OJTに進むための総合テストと認定会議。
三神クラスをバカにする木下クラスの訓練生・窪田リナ(浅見れいな)たち。
共通の目標や敵がみつかると人は団結するもの。
「よっしゃあ!みんなで三神組の底力、見せ付けてやろう!オー!ジェイ!ティ!」
こういう人と人が繋がるドラマは大好きだ。
共に試験を突破しようとする仲間たちにもそれぞれに理由がある。
そこに様々なキャラクターが出ていて楽しい。
関山ちゃん(大塚ちひろ)は父親がパイロットでコネで入れてもらったんだろうとリナに言われて怒り心頭。
沙織(上原美佐)は大学時代リナと男を争って、7勝3敗(もしくは2勝8敗。真実はわからない)。絶対にリナには負けたくない。
弥生(相武紗季)は合格したら翔太(錦戸亮)とデート。
「動物とか好きですか?」と聞いて、動物園に行くことに。
それをリナにバカにされたものだから、さらに燃える。
沙織がリナに7勝3敗で勝っているというと、「ダメじゃん、3つも負けちゃあ」といつもの弥生らしくないせりふ。
美咲洋子(上戸彩)も客の入らないライブをやっていたことなど、「地雷を踏みまくられて」怒り心頭!
しかし、そうしたにわか団結がうまくいくわけがない。
いつものように喧嘩を始めて、三神組の自主トレは空中分解。
簡単にうまくいってはドラマにならないから、作り手は様々な困難を主人公たちに与える。
だが、それでめげずにがんばるからラストが感動的になる。
空中分解して悩んだのは洋子。
洋子は三神教官(真矢みき)に言う。
「足、引っ張ってますかね。三神クラスは、美咲洋子に毒されているとか言われちゃって。あたし、毒ですかね」
そんな洋子に三神は言う。
「そんなことを気にするようになれたんですね、あの美咲さんが。だったら何をすべきかわかるんじゃないですか?今の美咲さんなら」
三神に言われて始めたのは、早朝、昼休み、夜のモックアップでの個人練習。
洋子は真剣に思っている。
男に「制服姿を見てみたい」と言われたからCAになろうとした自分をふり返って翔太に言う。
「でもさ、今は私が見てみたい。制服着て空飛んでいる自分の姿」
そして、この洋子の行動が仲間たちに火をつけた。
洋子のために弥生が、関山が、沙織が動き出す。
いっしょに練習を始めるのだ。
ここで初めて、洋子たちが繋がった。
すごくうまい物語の作り方。
人の真剣な気持ちが人を動かす。
最初の動機は、リナにバカにされたからという不純なものだった。
それは何かがあれば、簡単に吹き飛んでしまう動機。
しかし、人の真剣な想いは簡単には吹き飛ばない。
現にやってきたリナに洋子は言う。
リナ「レベルの低い人たちが集まって何やってるのかと思ったら、こんなつけ焼刃で、私たちに勝とうだなんてね」
洋子「勝ち負けなんてどうでもいいの!」
リナ「へえ、もう負け認めてるわけ?」
洋子「勝ったとか負けたとか、そんな小さいもんじゃないんだよ。あたしたちに取ってのキャビンアテンダントは!」
そして試験を無事終えての祝杯。
「あたし、三神組で良かった。おまえらさ、見かけによらず結構いい奴だよな」
「ありがとう!あたしさ、この20人みんな一緒に空を飛びたい」
「三神組、最高~!」
しかし、洋子が迎えた試験の判定とは?
今回の団結のドラマ同様、作り手は洋子を簡単にCAにしないようだ。
洋子にはさらにひと試練。
しかし、困難が大きければ大きいほど、CAになった時の感動は大きい。
恐らく今回同様、仲間たちは洋子を助けるだろうから、感動のドラマはさらに大きくなりそう。楽しみだ。
三神教官がこだわるCAの資質とは何かも知りたい。
また「あなたにとってCAとは?」と聞かれて出す洋子の答えも。
★研究ポイント
テーマ:真剣な想いが人を動かす。
ドラマの作り方:
真剣な動機が人を動かす。その前に軽い動機を入れておくとテーマが伝わりやすい。
新たな敵を設定する。
★キャラクター研究:長野チーフ
三神も桜田(小日向文世)も頭が上がらないCAのチーフ長野が総合テストの試験官として登場。
三神を呼び捨てにし、桜田にボタンがとれそうだと言って注意する。
「相手が三神の教え子でも、容赦しないよ。厳しく採点するからね」と言う。
これでは洋子の合格は危ういかもと視聴者に思わせる。
うまい人物の登場のさせ方だ。
しかもこの長野チーフは別の意味でも機能する。
認定会議。
長野はこう言って洋子を合格させる。
「美咲洋子ね。どんなものかと思っていました。評判悪いからあの子。まあ、決して満点とは言えないけどね、あとはOJTでしごきますよ」
しかし、三神は洋子の合格に異議がある様子。
格上の長野が合格を出したのに異議を唱える三神。
これで三神が立った。
視聴者は三神の想い・意図は何だろうと思う。
長野チーフは今回の話で実にいい働きをしている。
★名セリフ
1
先輩CAに皮肉を言われて
「まいったな。あれだけ熱望されちゃって。もしかして期待の大型新人!?」
「よっしゃあ!あたしがいる限り、三神組、全員合格させてやる!」
※あくまでポジティブな洋子。
2
沙織がリナに
「美咲さんはともかく、私たちは木下クラスには負けてないわよ」
※さりげない毒
沙織が洋子に
「美咲さん見てると、勉強になるよね」
「ダメなこと沢山してくれるから、チェックしがいがあるのよね」
※ストレートな毒。
3
個人練習をしている洋子を見て、弥生、沙織たち。
「相変わらず自分勝手なんだから」
「マイペースというか、平気で人のこと振りまわすし」
「ハラハラさせられてばかりでした」
「声も態度もでかいし」
「あの人のおかげで、何度授業が中断されたことか」
「最悪のクラスメートよね。でも何でだろう。他のクラスの子に美咲さんの悪口言われるとちょっとむかつくのよね」
※気持ちと裏腹の悪口。逆に洋子への想いが伝わります。
★名シーン
試験当日の朝、飛行機を見ている洋子。
そこへやって来る翔太。
不安を洩らす洋子。おまえらしくもないと励ます翔太。
※強気な洋子が見せた弱さ。ここで一気に洋子に共感。視聴者はここで洋子といっしょに試験を受ける。
★追記
沙織はリナと7勝3敗なのか、2勝8敗なのか?
古畑任三郎の郵便配達のなぞなぞのようなネタフリ。
ラストにはぜひ答えを出してほしい。
三神クラスをバカにする木下クラスの訓練生・窪田リナ(浅見れいな)たち。
共通の目標や敵がみつかると人は団結するもの。
「よっしゃあ!みんなで三神組の底力、見せ付けてやろう!オー!ジェイ!ティ!」
こういう人と人が繋がるドラマは大好きだ。
共に試験を突破しようとする仲間たちにもそれぞれに理由がある。
そこに様々なキャラクターが出ていて楽しい。
関山ちゃん(大塚ちひろ)は父親がパイロットでコネで入れてもらったんだろうとリナに言われて怒り心頭。
沙織(上原美佐)は大学時代リナと男を争って、7勝3敗(もしくは2勝8敗。真実はわからない)。絶対にリナには負けたくない。
弥生(相武紗季)は合格したら翔太(錦戸亮)とデート。
「動物とか好きですか?」と聞いて、動物園に行くことに。
それをリナにバカにされたものだから、さらに燃える。
沙織がリナに7勝3敗で勝っているというと、「ダメじゃん、3つも負けちゃあ」といつもの弥生らしくないせりふ。
美咲洋子(上戸彩)も客の入らないライブをやっていたことなど、「地雷を踏みまくられて」怒り心頭!
しかし、そうしたにわか団結がうまくいくわけがない。
いつものように喧嘩を始めて、三神組の自主トレは空中分解。
簡単にうまくいってはドラマにならないから、作り手は様々な困難を主人公たちに与える。
だが、それでめげずにがんばるからラストが感動的になる。
空中分解して悩んだのは洋子。
洋子は三神教官(真矢みき)に言う。
「足、引っ張ってますかね。三神クラスは、美咲洋子に毒されているとか言われちゃって。あたし、毒ですかね」
そんな洋子に三神は言う。
「そんなことを気にするようになれたんですね、あの美咲さんが。だったら何をすべきかわかるんじゃないですか?今の美咲さんなら」
三神に言われて始めたのは、早朝、昼休み、夜のモックアップでの個人練習。
洋子は真剣に思っている。
男に「制服姿を見てみたい」と言われたからCAになろうとした自分をふり返って翔太に言う。
「でもさ、今は私が見てみたい。制服着て空飛んでいる自分の姿」
そして、この洋子の行動が仲間たちに火をつけた。
洋子のために弥生が、関山が、沙織が動き出す。
いっしょに練習を始めるのだ。
ここで初めて、洋子たちが繋がった。
すごくうまい物語の作り方。
人の真剣な気持ちが人を動かす。
最初の動機は、リナにバカにされたからという不純なものだった。
それは何かがあれば、簡単に吹き飛んでしまう動機。
しかし、人の真剣な想いは簡単には吹き飛ばない。
現にやってきたリナに洋子は言う。
リナ「レベルの低い人たちが集まって何やってるのかと思ったら、こんなつけ焼刃で、私たちに勝とうだなんてね」
洋子「勝ち負けなんてどうでもいいの!」
リナ「へえ、もう負け認めてるわけ?」
洋子「勝ったとか負けたとか、そんな小さいもんじゃないんだよ。あたしたちに取ってのキャビンアテンダントは!」
そして試験を無事終えての祝杯。
「あたし、三神組で良かった。おまえらさ、見かけによらず結構いい奴だよな」
「ありがとう!あたしさ、この20人みんな一緒に空を飛びたい」
「三神組、最高~!」
しかし、洋子が迎えた試験の判定とは?
今回の団結のドラマ同様、作り手は洋子を簡単にCAにしないようだ。
洋子にはさらにひと試練。
しかし、困難が大きければ大きいほど、CAになった時の感動は大きい。
恐らく今回同様、仲間たちは洋子を助けるだろうから、感動のドラマはさらに大きくなりそう。楽しみだ。
三神教官がこだわるCAの資質とは何かも知りたい。
また「あなたにとってCAとは?」と聞かれて出す洋子の答えも。
★研究ポイント
テーマ:真剣な想いが人を動かす。
ドラマの作り方:
真剣な動機が人を動かす。その前に軽い動機を入れておくとテーマが伝わりやすい。
新たな敵を設定する。
★キャラクター研究:長野チーフ
三神も桜田(小日向文世)も頭が上がらないCAのチーフ長野が総合テストの試験官として登場。
三神を呼び捨てにし、桜田にボタンがとれそうだと言って注意する。
「相手が三神の教え子でも、容赦しないよ。厳しく採点するからね」と言う。
これでは洋子の合格は危ういかもと視聴者に思わせる。
うまい人物の登場のさせ方だ。
しかもこの長野チーフは別の意味でも機能する。
認定会議。
長野はこう言って洋子を合格させる。
「美咲洋子ね。どんなものかと思っていました。評判悪いからあの子。まあ、決して満点とは言えないけどね、あとはOJTでしごきますよ」
しかし、三神は洋子の合格に異議がある様子。
格上の長野が合格を出したのに異議を唱える三神。
これで三神が立った。
視聴者は三神の想い・意図は何だろうと思う。
長野チーフは今回の話で実にいい働きをしている。
★名セリフ
1
先輩CAに皮肉を言われて
「まいったな。あれだけ熱望されちゃって。もしかして期待の大型新人!?」
「よっしゃあ!あたしがいる限り、三神組、全員合格させてやる!」
※あくまでポジティブな洋子。
2
沙織がリナに
「美咲さんはともかく、私たちは木下クラスには負けてないわよ」
※さりげない毒
沙織が洋子に
「美咲さん見てると、勉強になるよね」
「ダメなこと沢山してくれるから、チェックしがいがあるのよね」
※ストレートな毒。
3
個人練習をしている洋子を見て、弥生、沙織たち。
「相変わらず自分勝手なんだから」
「マイペースというか、平気で人のこと振りまわすし」
「ハラハラさせられてばかりでした」
「声も態度もでかいし」
「あの人のおかげで、何度授業が中断されたことか」
「最悪のクラスメートよね。でも何でだろう。他のクラスの子に美咲さんの悪口言われるとちょっとむかつくのよね」
※気持ちと裏腹の悪口。逆に洋子への想いが伝わります。
★名シーン
試験当日の朝、飛行機を見ている洋子。
そこへやって来る翔太。
不安を洩らす洋子。おまえらしくもないと励ます翔太。
※強気な洋子が見せた弱さ。ここで一気に洋子に共感。視聴者はここで洋子といっしょに試験を受ける。
★追記
沙織はリナと7勝3敗なのか、2勝8敗なのか?
古畑任三郎の郵便配達のなぞなぞのようなネタフリ。
ラストにはぜひ答えを出してほしい。