安倍官邸に近いジャーナリスト山口敬之がレイプしたにも関わらず不起訴になった事件。
その被害者の詩織さんが昨日、日本外国特派員協会で記者会見をした。
詩織さんが話す事件の概要はこうだ。
1、当時TBSワシントン支局長の山口氏とフリーランスのジャーナリストである私は、私がTBSワシントン支局で働くために必要なビザについて話すために会いました。
2、山口氏に会ったのはそれが3回目で、2人きりで会ったのは初めてでした。
3、そこに恋愛感情はありませんでした。
4、私が泥酔した状態だと山口氏は認識していました。
5、山口氏は自身の滞在しているホテルの部屋に私を連れて行きました。
6、性行為がありました。
7、私の下着のDNAを検査したところ、そこに付いたY染色体が山口氏のものと過不足なく一致したという結果が出ました。
8、意識のないまま引きずられている私が映ったホテルの防犯カメラの映像をタクシーの中で降ろしてほしい、駅で降ろしてほしいと繰り返し私が言っていたというタクシー運転手の証言など証拠を集め、警察は逮捕状を請求し、裁判所はその発行を認めました。
9、逮捕の当日、捜査員が成田空港で帰国する山口氏を待ち受ける中、当時の刑事部長の中村氏によって逮捕が突然取りやめられました。
泥酔した詩織さんをホテルに連れ込み性交渉に及んだことは山口も認めている。
逮捕状が出たにも関わらず、逮捕が打ち切られたことも事実だ。
そして詩織さんはお酒が強く泥酔することなどなく、飲み物に薬を入れられたと主張している。
この主張を皆さんはどう考えるだろう?
僕は逮捕にあたって何らかの政治的圧力があったのではないかと考えている。
現に山口が官邸に泣きついたメールが週刊新潮によって暴露されている。
詩織さんは不起訴を不服として、検察審査会に再審査を求めた。
だが、出てきた結果は〝不起訴妥当〟。
つまり、警察が起訴しなかったことは妥当だと判断したのだ。
しかし、詩織さんは、その検察審査会の判断過程が不明瞭であったと、外国特派員の前で語った。
いはく、
「検察審査会は検事が出した答えを再度見直し、精査する場です。そのため必要な資料や証言などを集めて提出いたしました。審査会の場には申立人が呼ばれ、事情を聞かれることもあります。証人や申立人の代理が呼ばれることもあります。しかし、今回は私も弁護士の先生も検察審査会に呼ばれることはなく、議決が出たあともそれに対する説明はありませんでした。また結果は、不起訴処分の裁定を覆すに足りる理由がないというものでしたが、その内容の具体的な説明もありませんでした」
「申し立てを行った際、特に気を付けてお願いしたことがあります。それは私がタクシーから抱えられるように降ろされ、ホテルへ引きずられていく防犯カメラの映像を、静止画ではなく動画で審査員の方々に見ていただきたいということでした。しかし、実際に動画として証拠が提出されたのかどうかさえも分かりません。議決が出たあと、こうしたことについて検察審査会宛てに質問状を出しました。しかし検察審査会法26条を根拠に一切の回答はいただけませんでした。検察審査会は完全に非公開であるとはいえ、これまでに情報が得られないこと、一度も説明の機会を与えられなかったことは、さらに私の中に疑問を生む結果となりました」
「このときに聞いた質問のうち、審査員の男女比と平均年齢については回答をいただきました。それは男性が7名、女性が4名、平均年齢は50.45歳とのことでした。このような男女で問題の捉え方が異なる可能性のある事例について、男女比を半々に近づけていただけなかったことは大半残念に思います」
……………
これは、ひどいな。
検察に有利すぎるし、中でどんな審議がおこなわれたかも明らかになっていない。
検察審査をおこなう審査員の人選もバランスを欠いている。
検察よ、こんなことばかりしていたら、信頼は揺らぐよ。
森友問題にしても逮捕したのは籠池夫妻だけ!
少なくとも詩織さんに問われたことには回答しろよ!
これを問題を明らかにすることは政治家の仕事でもある。
検察審査会法26条が情報公開のネックになっているのなら改正すべきだ。
立憲民主党の枝野さん、頼みます。
庶民に寄り添う立憲民主党の仕事は、まずこれじゃないかな?
同じ女性として小池百合子はどう考える?
情報公開はあなたの公約の一丁目一番地だろう?
弁護士資格を持つ山尾志緒里や検事をやっていた若狭勝も、この件で動け。
※参照サイト
ジャーナリスト・伊藤詩織さんが会見(全文1)逮捕見送り問題報じた社はなし(BOLOGOS)