平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

SMAP解散~「世界でひとつだけの花」を歌う5人のそれぞれの顔、それぞれの思い

2016年12月27日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 SMAP×SMAPの最終回。
 SMAP5人が揃う最後でもある。

 中居正広さん。
『世界で一つだけの花』で、自分のパートでない所も歌っていた。
 まるでSMAPであることをひとつひとつ噛みしめるように。
 5本の指を一本一本立て、最後に手を手を振ってバイバイ、さようならのメッセージ。
 歌い終わると背を向けて涙。
 言葉はなかったけど、中居くんの思いは伝わってきたよ。

 香取慎吾さんは込み上げる感情を抑えて、顔がこわばっていた。
 時折、自分のパートでない所も歌っていた。
 中居くんのように泣いてもよかったのに必死に我慢していた香取さん。
 慎吾ちゃんもSMAPを愛してたんだろうな~。
 中居くんもよかったけど、慎吾ちゃんの表情が一番グッと来た。

 草彅剛さんは吹っ切れたのか冷静だった。
 おそらく、さまざまな葛藤をし、心の整理を経て、ここに来たのだろう。
 冷静に客観的にラストステージを味わっていた。
『世界で一つだけの花』は剛くんは主演を務めたドラマの主題歌だったし、気持ちはすでに役者としての<草彅剛>にシフトしているのかもしれない。

 稲垣吾郎さんは目に涙を浮かべていた。
 でも自分の顔がカメラで抜かれていることに気づくと、急に顔を作った。
 吾郎ちゃんらしいな(笑)
 稲垣吾郎は常に<稲垣吾郎>だった。

 木村拓哉さんは複雑だろうな。
 他の四人との隔たり。
 居心地悪さ。
 左端。
 こうしたラストを迎えたことへの苦さ。
 おそらくキムタクの中にあったのは、応援してくれた人たちへの感謝とプロ意識だろう。

 ラストでも5人5様の表情を見せたSMAP。
 5人はこれで心の清算をして、それぞれの道を歩いていく。
 <中居正広><木村拓哉><稲垣吾郎><草彅剛><香取慎吾>として生きていく。
 
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勇者ヨシヒコと導かれし七人 最終話~魔王を倒したヨシヒコはムラサキたちと新たな旅を始める

2016年12月24日 | その他ドラマ
 ついに魔王ゲルゾーマを倒したヨシヒコ(山田孝之)!
 ギャラが高くてスケジュールも取れない七人の玉人も何とか揃った!
 途中、逃げて勇者をやめようとしたことや、逃げたことを正当化するためにあれはゲームの世界だったんだと思い込もうとしたこともあったけど、何とか成し遂げた!

 しかし……

 ヨシヒコは魔王のとの戦いで大切なものを失ってしまった。
 メレブ(ムロツヨシ)
 ムラサキ(木南晴夏)
 ダンジョー(宅麻伸)
 が死んでしまったのだ。

 悲嘆に暮れるヨシヒコに仏(佐藤二朗)はもうひとつのエンディングを用意する。
 時空を歪めて、ヨシヒコをダンジョーたちに出会った時代に戻したのだ。
 始まりの時に戻せばヨシヒコはふたたび三人と旅をすることができる。
 あのおバカな日々が戻ってくる。

 ヨシヒコにとっては、魔王を倒すことより三人と過ごした日々の方が重要だったんですね。
 結果より過程。
 多くの人は<結果>を重要視するけど、実は物事は成し遂げてしまうと味気ない。
 目的をかなえるために試行錯誤する<過程>の方が面白かったりする。
 まして、いっしょに戦ってきた仲間がいなくなってしまうことがエンディングなら尚更だ。
 確かに。
 僕も魔王を倒したエンディングよりも、胸がタイラー将軍のムラサキを見れなくなってしまうことの方が悲しいですし。

 始まりに戻ってしまったヨシヒコ。
 ヨシヒコはふたたび三人と旅をする。
 でも、その旅の行き着く先が三人の死だとわかっているヨシヒコの気持ちは複雑だろう。
 それとも結末は変わるのか?
 時空が歪められたことで新たな魔物が出現したらしいし、別の物語とエンディングがあるのかもしれない。

 時間
 パラレルワールド
 あるいは、仏教の因果応報

 そんなテーマをヨシヒコらしく描いたラストだった。
 ヨシヒコの旅は続くのだ。

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逃げるは恥だが役に立つ 最終話~いい日も悪い日も、いつだってまた火曜日から始めよう

2016年12月21日 | 恋愛ドラマ
 今までの契約ではうまくいかなくなってきた平匡(星野源)とみくり(新垣結衣)の現実。
 これまでは、〝火曜日はハグの日〟といった追加で何とかなっていたのに今は違う。
 そこで、ふたりは新しい契約形態をつくろうとする。
 <共同経営責任者>という形態だ。
 ふたりは話し合う。
 真田丸~~! で話し合う。
 しかし、どうも的確な契約形態をつくれない。
 そりゃあ、そうだよね。
 今までは<雇用主と家政婦さん>の拡大版で収まっていたけど、ふたりの間には<愛情>という要素が入ってきてしまった。
 とても契約書の文面で対応できるものではない。
 愛情を文書化するなんて、もともと無理な話。

 でも、ふたりはこれにこだわる。
 フツーの人なら、結婚したら家事の分担はこうで、お財布はこうで、と何となく決める所だが、ふたりは<共同経営責任者>という形で話し合う。
 理屈っぽいふたりならでは。
 でも、このやり方が平匡とみくりの始まりであり、ふたりには一番しっくり来る。
 夫婦の形は、さまざまなのだ。
 ……………

「生きていくのって面倒くさいんです」
 これは名言ですね。
 恋愛でも仕事でも人間関係でも放棄してしまえば楽なのに、みんな、面倒くさいことをしてる。
 みくりの<青空市>なんかもそう。
 別にやらなくてもいいのに、積極的に苦労を買って出ている。
 でも、これが〝生きる〟ということなんだろうな~。
 平匡が言っていたけど、
「面倒を避けていったら死に近づく」

 そして、自分がやった面倒なことを評価し、感謝してくれる人がいるっていうのはすごい喜び。
 みくりの青空市も感謝してくれる商店街の人がいて、評価してくれる平匡がいるから、嬉しくなる。
 人は、面倒を繰り返し、他人からちょっと褒められて、喜びを感じて生きていくのだろう。
 ………………

 <呪縛>ということも語られた。
・49歳だから17歳下の男と恋愛できない。
・おっさんのゲイだから会えない。
 百合(石田ゆり子)も沼田(古田新太)も、そんな呪縛に囚われている。

〝不自由な大人たち〟

 それは平匡やみくりにも当てはまる。
・平匡は〝30男の童貞〟という呪縛。
・みくりも〝小賢しい女〟という呪縛。
 でも、みくりは平匡が童貞であることにまったくこだわっていなかった。
 悩んでいたことがバカらしいほどに、あっさりと受け入れてくれた。
 平匡も同様だった。
 平匡はみくりに言う。
「小賢しいって相手を下に見ていることですよね。
 僕はみくりさんが小賢しいなんて思ったことはありません」
 みくりが<呪縛>から解放された瞬間だ。
 平匡がみくりによって〝童貞〟という呪縛から解放されたように、みくりも平匡に拠って解放された。
 これで、ふたりは本当のパートナーになったのだろう。
 ………………

 最後はこれ。
「みくりさんが閉じたシャッターは、いつか僕が閉じたものと同じかもしれない。
 だとしたら、僕は開け方を知っている。
 何度も何度もあきれるほど見捨てずにノックし続けてくれたのは他の誰でもない、みくりさんだ」
 ノックし続けること。
 これも大切だな~。
 百合と風見(大谷亮平)のことだって、風見がノックし続けたから、ああなった。
 逃げるは恥だが役に立つ。
 でも、時には逃げずにノックし続けることも大切。

 平匡とみくり。
 ふたりはこれからもいろいろ衝突して生きていくのだろう。
 でも、ふたりは大丈夫。
〝火曜日はハグの日〟は復活したし、〝寝る前のハグ〟も〝休日のキス〟もシステムとして確立した。
 さまざまな経験を経て、問題が起きた時の解決方法もある程度わかっている。
 そして何より
 ふたりは<面倒くさい日々が愛おしいこと>を知っている。

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真田丸 最終回~幸村の〝生きた証〟とは何か? 最後のせりふは、信之の「参るぞ」

2016年12月19日 | 大河ドラマ・時代劇
 大坂城に戻る千成瓢箪。
 動揺する兵たち。
 これがいくさの潮目を変えた。
 もともとがギリギリの戦いで兵士たちの心は張り詰めていたから、これが切れた時は一気に崩れる。
 たったひとつの判断ミスや偶然がいくさの勝敗を分けるんですね。
 どんなに優れた作戦を立てていても、それは起こる。

 このことは人生でも同じ。
 自分の思い描いたとおりに生きられる人などいない。
 思うとおりにいかないのが人生。
 そんな壁にぶつかって、時に人は絶望してしまうのだけれど、幸村(堺雅人)はこう諭す。
「望みを捨てぬ者に道は開ける」
 死ぬことが運命だと絶望している淀(竹内結子)には、
「世の中に誇り高い死などありません。おかみ様には誇り高く生きてほしい」

 大切なのは、
 いかに死ぬかではなく、
 いかに生きるかなのだ。

『真田丸』の登場人物たちは、皆、精いっぱい自分を生きている。
 真田家の人たちにスポットを当てれば、
 作兵衛(藤本隆宏)も、内記(中原丈雄)も、佐助(藤井隆)も、三十郎(迫田孝也)もそうだ。
 作兵衛は大坂城の畑で死んだ。
 最期の言葉は「梅、すえ……」
 畑と愛した娘たち──これが作兵衛という人の人生だった。
 内記は死ぬ時、昌幸(草刈正雄)の位牌。
 昌幸の思いを継ぐこと──これが内記の人生だった。
 佐助は走りまわった人生だった。
 だから、最後に「疲れたろう?」と問われて、
「体が痛うございます」
 大切なのはこれだと思う。
 死ぬまで、自分の体を使い切ること。
 僕はこの佐助のシーンが好きだ。

 三十郎は幸村と敵として相まみえることになって不本意だっただろう。
「源次郎様~~~っ!!」
 と悲痛な叫び。
 人は時として矛盾を抱えながらも生きていく。
 そんな人間にとって、自分を精いっぱい生きている人はまぶしくて、うらやましい存在に違いない。
 自分に誇りを持てないのかもしれない。
 上杉景勝(遠藤憲一)も同じだ。
 しかし、それは自分が引き受けた生き方で、少しも恥じることはない。
 自分の矛盾に悩み、苦しむだけで十分に美しい。

 与左衛門は憎しみの中で生きてきた。
 その憎しみは最期まで浄化されることなく、幸村内通の策略に荷担し、料理部屋に火をつけた。
 凄まじい憎しみだ。
 憎しみは生きるエネルギーになるのだろうけど、しんどいだろうな。
 負ける豊臣を目にして、与左衛門は救われたのだろうか?
 …………………

 さて、幸村が〝生きた証〟とは何だったのだろう?
 内記が言った〝義を貫き徳川家康と渡り合った日の本一の強者〟という名声か?
 でも、これは他人が決めるもの。
 幸村自身もしっくりきていないようだ。
 一方、幸村は戦う理由として家康(内野聖陽)にこう叫んだ。
「わが父のため、わが友のため、わが愛する者のために!」
 これが幸村が出したひとつの結論だろう。
 幸村の生き様としては、この言葉が一番ふさわしい。
 昌幸を始めとして、石田三成、大谷刑部、秀吉、後藤又兵衛、作兵衛ら家臣たち、皆が幸村の背中を押している。
 愛する者の中には、淀や秀頼、豊臣家も入っているだろう。
 この生き様こそが、幸村の生きた証なのだ。
 視聴者はエンディングの回想を見ることで、これを実感する。
 そして、幸村が見出した、もうひとつの〝生きた証〟。
 最期に幸村は、仲むつまじい娘のすえ夫婦を思い浮かべた。
 娘すえを残せたこと。
 これも幸村の生きた証のひとつと言えよう。
 …………………

 最後に信之。
『真田丸』の最後のせりふは、信之の「参るぞ」だった。
 短いが、深いせりふだ。
 六文銭の音で、信之は幸村の死を覚った。
 望んでいなかった弟の死。
 しかし、信之には現実があり、真田家や領民たちがいる。
 信之はそれらのために生きていかなくてはならないし、歩みを止めることはできない。
 信之にはまだ長い旅があるのだ。
 そんな思いのこもった「参るぞ」だった。
 
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日露首脳会談~大惨敗の安倍外交。功を焦り、甘い見立てて突っ走る、お坊ちゃん首相

2016年12月17日 | 事件・出来事
 結局、失敗に終わった日ロ首脳会談。
 安倍首相はグダグダいろいろしゃべっているけど、この人のいつものことで中身はない。

 プーチン氏にしてみれば、日本の経済協力3000億を取りつけただけで大収穫だろう。
 政府は、3000億は民間投資で税金は使われないと言い訳してるようだが、結局はロシアの領有権を暗に認めたようなもの。
 土地に人が住み、経済活動をおこなえば、それが主権、領有権になる。
 それを3000億の経済協力で後押しするというのだから、追認したのと同じ。
 一方、日本の得たものは、北方四島に住んでいた人が自由に行き来できるようにするためのビザの拡大の検討。
 たったこれだけ。

 安倍首相は、このビザの拡大を北方四島に住んでいた人の気持ちに寄り添った成果として情緒的に語っているが、感情に訴えれば、国民は「安倍さんはやさしいね」「よくやったね」と思うと考えている。
 国民をナメてるよな~。
 こんなことでダマされるのは一部の善良な人たちだけで、シビアな世界に生きている人は鼻で笑う。
 それに北方四島の人たちに寄り添うのなら、沖縄にも寄り添えよ。
 何だ、あの沖縄に対する強権的な姿勢は?
 結局、北方四島の人たちを政治利用しているだけだろう?

 交渉にあたって首相はプーチン氏に<故郷を思う北方四島の人たちの手紙>を渡したという。
 また情緒だ。
 プーチン氏が望郷を訴える島民の手紙を読んで、「わかりました。島を返しましょう」と言うとでも思っているのか?
 外交は情緒じゃないんだよ。
 国益のぶつかり合いなんだよ。
 石破茂氏は昨日の『バイキング』(フジテレビ)に出演して、自分だったら、ロシアの北方四島の領有は国際法上、間違っていることを説明すると言っていたが、これが正しい外交交渉。
 シベリアに日本人60万人が抑留され、6万人が死んだことだって問題にし、外交のカードにすべきだ。
 中国や韓国は、南京大虐殺や慰安婦問題でそれをやっているだろう。
 ご機嫌をとっての仲良しこよしでは、相手に利用されるだけ。
 …………………

 今回の日ロ首脳会談について漫画家の小林よしのり氏はこう語っている。
「私の故郷に招いて話し合う」とか親密ぶりを演出して、「私の代で解決する」とか無責任な期待感を国民に持たせ、まったく意味不明の「新しい制度下で」共同経済活動して3000億円むしり取られることを、「重要な一歩になり得る」なんて堂々と胸を張って述べているのだから、面の皮が厚すぎて滑稽でしかない。
 結局、大言壮語ばっかりしていて、領土問題では何の進展も得られなかったわけだ。
 こんな馬鹿な外交交渉が「重要な一歩になり得る」と本気で納得した国民がいるのだろうか?

 政治評論家・野上忠興氏は、
「安倍首相は歴史に名を残すことしか頭にない。それで功を焦り、甘い見立てで突っ走ってしまう。期待だけさせて、結局は何の進展もなく、いいとこ取りだけされるのは、北朝鮮の拉致問題と一緒です。あれこれ手を出して食い散らかすだけで、かえって解決を遠のかせてしまう。そのトバッチリを受けるのは国民です。絵に描いたような無定見外交で、無理筋と知りながら、夜郎自大で期待をあおるのは、非常に罪作りだと思います」

 確かに、拉致問題でも国民の期待を大きく煽ったな~。
 で、結局、成果なし。
 北朝鮮はミサイル実験や核実験をやり放題。
 安倍さんの外交ってこんなのばっかり。
 あとは、国民の税金を海外にバラまくだけ。
 そりゃあ、経済援助してくれるって言えば、どこの国も歓迎してくれるよ。

 自民党の二階幹事長はこの会談の結果について、「国民の皆さんの大半はがっかりしている」とコメントしたが、安倍首相は昨日の『報道ステーション』で、「これはロシアに向けたものですね」とコメント。
 相変わらずのナルシストぶり(笑)
 自分の問題としてとらえていない。

 こんな人物を首相にしていていいのだろうか?


※参照サイト
 領土問題進展なし 大惨敗の安倍外交(ゴー宣道場)

 狂騒安倍プーチン会談 経済協力だけ食い逃げの亡国結末(日刊ゲンダイ)

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オスプレイ墜落~これを〝不時着〟と言い換える安倍政権のウソとゴマかし体質!

2016年12月15日 | 事件・出来事
 沖縄でオスプレイが墜落。
 普天間基地では胴体着陸。
 同じ日に2度も事故が起きるなんて、やっぱりオスプレイは危ないんじゃないの?

 こんな欠陥兵器を日本政府は3700億も使って購入しようとしている。
 オスプレイ17機および関連装備の価格だ。
 値段も通常価格の2倍らしい。
 どれだけアメリカ様に貢いでるんだ?
 もっと値切れよ。
 ここにもロッキード事件のような利権があるのかね?

 昨日の墜落に関して、稲田朋美防衛大臣は〝不時着〟と表現。
 アメリカのメディアは〝CRUSH〟という表現を使っているのにね。
 映像を見れば、誰が見ても〝墜落〟〝大破〟なのにね。

 まあ、言葉の言い換えで、事実を矮小化するのは安倍政権の常套手段だけど。
 たとえば、
 南スーダンでの〝戦闘〟は〝衝突〟。
 自衛隊がアメリカといっしょに戦えるようにできる〝戦争法〟を〝平和安全法制〟。
 こう言い換えることで、国民をダマせると思っている。
 国民は完全にバカにされている。

 アベノミクスの恩恵だって、いつ国民に降りてくるんだよ!
 選挙のたびに、アベノミクスを加速させるって言ってるけど、いつ加速するの?
 ウソとゴマかしの安倍政権。
 自分に都合のいいデータと数字だけを持ってきて、自分たちの政策が素晴らしいことをアピールしている。

 オスプレイの墜落について、アメリカ軍のニコルソン調整官は、沖縄県民に遺憾を表した上で、
「パイロットは県民に被害を与えなかった。感謝されるべきだ」(共同通信)と語ったらしい。
 よく言うよ。
 これは、たとえば家の塀に車が激突した時、ドライバーが、「激突したのが家でなかっただけマシ。だから感謝しろ」と言ってるのと同じ。
 沖縄の副知事さんが言っていたけど、ニコルソン氏の頭の中には〝植民地意識〟があるだろう。
 でなければ、こんな言葉は出てこない。
 敢えて言うのなら、
「県民に被害を与えないようにがんばったパイロットの努力は理解してほしい」だろう。

〝墜落〟を〝不時着〟と言い換えるウソとゴマかし安倍政権。
 卑怯すぎて、ほんと笑える。
 利権政治とアメリカ追従ももう飽きた。
 
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逃げるは恥だが役に立つ 第10話~どんなにカッコ悪くても無様でも、大切な人から逃げてはダメだ

2016年12月14日 | 恋愛ドラマ
「逃げてもいい。
 恥ずかしい逃げ方だったとしても生き抜くことの方が大切で、
 その点においては異論も反論も認めない」

 これが平匡(星野源)の<生き方のセオリー>なんですよね。
 ひとりで生き、理論の壁をつくり、失敗することには手を出さない。
 しかし、みくり(新垣結衣)に関しては違っていた。
 平匡は走る。

「だけど、ここはダメだ。
 大切な人から逃げてはダメだ。
 失いたくないのなら、どんなにカッコ悪くても無様でも」
 ………………

 逃げなかった平匡。
 その結果、得たものは、
〝36年目の新しい朝〟
〝みくりさんとのイチャイチャタイム〟
 平匡~~っ、うらやましいぞ~~~!!
 つーか、許せん!!(笑)
 こうなったら、『新婚さん、いらっしゃい』に出演しなよ!
 世間に恥ずかしいイチャイチャを見せつけろ。

 人間、時には<生き方のセオリー>を変えてみるのも大事なんですよね。
 最初は無様で失敗するかもしれないけど、きっと新しい何かが得られる。
「壁の外にこんな世界があったとは」と気づくことができる。

 今まで平匡は<プロの独身>として、ひとりの世界にいることで穏やかに暮らし、心の安定を保っていた。
 しかし、みくりとの生活でも安心でき、心の安定を保てているらしい。
 それは「今ここにある世界が信頼できるから」。
 よかったね、平匡、信頼できる人を見つけられて。
 餃子づくりをしたように、ふたりになれば世界は2倍に拡がる。
 ………………

 しかし、舞い上がった平匡は……。
 高級レストランで、王子様モード!
 平匡がキラキラの王子様に!
 でもね、みくりが求めているのは、そんな平匡じゃないんだよな。
 求めていたのは、誕生日の前倒しの焼き鳥屋デートであり、〝お寺が似合う平匡さん〟。
 すれ違うふたり。

 プロポーズにも理屈を持ち出してきた。
 籍を入れて、現在の契約結婚を破棄し、みくりの家事を無償にする。
 そうやって浮いたお金を家の購入や子育てに使う。
 平匡にしてみれば悪気はなく、合理的な将来設計なんだろうけど、言われた方にとっては<好きの搾取>。
 好きだから相手に何でも要求できる、と言われたのと同じ。

 これが人と人の難しさですよね。
 ふたりの世界が違っているのは当然で、共有して2倍になることもあるけど、ぶつかり合うこともある。
 いや、むしろ、ぶつかり合うことの方が多い。
 だから、人の世から争いごとが絶えない。
 となると、壁をつくってひとりの世界にいた方が楽?

 それと、恋愛は盛り上がっている時は楽しいんですよね。
 でも、安定期に入ってしまうと……。

 さて、ふたりの出す結論は?
 ふたりは理屈っぽいから、新しい契約形態が必要なのかもしれません。


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真田丸 第49回 「前夜」~<死の感傷>には興味がなく、<生>を描く三谷幸喜作品

2016年12月12日 | 大河ドラマ・時代劇
「兄上と酒を酌み交わしとうございます!」
「これは今生の別れではない」
 兄弟の気持ちがあらわれたやりとりでしたね。
 幸村(堺雅人)は、これが最期だから兄と別れの酒を飲みたいと思っている。
 信之(大泉洋)は、幸村は死なないと信じているから、別れの酒を飲まない。
 それぞれの気持ちが伝わってくる。
 僕は信之の考え方が好きだな~。
 ………………

 言葉というのは、たったひと言でも通じ合うものなんですね。
 幸村と伊達政宗(長谷川朝晴)がそうだった。
「徳川にまともな武士はおらんのか!」
 この幸村のせりふは単に敵を挑発したものではない。
 大義は豊臣にあるのに、徳川に荷担している者は〝まともな武士〟ではない、と叫んでいるのだ。
 これを政宗は理解した。
 このいくさは徳川が因縁をつけて起こしたもので大義がないことを痛感していた。
 だから幸村を追撃しなかった。
 戦場でわかり合い、認め合うふたり。
 そんな政宗だから、幸村は妻子を託したのだろう。

 一方、通じ合わない会話もある。
 家康(内野聖陽)と上杉景勝(遠藤憲一)だ。
 腹を割って話そうという家康に景勝は、このいくさに大義がないことを知っているから、やましさを感じているのでは? と問う。
 しかし、家康は、とぼけているのか、理解できていないのか、質問に答えない。
 話が幸村に及ぶと、景勝はしみじみと、
「あの男はわしがそうありたいと思っていた人生を生きておる」
 と語ったが、家康は怒りをあらわに、
「真田め~~っ!」
 完全に平行線のふたり(笑)
 ふたりは最後まで理解し合えなかった。
 家康には〝義〟という観念がないのかもしれない。
 ………………

 死に関しては、わりとあっさりでしたね。
 名刺を配りまくっていた塙団右衛門は一発の銃弾であっけなく倒れた。
 後藤又兵衛(哀川翔)は、最期に「面白いいくさができた」「やっと死に場所を得られた」と語るのかと思ったが、これもあっさり。
 木村重成は、秀頼や豊臣の行く末を案じて死ぬかと思ったが、これもスルー。
 脚本の三谷幸喜さんは<死を美しく描くこと>や<死の感傷>には、あまり興味がないようだ。
 むしろ、生きてバカをやっている人に共感し、詳細に書いている。
 名刺を配りまくって大名になることを夢見ていた塙団右衛門。
 自分の所に声が掛からないで不満たらたらの毛利勝永(岡本健一)。
 みんな、愉快で愛おしい人たちだ。
 秀頼のために兵糧を運ぶと力説していた平野長泰(近藤芳正)が、徳川側に見つかると手のひら返しをしたことも人間らしい行為として描かれている。

 どのような形であれ、生きていることは愛おしくて素晴らしい。
 死んでしまえば、それで終わり。
 生を肯定すること、これが喜劇作家の姿勢。
 ………………

 本多正信(近藤正臣)も最後に見せましたね。
 老齢で軍議の場でも居眠りをしてしまうような正信。
 だが目を覚ますと、神のような策を披露する。
「はい。これで又兵衛の命運は尽きました」
 又兵衛の命は正信の手のひらの上で転がされていた。
 今回、一番怖ろしいせりふだ。
 どんな脇役にも見せ場をつくる三谷幸喜作品。
 ………………

 最後はきり(長澤まさみ)。
「源次郎様がいない世にいてもつまらないから」
「遅い! せめて10年前に言って下されば。
 あの頃は私が一番きれいだったのですから」

 恨み節だが、喜びも伝わってくるせりふだ。
 はっきり描かれていないが、きりがここに至るまでには、さまざまな葛藤、あきらめ、心の整理、折り合いがあったのだろう。
 総集編は、ぜひ、きりのナレーションでやってほしい。
 たくさんの出来事に対して、きりが何を感じ、何を考えたかを知りたい。
 次回はついに最終回。
 
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カジノ法案~安倍さん、賭博が〝美しい国〟なの? 谷川弥一議員は、何と国会で般若心経!

2016年12月10日 | 事件・出来事
 国会では、カジノ法案が審議中。
 週明けにも可決される様子だ。

 まあ、別にいいんだけどさ。
 僕は小心者だからギャンブルはやらないし。
 でも、これが安倍ちゃんの言う〝美しい国〟なのかね?
 <武器輸出><原発輸出><カジノ=賭博>
 どう見ても美しいとは思えない。
 これが首相の美学なのだろうか?

 それに安倍ちゃんは「カジノが成長戦略の目玉になる」って言ってるけどさ、これが目玉なのか?(笑)
 もっと他にあるだろう?
 で、これでどれくらいGDPが上がるの?
 微々たるものだと思うけど。
 政府はぜひカジノが出来た時の経済効果を試算してほしいものだ。
 その上での、国会審議っていうのが妥当ではないか?
 TPPでもそうした手順をしっかり踏んでいるのに、なぜしない?

 地方でカジノをやったら、おそらく失敗するだろうな。
 外国人観光客を呼び込んでカジノが成立するのは、東京か大阪。
 地方でやったら、きっと負の遺産になる。
 だとしたら、<特区>という形で限定にしたらどうだろう?
 何も全国に拡げる必要はない。

 カジノはマネーロンダリングにも使われるらしい。
 たとえば、Aという人物がオモテに出せない黒い金7億を持っていたとする。
 その7億をカジノで負ける。
 しかし、これにはカジノとの裏取引があって、後日、Aの仲間が5億円勝つ約束になっている。
 これでマネーロンダリングは成立だ。
 Aには、きれいな金の5億が手に入る。
 カジノには、マネーロンダリングを手伝った謝礼として2億が入る。
 自民党の山本一太議員に拠れば、カジノ経営はこうしたことをやらなくては成り立たないらしい。
 山本一太と言えば、安倍首相にべったりの腰巾着だけど、いったい、どうしたの?
 カジノ法案には反対なのか?

 それにしても、自民党はおごってるよな~。
 衆議院での審議時間は、たったの6時間。
 これで、数の力で無理矢理、通しちゃった。
 国民が気がつかないうちに、どんどん重要なことを決めていく。

 谷川弥一という自民党の国会議員は、カジノ法案を審議する委員会で「質問時間が余ったので」と言って、般若心経を唱え、その説明を始めた。
 おいおい、この人、国会を舐めているだろう。
 あなたに与えられた質問時間には、国民の税金が掛かってるんだぞ。
 時間が余ったのなら、真剣に議論したいと考えている他の議員にその時間を譲れ。
 谷川氏の弁明・理屈に拠れば、<般若心経を唱えるような宗教心を持てば、賭博の負の要素がなくなる>らしい(笑)
 そのご高説、ぜひ詳細に聞きたいものだ。
 まあ、こういう人でも選挙では当選しちゃうんだよな。
 これが日本の政治のレベル。
 政治家のレベルが有権者のレベルを表している。

 最後に、安倍さん、もう一度、聞くけど、
 <武器輸出><原発輸出><カジノ=賭博>があなたの言う〝美しい国〟なの?

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小池劇場~自民党都議を沈黙させた市民のヤジ=「自民党は有明の利権が欲しいんだろ!」

2016年12月09日 | 事件・出来事
 連日、テレビで放送されている小池劇場。
 自民党は事前通告なしの質問やヤジで小池都知事を追い込もうとしているようだ。
 そのヤジは、
「説明になっていない!」
「答弁漏れだ!」
「笑ってんじゃないよ!」
 都議会自民党って本当にえげつない。
 数年前には女性議員に対して、
「はやく結婚しろよ!」

 この〝おっさん体質〟が自民党なのである。
 安倍首相も<女性が輝く社会>などと言っているが、どこまで本気なのか?
 要は家庭に入っている女性も働かせてGDPをあげようって魂胆だろう。
 <一億総活躍社会>とは、〝国民がもっと働いてお国のために税金を納めろ〟ってこと?

 さて、こんな自民党都議のヤジを沈黙させる出来事が起きたらしい。
 一般傍聴席の市民からこんなヤジが飛んだのだ。

「自民党は有明(アリーナ)の利権が欲しいんだろ!」

 すべての本質はこれだよね。
 豊洲新市場もオリンピック会場もすべて利権。
 これで恩恵を受けているヤツ(=小池流に言えば〝大きな黒い頭のネズミ〟)がいる。
 彼らは税金に群がるシロアリだ。
 そして、既得権を奪われたくなくて、さまざまな手を使って妨害してくる。
 ………………

 もうひとつ、テレビを賑わせているのが、韓国の朴槿恵大統領問題。
 一部の人間が権力を持ち、絶大な恩恵を受けていることに韓国民は怒っているわけだが、これは日本でも同じではないだろうか?
 力のあるやつ、既得権をもつ者が恩恵を得る社会。
 日本の場合は、これが分散してたくさんいるから韓国のように目立たないだけで、この構図は同じ。
 そして、その大元締めは<自民党>だ。
 彼らは<一般国民>のためでなく、<既得権者><上層部の人間>のために政治をしている。
 だって安倍ちゃんが、一般国民と食事をした、なんて話は全然、聞かない。
 会食するのは財界人。
 もともとがお坊ちゃん育ちだし、庶民感覚がわかるはずがない。
 原発だって危険だし、廃炉費用を含めれば高コストだし、核のゴミの処理もできないのに推進しているのは、電力業界のプッシュがあるから。
 ………………

 小池劇場
 朴槿恵問題
 もうひとつ加えれば、トランプ大統領の当選

 これらに共通しているのは<美味しい思いをしている既得権者に対する反抗>である。


※参照記事
 【小池VS都議会】小池都知事を救った傍聴席から救いの声(産経新聞)

コメント
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