平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒18 「声なき声」~官僚とジャーナリストの矜恃。「脅しには屈しません。私が責任を取ります。皆さんは職務をまっとうしてください」

2019年10月31日 | 推理・サスペンスドラマ
 官僚とジャーナリストと刑事の話である。
 官僚とジャーナリストと警察が矜恃を持って自分の仕事をやっていれば、社会はそんなに悪くならないんですよね。

 官僚は自分の職務をまっとうし、
 ジャーナリストは権力と対峙し、
 警察は法に従って不正をただす。

 ところが現在は──
 官僚は圧力に屈し、数字をねじまげ、政治家に忖度、
 ジャーナリストは権力におもねり、批判を忘れ、
 警察は権力に近い人間にはアンタッチャブル。

 これでは社会がよくなるわけがない。
 今回のエピソードはそんな作家の思いが反映されていると思う。
 …………

 技能実習生問題もなあ、
 今回のテーマにもなった過酷な低賃金労働を始め、
 失踪、仲介業者の中抜き、上野宏史・前厚労政務官の外国人労働者の口利きなど問題が山積み。
 日本で働きたいという外国人の数はどんどん少なくなっているようだし、日本人の賃金が上がらなくなったし、マイナスしかない気がするんだけど。

 なのに政治家は、今回の松下涼介(井上康)のように
「かとく(過重労働撲滅特別対策班)ごときにを潰されてたまるか!」
「君ひとりくらいどこにでも飛ばせるんだよ!」
 と圧力をかけ、技能実習制度の問題と向き合おうとしない。

 一方、かとくのトップ立花典子(クノ真季子)は、
「脅しには屈しません。私が責任を取ります」
「皆さんは職務をまっとうしてください」
 立派ですね。
 前段にも書いたけど、霞ヶ関の官僚が皆、こういう人ばかりだったら、この国は安泰だ。

 ジャーナリストの中川敬一郎(長谷川朝晴)はジャーナリストの使命を果たさなかったことで廃業したし、風間楓子(芦名星)は中川を追い詰めることがわかっていながら、告発する記事を書いた。
 これがジャーナリストの矜恃なんですね。
 風間楓子に忖度はない。
 中川敬一郎の退場は残念だけど、自らの信念に従った。
 一方、政治家の松下は何と醜いことか。
 圧力をかけていたことがバレても言い訳をし開き直る。

 今回は現在の縮図のような作品でした。

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まだ結婚できない男 第4話~桑野さんをしっかり理解している母・育代 「信介なりに必死に生きてるのよ」

2019年10月30日 | その他ドラマ
 まどか先生(吉田羊)、有希江さん(稲森いずみ)、早紀(深川麻衣)。
 この中で誰と結婚したいかと言えば、有希江さんです!
 きれい!
 穏やか!
「善意で言ってるんですよね?」「実はいい人なんですよね?」と肯定してくれる!
 男は肯定されるが大好きで、否定に弱いんです……(笑)

 桑野さん(阿部寛)も『有希江さん派』だろう。
 有希江さんに憎まれ口をきかないし、有希江さんの言うことなら素直に従う。

 でも、実際に合うのはまどか先生。
 母親の育代(草笛光子)はしっかり見抜いてる。
 桑野さんは、丁々発止で言葉をぶつけ合う『会話のドッジボール』が好きなんですよね。
 そのことは今回の本音をぶつけ合う育代との会話でよくわかった。
 おそらく有希江さんが相手だと本音をぶつけられなくて、桑野さんらしさが失われてしまうだろう。
 心を許してるから皮肉も言えるし、本音をぶつけられるとも言える。
 だって、「母親への誕生日プレゼントは何がいいか?」ってまどか先生に相談に行くんですよ(笑)

 でも、まどか先生の良さに気づかず、有希江さんに行ってしまうのが人間。
 人はこうして道に迷い、ふらふら寄り道して生きていく。

 でも、桑野さんが有希江さんに向かい、育代が『結婚』ではなく『人してのつき合い』をまどか先生に求めたのは、前作の夏美先生(夏川結衣)との失敗があるからかもしれない。
 まどか先生と夏美先生は同じタイプですから。
 ………………

 さて今週のまいまい。

 

 ドアを開けたら、まいまい!
 まいまいが「いらっしゃい!」と言って出て来る幸せ!
 ツイッターで、このことをつぶやいている人がいたけど、ほんとそれ。
 まいまい、どうしてこんなに可愛いんだ!

 育代さんのこのせりふもよかった。
 タクシーで姪のゆみ(平祐奈)が「叔父さんって厄介な人よね」とつぶやくと、
「信介なりに必死に生きてるのよ」
 そうなんですよね、桑野さんって自分に正直で大事に生きてるんですよね。
 そのためにみんなに叱られて、いろいろな所に頭をぶつけてしまうんですけど、自分に正直な所は譲らない。
 こういう生き方、いいと思いますよ。
 そんな桑野さんを理解している育代さんも。

 ディティルでは『バナナ』!
 まどか先生の所に相談に行く時はバナナを持っていくことが定番になっているけど、
 冒頭で育代と相談に行った時も透明の袋に包んでいるバナナが1本机の上に置かれていた(笑)

 早紀の机の上には、『スタニスラフスキーへの道』の本が置いてあった。
 育代の誕生パーティをするシーンです。
 早紀はしっかり芝居の勉強をしているんですね。偉い!

 小津安二郎の名作『東京物語』を桑野さんが説明するとこうなる。
「東京に来た老夫婦が息子たちに邪魔にされ、たらいまわしにされ、婆さんが死ぬ話だ」(笑)
 確かにそうなんだけど、もっと別の表現があるだろう!

 あとは金田。
 香水ル・シャノワールを検索する時に、携帯に『金田からの不在着信』が写ってた!(笑)
 桑野さんと金田~、今でも電話で連絡し合うくらいに交流を続けてたのかーーーっ!(笑)

 ネットでは金田探索隊が『金田探し』をしてて、
 第1話では宅配便の小包に金田の名前!
 第2話ではスケジュールボードに金田の名前!
 第3話では本のタイトルに金田の名前!
 金田、次回はどこに登場するのか?
 
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文科大臣・萩生田光一の『身の丈』発言は上級国民の本音だろうな。格差ではなく階級固定化が進んでいる

2019年10月29日 | 事件・出来事
 大学入試における英語の民間試験導入。
 この新しい試験制度、どうも筋が良くない。

 受験生は英検、TOEFL、TEAP、TEAP・CBT、GTEC、ケンブリッジ英検、IELTSの7つの民間試験のうち、ふたつを選択して受けなければならないのだが、
①受験料が二重三重にかかる。英検/5800円~9800円、GTEC/6820円
②試験会場にたびたび足を運ぶ交通費もバカにならない。
 離島や地方の学生は負担が大きい。
③入試前にこれらの試験を受けて予行演習ができる。
④異なる種類の7つの民間試験の結果を大学側はどう評価するのか?
 といった問題がある。

 よくもまあ、こんな問題だらけの制度を推進してるな。
 世論調査によると、大学・高校の8割、9割が疑問視しているらしい。
 これは立ち止まって考え直すべきではないのか?
 でも一度決めたら、どんなに問題が指摘されていても後戻りはできないってか?
 太平洋戦争のインパール作戦と同じじゃないか。

 ちなみに民間英語試験の代名詞であるTOEICは、システム上の問題から参加しないことを今年7月に発表した。
 TOEICが参加しない英語試験って……?
 GTECはベネッセが運営する試験だけど、儲かりそうだね?
 ………………

 この件について萩生田文科大臣はBSのテレビ番組でこう発言。

「裕福な家庭の子どもが回数を受けてウォーミングアップできるというようなことがあるかもしれないが、自分の身の丈に合わせて2回をきちんと選んで頑張ってもらえれば」

『自分の身の丈に合わせて』
 はい、出ました、本音!
 いろいろ弁解しているようだが、要するに、
『裕福な家庭の子が有利になるのは仕方ない』ってことだろう?

 確かに現実は、家庭教師をつけたり高額の予備校に通えたりと裕福な家庭の子が有利なんだけど、これを文科大臣が口にしてはいけないし、受験制度で『金持ち有利』を推進したらダメだ。
 ていうか、不公平を是正するのが文科省の仕事。

 萩生田は八王子の成金の息子らしいが、一応、上級国民に属するのかね?
『身の丈』発言には上級国民の本音が見え隠れしている。
「貧乏人は麦を食え」
「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」
 これを許したら、上級はますますつけあがるぞ。

『格差社会』が叫ばれて久しいが、今は『階級固定化』の段階に入っているのかもしれない。

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いだてん 第40回 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」~俺たち日本人は面白いことをやらなきゃいけないんだ! 国や人種や民族を越えたお祭り騒ぎをやろうぜ!

2019年10月28日 | 大河ドラマ・時代劇
「俺たち日本人は面白いことをやらなきゃいけないんだ!」

 嘉納治五郎(役所広司)の思いはしっかり田畑政治(阿部サダヲ)に引き継がれていたんですね。

 では、面白いこととは何か?

・世界中の人が集まったお祭り騒ぎ!
・ワクワクする競技!
・試合が終わればお互いを讃え合う!
・国、人種、民族を越えて世界中の人が交流する平和の祭典!

 戦争や国家主義とは対極にあるものだ。
 フィリピンでの怨嗟の体験を経て、田畑は考える。

「われわれはペ(paix)のためにやっている」
       ↓
「アジア各地でひどいことやむごいことをしてきた」日本だからこそ『平和』を語らなければならない。

「お前たちが泳がなくても何も変らないが、泳げば何かが変るかもしれない」
       ↓
「われわれに世界平和などおこがましい」のかもしれないが、1964年に『平和の素晴らしさ』を表現してみたい。

 ここには平沢和重(星野源)がこだわった5つの問題など関係ない。
 あるのは、5つの問題など吹き飛ばしてしまう『面白いことをやりたい』『平和の素晴らしさを語りたい』という熱い思いだ。

 田畑政治や嘉納治五郎は『子供』なんですね。
『オトナ』だと、予算、国のメンツ、国威発揚、経済効果とか周辺のことを考えてしまう。
 平沢が小学校6年生の娘の教科書を引用してスピーチをおこなったのも『子供』の思いという原点に戻ったから。

 子供のようにオリンピックを捉える。
 オトナのようにオリンピックを捉える。
 ここには大きな違いがある。

 で、この視点に立って2020年の東京オリンピックを見ると──
 どうなんでしょうね?
 経済効果とか、競技場の規模とか、どう問題なく運営するかとか、日本すごいとか、いきなり札幌と言われメンツが立たないとか、そんなことばかりに神経が行っているような気がする。
 まあ、オリンピック自体が商業主義で巨大化しているから仕方ないのだが、現在のオリンピックに関わっている人たちの中に、
「面白いことをやろうぜ!」
 と無邪気に叫んでいる人はいるのだろうか?
 オトナばかりのオリンピックじゃ、きっと楽しくないじゃんねえ!

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おっ、深川麻衣と浅川梨奈が『まだ結婚できない男』の番外編で共演してるぞ!~スタニスラフスキー・システムは演技を変える

2019年10月26日 | アイドル
 おっ、深川麻衣と元スパガの浅川梨奈が共演しているぞ。

 

『まだ結婚できない男』の番組HPにUPされているチェインストーリー(番外編)の動画だ。

 設定は、芝居のワークショップに来ていた戸波早紀(深川麻衣)が同じくアイドルをやめて役者を目指している明日香(浅川梨奈)に出会うというもの。
 明日香が所属していたアイドルグループの名前は『フェアリーサキュバス』(笑)
 明日香のグループでの名前は『煉獄の明日香』(笑)

 明日香は早紀に台本の読み合わせの相手をしてほしいと頼み、読み合わせをするが下手くそ。
 代わりに早紀が同じ役を演じると──
 ものすごく上手い!
 桑野さん(阿部寛)に言われた『スタニスラフスキーの演劇理論』で演じているから、役が表層的でないのだ。

 この動画、面白いなあ。
 演じるとはどういうことかが、はっきりわかる。
『せりふを自分流に読んでいる明日香』と『役の内面を掘り下げて演じている早紀』の違い。
 スタニスラフスキー・システムはこんなに演技を変えるものなのか。

 早紀、成長できてよかった!

 女優・深川麻衣の今後の活躍も楽しみです!

 動画はこちら
 まだ結婚できない男 チェインストーリー #3.5 戸波早紀の、燃える情熱
 
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『即位礼正殿の儀』を見て、「大日本帝国は、萬世一系の天皇皇祖の神勅を奉じて永遠にこれを統治し給う」にならなきゃいいなと思った

2019年10月25日 | 事件・出来事
 そう言えば、『即位礼正殿の儀』というのがありましたね。

 十二単とか高御座、御帳台とか文化的には面白かった。

 安倍晋三は「天皇陛下萬歳! 萬歳! 萬歳!」
 これに併せて自衛隊の礼砲が21発!
 なるほど、これが保守と言われる右派の見たい風景なのか。
 ちなみに、万歳三唱は英語で「Three Cheers」と訳されるらしい。

 一方、安倍昭恵氏はドレスコードをわきまえない袖がラッパのようなドレスを着て大ひんしゅく(笑)
 夜の『饗宴の儀』では訪問着の和服を着ていたとか。
 昭恵、なかなかロックだぜ!

 安倍晋三も敷居を踏んで「萬歳」をしたとか。
 確かに写真で確認すると、安倍が踏んでいる場所の先には戸があるから敷居だよね。
 坂東眞理子さんの『礼儀作法としきたり』によると、敷居を踏むのは「その家の主人の頭を踏みつけること」らしいから、晋三もなかなかロックだぜ!
 この夫婦、何だかんだでツッコミ所満載だ。
 ……………

 昭和12年に文科省が刊行した『国体の本義』という156ページの冊子がある。
 ここに書かれているのは──
「日本文化は西欧文化に優る」
「個人主義を排し皇民一体となる」
「武は文化をつくってきた」

 冒頭にはこんな記述。
「大日本帝国は、萬世一系の天皇皇祖の神勅を奉じて永遠にこれを統治し給う。
 これ萬古不易の国体である。
 而してこの大義に基づき、一大家族国家として億兆一心聖旨を奉体して、克く忠孝の美徳を発揮する」

 つまり『日本は天皇の統治する国』であり『国民は天皇の臣民である』という内容だ。
 これが戦前では当たり前のこととされ、教科書にも書かれていた。

『天皇機関説』という論もあったが、
「国体の本義を明徴にし人心の帰趨を一にするは刻下最大の要務なり。
 政府は崇高無比なるわが国と相容れざる言説に対し直に断乎たる措置を取るべし」
 という衆議院の決議のもと潰された。
 国民の中も、
「天皇陛下を機関車にたとえるなんてとんでもない」
 と怒る人がいたらしい(笑)

 かくして戦前の日本は、この『臣民意識』に変えられていくわけだが、2020年の現在は大丈夫かね?
 これに共感する人が結構いそうな気がするんだけど。
 たとえば『即位礼正殿の儀』の時、皇居に虹がかかり、富士山が見えたことを神々しい特別なことと考えた人がいたらしいし。

 まあ、現在の天皇陛下も上皇陛下も天皇がそのような存在になることを望んでおられない思うけど、戦前回帰を望む人たちは一定数いて布教活動に余念がない。
 令和日本、どこへ行く。


※参照
 保阪正康著『昭和史7つの謎』講談社文庫

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相棒18 「少女」~止まっていた時計が動き出した。世界と和解した明菜はこれから前向きに生きていくだろう

2019年10月24日 | 推理・サスペンスドラマ
 殺人を犯した島村裕之(三浦誠己)と逃亡する少女・秦野明菜(大島美優)。
 明菜は怖がる様子も逃げる様子もなく、逃亡資金を渡したり島村に協力的だ。
 では、なぜ?
 犯罪者に共感するストックホルム症候群なのか?
 この明菜の心理が物語の焦点となる。

 明菜の心理と行動は保護された後、別の形に変化する。
「島村が怖かった」
「怖くて逃げ出せなかった」
 と逃亡していた時とは180度違う島村への態度。
 この変化の理由は何なのか?
 犯罪者への共感という呪縛から解けたのか?

 これらの明菜の心理・行動を説明する真実が明らかになった時、視聴者は「なるほど」と思う。
 明菜はひとつの目的をもって行動していた。
 キイワードは明菜が島村に話した「お母さんが妹を殺した」という言葉。
 では明菜は妹を殺した怖ろしい母親から逃げ出したかったのか?

 ネタバレになるので詳しく書きませんが、
 明菜の心の中はあんなに複雑だったんですね。
 子供だから、小学生だからと侮ってはいけない。
 明菜は必死に葛藤し、深く考え、自分の目的を達成するために行動していた。

 そんな明菜が妹の死の真相がわかり、島村のもとを訪ねるシーンは何とも清々しい。
「あの子、あんな顔で笑うんですね」
 島村がこう語ったとおり、明菜の顔は解放されて晴れ晴れとしていた。

 呪縛からの解放。
 否定していた世界との仲直り。

 明菜はこれから前向きに生きていくだろう。
 亡くなった妹の分もしっかり生きるだろう。

 止まっていた時計が動き出した。

 僕たちも「自分を縛っている呪縛は何だろう?」と考えてみるのもいいかもしれません。

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まだ結婚できない男 第3話~桑野さん、若手女優と写真誌に撮られ、若手女優に演技を説いて泣かす(笑)

2019年10月23日 | その他ドラマ
「そもそもあなたはどういうメソッドで演じているんですか?」

 若手女優・戸波早紀(深川麻衣)に演技を説く桑野さん(阿部寛)。
 スタニスラフスキーを語り、内面からの役へのアプローチ、状況からのアプローチを語り、ついに早紀を泣かせてしまう!(笑)
 13年前の『結婚できない男』でも、はとバスの若いガイドさんをウンチクで泣かせてしまったことがありましたよね。
 はとバスのガイドさんも「わたしが悪いんです!」と泣いていた。

 元・乃木オタの僕としては、まいまい(深川麻衣)を泣かせるなんて許せん!
 それにしても、まいまい、何という可愛らしさよ!

 
 ちなみに、早紀は『元アイドル』で今は女優をやっているという設定らしい(笑)
 …………

 桑野さんと早紀が写真誌に撮られてからのくだりも面白かった。
・横田詩織(奈緒)が写真誌を見つける。
・事務所で大騒ぎ。
 しかし、桑野さんと早紀がつき合っていることは「ないない」と、みんなが全否定!(笑)
・桑野さんの妹の圭子(三浦理恵子)からは「お兄ちゃん、何やってるのよ?」と写真誌に撮られたことを問い詰める電話(笑)
・大工の棟梁(不破万作)からは冷やかされるが、桑野さんと早紀がつき合っていることは、もちろん全否定!(笑)
・弁護士のまどか先生(吉田羊)の所に相談に行くが、「若い子とつき合いたいんですか?」とたしなめられる(笑)

 こういう流れがスムーズにできてしまうのは、すべての登場人物がしっかり描かれているからなんですよね。
 登場人物が自由に勝手に動きまわっている。
 作家はそれを書き写すのみ。

 あとはディティル。

 金田裕之(高知東生)は田舎暮らしをしていて『田舎で暮らしてわかった100のこと』という本を出していた!(笑)
 金田~、建築家をやめたのか~?
 さまざまな形で見え隠れする金田の痕跡(笑)

 犬のケンちゃんは、タツオという早紀の犬として生まれ変わっていた!?
 まあ、生まれ変わったと思っているのは桑野さんだけなんですけど(笑)
 でも、タツオは「タツオ」と呼ばれても反応しないが、「ケン」と呼ばれると反応する(笑)
 もしかしたら本当に生まれ変わりなのかもしれません。

 まどか先生と有希江さん(稲森いずみ)がラーメンを食べている時に店内で流れていたのは、太田裕美さんの『赤いハイヒール』。

 桑野さんが早紀の台本読み合わせを引き受ける前に部屋で読んでいたのは『外郎(ういろう)売り』。
「拙者親方と申すは、お立会のうちに、御存じのお方もござりましょうが……」
 役者やアナウンサーなど、声を職業とする人なら必ず読まされる。
 僕もエキストラのバイトをしていた時、事務所の人から読んで練習するように言われました。

 こういうふうにディティルを愉しめる作品っていいですよね。
 さあ、登場人物が絡み合い、自由に動き出しました!
 この作品、ますます面白くなっていくでしょう!

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「結婚できない男」の名場面を集めた動画が見つかりました!~やっぱり桑野さんってすごいよね!

2019年10月22日 | その他ドラマ
 さあ、今日は『まだ結婚できない男』の日ですよ~!

 というわけで、YouTubeの動画を漁っていたら、
 ELTが歌う主題歌『スイミー』をバックに前作『結婚できない男』の名場面を編集した動画が見つかりました!

 編集内容は──

・ひとり焼き肉をする桑野さん(阿部寛)とそれを唖然と見つめる夏美先生(夏川結衣)とみちるちゃん(国仲涼子)(笑)

 

・趣味の悪い帽子を買う桑野さん(笑)
・ひとり花火大会鑑賞(笑)
・ウンチクを垂れながらお好み焼きを焼く桑野さんに呆然とする夏美先生(笑)

 

・はとバスで偶然遭遇する桑野さんと夏美先生(笑)
・ひとり金魚すくい(笑)
・クラシックの指揮をしながら陶酔する桑野さんをやさしく見つめる犬のケンちゃん(笑)
・徹底的に掃除をする桑野さん(笑)
 どんなに仕事が忙しくても部屋がきれいでないと気が済まないのがポリシー。
・鍵を忘れて自宅マンションに入れずに警官に職質を受ける桑野さん(笑)
・ストーカーからみちるちゃんを守る桑野さん(笑)

 

・みちるちゃんの必死の告白。
 しかし桑野さんの関心は犬のケンちゃん(笑)
・テレビ出演でシャツを選ぶ桑野さん(笑)
・金田(高知東生)とバーで遭遇。
 HPで『友だち』として紹介される(笑)

 

 実は金田も『ひとり焼き肉』をする男で、桑野さんは「金田いいヤツじゃないか」と思う(笑)

・揺れる夏美先生
「わたしはあなたとキャッチボールをしてみたいんです。
 ボールは投げましたよ」
 名セリフですね。
 桑野さんと夏美先生はいつも『会話のドッジボール』をしていた。
 だから、今度は『会話のキャッチボール』をしてみたい、と。

・引っ越しをするみちるちゃんとケンちゃんとの別れ。
・そしてラストは──桑野さんの告白。

 総尺5分くらいなのに素晴らしい編集動画でした。
 でも『結婚できない男』はこれ以外にも名シーン、名せりふがいっぱいあるんですよね。

 ELTの『スイミー』も良い曲!
 こんなふうに日常をときめいたり、ワクワクして過ごしたいですね。
 桑野さんも、偏屈だけど、実は毎日を自分らしくしっかり生きている。
 さて、本日の『まだ結婚できない男』では、どんな姿を見せてくれるのか?

※動画はこちら
 結婚できない男 Every Little Thing「スイミー」1話~最終話まで(YouTube)

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台風やラグビーで、菅原一秀経産大臣の贈答品疑惑、関電幹部の背任、飯塚幸三を忘れそうなんだけど

2019年10月20日 | 事件・出来事
 台風被害とラグビーで、経産省がらみの問題があまりクローズアップされていない。

 菅原一秀経産大臣の贈答品疑惑。
 有権者にカニ、スジコ、メロン、ミカンなんかを贈ったんだって!

 菅原は「知らなかった」「指示した覚えはない」と言い張ってるが、やりとりしてる音声データがしっかり残ってるんですけど(笑)
 まあ、これもこのままスルーかね?
 甘利明も上野宏史・前厚労政務官の外国人労働者の口利き疑惑も音声データがあったのにウヤムヤになってしまったし、
 こちらも「ああ、またか……」みたいに思うようになってしまってるし。
 かくして不正がはびこる。
 一番問題なのは、警察や地検特捜部なんだけど、こいつら仕事してねえ。
 検察とは名ばかりの税金ドロボーです!

 関西電力がらみもウヤムヤになりそうだね。
 関電の幹部が福井県の助役に3億もの金品を受け取った事件。
 これどうみても背任、あるいは会社のカネの環流だろう。
「一時的に預かっただけ」「返せばOK」なら大抵のドロボーや万引き犯は許されます!
 ピエール瀧さんも「コカインを一時的に保管してだけ」「返そうとしていた」と言い訳しちゃえ。
 宮迫博之さんやロンブー田村亮さんも「半グレに無理矢理カネを押しつけられただけ」「返そうとしていた」と開き直っちゃえ。

 池袋の母子殺傷事故の飯塚幸三はパーキンソン病の疑いがあるらしい。
 これって病気で減刑ってシナリオか?
 飯塚は医者から「パーキンソン病の疑いがあるから車を運転するな」と言われてたらしいんだけど、だったら乗るなよ!
 乗っただけで罪だ。
 ていうか、飯塚はまだ書類送検も逮捕も起訴もされていないんだけどね。
 だから交通事故を起こしてしまった人はぜひケーサツに聞いてみてほしい。
「どうして私が逮捕、起訴されて、飯塚は書類送検もされないんですか?」って。

 経産省絡みではもうひとつ。
 福島の原発事故で東電幹部は全員無罪!
 結局、福島の原発事故で刑務所に入った人間はゼロです。

 というわけで、菅原、飯塚、関電幹部、東電幹部──
 経産省がらみの人間はなぜか警察、検察のお咎めを受けていません。
 そう言えば、官邸で力を持っていると言われている総理補佐官・今井尚哉は経産官僚だったっけ。

 警察、検察、しっかり働け!
 ほんと腐りきってるな。
 いずれ警察不信、特捜部解体みたいなツケがまわってくるぞ。


※関連サイト
 大竹まことゴールデンラジオ10/18
 経済学者の金子勝氏が経済産業省を斬りまくってます!

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