平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」~今季イチ推しドラマ! やっぱ河合優実さんってすごいな……!

2024年07月30日 | ホームドラマ
『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』
 NHK火曜ドラマ(夜10時放送)が面白い。

・突然亡くなった父・耕助(錦戸亮)
・ダウン症の弟・草太(吉田葵)
・車イス生活の母・ひとみ(坂井真紀)
 突然大動脈解離で倒れ、その後遺症で下半身不随になってしまった。

 暗いハードなドラマになりそうだが、そんなことはない。
 主人公の七実(河合優実)がこれらの困難を飄々と乗り越えて、家族の絆を紡いでいくからだ。

『不適切にもほどがある』でも思ったけど、やっぱ河合優実さんってすごいな。
 脱力系で肩の力が抜けた演技。 
 彼女がいるだけで世界が変わる。空気が変わる。
 あまりにも魅力的で、彼女から目を離せない。
 …………………………………………………………

 さてドラマを深掘り。
 もちろん七実は自分の境遇に落ち込んでいる。
 車イス生活で娘に負担をかけていることで
 母ひとみが「死にたい」と看護師に愚痴を漏らすのを立ち聞きしたりする。
 でも飄々とアクションを起こして、現状を変えていく。

 たとえば第2話。
 七実はお金持ちになるために大道芸人になろうとする。笑
 七実は「三軍女子」だが、体幹が優れているのだ。
 一流の大道芸人になるためにはアメリカに行って修行することが必要。
 そのために学校の英語教師に弟子入りして英語を徹底的に学ぶ。笑
 結局、大道芸人は諦めるが、培った英語力で、
 英語と小論文だけが試験科目の難関近畿大学の「人間福祉学部」に合格する。
 合格して七実は言う。
「やさしい社会にして、あのカフェの段差をぶっ潰す。これがあたしのやりたいことや」
 死にたいと言っていた母ひとみは合格した七実の顔を見て──
「そっか、わたし、この顔を見るための人生をいただいたんやな」

 たとえば第3話。
 家族で沖縄旅行に行った時の写真が見つかって、七実はふたたびみんなで沖縄に行こうと考える。
 その費用を捻出するため
「引っ越しのバイト」
「道路工事の交通整理のバイト」
「野球場の売り子のバイト」
 を掛け持ちする。
 引っ越しのバイトと交通整理のバイトには同じく掛け持ちしている瀬尾さん(岡野陽一)がいて、
 人生や仕事について、いろいろなことを学ぶ。
 たとえば瀬尾さん、いはく、
「人間には二種類の人間がいる。働く人間と働かない人間だ」
 ちなみに瀬尾さん、野球ファンらしく、七実が売り子をしている球場で必ず観戦している。笑
 七実はビールではなくコーヒーの売り子をしていて、最初はまったく売れなかったが、
 最後には「売れっ子のコーヒー売り」に!笑

 そして何とかお金を貯めて、家族3人で沖縄旅行に。
 思い出の沖縄の海岸で母ひとみと七実はこんな会話をする。
「ほんとうに楽しかったよ」
「そやな」
「明日からまたがんばろうな」
「そやな」
 家に帰っていつもの日常が戻って来ると、七実は「何も変わっていない」と愚痴をこぼすが、
 祖母の芳子(美保純)は言う。
「変わらないとあかんのかいな。変わらんでええ。
 昔もええ、今もええ、一所懸命食べて、一所懸命生きてればそれでええ」
 ………………………………………………

 すごいドラマだ。
 いろいろ考えさせられる、深いドラマだ。
 日常の真実を、人生の真実を、さりげなく切り取って語ってくれる。

 そして七実を始め、登場人物たちはたくましい。
 生きていく力を与えてくれる。


※追記
 七実にはさまざまな師匠がいる。
・第2話の英語教師
・第3話の瀬尾さん
・『ミナト運輸』の配送業者・陶山克哉(奥野瑛太)
・近所のコンビニの店長・持田春太(名村辰)
・旅行代理店の篠宮梓(川﨑珠莉)
 などなど。
 どこにでもいそうな人たちだが、皆プロフェッショナルで自分の言葉を持っている。

 その他、福地桃子さんが演じる七実の友達で「三軍女子」の天ヶ瀬環など、
 味のある人物が多数登場する。
 
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「光る君へ」 第29回「母として」~まひろ、倫子、明子、詮子、さまざまな母親たち。彰子も母親の顔になった

2024年07月29日 | 大河ドラマ・時代劇
 さまざまな母の姿が描かれた。

 まひろ(吉高由里子)は父・為時(岸谷五朗)に
「賢子にひもじい思いをさせないため父上よろしくお願いします」
 娘を持って、まひろは現実的になった。

 倫子(黒木華)は──
「帝のお渡りがあるよう知恵を絞っているのはわたくしにございます」
 娘・彰子(見上愛)のために藤壺の御座所を華やかなものにしようとする。

 明子(瀧内公美)は息子の厳君が見事に舞って得意満面。
 従五位を賜り、倫子にも勝った。

 詮子(吉田羊)は息子の一条天皇(塩野瑛久)に病をうつさないため
 自分に触れることを許さない。

 さまざまな母の姿。
 明子はつらいかな……。息子を自分の道具にしようとしている。
 詮子はずっと息子(一条天皇)を思っていたような気がする。
 帝の位を盤石にしようとしたのも息子のため。
 息子を奪った定子(高畑充希)に対しては嫉妬。

 そう言えば、もうひとり母親がいましたね。
 彰子だ。
 定子の遺児・敦康親王を抱いた時、はじめて笑顔になった。
 彰子は愛する対象を求めていたのかもしれない。
 まわりは大人ばかり、夫の一条天皇は年上、かといって花鳥風月には心を動かされない。
 愛する対象を得て、彰子の心は大きく開く。
 世界はこんなに美しかったんだと気づき始める。
 …………………………………………

 まひろと宣孝(佐々木蔵之介)は最後にはいい夫婦になった。
 宣孝の大きな愛。
 そして茶目っ気、明るさ、現実の肯定。
 道長は暗いからな~。
 子供の頃の道長は宣孝みたいに自由で明るかったのに
 身分と家に縛られてそれがなくなった。
 まひろは宣孝に「子供の頃の道長(三郎)」を見ていたのかもしれない。

 まひろと清少納言(ファーストサマーウィカ)の違い。
 まひろは人間の裏の顔に興味がある。
 オモテの言動ではわからない心の奥底にあるものに関心がある。
 裏の顔を持った人物。
 周明(松下洸平)がそうだった。
 直秀(毎熊克哉)もそうだった。
 道長にも、まひろに心を寄せているという裏の顔がある。
 そしてオモテも裏もひっくるめて、その人間を愛する。
 これを教えてくれたのは宣孝だった。
 まひろに関わった男たちは皆、影響を与えている。

 一方、清少納言は裏の顔に目を背ける。
 彼女は美しいもの、光輝くものだけを愛している。
 道長に関しては「左大臣は怖ろしき人」。
 道長に対して清少納言は表面的なものしか見ていない。
 ここに清少納言の文学の限界がある?

 『枕草子』のナレーションではこんなせりふ。
「この草子が道長を脅かすことになる」
 物語は『枕の草子』をめぐって進行していくようだ。

 定子の時代が素晴しかったことを物語る『枕草子』。
 これで伊周が力を持ち始める。
 一方、道長には何もない。
 彰子のサロンが素晴しいことを語るためのツールがほしい。
 そこで登場するのが『源氏物語』。
 面白い展開だ。
 文学作品が物語を動かしている。

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パリ五輪の開会式~攻めてるな~。マリー・アントワネットの生首やドラァグ・クイーンのお姉さまたち!

2024年07月27日 | スポーツ
 パリ五輪の開会式の映像を少し見た。
 攻めてるな~。

 
 自分の首をもったマリー・アントワネット。
 そのバックでメタルロックが鳴り響く。
 なんだ、この発想!

 
 ドラァグ・クイーンのお姉さま?たち。
 ドラァグ・クイーンの映画は何本か見たが、彼女らの主張は「わたしを見なさい!」らしい。
 世間の冷たい視線に対する反抗。
 奇抜な姿で、退屈な世間の視線をはね返して圧倒する。
 おまえら、それでいいのか? もっと自由になれよ! と挑発する。

 この開会式、日本の保守層の一部からは「最悪の開会式」と評されているようだ。
 つまり、それほど尖っているってこと。
 ドラァグ・クイーンのお姉さまたちを見て「やっぱ多様性はありえない」というコメントも見た。
 ったく、どんだけヤワなんだよ!
 もっと貪欲にいろんなものを喰らい尽くせ。
 強靭な胃袋を持て。

 これらと比べると、東京オリンピックの開会式はショボかったよね。
 尖ってもいなかったし、おしゃれでもなかった。
 コンプライアンスに縛られ、中抜きされた結果だろう。

 その他、パリ・オリンピックの開会式では『レ・ミゼラブル』の再現もあった。

 
 テーマは「リベルテ(自由)」
 僕は『レ・ミゼラブル』が好きなので胸アツです!

 映画『レ・ミゼラブル』の「民衆の歌」の動画を貼っておきます。

 映画『レ・ミゼラブル』の「民衆の歌」(YouTube)

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「しかのこのこのここしたんたん」~シュールでアタオカでナンセンス! 頭を空っぽにして自由になろう!

2024年07月26日 | コミック・アニメ・特撮
 シュール、アタオカ、ナンセンス!
 今、話題のアニメ『しかのこのこのここしたんたん』

 し~~か! し~~か!

 どんなに頭のおかしい作品かというと──
 たとえば第1話。

 ※以下はほとんど論理性がないので、頭をからっぽにして読んで下さい。笑
 …………………………………………

 元ヤンキーで今は生徒会長・虎視 虎子(CV藤田咲)が通学していると、
 鹿の角の生えた女の子・鹿乃子 のこ(CV潘めぐみ)が電信柱の電線にぶら下がっている。
 電信柱の下にはなぜかハイエナ、空にはハゲワシ。鹿の姿も見える。
 関わりたくないので虎子が逃げようとすると、鼻水を飛ばされて引き止められる。

 鹿乃子のこ(愛称のこたん)は実は転校生。
 教室に入って来る時、角がつかえて教室のドアや壁を壊してしまう。
 先生や生徒は、ガラスの破片が突き刺さったり、コンクリートが当たって
 額から血を流しているのに、ぜんぜん気にしていない。

 のこたんは朝、助けてもらったお礼で、虎子に山のような「鹿せんべい」をプレゼントする。
 でも食べたくて、ナイアガラの滝のようなヨダレを流す。
 虎子が要らないといって鹿せんべいを返すと、代わりに自分に角をとってプレゼントする。
 角は取り外しが可能で、のこたんの頭も取り外し可能。

 放課後、倉庫で物音がしたので虎子が行くと、角が刺さって、のこたんが血を流して死んでいる。
 でも、死んでいなくて角が頭に刺さっただけだった。
 倉庫の整理をしていて脚立が倒れて、角が刺さったのだ。
 のこたんは『しか部』の部室をつくるために、倉庫整理をしていた。
『しか部』は鹿である、のこたんを世話する部活で虎子は入部することに。
 …………………………………………

 以上が第1話のストーリーだが、よくわかりませんよね?
 というか、この作品、意味を考えてはいけない。

 意味なく鹿がいたり、頭が取れたり、論理性がムチャクチャだったりして、
「悪夢」を見ているような感じもある。

 論理からの解放。
 意味からの解放。
『しかのこのここしたんたん』の意図はここにある。

 普通、人は論理に縛られ、意味に囚われ窮屈な思いをして生きている。
 ネット上に溢れている言葉も、さまざまな人がいろいろなことを言っていて疲れる。
 では、そんなものが取っ払らわれたらどうなるか?
 人は「自由」になれるのだ!

 これを突き詰めていくと『シュールリアリズム宣言』になるのだが、それはいずれまた。
 タイトル『しかのこのこのここしたんたん』も意味がわからなければ単なる「音のつらなり」。

 第2話は第1話ほどのメチャクチャは少なくなった。
 ジョーシキ人の僕にはこれくらいが丁度いい。
 でも少し残念な気もする。

 第3話は、虎子(愛称こしたん)が自分の黒歴史を1分半に渡って歌うシーンがある。笑

 虎視虎子(こしたん)オリジナルソング「それゆけ元ヤンこしたん」(YouTube)
 ※この歌がこの作品の頭のおかしさを物語っていると思うので、ぜひ見て下さい。

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トランプ暗殺未遂事件の写真~この写真から権力者がつくりだす『物語』について考える

2024年07月24日 | その他
 トランプ大統領候補の暗殺未遂事件。
 この写真がピューリッツァー賞の候補になるらしい。

 

 星条旗をバックに血を流しながら拳を突き上げるトランプ氏。
 守っているSPのひとりが女性。
 いろいろ象徴的な1枚だ。

 さてトランプ氏。
 この出来事を使って、さまざまな『物語』を作っている。

・不法移民のデータのスクリーンを確認するために右を向いて自分は助かった。
 →神は自分の不法移民の政策を支持した。

・自分は銃撃を免れて生きている→神は自分に味方している。

 僕はどうかと思うが、この『物語』を信じる人もいる。
 日本の安倍信者さんの間ではこんな話が流れた。

・トランプ氏は親友の安倍さんが傍にいるのを感じて右を向いた。
 →安倍さんは親友のトランプ氏を助けた! 安倍さん、すごい!

 今回の銃撃事件がトランプ氏の自作自演だとは思わないが、
 為政者はこうして『物語』を作っていく。
 自分自身を神格化していく。
 ……………………………………………………………

 過去、報道写真は世界に衝撃を与え、世論を動かしてきた。

・スペイン内乱を撮ったロバート・キャパの『崩れ落ちる兵士』
・太平洋戦争の『硫黄島の星条旗』
・映画にもなったユージン・スミスの水俣病の写真『入浴する智子と母』
・スーダンの『ハゲワシと少女』
・ベトナム戦争の『静かな雨 静かな時』
・ピューリッツァー賞を取った『浅沼社会党委員長の暗殺』

 このように1枚の写真は人々に衝撃を与え、世界を動かす。
 まさに「百聞は一見にしかず」だ。

 ただ『崩れ落ちる兵士』と『硫黄島の星条旗』は「やらせ」らしい。
 作家の沢木耕太郎氏は『崩れ落ちる兵士』について次のように分析している。
「キャパはユダヤ人だったからドイツを嫌っていて『崩れ落ちる兵士』を撮った」
『硫黄島の星条旗』は戦意高揚のために意図的に撮られた。
 映画『硫黄島からの手紙』には「やらせ」の描写がある。
 
 このように写真はときどき嘘をつく。
 世論を誘導しようとする。
 現在はフェイク動画やフェイク画像が山のようにある時代だから
 情報の取捨選択には注意を払わなければならない。

 石丸伸二現象を起こした『切り抜き動画』にも要注意。
 良い所だけ切り抜かれて、都合の悪い所はカットされている可能性がある。

 あとは前段で書いた、権力者が作る『物語』。
 権力者の『物語』を安易に信じて、「この人はすごい人だ」と思うのはとても危険だ。
 これが「信仰」みたいになると完全に盲目になる。

 考えてみると、世界のほとんどの宗教は『物語』で語られている。
 キリスト教しかり、イスラム教しかり、仏教も経典は『物語』だ。
 理由は『物語』の方が人々の心に届きやすいからだろう。

 権力者の作る『物語』を信じて盲目的になるのはやめよう。


※関連サイト
「ピューリッツァー賞の写真部門」

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「光る君へ」 第28回「一帝二后」~中宮・定子の退場。帝と清少納言と心をかよわせた哀しくも豊かな人生

2024年07月22日 | 大河ドラマ・時代劇
 中宮・定子(高畑充希)の死。
 定子の人生はどのようなものだったのだろう?

 定子は家のために帝に嫁いだと告白した。
 始まりは、嘘だったのかもしれない。
 しかし共に過ごし、語り合い、心を通わせて、かけがえのないふたりになった。
 嘘から始まる真実もある。

 出家して忌まわしき中宮として批判された定子。
 起きている災厄はすべて定子のせいであるとも言われた。
 そんな定子を献身的に支えた清少納言(ファーストサマーウィカ)。
 定子と清少納言もかけがえのないふたりだった。

 一条天皇(塩野瑛久)と清少納言。
 このふたりを得ただけで定子の人生は成功であっただろう。

 そんな定子が遺した歌がこれ。
「夜もすがら 契りしことを忘れずは 恋ひん涙の色ぞゆかしき」
 <意訳>
 わたしとのことを忘れずにいてくださるのなら、恋しいあなたの涙の色を見てみたい。

「涙の色」の由来は「心から悲しいことがあると人は赤い涙を流す」という漢籍らしい。
 一条天皇は赤い涙を流したことだろう。
 …………………………………………………

 さて、もうひとりの妃・彰子(見上愛)。

「笛は聴くもので観るものではありませぬ」
 やっと自分の意思を表明した。
 真理を語った考え方でもある。
 だが、その他のことでは「仰せのままに」

 相変わらずの彰子だが、一条天皇は今までとは違ったことを感じたらしい。
「彰子にはおのれがない。すこし可哀想になった」
 同時に、おのれのない彰子に自分を重ね合わせた。
 自分の意思を捨てて親の望むことをやって来た自分だ。

 彰子について、定子からはこんなことを言われた。
「見えているものだけがすべてではありません」
 彰子の内面にはどのようなものがあるのだろう?
 何が彰子から自分を奪ってしまったのだろう?
 道長(柄本佑)と倫子(黒木華)の家はそんなに抑圧的ではないと思うのだが。

 定子が退場し、今後は彰子にスポットライトが当てられていく。
 …………………………………………………

 まひろ(吉高由里子)には娘が誕生。
 名前は賢子。
 赤ん坊の時から読み聞かせで英才教育?
 名前といい、賢い子になるに違いない。
 宣孝(佐々木蔵之介)もいい父親だ。

 伊周(三浦翔平)は道長に敵対宣言。
「すべては左大臣のせいだ! あいつが大事にしているものを全部奪ってやる!」
 安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)は「伊周様次第」と言っていたが、
 破滅の道を選んでしまったようだ。

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岸田首相の「替え歌」がバズってる件~『増税王キシダフミオン』『ゲット・ワイロ』『税の子』笑

2024年07月20日 | その他
 岸田首相と裏金自民党の「替え歌」がバズっている♪

 まず1曲目~『エヴァンゲリオン』の「残酷な天使のテーゼ」を替え歌にして

 

 『増税鬼キシダファフミオン』笑

♪ 残酷な自民のセージ
 国民を不幸にする ♪

♪ 向かい風が今 自民の支持を下げても
 庶民たちをただ見下し、微笑んでる岸田 ♪

 お見事です!
 リンクはこちら
 『増税鬼キシダファフミオン』(YouTube)

 ………………………………………………………………

 2曲目は『シティハンター』主題歌、TMNETWORKの『GET WILD』の替え歌で

 

 『ゲット・ワイロ』笑

♪ ゲット・賄賂・オブ・キャッシュ
 ひとりでも架空のパーティを企画して
 ゲット・賄賂・オブ・キャッシュ
 この街の金づるに献金貢がせるよ ♪

 これまたお見事!
 リンクはこちら
 『ゲット・ワイロ』(YouTube)
 ………………………………………………………………

 で、3曲目。『推しの子』主題歌、YOASOBIの『アイドル』の替え歌で

 

 『税の子』笑

♪ 天災的な宰相様 ♪
 ※天才的が「天災的」になっている。笑

♪ 金納めてない?
 それじゃ賄賂!
 使途を聞かれても同じくだり ♪

 傑作だ! 今回はAI岸田首相が歌っています。
 リンクはこちら
 『税の子』(YouTube) 

 こんなふうに権力者を笑い飛ばすのが庶民の知恵だ。
 これが風刺だ。パロディだ。
 
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『機動戦士ガンダム』と『ガンダムSEED』を徹底比較!~SEEDはファースト・ガンダムを越えた!?

2024年07月19日 | コミック・アニメ・特撮
『機動戦士ガンダムSEED』全48話をイッキ見した!
 面白かった!
 僕にとって『ガンダム』と言えば「ファースト・ガンダム」で
 それ以降の『ガンダム』もいろいろ見たが「ファースト」を越えるものはほとんどなかった。
 同じことを『ガンダム』制作陣も考えたんじゃないのかな?
 ここは原点に戻るべきではないか、と。
 歳月が経ち、ファースト・ガンダムを見ていない世代も出て来ただろうし。
 ……………………………………………………

『機動戦士ガンダム』と『機動戦士ガンダムSEED』

 基本的なストーリーラインは同じである。
・コロニー脱出→追って来る敵→地球へ→迫り来る敵→地球軍基地壊滅→宇宙へ。

 登場人物やメカも
・宇宙艦ホワイトベース→アークエンジェル
・シャア→ラウ・ル・クルーゼ
・アムロ→キラ・ヤマト
・ブライト→マリュー・ラミアス
・ランバラル→アンドリュー・バルトフェルド
・ララァ→ネタバレになるので書けない。

 ストーリーラインとキャラクター配置はファーストと同じにして、
『機動戦士ガンダムSEED』はオリジナルのテーマを展開している。

 では両者の違いは何か?

『機動戦士ガンダム(ファースト・ガンダム)』
・地球政府VSジオン公国
・地球に住む者VS宇宙に住む者
・人類の革新~ニュータイプの登場

 戦いがもたらしたニュータイプ誕生。
 この展開は激アツ!だった。
 人類は覚醒し、新たな段階に進む。
 この展開は希望のもてるものだった。
 まあ、それ以降の『ガンダム』でグチャグチャになるんですけど……。

『機動戦士ガンダムSEED』
・地球連合軍VSザフト(プラント)
・ナチュラル(人類)VSコーディネイター(遺伝子強化された人類)

 SEEDでは「ニュータイプ」という概念は登場していない。
 最初からナチュラルとコーディネイターは対立し、憎み合っている。
 両者の対立は激化し、憎しみの連鎖で惨劇が次々と起こるのだが、
 SEEDでは「ニュータイプの誕生」という展開にはいかない。
 主人公のキラたちは「どうして自分たちは戦っているんだろう?」と悩み、別の展開に進む。
 ネタバレになるので具体的には書かないが、この展開も激アツだった。

 シャアに該当するラウ・ル・クルーゼもな……。
 シャアの行動目的は「ザビ家への復讐」から「人類の覚醒」へ変化するのだが、
 ラウ・ル・クルーゼはまったく別の動機で行動している。

 というわけで『機動戦士ガンダムSEED』面白かった!
 今は『DESTINY』を見ているが、どんな展開になるのだろう?

 ちなみに僕が「見ないと人生の損」と考えているアニメは以下の三作品だ。
『機動戦士ガンダム』
『進撃の巨人』
『銀河英雄伝説』

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「THE FIRST SLAM DUNK」~『脱チート』の時代! リョータの視点で描かれる「スラムダンク」!

2024年07月17日 | コミック・アニメ・特撮
 『THE FIRST SLAM DUNK』を観た。

 宮城リョータ(CV仲村宗悟)が視点で描かれる『湘北VS山王工業戦』である。

 では、なぜ今回はリョータ視点なのか?
 
・流川楓(CV神尾晋一郎)は完璧なチートキャラだ。 
・桜木花道 (CV木村昴)は奇跡を起こすチートキャラだが、シロウトだ。笑
・三井寿(CV笠間淳)はスリーポイントシュートに長けたチートだが、体力がない。笑

 原作・監督・脚本の井上雄彦先生は『脱チート』を狙ったのだと思う。
 体の小さい、神奈川でも二番手くらいの選手が葛藤し、足掻いて最後に輝く。
 亡くなった兄を克服する。
 そんなドラマを描きたかったに違いない。

 では赤木剛憲 (CV三宅健太)視点はどうだろう?
 ゴリは体格に恵まれてはいるが、チートキャラではない。
 いわゆる努力の人で、イマイチドラマ性に欠ける。
 赤木が主人公だと、 妹・晴子(CV坂本真綾)と花道の話を描かなくてはならなくなる。
 こんな所が主人公から外れた理由だろう。

 まあ個人的には、赤木視点の『スラムダンク』を見てみたいが……。
 赤木の心の中では、多くの葛藤や思いが渦巻いていたに違いない。
 赤木が花道や三井たちをどう見ていたのかも気になる。

 それにしても井上雄彦先生の絵がよくもまあ、こんなにグリグリ動いたなぁ。
 バスケに詳しい人に拠ると、実際のプレイの細かい部分まで再現されているらしい。
 アニメーションは日々どんどん進化していく。

 さて、『THE FIRST SLAM DUNK』の海外の評価。
・中国熱狂!
・韓国熱狂!
・シンガポール熱狂!
 客層のメインはテレビシリーズの『SLAM DUNK』を見ていた40代~50代らしい。

 エンタテインメントは国境を越える。
 作品を通して「あれがよかった」「ここがすごかった」と語り合える。
 こんなふうに共感し合えるのだから、国どうしが争うのは愚かなことだ。
 銃を捨て戦争をやめて、エンタテインメントについて語り合おう。


※関連動画
 【THE FIRST SLAM DUNK MAD】第ゼロ感/10-FEET(YouTube)

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「光る君へ」 第27回「宿縁の命」~まひろ、宿縁の命を宿す。定子も皇子を宿して宮廷は暗雲……

2024年07月15日 | 大河ドラマ・時代劇
 石山寺でのまひろ(吉高由里子)と道長(柄本佑)の再会。
・困難なことがあると、まひろに試されていると思っていると語る道長。
 道長が宮中でがんばっている理由は、まひろとの約束なんですね。
・宋の言葉を話すまひろ。
 道長はまひろが宋に行かなくてよかったとポツリ。
 宋の言葉で「越前の紙に歌や物語を書いてみたい」と語ったことは
 後に『源氏物語』を書く伏線。
・一方、ふたりは一番言いたいことを話せない。
 宣孝(佐々木蔵之介)との結婚のことだ。
 いくら時間が経ったとはいえ、道長にしてみれば、他の男との結婚は複雑だ。
 文句のひとつも言いたくなる。
 まあ、あの時、まひろは「妾でもいい」と言おうとしたんだけどね……。

 そして……。
 想いが募って、まひろは『宿縁の命』を宿した。
 不実の子である。
 この子も、ある意味『光源氏』ですね。
 光源氏は帝の落し子。
 ……………………………………………………

 まひろが子を宿したことを知った時の宣孝は懐が深い大人の対応。
 まず、まひろが他の男の子を宿したことを気づかぬふりをして受け入れた。
 おそらく道長の子であることをわかっている。
 まひろが正直に話すと、お互い『不実の存在』だからと受け入れた。
 それよりもまひろを離縁で失うことの方がつらいと語った。
 この子のおかげで出世できると言って、まひろの罪悪感を少なくした。
 宣孝は酸いも甘いもかみ分けた人物だ。
 そして根が明るい。
「人並みになるなよ」
「憎まれ口もたまにはよい」
 大きいねえ、人間が。
 汚濁でいっぱいの世間を淡々と生きている。
 自分も含めた人間の愚かさを愛している。
 ……………………………………………………

 宮廷では権力闘争。
 定子(高畑充希)が皇子を生み、伊周(三浦翔平)が台頭の兆し。
 道長は彰子(見上愛)を、公卿たちの支持を表わす屏風と共に入内させるが、
 相変わらず彰子に感情や意思はない。
 艶と明るさもない。
 彰子はどうしてこうなってしまったのだろう?
 生来のものなのか?

 一条天皇(塩野瑛久)と母・詮子(吉田羊)は決裂。
 一条天皇はこう考えている。
 自分は詮子の「操り人形」「政治の道具」として生きてきた。
 詮子が自分を優れた帝にしようとしているのは、先々帝の下で虐げられて来たことへの復讐。
 だから自分はもう詮子の操り人形にはならない。
 どんなに後ろ指を差されても定子を愛する。
 定子を愛することは操り人形から脱することでもある。

 さて、この絡み合った糸はどう解ける?
 やはり呪詛などで排除するしか方法はないのか?

 最後は赤染衛門(凰稀かなめ)。
 倫子(黒木華)とこんな会話。
「艶もだけどまずは声に出して笑うようにしてほしいのよ。声を出す、声を!」
「閨房の心得としてのお声については……」
「そうではなくて普段の声! 閨房はその先のことでしょう?」
 赤染衛門、そういうキャラだったのか!笑

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