「冗談じゃねえぞ。まだ死ねるか。
見てえもんがまだ山ほどあるんだ……」
平岡円四郎(堤真一)、暗殺。
その原因は、一橋慶喜(草彅剛)が攘夷に舵を切らないことだった。
攘夷派は慶喜にそうさせているのは、円四郎だと考えた。
佞臣・平岡円四郎か……。
長州が都を追われたとはいえ、攘夷の炎はまだ燻っている。
燻っている火を大きく燃え上がらせるために挙兵した水戸天狗党。
一方、渋沢篤太夫(吉沢亮)は少し大きな視点で世の中を見られるようになっている。
熱くなる攘夷派のかつての仲間に対し、
「攘夷は半端な挙兵ではかなわない。
この世のため一橋で働け。一橋様のもとで新しい国をつくるべ」
と説得する。
攘夷・開国・尊皇・倒幕・幕藩体制維持──
さまざまなイデオロギーがぶつかり合っている時代ですよね。
これに暗殺やテロといった暴力行為が加わるから、なお質(たち)が悪い。
暴力で抑えつければ、暴力で返されるのも世の常。
今回、新選組が出て来たが、暴力の反動はやがて新選組にも及ぶ。
こんな混乱の時代。
円四郎が篤太夫に言った言葉がなかなか響く。
「お前はお前のまま生き抜け」
「死に急ぐな」
迷いながらも自分を信じて生き抜くこと。
大切なことですね。
現代も、オリンピック開催の是非を含めて、
右左さまざまな意見がぶつかり合い、かなり大変ですし。
そんな中、尾高惇忠(田辺誠一)の母・やへ(手塚理美)の嘆きが胸を打つ。
「わたしは水戸が憎い」
政治的な争いに巻き込まれて、息子たちが次々と捕縛、牢屋へ。
やへにして見れば、攘夷・尊皇・倒幕など、どうでもいいことなのだ。
ただ息子たちが普通に生きていてくれればいい。
今回、尾高平九郎(岡田健史)と渋沢てい(藤野涼子)の恋愛が描かれたが、
政治的なことよりもこちらの方が重要な気がするなあ。
慶喜は自分の正直な心情を吐露。
「私には輝きがない」
「凡庸な男だ」
慶喜は周囲に「国難を救う人物」「聡明な君主」と祭り上げられていることに違和感を持っている。
こう考えられる時点で、慶喜は聡明なんですよね。
愚かな人間は、自分こそが日本を救える人間であると増長・勘違いする。
現代で言えば、安倍ちゃんなんかはこう考えていそう。
習近平やプーチンや各国の首脳と渡り合えるのは自分しかいない。
政権を途中で二度も投げ出したくせにね。
外交と言えば、ただお金をバラまいただけだしね。
さて慶喜。
円四郎という心の支えを失って、どこへ向かうのか?
見てえもんがまだ山ほどあるんだ……」
平岡円四郎(堤真一)、暗殺。
その原因は、一橋慶喜(草彅剛)が攘夷に舵を切らないことだった。
攘夷派は慶喜にそうさせているのは、円四郎だと考えた。
佞臣・平岡円四郎か……。
長州が都を追われたとはいえ、攘夷の炎はまだ燻っている。
燻っている火を大きく燃え上がらせるために挙兵した水戸天狗党。
一方、渋沢篤太夫(吉沢亮)は少し大きな視点で世の中を見られるようになっている。
熱くなる攘夷派のかつての仲間に対し、
「攘夷は半端な挙兵ではかなわない。
この世のため一橋で働け。一橋様のもとで新しい国をつくるべ」
と説得する。
攘夷・開国・尊皇・倒幕・幕藩体制維持──
さまざまなイデオロギーがぶつかり合っている時代ですよね。
これに暗殺やテロといった暴力行為が加わるから、なお質(たち)が悪い。
暴力で抑えつければ、暴力で返されるのも世の常。
今回、新選組が出て来たが、暴力の反動はやがて新選組にも及ぶ。
こんな混乱の時代。
円四郎が篤太夫に言った言葉がなかなか響く。
「お前はお前のまま生き抜け」
「死に急ぐな」
迷いながらも自分を信じて生き抜くこと。
大切なことですね。
現代も、オリンピック開催の是非を含めて、
右左さまざまな意見がぶつかり合い、かなり大変ですし。
そんな中、尾高惇忠(田辺誠一)の母・やへ(手塚理美)の嘆きが胸を打つ。
「わたしは水戸が憎い」
政治的な争いに巻き込まれて、息子たちが次々と捕縛、牢屋へ。
やへにして見れば、攘夷・尊皇・倒幕など、どうでもいいことなのだ。
ただ息子たちが普通に生きていてくれればいい。
今回、尾高平九郎(岡田健史)と渋沢てい(藤野涼子)の恋愛が描かれたが、
政治的なことよりもこちらの方が重要な気がするなあ。
慶喜は自分の正直な心情を吐露。
「私には輝きがない」
「凡庸な男だ」
慶喜は周囲に「国難を救う人物」「聡明な君主」と祭り上げられていることに違和感を持っている。
こう考えられる時点で、慶喜は聡明なんですよね。
愚かな人間は、自分こそが日本を救える人間であると増長・勘違いする。
現代で言えば、安倍ちゃんなんかはこう考えていそう。
習近平やプーチンや各国の首脳と渡り合えるのは自分しかいない。
政権を途中で二度も投げ出したくせにね。
外交と言えば、ただお金をバラまいただけだしね。
さて慶喜。
円四郎という心の支えを失って、どこへ向かうのか?