「冗談じゃない!」に見る喜劇の作り方。
まずは完全な「振りまわされ型」。
圭太(織田裕二)は様々なものに振りまわされ「冗談じゃない!」と叫ぶ。
彼を振りまわし困らせるのは次の様な人と事柄。
★理衣(大竹しのぶ)
かつての恋人。夫が不倫したとかで日本にやって来る。 かつての恋人であることがバレると困るというカセ。
圭太に対しても積極的?次々と増えていく通販グッズも困りものだ。
★絵恋(上野樹里)
20歳離れた妻という年齢ギャップもさることながら、理衣同様、行動・発想が突飛なのが特徴。第3話ではお金を稼ぐのに「ドリームレンジャー」になった。両親の離婚の危機を解決するため、フランスに行く行動力も(それが4話以降、圭太と理衣が同じ屋根の下、ふたりきりなるという状況も作った=キャラが動いてストーリーが展開したいい例)。
ともかく「振りまわされ型」の喜劇の場合、主人公だけがまとも、まわりの人間はみんな変人でなければならない。
その他にも変人、困ったちゃんはいる。
★冴子(飯島直子)
ハンカチ王子(親父?)として憧れだったが、圭太に絵恋(えこい)がいることがわかって、圭太を苦しめる存在に。
この手のひらを返した様なキャラの変わりようが喜劇キャラになっている。
★友田 聡(田中 圭)
絵恋と両想いだと想っていた勘違い男。今後も絡んできそう。カレーのスプーンを使って、絵恋たちの会話を盗み見るといった行動ディティルも面白い。
★山田元雄(田口浩正)
圭太の大学の同級生。理衣のことを圭太の元カノと思い出す危険性あり。山田が絵恋たちといっしょにいるだけで、圭太にはヒヤヒヤもの。亡くなった妻のことを思い出して泣くのも特徴。
なお、息子の朗(荒井健太郎)、圭太のまわりの人物で唯一まともかもしれない。圭太が朗に説教されるところが楽しい。
その他にも、来週以降、理衣の夫・広瀬壮平(草刈正雄)らが日本にやって来て、どんどん圭太を振りまわすキャラが増幅していきそう。
主人公を取り巻く人物がどんどん絡み合って複雑な状況を作り出し、さらに主人公を苦しめる。この人物どうしが絡み合うという喜劇手法が面白い。
また人物以外に主人公を困らせるものもある。
リストラ、コンピューターのSEでなくファミレスの副店長として勤めなくてはならない状況。これは作者が主人公をさらに困らせるために作り出した状況だが、結婚して絵恋を守り養わなくてはならない圭太の状況や冴子との絡みなど、うまく機能している。
また、圭太の高いプライドというのも、彼を困らせる状況に一役買っている。主人公の性格もカセや障害になるのだ。
さて、この様な振りまわされ型の喜劇だが、ほろりとさせる場面も用意している。
第1話では絵恋が「圭太が気にしている様だから、パパ、ママに結婚することをしっかり言おう」というシーン。
第3話では絵恋が「置物じゃいやだ。圭太を助けるパートナーになりたい」というシーン。
ぶっ飛んでいるヒロインであっても、ヒロインにはやはり観客に感情移入させる部分が必要。
それにしても上野樹里さん、「のだめ」をきっかけにどんどんぶっ壊れ女優になっていく感じ。あの壊れ方が地でなく演技だとしたら大した女優さんだ。
第3話の飯島直子さんの高笑いもよかった。
★追記
ヒロイン・絵恋(えれん)の名前。
映画「卒業」のヒロイン・エレンから来ているに違いない。
「卒業」も母親、ヒロインと主人公の三角関係の話だった。
まずは完全な「振りまわされ型」。
圭太(織田裕二)は様々なものに振りまわされ「冗談じゃない!」と叫ぶ。
彼を振りまわし困らせるのは次の様な人と事柄。
★理衣(大竹しのぶ)
かつての恋人。夫が不倫したとかで日本にやって来る。 かつての恋人であることがバレると困るというカセ。
圭太に対しても積極的?次々と増えていく通販グッズも困りものだ。
★絵恋(上野樹里)
20歳離れた妻という年齢ギャップもさることながら、理衣同様、行動・発想が突飛なのが特徴。第3話ではお金を稼ぐのに「ドリームレンジャー」になった。両親の離婚の危機を解決するため、フランスに行く行動力も(それが4話以降、圭太と理衣が同じ屋根の下、ふたりきりなるという状況も作った=キャラが動いてストーリーが展開したいい例)。
ともかく「振りまわされ型」の喜劇の場合、主人公だけがまとも、まわりの人間はみんな変人でなければならない。
その他にも変人、困ったちゃんはいる。
★冴子(飯島直子)
ハンカチ王子(親父?)として憧れだったが、圭太に絵恋(えこい)がいることがわかって、圭太を苦しめる存在に。
この手のひらを返した様なキャラの変わりようが喜劇キャラになっている。
★友田 聡(田中 圭)
絵恋と両想いだと想っていた勘違い男。今後も絡んできそう。カレーのスプーンを使って、絵恋たちの会話を盗み見るといった行動ディティルも面白い。
★山田元雄(田口浩正)
圭太の大学の同級生。理衣のことを圭太の元カノと思い出す危険性あり。山田が絵恋たちといっしょにいるだけで、圭太にはヒヤヒヤもの。亡くなった妻のことを思い出して泣くのも特徴。
なお、息子の朗(荒井健太郎)、圭太のまわりの人物で唯一まともかもしれない。圭太が朗に説教されるところが楽しい。
その他にも、来週以降、理衣の夫・広瀬壮平(草刈正雄)らが日本にやって来て、どんどん圭太を振りまわすキャラが増幅していきそう。
主人公を取り巻く人物がどんどん絡み合って複雑な状況を作り出し、さらに主人公を苦しめる。この人物どうしが絡み合うという喜劇手法が面白い。
また人物以外に主人公を困らせるものもある。
リストラ、コンピューターのSEでなくファミレスの副店長として勤めなくてはならない状況。これは作者が主人公をさらに困らせるために作り出した状況だが、結婚して絵恋を守り養わなくてはならない圭太の状況や冴子との絡みなど、うまく機能している。
また、圭太の高いプライドというのも、彼を困らせる状況に一役買っている。主人公の性格もカセや障害になるのだ。
さて、この様な振りまわされ型の喜劇だが、ほろりとさせる場面も用意している。
第1話では絵恋が「圭太が気にしている様だから、パパ、ママに結婚することをしっかり言おう」というシーン。
第3話では絵恋が「置物じゃいやだ。圭太を助けるパートナーになりたい」というシーン。
ぶっ飛んでいるヒロインであっても、ヒロインにはやはり観客に感情移入させる部分が必要。
それにしても上野樹里さん、「のだめ」をきっかけにどんどんぶっ壊れ女優になっていく感じ。あの壊れ方が地でなく演技だとしたら大した女優さんだ。
第3話の飯島直子さんの高笑いもよかった。
★追記
ヒロイン・絵恋(えれん)の名前。
映画「卒業」のヒロイン・エレンから来ているに違いない。
「卒業」も母親、ヒロインと主人公の三角関係の話だった。