平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒17 「倫敦からの刺客」~南井はホームズの仇敵・犯罪の天才モリアティ教授のような存在! 右京との本格的な対決が始まった!

2019年02月28日 | 推理・サスペンスドラマ
「連続殺人に見せかけて本当の目的は右京さん」
 今回のエピソードの元ネタは、クリスティーの『ABC殺人事件』ですよね。
 関係のない殺人をいくつもやって、本命の殺人を埋もれさせる。
『木を隠すには森』
『死体を隠すには戦場』
 というトリック。
 まあ、真相はちょっと違いましたが。
 犯人は杉下右京という人物に興味をもち、からかいたくなったので、右京(水谷豊)に電話してきた。

 犯人の意外性については、予想がつきました。
『相棒』なら、素直に彼を犯人にするわけがなく、ひとひねりしてくるはず。
 だとすると、真犯人はいっしょにいたもうひとりの人物。
『相棒』を長く見ていると、こういうふうに見てしまう。
 事件をひねくれて見てしまうのは、相棒マニアの悪い癖!
 最近、あっという驚きがなくなったなあ。

 ただ、花の里で右京さんたちと犯人が遭遇する仕掛けは面白かった。
 ドラマで関係者が偶然出会うというのは禁じ手だが、それをやっちまったか、と思っていたら、花の里で出会ったのは犯人の意図で偶然ではなかった。
 犯人は右京の電話番号を聞き出すために花の里にやって来た。

 南井(伊武雅刀)はシャーロック・ホームズの仇敵・犯罪の天才モリアティ教授のような存在ですね。
 彼は直接、犯行に手を染めない。
 殺人願望のある人間を見つけ出し、誘導して殺人をおこなわせる。
 失敗して警察に捕まれば自殺するので、南井には捜査の手が及ばない。
 つまり完全犯罪だ。

 ただし今回、南井の生い立ちが明らかになったので、ここが弱点になりそう。
 天才犯罪者といえども人間なのだ。
 弱点を突かれれば動揺するだろうし、ミスも犯す。
 右京さんとの本格的な対決が始まったようだ。
 …………

 最後に今回の犯人が死の際に口にした『善悪の彼岸』について調べてみた。
 ニーチェの本の名前であることは知っていたが、その意味は知らなかったので。
 精選版 日本国語大辞典では、
『キリスト教を中心としたヨーロッパの伝統道徳がさし示す善悪の基準は、飼いならされた家畜のもつような奴隷道徳であると批判し、こうした善悪を越えた強者の、超人の道徳を確立しなければならない』
 ブリタニカ国際百科事典では、
『奴隷道徳とみなされる伝統的道徳 (ことにキリスト教道徳) の善悪の規準を否定し,従来の一切の価値の価値転換を通して,古典的なギリシア人のうちにみられるような,善悪の観念をこえた無垢の人間像を追求し,力強い生の肯定と結びつく道徳を樹立しようとした』

 つまり、
・善と悪の基準なんてわからない。
・善と悪の基準である、道徳や法律は人を抑圧するものである。
・だから、これらを捨てて自由に力強く生きよう。
 ということか。
 今回の犯人はこれを拠り所にして殺人をおこなっていた。
 ちょっと曲解しているように思えるけど、殺人の遺伝子のようなものを持っていた彼としてはこれで自由になれたんだろうなあ。
 しかし、殺人が彼を完全に自由にしたわけではないようで、究極の自由になる方法は自らの手で自分を殺すことだった。
 
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関ジャム完全燃SHOWで音楽を学ぼう!~キンプリの『シンデレラガール』はBメロっぽいAメロ、16ビートのBメロなど、工夫がいっぱい!

2019年02月27日 | その他
『関ジャム完全燃SHOW』(テレビ朝日 夜11:10~)が面白い。
 ミュージシャンや音楽プロデューサーが、自分の推薦する曲のスゴい所を熱く紹介していくのだ。

 たとえば、ヒャダインさんが語ったKing&Prince 『シンデレラガール』。
① BメロのようなAメロ
 確かに聴いてみると、AメロなのにBメロのようなメロディライン。
② Bメロで16ビートに変化。
③ サビの高音パートはファルセット(裏声)。
 これで少年の不安定さを表現している。

 まさか僕がジャニーズの曲を聴くことになるとは思わなかったが、実際に聴いてみると、そのとおり。
 まず楽曲はサビから始まる。
 そのサビの後の冒頭のメロディを聴くと、
「あれ、これ何? もしかしてBメロ?」と思ってしまう。
 Bメロで16ビートに変わるのもメリハリとして面白い。
 これで曲は躍動する。
 ライブでは盛り上がるパートだ。
 サビの後は、「I wanna be a sunshine」という英語パートが追加されていて、曲のメッセージを強調している。

 なるほど~
 作曲家やミュージシャンはこうやって曲を作っているのか。
 彼らは常に聴く者の予想を裏切り、退屈させず、どうすれば心地よくメッセージを伝えられるかを考えている。

 番組では他にも
・引き算の曲=楽器や音色を出来るかぎり省き、リズム帯とヴォーカルだけで聴かせる曲
・今話題になっているカノンコード
・R&Bコード
・ファンクとポップスの融合
 などが、関ジャニのメンバーの面白トークと共に語られていた。

 こうして見ていくと、音楽って深くて面白いなあ。
 というか、世の中のあらゆるものが、掘り下げていくと深くて面白いんだけど。

 僕の知らないことはいっぱいある。
 もっと、いろいろなことを知りたい。
 でも人生はあまりにも短すぎる。

『関ジャム 完全燃SHOW』はクイーン特集の時に初めて見たのですが、音楽を深く楽しみたい方にはお薦めの番組です。


※関連映像
 King&Prince シンデレラガール MVフル(YouTube)

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安倍よ、沖縄県民投票の結果を受けてアメリカと再交渉するのが、総理大臣の仕事ではないか? 民主主義を理解しろ!  

2019年02月26日 | 事件・出来事
 沖縄・辺野古基地建設をめぐる県民投票。
 結果は投票した方の7割が基地建設に反対。
 民意は『反対』と示されたわけだ。

 この民意を受けて日本政府は何をなすべきか?
 それは、アメリカに対して、
「県民投票で7割の人が反対しています。もう一度、考え直したい」
 と交渉することだ。

 これが民主主義というものであろう。

 ところが安倍官邸は県民投票の結果を無視。
 昨日もトラックで土砂搬入。
 安倍はどこを向いて政治をしてるのかね?
 国民の意思を受けとめて政治や外交をする。
 これが民主主義国家の政府のあり方ではないか?

 とは言え、こんな教科書的なことは安倍には通用しないんだよな。
 これを支持している国民も国民だ。
 自ら民主主義を否定している。
 どうして自分の権利を手放すのかね?
 これを許していたら、沖縄だけでなく、いずれ自分たちの身にも降りかかってくるぞ。
 中国や北朝鮮のような国にしたいのなら、それでいいのだが。

 報道によると、辺野古は軟弱地盤で基地建設は難しいらしい。
 費用も当初の予算を大幅にオーバーして2兆円越えだとか。
 これで基地が出来なくて、普天間が返ってこなかったら誰が責任を取るのかね?

 この軟弱地盤の件は、アメリカと交渉し直すいい理由になると思うんだけどなあ。
「辺野古は軟弱地盤でした。別の可能性を考えませんか?」
 とアメリカに申し入れる。
 軟弱地盤であることを把握せずに辺野古をベストと提案した日本政府とっては失態だが、これを上手く利用して、したたかにやるのが外交だろう。
 安倍には、強い者にはへつらい、弱い者(=今回の場合は沖縄県民)には強権的に出る傾向がある。

 とは言え、安倍政権に対しては、すべての言葉は虚しい。
 国民がどんな意思表示をしても、不正の証拠が見つかり野党などが追及しても、ウソとゴマかしと論点ズラシでスルーされてしまう。
 これらを意識してやっているのなら、したたかな政治家として一定の評価をしてもいいが、どうやら安倍は天性のウソつきで、相手の言っていることを理解できないバカで、論理的思考ができないツルツルの脳の持ち主であることがうかがえるから絶望的になる。

 虚しい。
 ほんとうに虚しい。

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いだてん 第8回 「敵は幾万」~十里走った先に何があるのかわからんですが、兄としては見せてやりたかです!

2019年02月25日 | 大河ドラマ・時代劇
 戦争・国威発揚のイメージが挿入されましたね。
『倒れて後止むの大決心で臨む』
『国体の辱めざることを期す』
 これらが四三(中村勘九郎)の言葉でなく記者がでっち上げた言葉だというのが面白い。
 四三の家族たちは共感・感激しているし、社会の価値観はこうして変わっていくのだろう。
 スポーツやオリンピックを国威発揚に利用できると気づく連中も出て来る。
 今までのオリンピックの認識は『アマチュアの競技会=遊び』『たかが、かけっこのために財産を手放すとですか』だったのに。
 …………

 四三はすこし大人になった感じがする。
 同郷の美川秀信(勝地涼)には「すべては美川君のおかげたい。ありがとう」と頭を下げた。
 成長の原因のひとつは春野スヤ(綾瀬はるか)を失ったことだろう。
 子供は全能感のかたまりで、自分は世界の王様、すべてを手に入れられると考えている。
 ところが、ある時期、世界の調和はうしなわれ、人生は必ずしも上手くいかないことに気づく。
 スヤの喪失は四三にこれを感じさせたに違いない。
 壮行会という喜びの席で、四三が『自転車節』を歌う所が悲しい。
 人生は悲喜こもごもなのだ。
 喜びもあれば哀しみもある。
 得るものもあれば失うものもある。
 スヤも今まで自転車で元気に走っていた道を、嫁ぐ時は逆の道をゆっくりと歩いていた。

 和歌子(白石加代子)が新橋駅に駆けつけるのはわかりました。
 その前に白い布地に何かを縫っているシーンがありましたし。
「弥彦は精いっぱい闘ってきます!」
「当たり前じゃ! おまんさぁは三島家の誇りなんじゃから。弥彦、体ば大事にしやんせ!」
 弥彦は母親を取り戻した。
 天狗党でいくら華麗にカッコ良く振る舞っていても、母親を前にすればひとりの子供に戻る。
 一方、新橋駅ではもうひとつのドラマが。
 治五郎先生(役所広司)、可児先生(古舘寛治)の罠にはまって電車に乗れず!(笑)
 駅には悲喜こもごものドラマがある。

 それにしても、このドラマ、『眼福』だなあ。
 明治の街のさまざまな風景を見せてくれる。
 今回は新橋駅。
 そして浅草十二階の内部。
 浅草十二階から東京の街と富士山が見えるシーンなんかは圧巻!
 小説などで浅草十二階はしばしば登場するが、その内部はどうなってるかイマイチ想像できなかった。
 この作品を見て、山田風太郎の『明治もの』などを読むと描写がイキイキとしてくる。

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トクサツガガガ 第6話~叶とお母ちゃんがついに激突! 『ラブキュート』の名言もさく裂! 「泣き虫だけど、弱虫じゃないわ!」

2019年02月23日 | その他ドラマ
 エンディングの特撮シーン、力が入ってたな。
 シシレオーとゲンカ将軍が剣を交えて火花を散らす!

 一方、現実の世界でも、仲村叶(小芝風花)とお母ちゃん(松下由樹)がついに激突!
 ネタバレになるので詳しく書かないが、まさかここまでやって来るとは!
 この作品は基本コメディなので適度にぶつかり合って、何となく理解し合って、無難にまとめて来ると思ってた。

 まあ、お母ちゃんの主張もわかる。
 お母ちゃんは女手ひとつで叶たちを育ててきた苦労人で現実の厳しさを知っている。
「こんなロクでもないこと!」
「こんなもの大事にして何になるのよ!」
 基本オタクの行為は現実で何の役にも立たないことですからね。
 現実主義者のおかあちゃんにとって理解できないことだし、もっと他のことにエネルギーを使ってほしいと思うのも無理はない。
「30過ぎたらもらい手がなくなるのよ」
 というのもリアルで、特オタをやめようとしていた吉田さん(倉科カナ)あたりの意見を聞きたい所だ。

 でも、叶にとって『特撮』はアイデンティティなんですよね。
 これを失くしてしまったら自分が自分でなくなる。
 現実の困難にぶち当たって叶はしばしばエマージェイソンやシシレオーに意見を求めるけど、叶にとって特撮ヒーローは心の拠り所。
 そして、吉田さん、北代さん(木南晴夏)、みやびさん(吉田美佳子)たちとのかけがえのない思い出もできた。

 お母ちゃんの言う『現実の厳しさ』や『未来の不安』もわかるけど、大切なのは、今、自分が心から楽しいと思えることをやることじゃないかなあ。
 叶の兄ちゃん(渡部豪太)が言っていた「お母ちゃんは自分のできなかった人生を娘に与えようとしている」というのは、価値観の押しつけでエゴだしね。

 

 前半と中盤はギャグと名言がいっぱい。

「吠えてもらっていいですか?」w
「あとは変身してくれたら完ぺきなんだけど」w
「泣き虫だけど、弱虫じゃないわ!」←『ラブキュート』見てみてたいっ!w
「全然わからないけど、繁殖期に大量発生する赤ガニかと思ったわ」←北代さ~んw
「オタクの私には彼氏とか結婚もすべてファンタジーの世界ですから」w
「兄ちゃんの作戦」「割烹次ろう ジャンル #高級」w


 さて次回は最終回。
 吉田さんの件といい、第4話の残業の時のせりふといい、すべてが上手く絡み合った構成だなあ。
 お母ちゃんとの亀裂はすこしずつ埋めていく形になるのかな?


※関連サイト
 第6回 #トクサツガガガ 視聴者の心臓が痛くなる(togetter)

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統計不正問題~安倍官邸の関与の疑惑が濃厚に! 中江総理秘書官が統計検討会に圧力をかける。

2019年02月22日 | 事件・出来事
 統計不正問題。
 どうやら安倍官邸の関与が濃厚になって来た。

 キイマンは中江首相秘書官。

 経緯はこうだ。

① 有識者による毎月勤労統計の改善に関する検討会。
 ここで「前回の調査対象を変えるべきではない」という方針を出した。

② ところが、後日、これが覆って「部分的に入れ替える方式の導入も検討する」に変更。
 理由は「部分入れ替え」で良い数字が作り出せるからだ。
 つまり業績が良くて給料が上がった企業をサンプルに加えればいい。
 安倍官邸は賃金が上がったように見せかけるために「部分入れ替え」を主張した?

③ この変更に関わったのが中江総理秘書官。
 この件は証拠が出ていて、
 厚労省から検討会の座長の中央大学・阿部正浩教授に次のようなメールが送られていた。
『委員以外の関係者から「部分入れ替え方式を検討すべきではないか」との意見があった』
 ここに書かれている『委員以外の関係者』というのは中江総理秘書官で、根本厚労大臣は国会でこのことを次のように認めている。
「事務方に確認したところ、詳細は不明だが、(委員以外の関係者というのは)中江元哉首相秘書官のことだと思われる。当時の担当部長からそういう話を聞いている」

④ 中江元哉首相秘書官は圧力をかける約10日前、統計データの採り方について安倍に報告している。
 ←ここで安倍から何らかの指示があった可能性?

 経緯を詳細に書いたが、要するに、
 中江総理秘書官が統計検討会に圧力をかけて、
 サンプルの部分入れ替えに変更させたということだ。

 中江総理秘書官が独断でこれをやるわけがないから安倍官邸の何らかの関与が疑われる。
 実際、国会では、よほど都合が悪かったのだろうか、野党議員の質問にしどろもどろになる根本厚労大臣に安倍が「いったん戻れ」とキレるシーンがあった。

 ……………

 はあ……。
 安倍政権になってからこんなことばかりだな。
・森友・加計。
・働き方改革&移民法でのデータねつ造。
 全部、官僚が不正をして、その背後に官邸の圧力が感じられる。
 今回の動機は、
『アベノミクスが成功しているように見せかけるため』
『安倍が記者会見や演説で自画自賛するため』だ。

 ほんとウソと不正でいっぱいの政権だな。
 安倍とその取り巻きはバカだから、権力を抑制的に使うことを知らないんだろうな。
 はやく知性的なリーダーに代わってほしい。
 福田康夫さんなんか実に品性があった。

 これは収賄や口利きなどのレベルの問題ではない。
 国の統計を弄るという前代未聞の出来事だ。
 安倍政権における前代未聞の出来事はこれだけでなく、公文書偽造というのもあった。

 安倍一味の暴走は続く。
 ウソをつくために、ウソをゴマかすために、やってはいけないことにどんどん手を染めていく。
 未来の国語辞典には、
『安倍晋三 ①ウソつきのこと ②バカのこと ③腐敗』って載るんだろうなw


※関連記事
 厚労省「調査方法変更 当時の総理大臣秘書官の指示によらず(NHKニュース)

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相棒17 「容疑者 内村完爾」~ディスコミュニケーション。黙して語らない内村刑事部長らと雄弁に正義を語る『正義の使者』

2019年02月21日 | 推理・サスペンスドラマ
 今回のテーマはディスコミュニケーションですかね。

 手紙の返事を書かなかった須藤修史(佐野泰臣)。
 事件について黙秘する内村刑事部長(片桐竜次)。
 河川敷で起きた真実を夫・隆文(江藤潤)に語らなかった妻・由美(あめくみちこ)。

 彼らがしっかり語っていれば事件は起こらなかった。
 ディスコミュニケーションが要らぬ憶測を呼び、事件がどんどん大きくなっていった。

 とはいえ、須藤も内村刑事部長も由美もそれぞれ抱えているものがあり、簡単には話せないんですけど。
 たとえば須藤。
 確かに罪の意識を強く感じていたら生半可な言葉など書けないよな。どんな言葉もウソになってしまう。
 内村部長には守りたいものがあったし、由美は自ら罪をかぶる覚悟をしていたし。
 彼らは語らない。

 一方、雄弁に語るヤツもいる。
 ネットの『正義の使者』だ。
「俺がやったのは正義だ!」
 彼はこう語ったけど、やったのは右京さん(水谷豊)が言ったように鬱憤晴らしでしかない。
 他人を貶めて楽しんでいるだけ。
 彼には須藤修史や内村刑事部長や由美のように抱えているものがない。
 無責任だから何でも言える。
 これは今、話題になっている『バイトテロ』なんかにも当てはまり、彼らは店や商品に対して何の責任も愛情もないからあんなことができる。

 一方、話は戻るが、何も語らないのも問題。
 レオパレスなど、最近報じられている一連の会社の不祥事は、不正を黙認して語らなかったために起きている。

 現在は本当にディスコミュニケーションの時代になってるなあ。
 ディスコミュニケーションがすれ違い、誤解、怒り、憎しみを生み、社会を混乱させている。
 これに加えて無責任なフェイクニュースもある。

 一番大切なのは、不器用でも自分の思いを伝えていくことですかね。

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立憲民主党の小川淳也議員がいい!~「どこかに悪い数字はないのか?」「 そこで困ってる国民は居ないか?」と考えるのが総理大臣

2019年02月20日 | 事件・出来事
 立憲民主党の小川淳也議員がいい。

 国会の予算委員会でアベシンゾーにこう訴えた。

「もしこの国の総理大臣が良い数字を持って来たら良い数字はもういい。
 どこかに悪い数字はないのか?
 そこで困ってる国民は居ないか?
 そこに社会の矛盾は埋もれてないか?
 そんな総理ならば数値論争は起きてない。
 統計のルール変えの説明も不十分。
 その姿勢では国民は救われない」

 ほんと、それ!
 以前も書いたけど、会社に入った新入社員が真っ先に教えられることってこれだぞ。
「良い報告はするな。悪い報告をしろ」
「良い数字は無視しろ。悪い数字に注目しろ」

 なぜなら『悪い数字』『悪い報告』にこそ問題が隠されていて、放っておけば会社が倒産するかもしれないからだ。
 マトモな経営者ならこれを社員に徹底させる。
 徹底させず、悪い数字、悪い報告から目を背けて大問題化しているのが東芝であり、レオパレスだ。

 国の経営にも同じことが言えて、悪い数字から目を背けていたら国は傾くぞ。
 だが、アベシンゾーはバカだから良い数字しか見ない。
 良い数字だけを見て自画自賛する。
 こんな安倍に忖度して官僚は良い数字が出るように、せっせとデータの書き換え、ねつ造をする。

 何年か前の自民党のポスターのキャッチコピーに『この道しかない』というのがあったけど、異論に耳を傾けないというのが安倍の基本姿勢なんだろうな。
 もし安倍が間違っていたら、太平洋戦争に突き進んでいった戦前の日本のように、国民は奈落の底に落ちる。


 小川淳也議員、どんどんこういう発言をして下さい。
 安倍に数字や法律をもとにした議論をふっかけてもムダ。←長妻昭さんがこれをやるんだよな。
 聞かれたことから話を逸らすし、官僚のつくった文書を読むだけだし、そもそも安倍は論理的な思考や説明ができない。

 安倍よ、町工場の社長やシングルマザーのお母さんと会食して苦言を聞け!
 経団連や彼をヨイショする取り巻きとの会食ばかりしているから世の中が見えなくなる。

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いだてん 第7回 「おかしなふたり」~自分はなして走るのか? 車屋は走れば金になるのにマラソンは金がかかる

2019年02月18日 | 大河ドラマ・時代劇
 ストックホルムオリンピック出場。
 これに関するさまざまな人たちの思いを描いた。

 金栗四三(中村勘九郎)はお金のこと。
「家族に要らん苦労をかけている」
「車屋は走れば金になるのにマラソンは金がかかる」
 四三が走ることに迷いだした。
「自分はなして走るのか?」
 今まではただ走っていればよかったが、走ることに疑問を持ち始めた。
 これが『大人と子供の違い』なんですね。
 子供は走る意味など考えずに走ることができるが、大人は自分の行動の意味とかを考え始める。

 三島弥彦(生田斗真)はお金はあるのに家族の愛情に恵まれていない青年。
 写真の現像室で目に涙をためたシーンは『痛快男子』の別の側面を見られて、よかったなあ。
 弥彦は孤独なのだ。
 四三とは対照的なキャラである。

 嘉納治五郎(役所広司)は口車の人(笑)←柔道の技に似たような名の技があったような。
 でも心は前向きで熱くてしっかりしたものを持っている。←だから机を叩くとポスターが落ちる(笑)
 勝海舟からもらったフロックコートは『海外に飛び立つ若者へのエール』で、これを質に入れることで、四三の洋装に変わった。
 勝の思いは治五郎を通じて四三に受け継がれたのだ。
 辛亥革命で中国人留学生を守るために多額の借金を背負ったのも治五郎の温かさ。
 明治政府は別として、在野の明治人はアジアの同胞を応援したんですよね。
 だが、やがて中国の権益をめぐって戦争を始め、志那憎しに変わってしまう。
 治五郎先生もつらかっただろうなあ。

 ストックホルム行きをめぐっては、ミスター・クラブ可児(古舘寛治)や永井道明(杉本哲太)は右往左往。
 何だかんだで行きたくてしょうがない。
 このふたりはギャグパートですね。

 そして金栗実次(中村獅童)。
「金1800円持ってきたばい!」
 土下座のシーンなどがあったけど、金繰りに相当苦労したことが想像される。
 春野スヤ(綾瀬はるか)も一役買ったのだろう。
 ここは視聴者の想像に任せるパート。
 描きすぎると作品が湿っぽくなってしまう。
 美川秀信(勝地涼)は実次がお金を工面することに懐疑的だったけど、文学をやっているのにまだまだ人間洞察が甘いよね。
 実次は感激屋で、弟思いで、熱い人間なのだ。

 ………………

 考えさせられるせりふがいくつかあった。

「勝つと言わずに精一杯戦ってきてくれたまえ!」

 治五郎先生の言葉だが、「メダル、メダル」とやたら口にする今のテレビマスコミや政治家にこの言葉をぶつけたい。
 女中のシマ(杉咲花)と四三はこんなやりとり。

「10里走るってどういうことですか? 走った先に何が見えるんですか?」
「わからんけん、走っとるとです」

 深いですね。
 走った先にあるものを見たいから走る。
 これは僕たちにもあてはまることで、自分の行動の先にあるものを見たいから行動する。
 走らなければ、行動しなければ、先の景色を見ることができない。

 そう言えば、『ハケン占い師アタル』で、杉崎花さんが同じことを言っていたような気が……。

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トクサツガガガ 第5話~これがオタクの遊び方だ! 特撮ジオラマを撮るために穴を掘り、徹底的にこだわりまくる! ビーチバレーで「てへっ、てへぺろっ!」ではない!

2019年02月17日 | その他ドラマ
 オタクがイメージする『リアルの海の過ごし方』はこうだ。

 ビーチバレーで仲村叶(小芝風花)がサーブ。
叶「いくよ~!」
 ボールがおかしな方向に飛んでいくと、イケメンふたりがやって来て、
イケメン1「かのちゃん、どこ飛ばしてんだよ。おっちょこちょいなんだから~」
イケメン2「かのちゃんったら、こいつ~」
叶「てへっ! てへぺろっ!」

 

 小芝風花さんの今後の女優人生が心配だ(笑)
 SNSはgagagastagramで、投稿者はkano_tan(笑)

 オタクに海は似合わない。
 しかし、面白くなってハマると徹底的に凝る。
 特撮ヒーローのジオラマを撮るために、砂浜に人が屈んで入れる穴を掘り、フィギュアを立て、霧吹きでリアリティを出し、遠近法を利用してカメラを連写する。
 その結果、完成したのが、この写真だ。

 

 見たか、これがオタクの力だ! オタクの遊び方だ!
 こうやって、こだわりまくるオタクたちがサブカルチャーをつくってきた。
 このこだわり、勉強ばかりしてきた霞ヶ関の官僚にはわからないだろうな。
 サブカルチャーは成長戦略? 金儲けの手段?
 オタクは楽しいからやってるだけで、基本無償だ。
 だからクールジャパンが失敗する。
 文化庁はスクショを禁止する法案を出すらしいけど、そんなことをしたら文化は死ぬよ。

 頭の堅い保守政治家もな。
 男は男らしく、女は女らしく?
 叶のお母ちゃん(松下由樹)のように、男の子は黒のランドセル、女の子は赤のランドセルにしようとする。
 これって画一的で楽しくない社会だ。
 ……………

 自分が面白いと思うものを広めたいと思うのもオタクの特性ですね。

 ファストフードで女の子が『ジュウショウワン』に興味を示したのを目撃すると、叶は、
「おお~、幼女さん、さてはシシレオーが気に入ったな~」←幼女さんw
「また『ジュウショウワン』の布教に貢献してしまった」w
「『ジュウショウワン』は毎週日曜、朝7時半にやっているから」w

 ちなみに
 ドラマ『トクサツガガガ』はNHKで毎週金曜よる10時~
 再放送は火曜日25時30分~やってます!

 今回のエピソードは、叶、吉田さん(倉科カナ)、北代さん(木南晴夏)、みやびさん(吉田美佳子)の海での休日の物語だった。
 個性の違う4人が力を合わせてひとつのものをつくりあげていく楽しさ!
 そこに生まれる絆!
 しかし、楽しい時間は永遠ではない。
 祭りはいつか終わる。
 ひとりになれば、それぞれが抱えているリアルと戦わなければならない。
 だからこそ、今回のような時間が貴重なのだ。

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