平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ボク、運命の人です 第3話~クラシック、野球のスコアボード。世界は不思議と奇跡であふれている

2017年04月30日 | 恋愛ドラマ
 クラシックの100曲を覚えれば運が開ける。

 <因果応報>という言葉がありますけど、物事には<原因>があって<結果>があるんですよね。
 この作品では、
 メンデレスゾーンの『結婚行進曲』がライバル定岡(満島真之介)のプロポーズを断るきっかけになり、
 ドビュッシーの『月の光』が誠(亀梨和也)と晴子(木村文乃)が心を通わせるきっかけになった。
 
 つまり、人生、何がプラスに働くかわからない。
「こんなことが何の役に立つんだ?」ってことが、思わぬ結果を生むことがある。
 実は物事は人間の考えの及ばないところで動いている。
 それを人は<天の配剤><神の意思>と呼ぶ。
 そんな不思議に、時には身を委ねてみるのもありかもしれません。

 そして一番まずいのは何も行動しないことですかね?
 行動しなければ何も生まれない。
 今回も誠がクラシックの100曲を覚えなければ、晴子と満月を見ることはなかったし、プロポーズの時に『結婚行進曲』が流れず定岡のプロポーズを受け入れていたかもしれない。
 ………………

 世界にはさまざまなメッセージが隠されているというのも、この作品のモチーフで、今回は少年二人との草野球だった。
 そのメッセージとは────
・少年の名前が〝あかい〟と〝いとう〟→赤い糸(笑)
・野球のスコアボードの三回の裏までの点数が、
 090
 334
 誠の携帯番号の始めの部分(笑)
 これで誠は<晴子に携帯番号を伝えろ>というメッセージを読み取り、「九回の裏までのスコアボードの数字が自分の携帯番号になるから、その番号に掛けてみてほしい」と晴子に言った。

 誠は不思議に身を委ねているんですよね。
 晴子もそれを少し信じて掛けてみたら、誠の電話に繋がった。

 目を凝らせば、世界は〝不思議〟と〝奇跡〟であふれているのかもしれません。
 僕たちはそれを見過ごして気づかない。

 AをすればBという結果が生じるという近代の合理主義もな~。
 行き詰まって、息苦しくなっている気がする。
 ………………

 最後は、ちゃんこ屋での食事をOKした晴子のこのせりふ。

「ちゃんこ鍋ならいいですね。
 ゴマだれとかポン酢とかでもめることもなさそうですし」

 いいせりふですね。
 硬い鎧をまとった晴子が、少し心を開いたせりふ。
 誠との距離も少し近づいた?

 いい恋愛ドラマだと思います。

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ひよっこ 第4週~卒業式と旅立ち。みね子、時子、三男の思いが三人三様に描かれていて見事!

2017年04月29日 | ホームドラマ
〝奥茨城の3バカ〟の卒業と旅立ちである。

 卒業のエピソードでは卒業式を描かず、母親たちを描いた。
 卒業式に行く子供を送り出した母親たち。
 美代子(木村佳乃)の所に君子(羽田美智子)がやって来て、きよ(柴田理恵)も来た。
 みんな、寂しくてしょうがないのだ。
 卒業式が終われば、子供たちは集団就職で東京に旅立ってしまう。
 だから、いっしょに語り合いたかった。

 きよは泣いた。
 三男(泉澤祐希)は農家の三男坊だから、いずれ家を出ていかなくてはならない。
 だから、「こんな家、出て行ってやる」と喜んで出て行けるように厳しく育てた。
 だが、厳しく育てた結果、三男は自分のことを嫌っているのではないか? と苦しんでいる。
 そんなきよに対し、美代子と君子は「そんなことはない」「三男君はちゃんとわかっている」と話す。

 この作品は〝省略〟が上手いんですよね。

 描いたのは卒業式ではなく、母親たちの思い。
 しかし、視聴者は子供たちの思いを想像できる。
 みね子(有村架純)も時子(佐久間由衣)も三男も、こんな愛情豊かな母親たちに高校卒業まで育ててもらったことに感謝しただろうし、家を離れて東京に旅立っていく寂しさも感じていただろう。
 そんな思いが、母親たちのシーンだけで伝わってくる。
 …………

 旅立ちのシーンも三人三様で見事だった。

 みね子は祖父・茂(古谷一行)から「何かあった時のために」と一万円を渡される。
 母・美代子は手作りの赤いコートを渡す。
 感傷的なやりとりだが、弟の寝小便で、感傷はたちまちいつもの日常に変わる。

 時子は母・君子から「こうなったら日本一の女優になれ」と言われる。
 反対していたのにこの変化。
 美代子としては、旅立つ娘に前向きになってもらうために、こう言わざるを得なかったのだろう。
 時子もこれで心置きなく、東京でがんばれる。

 三男は朝食のご飯を何杯もおかわり。
 三男はこんなふうに食べる朝食が最後だろうと思ったのだろう。
 だから、何杯もおかわりをして母親に甘えようとした。
 きよもそれがわかっているから、茶碗をさしだす三男に文句を言いながらご飯をついだし、兄も「これも食べろ」と自分のおかずを渡した。

 三男のシーンは特に上手いな~。
 ただ、ご飯をおかわりしているだけなのに三男と家族の気持ちが伝わってくる。
 思春期の男の子って、こんなふうにしか自分の気持ちを表現できないんですよね。

 そして本日(4/29)。
 上野駅で別れる三男に向かって時子は言う。
「がんばらないと嫌いになるからね!」
 恋人未満の男友達に対する女の子の気持ちを表した見事なせりふだ。

 ひとりひとりの登場人物の気持ちが丁寧に描かれていて、本当に心温まる物語ですね。
 朝から、上質なシナリオの作品を見させてもらっています。

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高橋優 『(where’s)THE SILENT MAJORITY?』~現代日本に問いかける魂の叫び!

2017年04月28日 | その他
 欅坂46の『サイレントマジョリティ』
 YouTubeでのMVの再生回数が5730万再生になるなど、そのインパクトは大きかったようだ。
 その歌詞の内容は、
〝現実に対して声をあげろ〟
〝沈黙は賛成しているのと同じ〟
〝ONE OF THEMになるな〟
〝大人に支配されるな〟
 ………………

 さて、サイレントマジョリティ(=物言わぬ大衆)をテーマにした曲がもうひとつある。
 高橋優さんの『(where’s)THE SILENT MAJORITY?』だ。
 園子温監督のテレビドラマ『みんな! エスパーだよ!』の主題歌。
 ギターをかき鳴らして、現代社会への違和感や怒りを叫ぶこの歌はシビれる!

 モチーフは、1960年代にアメリカで起こったベトナム戦争反戦運動だ。
・ウッドストック
・カウンターカルチャー
・ボブ・ディラン
・LOVE&PIEACE
・POWER TO THE PEOPLE

 ベトナム戦争という現実を前に、若者たちは反抗の声をあげた。
 若者たちは大人の都合で戦争に行かされるのだから、たまったもんじゃない。
 当時のアメリカ大統領ニクソンはこれに対して、「運動や声高な発言をしないアメリカ国民の大多数(=サイレントマジョリティ)はベトナム戦争に反対していない」と反論したのだが。

 こんなアメリカの若者の反抗をモチーフにして、高橋優さんは現代日本に問いかける。
 その現代日本とは、
・戦争の時よりも多くの人間が自殺している社会
・忘れ去れた東日本大震災
・年に5000回地震があるのに50基の原発がある現実
・人間より二次元が元気がある日本

 こんな現実を前に高橋優さんは叫んでいる。
「ゆとり世代よ、舐められているぜ」
「ロックンロールはどこにあるのか?」
「サイレントマジョリティよ、声をあげろ」
 ………………

 僕は世代は違うんですけど、高橋優さんがモチーフにした〝ウッドストック〟や〝カウンターカルチャー〟の60年代にシンパシーがあるんですよね。
 やっぱり若者は大人に飼い慣らされるのではなく、反抗しなくちゃ。
 社会の上層部にいる醜い老人たちは若者が本気で怒るのを一番怖がっているんだよ。
 反抗の手段が音楽ライブだっていうのもカッコいい。

 さて、現代の日本人(とりわけ若者)は高橋優さんの曲を聴いて何を思うのだろうか?

 MVはこちら
 『(where’s)THE SILENT MAJORITY?』(YouTube)

 歌詞はこちら
 『(where’s)THE SILENT MAJORITY?』歌詞ナビ
 ※ブログ本文中の歌詞はJASRACの関係があるので意訳しています。

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今村復興大臣の発言などに見え隠れする安倍自民党の本音! でも内閣支持率は50%……

2017年04月26日 | 事件・出来事
「大地震がおこったのが東北で、あっちの方だからよかった」

 今村復興大臣の発言である。
 到底、東北の被災者に寄り添うべき復興大臣の言葉とは思えない。
 この人物には前科がある。
 ふるさとに帰れない自主避難者の方々に対して、
「本人の自己責任でしょ?」
 バカ! あなたは評論家じゃないんだ。
 なぜ帰れないのか、を把握して、何とかするのが〝復興大臣〟の仕事だろう?

 今村はこんなことも言っている。
 先程の自主避難者の問題で厳しく問い詰めた記者に対して、
「無礼な! もう二度と来ないで下さい、あなたは!」

 この発言に現在の安倍自民党の考え方がよく表れている。
 つまり、自分たちを批判する人間を排除しようというのだ。
 自分たちの耳に心地良いことを言う人間ばかりを集めて悦に入る。
 その心地よさを阻害する者にはキレて、排除する。
 ………………

〝排除の論理〟は山本幸三地方創生大臣のこんな発言にも表れている。
「学芸員は(観光事業の)癌だ。一掃されなくてはならない」
 最後の部分をもう一度書く。
「一掃されなくてはならない」

 この発想は実に怖ろしい。
 つまり、自分たちのやることに<反対する人間><障害となる人間>は一掃しようという発想だ。
 現在でも沖縄の基地建設に反対する人たちに同じことがおこなわれているが、もっと時代がヤバくなれば、「国家のすることに異を唱えるものは一掃すべし」という太平洋戦争中のような考えに発展する。
 実際、現在の北朝鮮がそうなっている。
 将軍様に反対する者は粛正、投獄。

 現在、国会で審議されているテロ等準備罪(=共謀罪)は<一掃>に役立つ法案だ。
 何しろ自分たちに都合の悪い人間や勢力を〝テロリスト〟と決めつければ、簡単に捜査・逮捕ができるのだから。
 いや、実際に行使しなくてもチラつかせるだけで、反対者の発言を抑制させることが出来る。
 かくして、この国は同じ意見、同じ方向の気持ち悪い国に。
 ………………

 僕は安倍内閣に真剣に向き合うことに疲れました。

・閣僚の相次ぐ暴言、不規則発言。
・森友学園、加計学園に代表される国家の私物化。
・口利き賄賂(甘利明)や白紙領収書もOK。
・大臣が職務と関連する企業の株を持っている。
・満足に答弁ができない法務大臣。
・ウソとすぐ泣く、ふわふわ右翼の防衛大臣。
・「首相夫人は公人でない」などと何でもかんでも閣議決定。
・重要書類は黒塗り、破棄。
・教育勅語は教材としてOK。
・パン屋は和菓子屋に。
・拡がる格差。
・不倫、重婚、下着泥棒。
・特定秘密保護法、憲法違反の集団的自衛権容認、共謀罪。
・相変わらずの利権政治。
・原発再稼働。

 これだけやっても内閣支持率は50%。
 野党もだらしないのだが、国民は少なくとも<安倍内閣不支持>を表明して、「お前ら、好き勝手してるけど、いい気になるなよ」と意思表示すべきではないのか?
 まあ、太平洋戦争が示すとおり、墜ちるところまで墜ちて、ひどいめに遭わないと気がつかない国民なんだろうけど。

 真剣に向き合っていると、本当に疲れる。

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貴族探偵 第2話~今回も小ネタがいっぱい! ドS、ボーイズラブ、こまどり姉妹、再現VTR!

2017年04月25日 | 推理・サスペンスドラマ
 貴族探偵(相葉雅紀)って愛香(武井咲)に対してドSなんですよね。

★愛香と美咲(紺野まひる)が乗る車の前に石が落ちてきた時、貴族探偵は言う。
「美しい美咲さんにもしものことがあれば、わが国の損失になっていた所だ」
 一方、「あたしは?」と尋ねる愛香に対しては、スルー!
 愛香にもしものことがあっても、国の損失にはならないようだ(笑)

★美咲に愛香との関係を聞かれた時は、
「事件でごいっしょして彼女の名推理を聞かせていただきました。結局、解決したのは私ですが」(笑)

 愛香も貴族探偵に対して、いろいろツッコミを入れるのだが、全部スルーされてしまうので、空回り!
 おまけに愛香の考えた推理をことごとく否定してしまうので、屈辱だけが残る。

 ほんとにドSな貴族探偵!
 ………………

 小ネタも健在だ。
 今回はテレビ業界ネタ!(笑)

★ドラマ化や映画化された作品が原作を越えることがないことについて、メイドの田中さん(中山美穂)は、
「僭越ながら、最近では『逃げ恥』の評価が高かったような…」

★田中さんが作成した<事件の関係図>にはワイドショーのボードのようなめくりがあって、刑事の鼻形雷雨(生瀬勝久)は、
「まるでミヤネ屋だね。グッディもがんばってるけどね」

 いいよ、このフジテレビの自虐!
 果たして『貴族探偵』のドラマ化は原作を越える評価を得られるのか?
 ………………

 犯行の再現VTRもくだらない!(笑)

★車で巨大な石を落とすシーンを再現するために、模型に拠るコマ撮りアニメーションを使った時、鼻形警部は、
「コマ撮りで撮っているのか? こまどり姉妹」
 何でこまどり姉妹なんだーーーーーっ!ww
 第1話の左卜全に続く昭和の懐かし歌謡シリーズwww
 こりゃあ、第3話で何が出てくるか、楽しみになってきたよ!

 映像はこちら。
 こまどり姉妹「浮き草三味線」(YouTube)

★ボーイズラブ要素も!
 VTRで不倫を再現した時、執事の山本さん(松重豊)と運転手の佐藤さん(滝藤賢一)がベッドで抱き合うww
 鼻形警部はこれを見て、
「この再現いるかしら? 絶対、苦情来るよ」

★貴族探偵による演技評価もシリーズ化されるようだ。
 貴族探偵は再現VTRを見て、
「山本、今日も素晴らしい演技だった」
 田中さんに対しては辛口で、
「田中、演技が大げさ過ぎる」
 車のジャッキで石を持ち上げる再現映像では、
「佐藤、石の持ち上がり方がきれいすぎる」
 んなこと、どーでもいいだろうwww

 どーでもいいこだわりはこんな所にも!
 鼻形警部の愛読書は『喪服の女・さとみ』という官能小説だった!ww
 おまけに革張りのブックカバーに入れて読んでいるーーーっ!www
 どーでもいいだろーーーっ! そんな情報!

 この作品、随所に展開される小ネタにツッコミを入れて見るのが正解だよね。
 ミステリー要素もしっかりしてて面白いんだけど。

 最後に。
 井川遥さんが演じている喜多見切子って、実は貴族探偵の変装じゃないの?
 ラストシーンを見て、そんなことを考えてしまった。

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おんな城主直虎 第16回~やってみなければわからぬ! 奮闘する直虎をさりげなく支える政次

2017年04月24日 | 大河ドラマ・時代劇
 今回は〝起業家〟の直虎(柴崎コウ)だった。
 土地の開墾や綿の栽培で人手が足りず、他家から農民を借りようとする時、直虎はこう言う。

「やってみなければわからぬ!」

 困難なことでもまずやってみようとするのが起業家なんですよね。
 失敗すれば、別の方法を考えればいい。
 人の意見を取り入れるのも起業家の資質のひとつで、直虎は旅の男(柳楽優弥)に「人を買う」という話を聞くと、すぐに走り出した。
 直虎はそんなバイタリティあふれる領主なのだ。
 ………………

 だが一方で、脚本の森下佳子さんは主人公を万能には描かない。

 まずは政次(高橋一生)への反発。
「井伊は但馬からは絶対に百姓を借りぬ!」
「政次だけはイヤじゃ!」
 と、だだをこねる子供のよう。
 政次が出した<人集め>のアイデアも拒絶し、中野直之(矢本悠馬)にたしなめられる。
「直虎様は聞いたことのない話こそやってみようと思う方ではないのですか?」

 すぐに落ち込んだりもする。
 政次のアイデアが実を結んで、たくさんの百姓が集まってくると、
「労少なくして実を結ぶ策」を考えた政次に劣等感を抱き、井伊家の後見人は政次の方がふさわしいのではないかと、悩み始める。
 直虎は発展途上で、まだまだ頼りない領主様なのだ。
 ………………

 だが、直虎には政次にはないものがある。

 ひとつはバイタリティ。
 直虎は目的を実現するためにかけずり回り、頭を下げる。

 ふたつめは常識に縛られないこと。
 そんな直虎を評して政次は言う。
「貸してくれるかもしれぬと考えるのが、あのおなごのすることだ」

 みっつめは吸収力。
 先程の旅の男の件もそうだが、南渓和尚(小林薫)の指摘も腑に落ちた様子。
「足らぬ知恵なら借りてくればどうじゃ?」
「(家臣を上手く活用するのは)領主としての腕の見せ所じゃ」

 最後は人望。
 農民たちは直虎を慕っているし、中野直之も奥山六左衛門(田中美央)も頼りない直虎を支えようと思っている。政次にはこれがない。
 ちなみに今回、僕が好きなのは、戦場で直虎を守れるのかと悩む直之に対して六左衛門が言ったせりふだ。
「まあ、それも考えていきましょうよ、皆で」
 おそらく井伊家は、みんなで力を合わせて戦国の世を生きていくのだろう。
 突出したリーダーがいるわけではなく、お互いが足りないところを補い合ってがんばっていく。
 何となく、この作品のスタイルが見えてきた。

 後半で、綿の芽が出たのは、直虎の奮闘が何とか形をなしてきたという象徴だろう。
 種をまけば芽が出る。
 その芽が育って、きれいな花や大きな実を結ぶかはこれからの話だが、直虎の奮闘が<家臣と領民が力を合わせて生きていくという井伊家>を生んだことは確かだろう。

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ボク、運命の人です 第2話~俺、虹が出るたびに走ってたんです。その方が人生楽しいですから

2017年04月23日 | 恋愛ドラマ
 正木誠(亀梨和也)は、運命を否定する湖月晴子(木村文乃)に言う。

「不思議なことが起こっている時に目くじら立てて否定して、それって楽しいですか?
 計算外のことが起こると、そんなに不安になるんですか?
 五歳の時、あなたと初めて会った日です。
 空に大きな虹が出ました。
 あなたはその虹を指さしてこう言ったんです。
 あそこを最初にくぐった人と結婚するんだって。
 だから俺、虹が出るたびに走ってたんです。
 友だちと遊んでいる途中でも、母親と買い物してる途中でも、
 空に大きな虹が出るたびに全力で走ってたんです。
 絶対にくぐってやるんだって。
 いまだにそれを少し信じています。
 その方が人生楽しいですから」

 誠はロマンチストなんですね。
〝運命〟を素直に信じ、それに身を委ねることが出来る。
 一方、晴子は……。

 

 過去の恋愛でたくさん失敗したこともあり、極めて現実的。
〝運命〟なんて非合理で不確かなものに身を委ねることが出来ない。
 一方で何か判断基準がほしくて、懐かしい思い出を頼りに定岡光圀(満島真之介)のことを考えたりする。

 晴子の心を動かすのは〝運命〟なのか? 〝思い出〟なのか?
 それを象徴的に語っていたのが、誠が晴子のために買ってきた傘の〝コンビニの虹〟と定岡が携帯に送ってきた〝高校時代のバンドの恰好と歌詞〟。
 晴子はそのどちらにも笑顔を見せたが、楽しさでは定岡の方が大きかったようだ。
 上手い作劇ですね。
 晴子がやっと少し誠に心を開いたのに、次のシーンでは定岡にもっと心を開いている。
 この起伏のつけ方!
 さあ、いよいよ面白くなって来ましたよ!
 …………………

 それにしても木村文乃さんはお美しい!
 前クールのキムタクの『ライフ』も木村文乃さんのキリリとしたナースを見たくて見てたんだよな~。
 そして、今作では、恋愛に臆病な気丈な女性。
 昨夜のセーラー服姿(回想)と入浴シーンもたまらない!
 で、前回も書きましたけど、
 もしかしたら木村文乃さんが僕の〝運命の人〟かもしれないっ!
 うん、きっとそうだよ!
 運命を信じよう! ←バカ!

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ひよっこ 第2週、3週~村の聖火リレーのテレビ放送で、登場人物たちが斬られまくる(笑)

2017年04月22日 | ホームドラマ
 『ひよっこ』第2週、3週は、父親の行方不明とオリンピックの聖火リレーだった。

 村でおこなった聖火リレー。
 リレーをする動機が三人三様であった所がお見事。
 集団就職で東京に行く三男(泉澤祐希)は、村での思い出をつくりたかったから。
 女優志望の時子(佐久間由衣)は、映画会社の人に見てもらうため。
 みね子(有村架純)は、行方不明の父親に元気な姿を見せるため。

 それらの思いが聖火リレーのシーンで爆発する。
 三人の人物がていねいに描き込まれていたからこそ生まれたドラマだ。

 それは、その後のシーンでも。
 村の聖火リレーのテレビ放送でアナウンサーはこんなを紹介する。

・三男←「いかにも農家の三男坊という顔です」(笑)
・時子←「夢で心が折れないようにしてほしいものです」(笑)
・茂(古谷一行)←「いかにも村の重鎮という感じです」、これを受けて茂は「わかってるね」(笑)
・美代子(木村佳乃)、君子(羽田美智子)←「昔は美人。侮れません、奥茨城村」(笑)
・三男の母親・きよ(柴田理恵)←「三男君のおばあちゃんも応援しています」(笑)
・宗男(峯田和伸)←アナウンサーのコメントなし(笑)
・正二(遠山俊也)←コメントなしどころか、テレビに映っていない!(笑)

 こういうシーンが生まれたのも、それまでに登場人物がていねいに描き込まれていたからだ。
 村の村長や学校の先生たちもいい味を出している。
 ランニングを指導する体育教師役でナレーションの増田明美さんが出ているのも、すごく遊んでる!
 ………………

 青年団との交渉も上手かった。
 聖火リレーをやりたいというみわ子たちの提案に青年団の男たちは、
「何を夢みたいなことを言っているんだ? 現実はそんなに甘くない」と否定する。
 だが、それは否定ではなかった。
「計画が現実的でなく甘い」という批判だったのだ。
 青年団の男たちは、計画を実行するために、現実的、具体的な意見を出し合う。
 〝否定〟から〝肯定〟へ。
 ドラマが180度急展開した瞬間だ。
 実にあざやかでドラマチック。
 ………………

 みね子が父・実(沢村一樹)の行方不明を識る過程も上手かった。

①美代子が乗った電車は上りで、福島行きでなく東京行きだった。
②不信に思うみね子。叔父の宗男もなぜか谷田部家に来ていた。
③祖父・茂に相談するみね子。
 茂は「親がウソをつく時は子供に心配をかけたくない時だ」と語る。
④学校から帰ってきたみね子は東京から戻ってきた美代子と見つめ合う。

 凡庸な脚本家なら、祖父と母親が話しているのを偶然、みね子が聞いてしまう、みたいな感じで処理する所を時間をかけてていねいに描いている。
 本当に上手い脚本だ。
 ………………

 謎という引っ張りもある。
〝父・実はどこにいるのか?〟
〝なぜ、いなくなってしまったのか?〟
 一応、出稼ぎで稼いだお金を狙う悪いやつがいるという前振りがあったが、これらの謎はいまだに解明されていない。
 これで視聴者は引っ張られて次を見たくなる。

 人物造形といい、作劇といい、劇中の遊びといい、『ひよっこ』は上手いですね。
 素材は、どちらかというと地味でオーソドックスで、1時間ドラマのフォーマットだとチャンネルを変えられてしまう可能性があるんですけど、15分という朝ドラに合っている。

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乃木坂46三期生~注目しているのは、岩本蓮加さんと久保史緒里さん! その両極端な表情!

2017年04月19日 | アイドル
 乃木坂46に三期生が入ってきた。
 その初々しさ、シロウトっぽさは今しか見られないから必見。
 ちょっと上から目線だけど、彼女たちのタレント性を見極めるのもマニアの楽しみ。
 ……………………

 カメラの前で自然体でいられるのは、ひとつの才能だ。
・向井葉月さん
・岩本蓮加さん
 このふたりはすごいわ!
 緊張せず、自然に笑えてリアクションもできる。
 見て下さい、このれんたん(岩本蓮加)の笑い方!

 

 NIGIBINGO!で、日テレ・毛利PのドSなドッキリを受けた後でも、
 向井さんは「食べるのが好きだからです」
 岩本さんは芦田愛菜のモノマネで「岩本蓮加だよ」
 と、しっかり対応していた。

 乃木坂工事中では、向井さん、岩本さんはギターで笑いを取っていた。
 それだけでなく、向井さんは走り方が変だし、岩本さんは体が柔軟で、まっつん命名の『レン回転』という技も持っている。

 このふたりは将来、どんなタレントになっていくのだろう?
 デビュー間もない、この段階でテレビに出ることを楽しめている。
 特に岩本蓮加さんはまだ中学生だし、伸びしろは十分。
 ……………………

 一方、カメラの前でガチガチで、シロウト丸出しなのも、ひとつの才能だ。
・大園桃子さん
・久保史緒里さん

 大園さんはどうなんだろう?
 好き嫌いが分かれるよね。
 何かあるとピイピイ泣いていた初期の生駒里奈に似ている。
 というより生駒ちゃんよりシロウト度が激しい。
 だが、センターで歌を歌わせると、存在感を出す。
 大園さんは鹿児島のすごい田舎で育ったらしいが、生駒ちゃんは、かつての自分を見ているようで、こういうタイプ大好きだろう。

 久保史緒里さんはこの表情に驚いた。

 

 

 NOGIBINGO!のドッキリでみんなが笑っている中、この表情!
 こんな表情、できる子はなかなかいない。
 ちなみに、先程の岩本蓮加さんと比べて見ると、そのリアクションの差は歴然!

 
 ※左が久保さん 右がれんたん

 おとなしくて、儚げだし、なーちゃん(西野七瀬)タイプだろうか?
 ブログの文章もしっかりしているし、いろいろ考えてもいるようで、もっと内面を見せたら、すごく輝きそう。

 というわけで、僕が乃木坂三期生で注目しているのは、岩本蓮加さんと久保史緒里さん。
 大人数アイドルは、平均点では埋もれてしまう。
 今後、どのような表情やドラマを見せてくれるのだろう?

コメント (2)
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貴族探偵~小ネタがいっぱい! ポルパ → ポルカ → 老人と子供が歌う歌 →ズビズバ →左卜全ww

2017年04月18日 | 推理・サスペンスドラマ
「貴族に労働を強要するとは時代も傲慢になったものだ。
 使用人は何のためにいると思っているのです?
 推理などの雑事は使用人に任せればいいのですよ」

 推理をしない探偵の登場である!(笑)
 おそらく貴族探偵(相葉雅紀)は、一瞬で事件の真相を見抜いてしまう天才なのだろう。
 あとは使用人に証拠集めをさせ、裏付けをとらせる。
 そして、犯行の再現映像をつくらせる(笑)
 ………………

〝貴族の探偵物〟として思い出されるのが、織田裕二さん主演の『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS)。
 僕はこの作品、不満だったんですよね。
 理由は、主人公がまったくIQ246の持ち主に思えなかったから。
 織田裕二さんはIQ246の貴族の役作りに苦労されたようだが、変人の名探偵にしか見えなかった。

 ではIQ246の人物をどう描くか?
 その答えは、この作品『貴族探偵』にあった。
 要するに、現場にも足を運ばず、推理している姿も見せず、何もしなければいいのである。
 何もせずに一瞬で事件の真相を見抜いてしまう。
 これこそがIQ246の持ち主だ。
 『IQ246』の法門寺沙羅駆はちょこちょこ動きすぎた。
 IQ246の貴族は、優雅に何もせずに事件を解決しなければならない。
 ………………

 小ネタもいっぱいあった。

★アナログ刑事・鼻形雷雨(生瀬勝久)の随所に入れてくる小ボケ、僕は好きです!
 ポルパ → ポルカ → 老人と子供が歌う歌 →ズビズバァ →左卜全www
 今の若い人にはわからないだろうなぁ。
 わからない方はこちらを参照。

 「老人と子供のポルカ」(YouTube)
 何だ、こりゃあぁぁ!
 今、改めて聞くと、メチャクチャ、ブッ飛んだ歌じゃんwww

★使用人の名前は、山本、田中、佐藤!
 何とありふれた名前!
 使用人の名前など、テキトーでいいんだよね(笑)

★犯行現場には、移動式の簡易サルーンで現われるwww
 古畑任三郎は自転車だったけど、貴族探偵はレベルが違う!

 この作品はツッコミを入れながら見るのが正解ですね。

 個人的には、お嬢様の玉村依子役で木南晴夏さんが出ているのがよかった!
 『ヨシヒコ』のムラサキ!
 『ヨシヒコ』では、〝胸がまっタイラー将軍〟とイジられてたけど、しっかりあったぞ!

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