 「汚染水ダダ漏れ」→「アンダーコントロールされている」
 「上から目線で強行」→「粛々」


 最後に現在の安倍自民党をあらわす秀逸な画像があったので貼っておきます。

 

 ※自分たちのやることは「問題ない」
  他の人間のやることは「問題あり」で、抗議ばかり。

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天皇の料理番~俊子役の黒木華さんの静かな演技が秀逸

2015年04月28日 | 職業ドラマ
 高浜俊子役の黒木華さんが上手いんですよね。

・篤蔵(佐藤健)が美人の妹を結婚相手と勘違い~俊子はそれを受け入れる。
・変顔。
・篤蔵が自分との結婚の喜びを語ってくれた時のうれしそうな顔。
・のめり込みやすく、飽きやすい篤蔵のことを知った時の戸惑い。
・外まわりの仕事をする篤蔵から何かを感じて、自分から離れていってしまうのではないか、という不安。
・篤蔵のために高価な生地で浴衣をつくりたいと思う気持ち。
・篤蔵が陸軍で料理をつくっていたことがバレて父親が責める中、「今日はどんな料理をつくったんです?」と尋ねる姿~この時、すでに別れを感じている。
・出て行く篤蔵を眠ったふりをして見送り、流す涙。
・娘が傷ものになったと怒る父親に、「離縁しなければ傷ものにならない」と語る聡明さと篤蔵への思い。

 これらを黒木華さんは、静かに表現する。
 大きな芝居もせりふもなく、ほとんど表情だけで表現する。
 篤蔵が<動>の芝居なら、俊子は<静>の芝居。
 俊子はただ篤蔵を見つめる。
 
 篤蔵は自分勝手などうしようもない男なんですよね。
 視聴者はほとんど感情移入出来ない。
 一方、深く感情移入できるのが俊子。
 同時に、俊子が篤蔵を愛し、許しているから、視聴者も彼を見放さない。
 俊子が応援しているんだから、篤蔵も応援してやろうという気持ちになれる。
 上手い作劇だと思います。

 大河ドラマ『花燃ゆ』の主人公・文も見つめる女性なんですけど、俊子の方が存在感があるのはなぜだろう?
 人物の気持ちがしっかり描かれているからか?

 篤蔵を見守る存在は他にも。
 兄の秋山周太郎(鈴木亮平)がそうだ。
 周太郎は、篤蔵を客観的に見つめ、時に叱咤する。
 視聴者も「うん。そのとおりだ」とうなずく。
 これまた上手い作劇だと思います。

 どうしようもない男・篤蔵。
 そんな主人公をやさしく見つめる俊子と客観的に見つめる周太郎。

 俊子と周太郎がいることで物語に厚みが出ている。
 視聴者もこのふたりがいることで共感できる。

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花燃ゆ 第17回「松陰、最期の言葉」~どうか一粒の籾として次の春の種となれますよう

2015年04月27日 | 大河ドラマ・時代劇
「草莽の声に耳をお傾け下され!」
「徳をなくした政事の果ては亡国にございます」

 井伊直弼(高橋英樹)と対峙して、思いを語る松陰(伊勢谷友介)。
 そうですね、もし、井伊が松陰の言葉に耳を傾けて対話していれば、松陰は過激行動に走らなかったかもしれませんね。
 強く押さえつければ、反発も強くなる。
 怒りは怒りを呼び、憎しみは憎しみを呼ぶ。
 やられたらやり返す。
 これが歴史の必然。
 桜田門外の変での井伊の暗殺は、安政の大獄がもたらした必然であったのでしょう。

 だから必要なのは、対話。
 幕藩体制という当時の社会制度では、大老と一藩士が対話をすることは難しかったのでしょうが、現在、われわれが教訓として学ばなくてはならないのはこれだろう。
 決して力で押さえつけてはならない。
 もっとも権力は自分の権力維持のために力で押さえ込もうとしますけどね。

 結局、歴史は権力闘争。
 幕末で言えば、幕府VS倒幕派。
 この両者の間に中間派がいる。
 たとえば、杉家の人たちのように政治から離れて生活を大切にする人たち。
 伊之助(大沢たかお)のように穏やかな改革を望む者たち。


「もし同志の中で私の心を継いでくれる人がいたら、私の実は空ではない」
「どうか一粒の籾として次の春の種となれますよう」

 人は生きて、多かれ少なかれ何かを残す。
 それは子供であるかもしれないし、作品や製品といった仕事であるかもしれない。
 松陰の場合は、言葉と生き様。
 これが高杉晋作(高良健吾)ら、弟子たちに受け継がれた。

 松陰は種だった。
 ここから芽が出て、成長して、明治維新という花を咲かせるには、もっと多くの時間と労力が必要だった。
 久坂玄瑞(東出昌大)が死に、高杉が死に、利助(劇団ひとり)が最終的には総理大臣に。
 人生を四季にたとえ、歴史を植物の成長にたとえるあたり、いかにも日本人ですね。 

 最後に文(井上真央)。
 彼女は<松下村塾>という場所にこだわった。
 そこは兄や弟子たちが帰ってくる場所。
「道に迷った人たちが戻ってくる場所」という言い方もしていた。
 文にとっては、松陰と久坂たちが議論をし、学んでいたかつての松下村塾がキラキラした場所だったのだろう。
 しかし、歴史は流れていく。
 文の思いなど、簡単に押し流していく。

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手裏剣戦隊ニンニンジャー 第9話~やっくん、母親のことを「マミー」と呼ぶらしい(笑)

2015年04月26日 | コミック・アニメ・特撮
 今週の風花ちゃん(矢野優花)はドジっ娘ぶりを発揮!
 妖怪イッタンモメンの魔法で白ネズミに!
 霞姉(山谷花純)は変わり身の術で免れたのにね~。
 でも、不意打ちのように最初に喰らったのだから仕方ないか。

 ラストシュリケン奪還作戦では、潜入の際に霞とモデル姿に。
 モデル姿で、
「写真を撮って下さい。ピ~ス!」
 と、警備員の目を引きつけておいて、その間にロープを伝って天晴(西川俊介)たちがスルスルと通り抜ける。
 風花ちゃんのモデル姿も悪くないけど、やはりこういう格好は霞姉だなぁ~。
 スタイルが全然違う。
 ドレスを着て、イッタンモメンと戦った霞もカッコ良かったし。

 ところで今回は八雲(松本岳)が大活躍!
 イッタンモメンと魔法対決を繰り広げた!
 そして、
「俺は魔法忍者だ!」
 と、魔法と忍者の合体技を披露。
 巨大化したイッタンモメンの魔法で、ドラゴマルは石に変えられてしましたしたけどね。
 ちなみにやっくん、母親のことを「マミー」と呼ぶらしい(笑)
 霞に突っ込まれていた(笑)

 で、今回はスターニンジャが登場!
 エレキギターをかき鳴らして、ノリノリで敵と戦う。
 ロデオマルはバイクに乗ってる!
 変形すると、バイソンキングに!
 スターニンジャーの存在が、天晴たちの人間関係にどのような変化をもたらすのか?

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翁長沖縄県知事はケンカ上手だ~立法、司法、マスコミも安倍政権とケンカしろ!

2015年04月23日 | 事件・出来事
 辺野古基地移設で政府と戦っている翁長沖縄県知事はなかなかケンカ上手だ。
 17日、安倍首相と会談した翁長知事はこう発言。

「沖縄は自ら土地を提供したことは一度もございません。
 自ら土地を奪っておきながら、老朽化したから、世界一危険だから沖縄が負担しろ、嫌なら代替案を出せと言われる。
 こんな理不尽なことはないと思っております」

 確かに理不尽ですね。
 これをわかりやすい例えで表現すると、勝手に自分の家に住みついた居候がやっと出て行くと思ったら、庭に家を作り始めた。それに文句を言うと、代替案を出せと逆ギレされた。
 安倍さん、もう少し沖縄の立場に立って政治をしましょうよ。

 マスコミのカメラを入れた会見では打ち切られたが、翁長知事はこんなことを安倍首相に要望したらしい。

「知事をはじめ沖縄県民が明確に反対していることをオバマ大統領に伝えてほしい」

 まあ、伝えないでしょうね、安倍ちゃんは。
 アメリカの完全なポチですからね。
 翁長知事もどうせ伝えないと思っているから、5月には自らアメリカに行き、沖縄の民意は「辺野古基地反対」であることを伝えるという。
 国連本部があるニューヨークなどにも県事務所を置くことも考えているらしい。

 また、翁長知事は14日、中国の李克強首相と面談して「沖縄はかつて琉球王国として、中国をはじめアジアとの交易で栄えた。琉球王国はアジアの懸け橋となった」と発言。
 この発言の背景には、
「あまり沖縄に理不尽なことをばかりしていると、浮気しますよ」
 といった主張があるようにも思える。

 ケンカしてますね、翁長知事は。
 一方、国会では野党がだらしなく、司法は、福井地裁の原発再稼働差し止め以外、まったく機能していない。
 マスコミは、安倍ちゃんとメシを食い、政権批判を自粛して(特にテレビ)、完全に飼い慣らされてる。
 だから安倍ちゃんはやりたい放題。
 日本は三権分立の国なのになぁ。
 マスコミは第四の権力なのになぁ。

 翁長知事の沖縄のような批判勢力は大切。
 批判勢力が至る所にあることによって、権力の暴走が食い止められ、民主主義が保たれる。
 立法、司法、マスコミも安倍政権とケンカしろ!


※追記
 上記の翁長知事の行動に対し、われらが安倍様の対応は相変わらずセコい。

・会談では、マスコミのカメラを入れての発言時間は5分と決められていたのに、翁長知事の発言は3分で打ち切られた。
 要するに翁長知事の発言のすべてをテレビで流されると、マイナスになるから打ち切ったんでしょうね。

 知事発言が突然非公開に。官邸が3分で打ち切る(沖縄タイムズ)

・翁長知事が中国の李克強首相と会談したことに関しては、翁長知事をスパイに仕立て上げる動き?

 安倍政権 「翁長沖縄知事は中国の手先」との情報工作進める(NEWSポストセブン)

 いずれも憶測の域を出ないが、安倍様ならやりそうだと思えてしまう所が笑える。
 小心者の安倍さんは自分へのマイナス報道や批判が大嫌いですからね。

 翁長知事をスパイに仕立て上げようとしたとするNEWSポストセブンの記事では、こんなことも書かれている。
『安倍政権は「情報収集能力強化」を謳うが、この程度のお粗末な情報工作に手を染めているようなら、児童会選挙のスパイごっこレベルである。何より、沖縄の市民感情も日本の国防も本気で考えていない証左になる』
 確かに<スパイごっこレベル>ですね(笑)

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ようこそ、わが家へ 第2話~西沢摂子と神取明日香、ふたりの名探偵登場!

2015年04月21日 | 推理・サスペンスドラマ
 ふたりの女探偵が登場です。
 ひとりめは西沢摂子(山口紗弥加)。
 太一(寺尾聰)いわく<領収書探偵>!
 法外な金額の接待費の領収書から横領事件を暴き出す。

 まあ、このケンカ、太一側は不利ですよね。
 何しろ社長が真瀬部長(竹中直人)の味方なのですから。
 黒いものがいくらでも白になる。
 解釈次第で、何とでも言い逃れできる。
 権力とはそういうもの。悪いやつほどよく眠る。
 正義は必ずしも実行されない。
 特に今の安倍政権のやり方を見てると、それを実感します。

 ふたりめは神取明日香(沢尻エリカ)。
 七菜(有村架純)につきまとう男にタバコの火を借り、ライターを持っていないことから、男がタバコを吸わないことを把握する。
 その手際のあざやかさ。

 名探偵ですね、ふたりとも。
 これに対して健太(相葉雅紀)は実直で素朴。
 〝名無しさん〟に対して、前回は窓から見張り、今回は防犯カメラを設置。
 〝名無しさん〟を突きとめるために明日香の力を借りようとする。
 これくらいしか現実対応能力がない。
 摂子や明日香のような現実を切り拓いていく能力がない。
 目の前の出来事に右往左往する視聴者目線のキャラクターと言ってもいい。
 ホームズで言えば、ワトソン役。
 そう言えば、健太はワトソンのような物語の語り手でもありましたね。

 対照的な摂子・明日香と健太・太一。
 これに加えて、ニュートラルで、微妙にスタンスが違う母・珪子(南果歩)と妹・七菜。
 珪子はおっとりで、七菜はやや攻撃的。
 実に上手い人物配置だと思います。

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花燃ゆ 第16回「最後の食卓」~人とは、これでございます。寂しさも、慰めも、悲しみも、喜びも

2015年04月20日 | 大河ドラマ・時代劇
 江戸行きの前夜、杉家の人たちは松陰(伊勢谷友介)を〝普通の生活者〟に戻そうとしているようだ。

 水桶が倒れて崩れてしまった畝と苗を直すために、泥だらけになる父・百合之助(長塚京三)、兄・梅太郎(原田泰造)、弟・敏三郎(森永悠希)、そして松陰。
 地に足がついた、という言葉があるとおり、土と格闘するというのは生活そのもの。
 思想や観念の世界の対極にあるもの。

 母・滝(檀ふみ)は風呂で松陰の背中を洗いながら、松陰の話を聞きたがる。
 その話とは、〝大福〟や〝しもやけ〟や〝長崎の大きなガラス〟や〝流行の芝居〟や〝江戸のおなご〟といった誰もがするような日常の話。
 決して、〝天下国家〟や〝尊皇攘夷〟といった観念的な話ではない。

 妹・寿(優香)は松陰のことが嫌いだったと語りながらも「小田村に嫁がせてくれたんは兄上でした」と言う。
 冠婚葬祭、これも生活。家族の営み。
 人々はこうしたことに喜びや悲しみを感じながら生きている。

 このような杉家の人々に触れて、〝天下国家〟のために死のうとしている松陰は「私は、私でいられるじゃろうか」と揺れる。
 野山獄にいても、今まで、気づかなかった〝花の香り〟に気づく。
 高須久子(井川遥)には、「人とはこれでございます」と〝手の温もり〟の素晴らしさを教えられる。

 〝天下国家〟〝尊皇攘夷〟
 思想やイデオロギーに生きるってことはどうなんでしょうね?
 誰もが普通に生活をして、小さな幸せに満足していれば、争いごとや戦争など起こらないのに。
 〝花の香り〟や〝人の手の温もり〟に幸せを感じていれば、人生はそれだけで十分に豊かなのに。
 変に〝国家〟や〝志に殉じる〟みたいな思想が出て来るからおかしくなる。

 文(井上真央)の対応は、他の杉家の人たちとは違っていた。
 松陰を逃がす、という一歩踏み込んだ、具体的な行動。
 これに対して松陰は、
「至誠を貫き、ご公儀を動かす。説き伏せて萩に戻って来る」
 まさか、この言葉を松陰は信じていなかっただろうが、愚直ですね。

 伊之助(大沢たかお)は「お前が死ぬべきは今ではない」と説得したが、松陰の返事は「伊之助、後を頼む」。
 自分が死んで道を拓くから、続くお前たちが道をつくってくれ、と言っているかのよう。
 司馬遼太郎は『花神』で、「歴史では、まずブルドーザーのように道を切り拓く人間がいて、次に整地する人間が現れる」と語っているが、松陰はブルドーザー、伊之助は整地する人間という感じだろうか。
 
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手裏剣戦隊ニンニンジャー 第8話~NJKだよ。学校中のネタになるの確定じゃん(笑)

2015年04月19日 | コミック・アニメ・特撮
 今週は風花ちゃん(矢野優花)メインの回でした!
 まずは、このせりふ。
「お兄ちゃんを見られたらって想像しただけで倒れそう」(笑)

 風花ちゃんは友達に天晴(西川俊介)を見られることを怖れているんですね。
 しかし……。
 天晴は家でかくれんぼwww
 天晴は期待を裏切りません。

 忍者であることがバレることに関しては、
「NJKだよ。学校中のネタになるの確定じゃん」(笑)

 NJKとは、<忍者女子高生>のことwww
 風花ちゃんは忍者であることを隠したいようです。
 確かにねえ、何しろかくれんぼですからね。
 お父さんは壁から出て来るし、霞(山谷花純)は隠れ身の術を使っているし、八雲(松本岳)は竹筒で空気を吸いながら囲炉裏の中に隠れてるwww
 やっくん、ずっと出て来ないなぁと思っていたら、そんな所に隠れていたのかwww

 風花ちゃんは「今だってやりたくてやっているわけじゃない」とニンニンジャーであることも否定。
 理由は普通の女の子の生活を送れないから。
 このあたりは、科学者と忍者の両立を平然とおこなう霞とは違いますね。
 天晴と同じで、ひとつのことしか出来ない無器用なタイプな感じ。

 というわけで、風花ちゃんはデリケートな思春期真っ只中。
 ネタになったり、友達に変な目で見られるのは恥ずかしい。
 特に<世の中的にフツーでないお兄ちゃん>が鬼門 ←天晴、どんだけ妹に嫌がられてるんだ?www
 <家が忍者の家だから忍者になる>という人生の選択肢がないこともイヤ。
 思春期だから、自分のアイデンティティに揺れてるんですよね。

 しかし、そんな風花ちゃんも子供の頃は忍者になりたかったらしい。
 忍法・ウソ泣きの術で、妖怪ネコマタをおびき出して、「お兄ちゃんよりすごい忍者になるんだから」ときっぱり宣言!
 このかつての自分を見て、風花ちゃんはアイデンティティを取り戻した。
 天晴の決めぜりふを横取りして、

天晴「忍びなれども」
風花「忍ばない!」
風花「手裏剣戦隊ニンニンジャー!」
天晴・八雲・霞・凪「ニ、ニンニンジャー」←揃わないwww
風花「忍ぶどころか、暴れるよ!」

 どうも風花ちゃんは切り替えが速い子のようです。
 この単純さはやはり兄妹なんですね。

 ネコマタの秘密を明らかにすることに関してはファインプレー。
「そのカラクリ見破った!」
 とハッタリをかまして、ネコマタに秘密をしゃべらせる!
 そして、ひと言。
「ドジの気持ちはわかるんだよね」

 このドジが誰を示すかは意見の分かれる所かもしれない。
・説その1~風花
・説その2~天晴
 普通ならドジキャラ風花ちゃんを意味する所だが、その後のシーンで天晴が風花に文句を言っている芝居があるので、天晴のことを指している可能性もある。

 そしてラストは……
「ふたりで決めるよ、お兄ちゃん!」

 というわけで、今回は風花ちゃん活躍回でした!

 ちなみに通っている高校は、鳥見台西高校です!

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自民党のテレ朝、NHKの事情聴取~頭のおかしい安倍自民はどんどん言論の自由に介入してくる

2015年04月18日 | 事件・出来事
 自民党がテレビ朝日とNHKの幹部を呼んで事情聴取。
 それで、ノコノコ自民党本部まで行ったテレビ朝日の幹部が何と言ったかというと、

「お招きいただいてありがとうございます」

 バカですか?
 すっかり飼い慣らされている。
 テレビ朝日はジャーナリズムであることを捨て、政府の広報機関に成り下がるつもりか?
 ジャーナリズムのプライドはないのか?

 日本テレビの氏家斉一郎会長(故人)はこんなことを言っている。
「メディアは自ら言論の自由を守ることが必要。権力が何か言ってくれば、断固として闘わなければいけない」

 漫画家の小林よしのり氏は、
「自民党は完全に異常だな」
 と前置きして、言論の自由についてこう論を展開している。
「言論の自由は権力の側にあるのではない。
 国民の側が、権力を批判するために、「言論の自由」を憲法が保障しているのだ。
 言論の自由は我々、国民が権力と戦うための武器なのだ。
 憲法の「言論の自由」の意味を分かってないから、安倍政権はいつも自分たちへの批判にピリピリといらだち、放送法を持ち出してメディアに脅しをかける。
 立憲主義の何たるかを知らない馬鹿政権が「改憲」を主張してるから、反対するしかなくなるのだ。
 メディアはこの問題をもっと騒ぎ立てて報道しろ!」

 小林さんは保守派の方ですが、正論ですね。
 安倍一派は完全に憲法軽視。
 今回のケースで言えば、放送法>憲法 なのだ。
 憲法に配慮する気配はまったくない。

 鈴木秀美・慶応大教授(メディア法)は、今回の件が法的に間違っていることを指摘。
「自民党の今回の行為は、法解釈の面からも問題がある。放送法4条は「報道は事実をまげないですること」などと定めるが、これは倫理的規定とするのが識者の間では通説だ。
 そう解釈しないと、報道内容の規制につながるこの条文が表現の自由を保障した憲法21条違反になるからだ。
 自民党は名誉毀損などの当事者でも監督官庁の総務省でもなく、放送法上の権限はない」

 テレビ関係者からも憤りの声があがっているらしい。

 テレ朝関係者は、
「メディアを管理するのは自分たちだと思っているのでは。番組内容が適正かどうかを判断するのは政治家ではない。コメンテーターが番組で私見を述べるのは当たり前で、自民にとって面白くない報ステが狙い撃ちにされている」
 別の民放プロデューサーは、
「個別の番組を問題視し、テレビ局を呼びつけるなんてあり得ない事態。明日は我が身で恐ろしい」

 朝日新聞に拠れば、今回の事情聴取はNHKはダミーで、自民党の本当のターゲットは、自分たちに批判的な『報道ステーション』にあったらしい。

『自民の狙いはテレ朝の「報ステ」だ。
 この日の事情聴取は、テレ朝の約30分に対し、NHKは15分。
 調査会幹部の一人は「NHKはどうでもいい。狙いはテレ朝だ」と話す』
『調査会関係者によると、川崎氏や佐藤氏ら調査会幹部は3月30日、問題だとした番組の映像を確認。
 その場で「(テレ朝幹部を党に)呼ぼう」と一致した。
 複数の調査会メンバーは、党がテレ朝だけに政治的な圧力をかけたと思われないよう、「やらせ」問題を抱えたNHKも一緒に呼ぶことにしたと明かす』


 というわけで、もう一度、小林よしのりさんの言葉を引用すれば、
「自民党は完全に異常だな」

 ここで抵抗しておかないと、頭のおかしい安倍自民はどんどん言論に介入してくる。


※関連記事
 安倍政権の巧みな言論封殺(小林よしのり)BLOGOS

 自民、政権批判発言に照準 テレ朝・NHK聴取(朝日新聞)

※追記
 昨日も書きましたが、もう一度。
 <報道の自由度ランキング>も安倍政権になってからどんどん下がっている。

 2010 11位~鳩山由紀夫
 2012 22位~菅直人・野田佳彦
 2013 53位~安倍晋三
 2014 59位~ 〃
 2015 61位~ 〃
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