平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

渡辺直美 ビヨンセと共演

2008年10月31日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 本日の「笑っていいとも!」で渡辺直美さんがついにビヨンセと共演。
 ビヨンセの前で踊りを披露。
 過去渡辺さんは「いいとも!」でウィル・スミスなどに踊りを見せてウケていたが、ビヨンセも大ウケ。
 見逃した方はぜひ日曜日の増刊号を。

 さてここからが芸人論。
 ビヨンセと共演という渡辺さんにとって一番おいしい事柄をやってしまった。
 ファンも一番見たがってた部分。
 それは本家との共演。
 悲愴感がラストライブで羞恥心と共演をしたようなもの。
 はるな愛さんがあややと共演するようなもの。
 
 ここで芸人・渡辺直美として考えなければならないのは次なる展開だ。
 この点で参考になるのははるな愛さん。
 彼女(彼?)は頭がいい。
 性同一障害の家族との葛藤を感動的に表現したかと思うと、男性の時の名ケンジで笑いをとる。
 ヌード露出で話題をとり、「言うよね~」が流行りつつある。

 このはるなさんの様に渡辺さんは次に何を見せるか?
 ここに芸人としての今後が問われている。
 エドはるみさんは24時間マラソンを走って根がすごく真面目なことがわかって芸人としてはトーンダウン。
 苦労を売りにする演歌歌手のイメージ。
 移り変わりの激しい昨今の芸能界だけに新しい自分をどう見せるかは芸人にとって必須のこと。

 渡辺直美さんは次に何を見せるか?


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相棒 「悪意の不在」

2008年10月30日 | 推理・サスペンスドラマ
★事件の概要は次の様なもの。

 貧しい国への支援物資の横流し。
 その件で脅迫された商社マン小笠原雅之(西岡徳馬)は脅迫の相手・NGOの兼高公一(四方堂亘)を殺害。

 これだけでもひとつの推理ドラマとして成り立つ。
 使われた二人一役のトリックもなかなかだし。
 しかし、ここで終わらないのが「相棒」。
 さらに掘り下げる。

★脅迫した兼高は亀山(寺脇康文)の友人でボランティアに燃えている善意の人間。
 そんな兼高がなぜ脅迫を行ったのか?
 そこにはこんな現実がある。
 <相手先の政府は腐敗していて支援物資を送っても困っている人に届かないという現実>
 兼高は支援物資を当てにせず、支援物資で私腹を肥やしている人間を脅迫してお金を搾り取り、困っている人を助けようとしていたのだ。
 目的は救済。だが兼高は方法を変えた。
 正規の方法では目の前の困っている人を救うのには限界があることを知って脅迫という方法をとったのだ。
 善意の人間が悪を行わなければならない現実。
 
 このことを描いた時点で「相棒」は単なる推理ドラマではなく松本清張の様な社会派推理ドラマになった。

★「相棒」はこの現実をさらに突っ込む。
 政治家の瀬戸内(津川雅彦)が小笠原の横流しに加担していたのだ。
 その加担理由にはひとひねりがある。
 瀬戸内は私腹を肥やすためでなく、NGOの兼高と同じ理由から横流しに加担していた。
 <相手先の政府は腐敗していて支援物資を送っても困っている人に届かない現実>
 だったら横流しして得た金を直接送った方が困った人達のためになる。
 瀬戸内はこう考えたのだ。

 ここにも深い現実がありますね。
 国対国の対応では限界がある。
 細部が行き届かず形ばかりのものになりやすい。

★右京さんのスタンス
 さてこれらの事実を知った上での右京(水谷豊)の行ったことは瀬戸内の逮捕。
 そのスタンスは「現実を救えない法律であっても法律は法律」「法律の遵守」。
 右京は警察官なんですね。


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チーム・バチスタの栄光 第3話

2008年10月29日 | 推理・サスペンスドラマ
★グッチーの役割
 田口(伊藤淳史)のドラマ上の役割は視聴者と同じ目線の目撃者なんですね。
 彼が見聞きしたことを視聴者も見る。
 今回は麻酔科医・氷室(城田優)の日常。

★ドキュメンタリーとドラマ
 さて今回描かれた氷室の日常だがこれはある意味ドキュメンタリー。
 麻酔科医不足で手術は連チャンで食事も満足にとれない。
 この現実を描いただけでドラマになっていない。
 これだったら報道番組やNHK特集でやってもいい内容。

 唯一ドラマらしい所は氷室がプライドの高い外科医に進言するシーン。
 桐生(伊原剛志)を呼ぶように田口に合図するシーン。
 やはりドラマは<感情>であり<戦い>なんですね。
 人物が戦っていないとドラマにならない。

 視聴者目線の目撃者グッチーが光ったのもリスクマネジメント委員会で反論した所。
 ドラマ視聴者は主人公たちが何かと(それは弱い自分でもいい)戦う所を見たいのだ。

★白鳥は官僚の理想
 その点、白鳥(仲村トオル)は戦っていますね。
 病院で戦い、上司と戦う。
 だからキャラクターとして魅力的。
 考えてみると現代日本の官僚は戦っていませんね。
 農水省の役人は汚染米を放置。おそらく汚染米に気づいていたが放っておいた。
 社会保険庁の役人は上司の指示で記録の改ざん。
 保身ばかりで全然戦っていない。
 白鳥を見習って戦ってほしいものです。

★ドラマの進展
 ということで今回は推理ドラマとしては大きな展開はなし。
 氷室が犯人の線は消えたのかな?氷室は大友(釈由美子)ラブ?
 鳴海(宮川大輔)はテープを隠した様だが殺人とは別の所に理由がありそう。
 そしてメッセージ。
 『術死は続く。これからも。これは完璧に仕組まれた犯罪である』
 これ位の進展。
 推理ドラマである以上、事件が大きく進展しないと面白くならない。
 33分探偵みたいに全11話を持たせるために<田口の家の描写>や<氷室のエピソード>を入れた感じだ。
 原作で確認していないが、小説にした場合、氷室のエピソードは「麻酔医は奴隷だ」の書きだして5行ぐらいで表現できる内容だろう。


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SCANDAL

2008年10月28日 | ホームドラマ
 面白いですね。
 人間描写が薄っぺらでない。
 さすが井上由美子脚本。

★家の外は楽しい!
 失踪した花嫁・理佐子(戸田菜穂)。
 ひとみ(長谷川京子)、真由子(吹石一恵)、たまき(桃井かおり)はそれをワイドショーを見るように楽しんでいる。
 まして自分は少し関わっている当事者。
 警察の取り調べを受けられるワクワク感。

 ひとみ、真由子、たまきは家庭では空虚を抱いている。
・ひとみは口うるさい面子と出世だけにこだわる財務省の夫にうんざり。
 夫はひとみを愛する対象として見ていない。
 彼がひとみに望むのは子供の面倒と官舎の中で波風を立てないことだけだ。
・真由子は猫可愛がりの年上の夫にうんざり。
 ズボン、スラックス、パンツで世代のギャップを感じ夫に愛を感じていない。
 真由子にとっての結婚はお金だけだった。
・たまきは働かない夫と引きこもりの息子。
 夫と息子が家にいても彼女は孤独だ。

 そんな彼女らがイキイキとしているのは家の外。
 理佐子のことでワイワイ騒ぎ、他の人間の悪口で盛り上がる。
 警察の事情聴取という非日常のドラマの様な世界。
 家の外より断然楽しい。
 外に出れば警察を始めとしてまわりの人間は自分の話を真剣に聞いてくれるし。 外に出る楽しさを知ったひとみと真由子は、それぞれ理容師と証券マンとのスキャンダルに一歩踏み込みそうだ。 
 
★ミステリー仕立て
 この作品の縦糸になるのは理佐子の失踪。
 彼女は現在どこにして何故失踪したのか?
 視聴者はたまきたちの家の外での行動を見ながら、それを知りたくて毎週見る。
 だって気になりますもんねえ。
 理佐子のことが明らかにされるまでは奥歯に何か挟まっている感じ。
 うまい作劇の仕方だ。

★他人のスキャンダルは甘い蜜
 たまきたちとは立ち位置が違うのが優等生・貴子(鈴木京香)。
 しかし第2話で貴子に一番の嵐が吹いてしまった。
 夫(沢村一樹)が理佐子とつきあっていた!
 現在、夫は部下と不倫している!
 しかも同じ十字架のネックレスをプレゼントしている!

 優等生・貴子に嵐を吹かせる所などは井上由美子さん、なかなか意地悪ですね。
 視聴者的にもこういう修羅場のシーンはぜひ見たい!
 それはちょうどたまきたちが理佐子のことで盛り上がっているのと同じ。
 自分に害の及ばないスキャンダルは大歓迎なのだ。

 それにしても日本中どこを見ても<愛>がないですね。
 <愛>そして<刺激>を求めて彷徨う主人公たち。
 これがこの作品のモチーフの様ですね。

※追記
 十字架のネックレスは見事な小道具。
 会社の外で女性と待ち合わせだけでは仕事の待ち合わせかもしれない。
 しかし同じネックレスをしていたら、一目で不倫だとわかる。


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篤姫 第43回「嫁の決心」

2008年10月27日 | 大河ドラマ・時代劇
★篤姫の生き方
 天璋院(宮崎あおい)は和宮(堀北真希)に言う。
 「自分の定めた道を全うする」
 これが彼女の生き方だったんですね。
 「徳川家を守りたい」と言って死んでいった家定(堺雅人)。
 その遺志を継いで生きることが自分の定めた道。
 現代は選択肢が多く欲望も沢山あるため、なかなか自分の道を定めづらいが、こうした姿勢こそが生きる上で重要なのでしょう。
 道は「ノーベル賞を獲る」とか大それたことでなく「幸せな家族を作る」とか目の前に何気なく転がっているもの。
 ノーベル化学賞を獲られた方だっていろいろな選択肢があったでしょうが、結局定めた自分の道はクラゲの研究。
 自分の道を定めて全うしていくこと。
 それは他の道を捨てることでもある。
 天璋院も薩摩に帰るとか様々な道があったがそれを捨て去った。
 このことも認識しなければなりませんね。

 天璋院は自分の道を生きることについてこうも言う。
 「折り合いをつけながらも自分の道を生きていく」
 この『折り合いをつけながらも』も大切なこと。
 人生は決して思ったとおりに進むものでない。
 天璋院でさえ時代の流れに抗しきれず『折り合いをつけながら』生きている。
 現代人はこれも認識すべきでしょうね。
 自分の思うままにならなければキレてしまう。

 この作品はこうした人が生きるための姿勢を教えてくれる。

★篤姫の強さ
 和宮は天璋院の強さについても尋ねる。
 天璋院の強さの秘密。
 それはやはり人なのでしょうね。
 彼女の中には菊本から始まって幾島、薩摩の父、斉彬、そして家定がいる。
 阿部や井伊直弼もいる。
 家茂(松田翔太)ために和宮を守らなければならない。
 大奥の人間も守らなければならない。 
 この様に天璋院の中には沢山の人がいる。
 これが彼女の強さ。
 このことについても自分をふり返ってみたいですね。
 自分の心の中にはどれくらいの人がいて応援してくれているだろうかと。

 今回の和宮に関して言えば彼女の中にいたのは兄である帝と家茂だったのでしょう。
 帝の公武合体への想いと家茂の徳川家に対する想いが彼女を江戸に留まらせたのでしょうね。


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ブラッディ・マンデイ 第3話

2008年10月26日 | 推理・サスペンスドラマ
★「このふたりのどちらかにスパイがいる」
 今回も心理戦。
 マヤ(吉瀬美智子)のこの言葉に藤丸(三浦春馬)が迷い、視聴者も迷わされる。
 うまいですね。
 これの答えは3つある。
 1.マヤの言ったことは藤丸を迷わすための嘘。
 2.加納(松重豊)がスパイ。
 3.宝生(片瀬那奈)がスパイ。
 藤丸も視聴者もこの3つの答えの中から正解を見つけなければならない。
 通常こうした答えはふたつのうちどちらかを選ぶ場合が多いが3つというのがさらに面白くしている。

 そして藤丸と視聴者に与えられる情報。
 加納が言った「青い車」という言葉。
 この言葉から藤丸は答えを導き出した様子。
 視聴者は答えがわからない。さらに迷わされる。
 「IQサプリ」などのクイズ番組でテレビの中の解答者がわかっているのに自分がわかっていない感じ。
 答えを知りたくなる。

 そして次に視聴者が知らされるのは宝生への藤丸のメールで「加納がスパイ」という内容。
 視聴者は「加納がスパイ」だとわかるが、そう藤丸が断定した理由わからない。
 うまい引っ張り方だ。
 
 そしてこんな1シーンが挿入される。
 サードアイの拷問官。
 彼は「加納が証言させたくなくてマヤを拷問で殺そうとしたのではないか」と言う。
 これで視聴者は加納を怪しいと思うが、まだ「加納がスパイである」決定的な理由はわからない。
 理由は明かされないまま敵のアジトに。

 そしてアジト潜入前に藤丸が銃を突きつけたのは……宝生。
 藤丸が送ったメールは縦読みにすると「ホウショウハテキ」であることを告げるものだった。
 また藤丸が宝生がスパイであることを見破った理由はトンネルの中で「青い車」と言ったこと。

 本当にうまい作劇ですね。
 3択の問題→明かされる解答→しかしその解答は視聴者を欺くためのもの。
 視聴者を右へ左へと揺さぶっている。
 スパイがいつ牙を剥くかというサスペンスもある。
 
 見事な作劇はさらに続く。
 宝生がスパイであることを見破ったのはいいが、実は宝生はマヤに手錠をかけるふりをして外していた。
 自由になったマヤが銃を向けて形勢逆転。
 藤丸が宝生を撃てれば形勢は変わるが一般市民の彼には撃てない。
 まさに二転三転だ。

 こういう作劇を日本のテレビドラマで見せてもらえるとは思わなかった。
 ここに今後の日本のドラマの可能性を感じる。


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幸せになるための27のドレス

2008年10月24日 | 洋画
★いい人が積もり積もると……
 誰からも好かれるいい人って実は我慢して自分を殺して生きているんですよね。
 この作品の主人公ジェーン(キャサリン・ハイグル)がそう。
 ブライド・メイド(花嫁付添い人)という仕事に従事し毎日誰かの結婚式の準備に奔走している。
 そのため恋人を捜せない。
 自分の幸せより他人の幸せと自分に言い聞かせている。
 それは他のことでも。
 ずっと憧れていた会社の上司を妹(マリン・アッカーマン)に奪われても祝福してしまうのだ。
 ジェーンは恋愛に臆病なのだが我慢ばかりをしていた彼女はついに爆発してしまう。
 次の様な事件が連発したからだ。
 まずは先程の好きな上司を妹に取られてしまうという事件。
 次にスクープを狙う新聞記者ケビン(ジェームズ・マッデン)にブライド・メイドの仕事は利益優先と書かれてしまう。(ジェーンは上司のことを忘れてケビンのことを好きになりかけていたのだが、これで決裂)
 そして妹の結婚式では母の形見のウエディングドレスを切り刻まれてしまったことから妹の嘘と過去の男性遍歴をバラしてしまう。
 妹、ケビン、上司……今まで我慢して築き上げてきた人間関係を一気に壊してしまうジェーン。
 人間、適度な自己主張は必要なのですね。
 大きく触れた振り子はその反動でさらに大きく振り返す。

 さて物語はすべてをぶち壊してしまったジェーンが再びどの様に人間関係を回復していくが描かれるのだが、その過程は少々あっさり。
 しかし全編を通して、幸せを求めているが他人に遠慮して一歩踏み出せない人間の葛藤が見事に描かれている。
 ジェーンはブライド・メイドとして自分が着ていた27枚のドレスを大事にクローゼットにしまっているが、それが幸せを求めつつも一歩踏み出せない女性の気持ちを象徴的に描いている。
 タイトルにも使われた見事な小道具だ。


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陽気なギャングが地球を回す

2008年10月23日 | 邦画
 人の嘘を見抜く成瀬(大沢たかお)。
 スリの天才・久遠(松田翔太)。
 完璧な体内時計を持つ雪子(鈴木京香)。
 演説のエキスパート・響野(佐藤浩一)。

 この4人がビシッとスーツで決めて銀行を襲う!
 スタイリッシュでかっこいい!
 
★240秒のパフォーマンス
 人の毎日の生活というのは単調で退屈なものだ。
 時間ものんべんだらりと過ぎていき緊密でない。
 しかし彼らは違う。
 銀行を襲って現金を奪って逃走するまでの240秒という時間を華麗に過ごす。
 凝縮された緊密な時間。
 華麗なスーツに身を包み、それぞれの能力に合わせたパフォーマンスをする。
 成瀬は銀行店長の嘘を見破り、久遠は金庫の鍵を掠め取る!
 雪子は時間どおりに車を走らせ、響野は人質たちに演説を打つ!
 自分の最高のパフォーマンスをする時に人は輝く。

 この作品のキャラクターたちは<緊密な時間を生き最高のパフォーマンスをせよ>と我々に訴えて来る。
 普段の4人はわりと地味。
 成瀬は役所勤めでまわりと同じ格好。雪子のことが好きだがそれを口にすることなど出来ない。
 久遠は地面に耳を着けてモグラの会話を聞いている。
 雪子は良きお母さん。
 響野は「ロマン」という喫茶店のマスター。
 そんな彼らが銀行強盗という240秒を生きるから格好良くなる。

★そこにロマンがあるか?
 そしてもうひとつのメッセージ。
 響野はいつもこう尋ねる。
 「そこにロマンはあるか?」
 響野の行動原理は<ロマンがあるかないか>。
 銀行強盗も恋愛もそこにロマンがあるからやる。

 そうですね。
 我々の人生も<ロマン>を求めて生きていきたいものですね。
 華麗な衣装を身にまとい緊密な時間を生きて。

※追記
 銀行強盗の時の響野の演説シーンが何と言ってもカッコイイ!
 これを見るだけでも価値がある。

 こんなシーンもカッコイイ。
 銀行強盗をする時、横一列に並んで銀行に向かっていく主人公たち。
 刑事ドラマなどでも同じ様なシーンがあるが、これは格好良さの定番ですね。


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チーム・バチスタの栄光 第2話

2008年10月22日 | 推理・サスペンスドラマ
 やっと面白くなって来ましたね。
 というのは物語が動いてきたから。

 動かしたのは白鳥(仲村トオル)。
 その捜査手法は、相手を挑発して本音を聞き出すアクティヴ・フェーズ。
 これでボロボロ出て来る様々な本音。
 「わたしはドクター桐生の影」
 「原因は3つある。1番目は…2番目は…3番目は…いろいろある」
 「彼女は僕なんか相手にしませんよ」
 どれも意味深な発言。
 これらの言葉の裏に何が隠されているのか?

 白鳥は直美(釈由美子)に関しても違った人物像を見せた。
 パッシブ・フェーズの田口(伊藤淳史)には、バチスタの器械出しに抜擢されて嫉妬とプレッシャーに曝されている可哀想な女性に見えていたが、白鳥にはどこででも涙を流せるしたたかな女性に見える。
 それは第二助手を挑発した時もそう。
 第二助手・酒井はプライドを傷つけられて感情的になったのに直美は冷静。
 あの冷静さの裏には何かを隠していると白鳥は見る。
 田口の見た直美と白鳥の見た直美はどちらが本当なのか?
 この様に人物の謎と二面性を見せられるとドラマは俄然面白くなりますね。

 そして最後に白鳥が見つけた事柄は「大人は死ぬが子供は死なない」という犯人の意図を示す事実。→次回に期待。

 この様にドラマは動いて次々と違った展開を見せないと面白くならない。
 第1話は田口が右往左往しているばかりで面白くなかった。
 この作品、物語を動かすのは白鳥で、感情部分を田口が担当する様だ。

※追記
 「手術は掛け算だ」
 「マイナス因子ばかりの所にプラス因子が入っただけではないか」
 医療物には欠かせないせりふですね。




 
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奇跡のシンフォニー

2008年10月21日 | 洋画
★孤児のエヴァン(フレディ・ハイモア)が両親に出会う物語。
 結末がどうなるかわからないでハラハラドキドキするのも映画の楽しみだが、この作品の結末は観る前から観客に見えている。
 エヴァンは両親に出会う。
 誰もがそう予想できる。(そう思えなければかなり屈折した人だ)
 そこで観客はエヴァンが両親にどう出会うかということに関心を持つ。
 物語の楽しさは結論ではないんですね。
 その過程をどの様に見せるかがポイント。

 以下ネタバレ。

★さてその如何に過程を見せるかだが、この作品の場合だが音楽がポイント。
 音楽に導かれてエヴァンは両親と再会する。
 エヴァンの作り出す音楽が両親を惹きつけるのだ。
 父親のルイス(ジョナサン・リース・マイヤーズ)はエヴァンがストリートで引くギターで。(結局子供・父親であるということにはふたりとも気づかないが)
 母親のライラ(ケリー・ラッセル)の場合は演奏会で。
 ライラは自分の演奏が終わり帰りかけるがエヴァンの演奏を聴いてふり返る。

 この親子の再会は物語上の作り事で現実にはあり得ないことなのだろうか?
 いや、そうではないと信じたい。
 まず三人は互いに会いたいと思っている。
 そして音楽というものを共有している。
 特にエヴァンは自分が音楽をやっていれば両親に会えると信じている。
 広い世の中で音楽を自分の拠り所にするということで世界は狭められる。
 そして会いたいと強く信じて行動すればさらに出会える可能性は大きくなる。
 後は運だが、望むと望まないのとではやって来る運も大きく違う。
 この作品は人と人が出会うとはどういうことかを教えてくれる。
 それを人は運命と呼ぶかもしれないが、何もしなければ何も生まれないのだ。
 信じて行動することの大切さをこの作品は教えてくれる。

★天才の頭の中
 エヴァンが街の騒音を再構成して音楽を作り上げるシーンは見応えがある。
 街にはリズムがあり様々な音階がある。
 天才はそれらを再構成して作品にすることが出来るのだ。
 またその音とどの音を組み合わせれば気持ちのいい音になるのかも先天的に知っている。
 エヴァンはギターや教会のパイプオルガンをちょっと触るだけで気持ちのいい音の繋がり(メロディ)や音の組み合わせ(ハーモニー)を理解してしまうのだ。
 どんなリズムに乗せればそれらがより気持ちよくなるかを知っているのだ。
 この作品を見ると音楽の天才の頭の中を覗いたような気分になれる。


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