「マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなるのが一番。経団連に働きかけて欲しい」
「悪影響を与えている番組を発表し、そのスポンサーを列挙すればいい」
こんな
〝言論封殺発言〟がなされた自民党の勉強会。
安倍首相以下、これは若手議員の発言で、自民党は「報道の自由、言論の自由を守る」と言ってるけど、本当かな? 案外、本音だったりして。
何しろこれら発言したのは、安倍首相を応援する若手議員だったからね。
ちなみに、こうした発言をしたのはしたのは、この人たち。
・大西英男議員 「マスコミを懲らしめるには広告料収入はなくなるのが一番」
・井上貴博議員 「テレビのスポンサーにならない。これが一番こたえる」
そもそも、これらの発言が出た時、周囲から「それは間違った考え方だ」「やめろ」という発言が出なかったのもおかしい。
案外、勉強会に参加した議員37名は同じ考えだったのではないか?
勉強会では、こんなシーンもあったらしい。
百田 「反日とか売国とか、まずとにかく日本をおとしめる目的を書いているとしか思えない記事が多いんです!」
自民党議員 「そうだ!」「そうだ!」
完全に発想がネトウヨだな~(笑)
「そうだ!」「そうだ!」と同調した議員も完全にネトウヨレベル。
朝日新聞によれば、勉強会後にこんな感想をもらした議員もいたらしい。
「百田さんの話がめちゃくちゃ面白かったから、居酒屋トークみたいになっちゃったんだよ」(二階堂友紀議員)
勉強会の代表を務める木原稔・党青年局長も会合後、記者団に
「百田氏は自分の強い信念に基づいて発信し、国民に受け入れられている。われわれ政治家が学ばなきゃいけない」
と発言し、百田発言について何の違和感も持たなかったことを表明。
まさに自民党議員の劣化だ。
昨日も書きましたが、
今の自民党は本当に怖ろしい。
このまま行ったら、本当に戦争中のような言論統制された社会がやって来る。
国や政府に有利な情報しか国民に伝えられなくなる。
歴史学や政治学では、これを
〝国家主義〟〝独裁体制〟と呼ぶ。
まあ、これらも目に見えない形で、さりげなくやってくるんでしょうね。
報道の自由は、それこそスポンサーに圧力をかけて。
何しろ安倍自民党と経団連はべったりだもんね。そうならない方がおかしい。
徴兵制は、格差をつくって、お金や職のない若者を軍隊に斡旋するという〝経済的徴兵制〟という形で。
目に見えない形で、巧妙に国家主義の国に変えていこうとする安倍自民党。
安倍首相がそんなことを考えているわけがないという人もいるかもしれないけど、今回の勉強会での発言が良い例。
安倍晋三という保守政治家には、
国民は国のやることを批判するな。国のために奉仕しろ。
という戦前のメンタリティが明確にある。
勉強会で作家の百田尚樹氏に「つぶさないといけない」と言われた沖縄タイムスと琉球新報は次のような共同抗議声明を出した。
『政府に批判的な報道は、権力監視の役割を担うメディアにとって当然であり、批判的な報道ができる社会こそが健全だと考える。
にもかかわらず、批判的だからつぶすべきだという短絡的な発想は極めて危険であり、沖縄の2つの新聞に限らず、いずれ全国のマスコミに向けられる恐れのある危険きわまりないものだと思う。
沖縄タイムス・琉球新報は、今後も言論の自由、表現の自由を弾圧するかのような動きには断固として反対する』(抜粋)
まったく同感である。
これと同じように、日本新聞協会、日本民間放送連盟、日本ペンクラブも抗議の声明文を出すべきだ。
さまざまな人々を怒らせ、敵にまわしている安倍政権
最初は沖縄。
次に憲法学者&学者。
本当に異常だ。
今までにこんな政権があっただろうか?
同時にここでマスコミが怒らなかったら、あなたたちは〝沖縄〟〝憲法学者&学者〟以下だ。
マスコミの矜持が問われている。
※関連リンク
『百田氏発言をめぐる琉球新報・沖縄タイムス共同抗議声明』