市(北川景子)は元康(松本潤)のことが好きだった!
祝言寸前まで話が進んでいた!
新説が披露されましたね。
まあ、史実の行間を読むのが歴史ドラマだからあり得ないことではないのだが、なかなか大胆!
こんな新説も披露された。
桶狭間の時、元康が丸根砦を通過して大高城に入城できたのは今川義元(野村萬斎)をおびき出すための罠だった!
すべては信長(岡田准一)の策略で、元康や義元はその手のひらの上で踊らされていた!
なるほど、これは戦術としてあり得るかもしれない。
予告に拠ると、次回は服部半蔵に拠る瀬名(有村架純)救出作戦がおこなわれるようだ。
以前、僕はこの作品をコミックやアニメのようだと評したが、そうなりそうである。
いわば実写版『キングダム』みたいな感じ。
こうなると、服部半蔵に拠る信玄暗殺とかも起こりそう。
三河を踏みつぶして京に向かおうとする信玄を服部半蔵が暗殺するのだ。
さて、この方向性が従来の大河ドラマファンに受け入れられるのか?
特に『鎌倉殿の13人』を観た後だと、軽さは否めない。
まあ、やるなら妥協せずに徹底的にやってほしいけど。
それが作品の個性になる。
史実とフィクション。
リアリズムを保ちつつ、いかに面白いフィクションを作るかは作家の腕の見せ所。
さて、今後、どんなフィクションを見せてくれるのか?
………………………………………………
今回のフィクションは市のラブ・ストーリーだった。
市は仮面をかぶって元康と槍の手合わせをして、
「お久しうございます、竹殿」
結婚が決まって、自分でいいのか? と問う元康に、
「元康殿を強い大将にしてみせます!」
市が元康を慕う理由は、子供の頃、溺れそうになった時、助けられたことにあった。
元康の心の中に瀬名がいることがわかると、
「この世は力。欲しいものがあれば力で奪い取るのです」
しかし、市にもプライドがあるので
「こんな弱い男、嫌いです」
と言って自分から三下り半をつきつける。
ベタだが、市の気持ちをしっかり描き切ったラブストーリーである。
これを受けて元康も信長に決意表明。
「元康は今川の悉くを切り取ります! 今川を滅ぼしまする!
そして、わが妻と子を取り戻しまする!」
このような市のラブストーリーの裏にあるのが瀬名のラブストーリーだ。
父や母、竹千代や娘を守るため、瀬名は今川氏真(溝端淳平)の「夜伽役」になる決心をする。
夜伽の場では、元康が作った兎の木彫りの入った御守りを握りしめる。
そして逃げる。
怒り狂った氏真は瀬名の指を切り、血で『たすけて せな』と無理矢理、書かせる。
こうやって元康を誘い出すつもりなのだ。
これを音楽にたとえれば、
主旋律が市のラブストーリーで、副旋律が瀬名のラブストーリーという感じ。
…………………………………………
僕が今回、一番心に残ったのは、市が元康に言ったこの言葉。
「乱世とはまことに愉快な世であることよ。
力さえあれば何でも手に入れられる。愉快このうえない。
男であればな」
『この世は地獄』と考える元康とは正反対の考え方である。
これで市は魅力的な女性になった。
同時に「男であればな」とつけ加えた所が哀しい。
祝言寸前まで話が進んでいた!
新説が披露されましたね。
まあ、史実の行間を読むのが歴史ドラマだからあり得ないことではないのだが、なかなか大胆!
こんな新説も披露された。
桶狭間の時、元康が丸根砦を通過して大高城に入城できたのは今川義元(野村萬斎)をおびき出すための罠だった!
すべては信長(岡田准一)の策略で、元康や義元はその手のひらの上で踊らされていた!
なるほど、これは戦術としてあり得るかもしれない。
予告に拠ると、次回は服部半蔵に拠る瀬名(有村架純)救出作戦がおこなわれるようだ。
以前、僕はこの作品をコミックやアニメのようだと評したが、そうなりそうである。
いわば実写版『キングダム』みたいな感じ。
こうなると、服部半蔵に拠る信玄暗殺とかも起こりそう。
三河を踏みつぶして京に向かおうとする信玄を服部半蔵が暗殺するのだ。
さて、この方向性が従来の大河ドラマファンに受け入れられるのか?
特に『鎌倉殿の13人』を観た後だと、軽さは否めない。
まあ、やるなら妥協せずに徹底的にやってほしいけど。
それが作品の個性になる。
史実とフィクション。
リアリズムを保ちつつ、いかに面白いフィクションを作るかは作家の腕の見せ所。
さて、今後、どんなフィクションを見せてくれるのか?
………………………………………………
今回のフィクションは市のラブ・ストーリーだった。
市は仮面をかぶって元康と槍の手合わせをして、
「お久しうございます、竹殿」
結婚が決まって、自分でいいのか? と問う元康に、
「元康殿を強い大将にしてみせます!」
市が元康を慕う理由は、子供の頃、溺れそうになった時、助けられたことにあった。
元康の心の中に瀬名がいることがわかると、
「この世は力。欲しいものがあれば力で奪い取るのです」
しかし、市にもプライドがあるので
「こんな弱い男、嫌いです」
と言って自分から三下り半をつきつける。
ベタだが、市の気持ちをしっかり描き切ったラブストーリーである。
これを受けて元康も信長に決意表明。
「元康は今川の悉くを切り取ります! 今川を滅ぼしまする!
そして、わが妻と子を取り戻しまする!」
このような市のラブストーリーの裏にあるのが瀬名のラブストーリーだ。
父や母、竹千代や娘を守るため、瀬名は今川氏真(溝端淳平)の「夜伽役」になる決心をする。
夜伽の場では、元康が作った兎の木彫りの入った御守りを握りしめる。
そして逃げる。
怒り狂った氏真は瀬名の指を切り、血で『たすけて せな』と無理矢理、書かせる。
こうやって元康を誘い出すつもりなのだ。
これを音楽にたとえれば、
主旋律が市のラブストーリーで、副旋律が瀬名のラブストーリーという感じ。
…………………………………………
僕が今回、一番心に残ったのは、市が元康に言ったこの言葉。
「乱世とはまことに愉快な世であることよ。
力さえあれば何でも手に入れられる。愉快このうえない。
男であればな」
『この世は地獄』と考える元康とは正反対の考え方である。
これで市は魅力的な女性になった。
同時に「男であればな」とつけ加えた所が哀しい。