官僚とジャーナリストと刑事の話である。
官僚とジャーナリストと警察が矜恃を持って自分の仕事をやっていれば、社会はそんなに悪くならないんですよね。
官僚は自分の職務をまっとうし、
ジャーナリストは権力と対峙し、
警察は法に従って不正をただす。
ところが現在は──
官僚は圧力に屈し、数字をねじまげ、政治家に忖度、
ジャーナリストは権力におもねり、批判を忘れ、
警察は権力に近い人間にはアンタッチャブル。
これでは社会がよくなるわけがない。
今回のエピソードはそんな作家の思いが反映されていると思う。
…………
技能実習生問題もなあ、
今回のテーマにもなった過酷な低賃金労働を始め、
失踪、仲介業者の中抜き、上野宏史・前厚労政務官の外国人労働者の口利きなど問題が山積み。
日本で働きたいという外国人の数はどんどん少なくなっているようだし、日本人の賃金が上がらなくなったし、マイナスしかない気がするんだけど。
なのに政治家は、今回の松下涼介(井上康)のように
「かとく(過重労働撲滅特別対策班)ごときにを潰されてたまるか!」
「君ひとりくらいどこにでも飛ばせるんだよ!」
と圧力をかけ、技能実習制度の問題と向き合おうとしない。
一方、かとくのトップ立花典子(クノ真季子)は、
「脅しには屈しません。私が責任を取ります」
「皆さんは職務をまっとうしてください」
立派ですね。
前段にも書いたけど、霞ヶ関の官僚が皆、こういう人ばかりだったら、この国は安泰だ。
ジャーナリストの中川敬一郎(長谷川朝晴)はジャーナリストの使命を果たさなかったことで廃業したし、風間楓子(芦名星)は中川を追い詰めることがわかっていながら、告発する記事を書いた。
これがジャーナリストの矜恃なんですね。
風間楓子に忖度はない。
中川敬一郎の退場は残念だけど、自らの信念に従った。
一方、政治家の松下は何と醜いことか。
圧力をかけていたことがバレても言い訳をし開き直る。
今回は現在の縮図のような作品でした。
官僚とジャーナリストと警察が矜恃を持って自分の仕事をやっていれば、社会はそんなに悪くならないんですよね。
官僚は自分の職務をまっとうし、
ジャーナリストは権力と対峙し、
警察は法に従って不正をただす。
ところが現在は──
官僚は圧力に屈し、数字をねじまげ、政治家に忖度、
ジャーナリストは権力におもねり、批判を忘れ、
警察は権力に近い人間にはアンタッチャブル。
これでは社会がよくなるわけがない。
今回のエピソードはそんな作家の思いが反映されていると思う。
…………
技能実習生問題もなあ、
今回のテーマにもなった過酷な低賃金労働を始め、
失踪、仲介業者の中抜き、上野宏史・前厚労政務官の外国人労働者の口利きなど問題が山積み。
日本で働きたいという外国人の数はどんどん少なくなっているようだし、日本人の賃金が上がらなくなったし、マイナスしかない気がするんだけど。
なのに政治家は、今回の松下涼介(井上康)のように
「かとく(過重労働撲滅特別対策班)ごときにを潰されてたまるか!」
「君ひとりくらいどこにでも飛ばせるんだよ!」
と圧力をかけ、技能実習制度の問題と向き合おうとしない。
一方、かとくのトップ立花典子(クノ真季子)は、
「脅しには屈しません。私が責任を取ります」
「皆さんは職務をまっとうしてください」
立派ですね。
前段にも書いたけど、霞ヶ関の官僚が皆、こういう人ばかりだったら、この国は安泰だ。
ジャーナリストの中川敬一郎(長谷川朝晴)はジャーナリストの使命を果たさなかったことで廃業したし、風間楓子(芦名星)は中川を追い詰めることがわかっていながら、告発する記事を書いた。
これがジャーナリストの矜恃なんですね。
風間楓子に忖度はない。
中川敬一郎の退場は残念だけど、自らの信念に従った。
一方、政治家の松下は何と醜いことか。
圧力をかけていたことがバレても言い訳をし開き直る。
今回は現在の縮図のような作品でした。