平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

めちゃイケ~山本圭壱、地上波登場! 江頭2:50が山本圭壱の芸人魂に火をつけた!

2016年07月31日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 めちゃイケの極楽とんぼ・山本圭壱さんの復活。
 僕はパチンコ店での営業での江頭2:50さんとの絡みが面白かった。
 パチンコ店のステージでまったく受けない山本さん。
「面白くないぞ」
「スベってるぞ」
「ブタのモノマネやれ」
 山本さんが何かを言うと、クラッカーが炸裂して邪魔をする。
 これらはすべて番組の仕込みで、敢えて試練を与えているのだが、いつキレてもおかしくない状況。
 しかし、山本圭壱は耐えた。
 これは大したもの。
 しかし、これだけでは芸人として物足りない。
 たとえ仕込みの観客であっても彼らを自分の芸でねじ伏せ、笑わせるのが芸人の凄みだろう。
 この点で、山本さんは牙を抜かれている。

 ところが、江頭2:50さんの登場でステージの空気が変わった。
 熱くなるステージ。
 巻きおこる笑い。
 ねじ伏せられる観客。
 これも仕込みと言ってしまえば、それまでだが、これが芸の力だろう。
 江頭さんは〝パチンコ営業キング〟と言われているほど、全国のパチンコ店を営業でまわっているらしいが、江頭さんには覚悟がある。
 テレビなんかに期待せず、アングラ芸人として生きている。
 一方、山本さんは、この後の言動に見られるとおり、テレビに未練があるようだ。
 いつかめちゃイケからお声がかかると思っている。
 これでは江頭さんに勝てるわけがない。

 こんな中途半端な山本圭壱に江頭さんはビンタを入れた。
「今日は俺が火をつけて昔のお前に戻してやる」
 そしてラップ対決。
 江頭さんは、
♪俺はこの前捕まった。その前トルコで捕まった。
 日本の罰金20万、トルコの罰金75円♪(笑)
 盛り上がる会場。
 これに対して山本さんは、
♪俺は10年前なぜかいなくなった。
 その理由を知りたいか?
 こっからは勘弁して下さい♪(笑)
 かつての芸人・山本圭壱が復活した瞬間だ。
 ほんの一瞬だったが、山本さんはかつての自分を取り戻した。

 芸人の凄み。
 地獄を見た山本圭壱さんには、これを見せてほしいと思います。
 これは、平凡に生きているわれわれ一般人にはまったくないもの。
 まずは相方・加藤さんとの極楽とんぼ全国ライブで復活するようですが、今後、どんな山本圭壱を見られるか楽しみにしています。

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大河ドラマ「風林火山」、燃えるぜ~川中島の合戦、謙信VS信玄の映像が美しい!(動画あり)

2016年07月29日 | 大河ドラマ・時代劇
 大河ドラマ「風林火山」の動画を見つけた。

 川中島の合戦!
 山本勘助(内野聖陽)に戦う意味を問う宇佐見定満(←緒形拳さ~ん・涙)!
「愚か者! 一国を滅ぼしてまで何のために戦うのか!?」
 この答えは後半に出てくるんだけど、この時、上杉の陣から白馬の武者が飛び出してくる。
 上杉謙信(GACKT)だ!

 鬼神のごとく武田の陣を突破していく謙信!
 カ、カッコいい!
 燃えるーーーー!
 謙信は一直線に武田信玄(市川亀治郎)の方に向かっている。
 信玄を助けるために後を追う勘助。
 しかし、謙信の馬足は速く、たちまち武田の本陣に迫る。
 本陣では微動だにしない信玄。
 まっすぐに迫り来る謙信を見つめる。
 そして……
 信玄に太刀を浴びせる謙信。
 これを軍配で受ける信玄。
 川中島の名場面だ!
 剣と軍配を交えること3回。
 決着がつかず、武田軍が救援に来たため、謙信は離脱する。

 一方、謙信の首を取るため追いかける勘助。
 先程の宇佐美定満の問いにはこう答える。
「生きるためじゃ! わが想うお人のためじゃあ!」
 おおっ!
 感動っ!
 このシーンは涙なしには見られない。
 数年後、この山本勘助が「真田丸」で徳川家康をやることになろうとは……!
 そして矢が刺さり、騎馬武者の剣で兜を弾き飛ばされて落馬。
 敵の足軽がまわりを囲み、何度も斬られるがそれでも戦う。
 まっすぐに白馬の武者の上杉謙信を見つめる。
 すべては、わが想う人のために。

 動画はこちら
 風林火山 GACKT謙信CUT(YouTube)

 こんな動画もあった。

 出陣に際して部下を鼓舞する謙信のシーンだ。
「運は天にあり。鎧は胸にあり。手柄は足にあり。
 何時も敵を我が掌中に入れて合戦すべし。
 死なんと戦へば生き、生きんと戦へば必ず死するものなり。
 運は一定にあらず、時の次第と思うは間違いなり。
 武士なれば、われ進むべき道はこれ他なしと、
 自らに運を定めるべし」(春日山城壁書)
 これの後に〝毘沙門天〟の旗が、〝乱れ龍〟の旗が掲げられる。

 様式美ですね。
 GACKTさんを謙信に起用したことといい、この作品には美しさがあふれている。
 旗もまた、この作品の魅力のひとつ。

 動画はこちら
 川中島へ出陣じゃあ(YouTube)

 こうして見ていくと、「風林火山」は名作だなぁ。
 画面にいるのは、男、男、男……。
 やっぱり大河ドラマの主人公は男がいい。
 GACKTさんの美しさと勘助の泥臭さの対照も秀逸。
 作り手のこだわりが随所にあふれている。

 
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家売るオンナ~白州美加、GO! ゆとり、パワハラ、ブラック企業の世の中に登場したアンチヒロイン!

2016年07月28日 | 職業ドラマ
 このドラマには連立方程式を解くような所がある。
 第3話では、
・物を捨てられない女と物を捨てたい男の関係をいかに回復させるか?
・建坪5坪、延べ床面積48㎡、三階建ての狭小住宅をいかに売るか?
 その解は、
〝物を捨てられない女を狭小住宅の三階に住まわせ、物を捨てたい男を一階に住まわせ、二階をふたりの共有スペースにする〟
 これで一気にふたつの問題が解決した。
 ドラマとしては単純明快ですよね。
 数学的で論理的で、ロボットのような三軒家万智(北川景子)のような主人公には合っている物語形式だ。

 今更ですが、〝家〟というのは、人を幸せにするものなんですよね。
 この作品を見ていると、それがよくわかる。
 これこそ究極の〝ホームドラマ〟!
 上手い! 座布団一枚!←自画自賛(笑)

 言うまでもなく、会社物、ビジネス物でもある。
「白州美加、GO!」
 有無を言わせず部下を働かせる。
 言い訳や弱音は聞き入れず、ともかくこき使う。
 確実に〝パワハラ〟で訴えられ、〝ブラック企業〟として吊るし上げられる命令だ。
 前クールのクドカンのドラマ『ゆとりですがなにか?』では、岡田将生くんの主人公は部下を強く叱っただけで左遷させられましたしね。
 脚本の大石静さんは、このような世の中に、敢えて<アンチヒロイン>をぶつけてきた。
 仕事でイマイチな視聴者に「ダメな者どうしで傷を舐め合うな」「甘えるな。サボるな」「まずは行動! GO!」と叱咤激励しているように思える。
 客のニーズをつかむというのも重要なことで、第2話では〝引きこもり中年〟、今回の第3話では〝物を捨てられない女と物を捨てたい男〟のニーズをつかんで売り上げに結びつけた。
 ものを売る基本って<住もう君>のような販促物じゃないんですよね。
 <住もう君>をつくった担当者は、机の上だけで仕事をしているだけで、客のニーズを見ていない。単なる自己満足に浸っている。

 というわけで、
 仕事でイマイチな僕としては、三軒家万智に「GO!」と尻を叩かれて、今日の仕事をがんばろうと思います。
 確かにウジウジしていてもサボっていても何も生まれない。

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大河ドラマの燃えるメインテーマと言ったら、「天地人」と「風林火山」ですよね!(動画あり)

2016年07月27日 | 大河ドラマ・時代劇
 大河ドラマのオープニングの名曲と言えば『天地人』と『風林火山』だろう。
 この二曲は、現在の都知事選を報じるテレビのBGMに使われたりもしている。
 何しろ勇壮でパワフルですからね。

 まずは『天地人』

♪パーパララ パーパララ、パッパッパー、パーパララ パーパララ、パッパッパー♪
 このキャッチーなメインテーマがいきなりドーンと来る。
 まさにベートーヴェンの第五『運命』みたいな感じで、これで聴衆の心はわしづかみにされる。
 その後に、太鼓が
 ダンダダ! ダンダダ!
 と打ち鳴らされる。
 カッケーー!
 燃えるぜ~!
 中間のゆるやかな第二テーマは美しい。
 優雅に穏やかな旋律が流れて、前半の勇壮さとは違った味わい。
 最初はバイオリン、次にハープ、ピアノ、そして管楽器が加わり、少しずつ盛り上がっていく。
 その第二テーマが終わると、前サビがあってふたたび!
♪パーパララ パーパララ、パッパッパー、パーパララ パーパララ、パッパッパー♪
 メインテーマが高らかに!
 おおっ、すごい!
 このパートにはピアノも入っている! 全然、聞こえないけど。
 YouTubeのコメント欄には、『オープニングは歴代大河でも出色の出来。オープニングはね……』(笑)というものがあったが確かに!

 それではお聞き下さい。

 天地人 オープニング(YouTube)

 ………………………………………………………………

 そして、『風林火山』

 まずはホルンの前奏があり、おとなしい展開。
 太鼓がタッタタタタ、タッタタタタと鳴り、バイオリンなどのストリングスがそれに続き……
 次に
♪タッタラター、タラタッタラターラー、タッタラター、タラタッタラターラー♪
 というこれまでキャッチーなメインテーマが登場!
 カ、カ、カッケー!
 涙!!!!!
 そして、チャラ~~ン! とパーカッションが効いた後、
 穏やかな第二テーマが展開される。
 ここはすべてのストリングスと管楽器が投入されて演奏されるから、穏やかな曲でも力強い。
 僕はこのメロディ好きだなぁ。
 そして、この曲がすごい所はサビ前で転調すること。
♪バーババ、バーババ、バーババ、バーババ-♪
 と重厚で重苦しいフレーズが続いた後、ティンパニーが雷のように打ち鳴らされ、
♪タッタラター、タラタッタラターラー、タッタラター、タラタッタラターラー♪
 のメインテーマが奏でられる!!!!!
 何だ、このカッコ良さはーーーーー!!
 燃えるぜ~~!
 ティンパニーのお姉さんも可愛い!

 それではお聞き下さい。

 「風林火山」メインテーマ(YouTube)


 大河ドラマのテーマ曲っていいですよね。
 聴いただけで作品のシーンがよみがえる。

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欅坂46~オダナナは<バラエティアイドル>の道を歩み始めたようだ。練乳を飲んで「あはっ!」(笑)

2016年07月26日 | アイドル
 24日に放送された『欅って、書けない?』の激辛女王コンテスト。
 激辛料理を食べた口の中の辛さを解消するために練乳をもらえる〝土田チャンス〟で、織田奈那がこんな顔を見せた。

 練乳をもらって、口の中にふくませて、十分にためて


「あはっ!」

 17日に放送された演技女王コンテストでは、足つぼを押されて、志田愛佳に「浜松の良いところは?」と問われて、痛がりながら

 
「みかん、みかん、みかん、みかん、みかん、みかん、みかん、みかん、みかん」

 今や完全に欅坂46のバラエティ担当になったオダナナ。
 もはやアイドルを捨てているようである(笑)
 おしとやかなお嬢様系の坂道シリーズの中では異質で、ファンが付きにくいかもしれない。
 しかし、オダナナは、運営側の意向もあったのだろう、こちらの道を選んだ。
 大声コンテストでも〝土田さんにひと言〟というお題で、「いつもイジってくれてありがとう!」だもんね(笑)

『KEYABINGO!』でもMCに重宝がられている。
 困った時の織田。
 オダナナに振れば、何かが返ってくる。
 電気のビリビリイスに座れば見事なリアクションをするし、カラオケ「ワンナイト・カーニバル」で「エンジェル」と合いの手を入れるし、ゲームで負けて年上チームがバカにすると「ああ? 何だとポンコツ!」と返す。
 MCの三四郎・小宮さんがフリで失敗すると、「しっかりしろよ、小宮」(笑)
 まあ、これはフロアディレクターのカンペで言わされているんだろうけど。

 というわけで、〝可愛いアイドル〟を捨て、〝バラエティアイドル〟を目指すことにしたオダナナ。
 まあ、正解だと思いますよ。
 世間には〝可愛いアイドル〟は山のようにいますからね。
 ただ一方で、バラエティの世界では〝女芸人〟というメチャクチャ面白い連中がたくさんいる。
 アイドルで成功した指原莉乃のようなケースは本当にまれ。
 ただオダナナがラッキーなのは、土田晃之さんが近くにいること。
 何しろ土田さんは「さしこのくせに」で指原莉乃をタレントとして鍛え上げましたからね。

 正統派アイドル、モデル、女優、バラエティ……。
 織田奈那に限らず、それぞれが自分の目指す道を歩み始めた欅坂46。
 今後もたくさんの困難があるでしょうが、どのように坂道をのぼっていくのか楽しみです。

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真田丸 第29回「異変」~わしは壊れてしまったのか? 死にとうない、死にとうない。

2016年07月25日 | 大河ドラマ・時代劇
 秀吉(小日向文世)の老いの描き方が上手いなぁ。
・寝小便
・少し前に言ったことを忘れてしまう。
・家康(内野聖陽)を二度呼びつけて同じことを言ってしまう。
・生せんべい、ビスケットで癇癪を起こす。
・情緒不安定 「死にとうない。死にとうない」と泣き出す。
 これらは〝老い〟に関して誰もが抱く不安だから怖いんですよね。
 決して秀吉だけのことではない。
 同時にあんなに栄華を誇った秀吉がこうなってしまうのかという人間の哀しさ。
 まさに諸行無常。
 そして慶長伏見の大地震。
 これで視聴者はドーン! と完全な不安の中にたたき落とされる。
 秀吉と同じ目線で恐怖する。
 ラストに大地震を持ってきた所が上手い仕掛けですよね。
 そう言えば、秀吉のせりふの中に「わしは壊れてしまったのか?」というせりふがあったっけ。
 人間の根源的な恐怖って、〝壊れてしまう〟ことなんですよね。

 信繁(堺雅人)と信幸(大泉洋)の次のやりとりも上手い。
「もし世が乱れて、その時に徳川につくことが真田を利するならば俺は迷うことなく徳川につく。
 源次郎、お前はいささか豊臣家に深入りし過ぎたようだ。
 お前は真田家のために太閤殿下のおそばにいるのだぞ」
「かしこまりました」
「もう一度尋ねる。殿下のお具合はどうだ?」
「何も変わったところはございません」
 前半の信幸が言っていることを信繁が心から受け入れているのであれば、信繁は、「実はかなりお悪い」と秀吉の老いを報告するはずなんですよね。
 なぜなら、これこそが〝真田を利する情報〟だから。
 ところが信繁が言ったのは、「何も変わったところはございません」
 信繁は真田の利益よりも豊臣の利益を優先している。
 信幸もそんな弟のことを理解しているから、「今後も殿下のご様子を逐一伝えるように」と一応、飲み込み、最後に「すべては真田のため」と念を押す。
 本当にお見事ですね。
 兄弟のスタンスの違い、ぶつかり合いを静かなやりとりの中で的確に描いている。

 昌幸パパ(草刈正雄)はエネルギーの行き場をなくしているようだ。
 吉野太夫の所に通うが、どこか満たされていない様子。
 昌幸は平和な世の中で居場所を見い出だせていない。
 出浦昌相(寺島進)がそうであるように、実は戦いを求めている。
 その代替え行為が〝難攻不落の城〟を造ることだった。
 伏見城普請について昌幸は目を輝かせて信幸に語る。
「何だ、これは? このような平城では一気に攻めつぶされてしまうではないか。
 お前の目はどこについておるのじゃ。
 この高台に出城を造るのよ。これで東と北の敵を寄せつけぬ。
 なぜ、そこに気づかぬ?
 明日からわしが自ら普請場に立つ!
 この真田安房守が難攻不落の城を造ってみせる!」
 昌幸が燃えた瞬間だ。

 なお、このせりふには嫉妬に燃える母上・薫(高畑淳子)のツッコミ付き!
「このような平城では一気に攻めつぶされてしまうではないか」←「初めて(図面を)ご覧になるようでございますね」(笑)
「明日からわしが自ら普請場に立つ!」←「やっぱり立っていなかったではないですか!」(笑)
 そうです、母上、昌幸は吉野太夫の所に通っていて城普請にほとんど関わっていなかったのです……。

 最後はきり(長澤まさみ)。
 春(松岡茉優)にこう言われる。
「源次郎様からよくお話は伺ってます。
 どこへ行ってもうっとうしいと言われる、きりさんですね!」←うっとうしい!(笑)
 一方、きりは春を見て、
「わたしとお梅ちゃんの良い所を兼ね備えている」←前向き(笑)
 こんなきりですが、キリスト教への関心があるようです。

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時をかける少女 第3話~悲しいね、せつないね、罪だね。未羽、吾郎、翔平、それぞれの青春

2016年07月24日 | 学園・青春ドラマ
 吾朗ちゃん(竹内涼真)、つらいね……。
 幼い頃から好きだった女の子が目の前で告白され、告白を受け入れ、キスされる。
 こんな悲しいことってないだろう。
 未羽(黒島結菜)が吾郎を呼ぶ時は〝吾郎ちゃん〟
 彼女にとって吾郎は幼なじみであり、良き友達でしかない。

 未羽はせつないね……。
 次回以降の展開になるのだろうが、翔平(菊池風磨)は未来人、いずれは別れなくてはならない。
 未来人がずっと過去にとどまっていると病気になってしまうみたいだし。
 翔平が未来に旅立つ時は、関わった人間の記憶を消去しなければならないから、未羽の心の中から翔平はいなくなる。
 大好きな人との思い出がぽっかりと抜けてしまう。
 そんな未来が近い将来やって来ることも知らず、一瞬の記憶を焼きつけようとカメラのシャッターを切る未羽がせつない。

 翔平は罪だね……。
 当初はどんなものかを体験したくて始めた恋愛。(=未来には〝恋愛〟という概念がないらしい)
 だが、どんどん未羽を好きになっていった。
 しかし、いずれは別れなくてはならない。
 別れることがわかっていて〝恋愛〟を始めるのは罪だよ、翔平。
 記憶を操作して、吾郎と未羽の思い出を自分との思い出にしてしまったのも罪。
 翔平は過去に干渉しすぎた。
 結果、彼は〝未来に戻る〟か〝未羽〟かの選択を迫られることになる。

 青春してますね。
 筒井康隆の原作を上手くアレンジし、キャラクターを掘り下げて、見事な青春物語にしている。

 今回(第三話)の学園祭のエピソードも青春。
 黒島結菜さんが出た『ごめんね青春!』の駅伝大会のエピソードでも描かれていましたが、実は物事って無難に終わるより〝失敗〟があった方が楽しくて記憶に残るんですよね。
 今回のことはクラス全員の心に〝楽しい思い出〟として、しっかり刻まれたに違いない。
 まして学園祭の後は海辺でバーベキューして、告白があってキスですからね。
 こんなキラキラした青春って滅多にない。
 でも、この思い出も翔平がいなくなる時、消去されてしまうのかな?
 いや、こんな美しい記憶は、きっとみんなの心の奥底に残っているはず。
 記憶を操作できる未来のテクノロジーなんか関係なく、きっといつかよみがえる。
 この作品、タイムリープがモチーフですが、実は〝記憶〟がテーマなんですよね。

 最後に、未羽がタイムリープから戻ってきた時に発する「んにゃ!」にハマっています!(笑)

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暴力!沖縄高江のヘリパッド建設~「力による現状変更を認めない」安倍政治が同じことをしてる

2016年07月23日 | 事件・出来事
 沖縄・高江のヘリパッド建設。
 かなり暴力的で、強権的なことがおこなわれているようだ。

 現地を見た人のツィートに拠れば、
『高江まとめ 警察車が市民を轢き機動隊が車を逃がし 救急搬送 機動隊に襲われておじいさま心臓発作搬送 安倍政権1000名機動隊派遣、排除で女性が首絞められ3名救急搬送 165台車止め抵抗、県議会工事中止意見書を国へ 県も防衛局申し入れ』

 安倍の卑怯な所は、こういうことを参議院選挙が終わったと同時に始めることだ。
 理由は、国民に<自分たちが強権的で、平気で国民を弾圧する政権であること>を見せれば選挙結果に影響するから。
 選挙の時は<アベノミクス>を訴え、選挙が終わると<憲法改正>を言い出すのと同じ。
 安倍首相は中国をこう非難する。
「力による現状変更は認めない」
 そのとおりだと思う。
 だが、首相が沖縄でやっていることは何だ?
 中国がやっていることと同じじゃないか?

 先日の参議院選で沖縄の民意は示された。
 島尻大臣の落選。
 <沖縄はあらゆる基地建設にNO>なのだ。
 そんな民意が示されたのに工事を強制的におこなうって、どういうこと?
 これじゃあ、民主主義でも何でもない。
 政府はこの件について話し合いを持つべきだ。
 暴力ではなく、話し合いで解決の方向を見出すべきだ。

 マスコミもこのことを伝えないね。
 昨夜の報ステでも映像を流すだけでコメントもなくスルー。
 ひき逃げのことも救急搬送のことも伝えないし、高江の人が何に怒り、反対しているかも伝えない。
 昔の報ステならもっとツッコんだ報道をしてたぞ。
 権力を批判するのがマスコミの仕事だろう。

 沖縄は国内にある米軍基地の70%を引き受けてくれている。
 高江にヘリパッドが出来れば、これまで以上にヘリコプターの音に悩まされることになる。
 その騒音は昼も夜も関係ない。
 オスプレイが落ちてくるかもしれない。
 そんなことを考えると、僕は、安倍自民党が嫌いだとか関係なく、心を痛めてしまう。
 だって、自分の家の近くがそうなったらイヤだから。
 現実にそんな場所で生活されている方はさぞつらいだろうと想像できるから。
 70%も基地を引き受けてもらっていることも申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
 本土の人はもっと沖縄に目を向けるべきだと思う。

※追記
 報ステの富川悠太さん。
 あなたの報道姿勢は<現場に行き、現場でつらいめに遭われている人に寄り添うことだ>と聞きました。
 だったら沖縄高江に行って、もっと深く取材して下さい。

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追悼・大橋巨泉~ジャズ、俳句、反戦! 終戦になって思ったのは、これで遠慮なくジャズが聴ける!

2016年07月22日 | 監督・俳優・歌手・芸人
「ミジカビノ キャプチリトレバスギチョビレ スギカキスラノ ハッパフミフミ」
 大橋巨泉さんの、パイロット万年筆の有名な詞である。
 これはカメラを前に、ぶっつけ本番に即興で作ったものらしい。

 巨泉さんはジャズの人である。
 だからジャズの即興演奏のようにこうした言葉をアドリブで生み出す。
 こうした言語感覚はタモリさんもそうだが、タモリさんもジャズの人。
 巨泉さんは、ジャズ、早稲田大学、芸能界の先輩だったこともあり、「おい、タモリ」と呼び捨てにしていたが、タモリさんは大橋巨泉の系譜の人だと言っていい。

 俳句の人でもあった。
〝巨泉〟は俳号。
 早稲田大学に在学中は、戦前から伝統のある俳句研究会に入っていた。
 その後輩には、寺山修司がいて、ケンカをしたらしい。
 寺山修司が〝黒人悲歌 厨(くりや)で母が籾(もみ)ふむ音〟という俳句を作った。
〝黒人悲歌〟とはジャズのことである。
 寺山修司は、母親が籾を踏む音とジャズが同じだ、と表現したのだが、これに大橋巨泉が噛みついた。
「君はジャズがどういうものか知ってるのか。単なる観念語として持ち出してきたのでは話にならん。厨とジャズがどうして結びつくんだ?」
 これに対して寺山は、
「東北の厨をあなたは本当に知っているんですか? 東北の厨を知らずに言っているあなたこそ、厨を観念語でとらえているんではないですか?」
 と反論したと言う。
 そして、巨泉さんは寺山修司の才能を知ってこう思った。
「こいつにはかなわない。俺の俳句とこいつのとでは格が違う」

 巨泉さんの父親は個人主義者で、強い反戦意識を持っていたらしい。
 戦争の真っ最中に「この戦争は負ける」と叫び、特高警察に捕まって拷問を受けた。
 顔を腫らせて帰ってくると、父親は幼い巨泉さんにこう言ったという。
「映画で見ると、アメリカじゃ、みんな自動車に乗っている。日本じゃまだ自転車じゃねぇか。そんな国がアメリカと戦争をして勝てるわけねぇ。この戦争は負ける。東条英機は間違っている」
 当時、皇国少年だった巨泉さんはこの父親の言葉に違和感をもったらしいが、南方に出征していった父親が残していったジャズのレコードを聴いてこう思ったという。
「解放感に満ちた、何と素晴らしい音か……」
 そして終戦になって、いの一番に思ったことは、
「これで、ジャズが遠慮なく聴ける!」
                             ※参照資料『早稲田青春無頼帖』(大下英治/読売新聞社)

 ………………………………………………………………………………………………………

 大橋巨泉、永六輔、野坂昭如、菅原文太、愛川欽也……。
 この数年で、戦争の悲惨を知る人たちが次々に亡くなった。
 逆に戦争を知らない安倍晋三坊ちゃん、特高警察の父親を持つ高村正彦や日本会議の面々など、戦前の亡霊たちがどんどん湧いて出ている。
 で、僕は、大橋巨泉、永六輔、野坂昭如、菅原文太、愛川欽也が好きなんですよね。
 明るいし、カルチャーしているし、生き方がカッコいい。
 大橋巨泉、永六輔、野坂昭如、菅原文太、愛川欽也に憧れた人間としては、微力ながら、彼らの遺志を引き継ぎたいと思っています。
 これは理屈ではなく、体に染みついた感覚。

 大橋巨泉さんのご冥福をお祈りいたします。

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家売るオンナ 第2話~この提案はあなたが生き延びるための最強サバイバルプランです

2016年07月21日 | 職業ドラマ
 三軒家万智(北川景子)は20年引きこもりの息子・良樹(ビビる大木)に言う。
「このままではあなたは餓死します。
 この家に住み続けた場合、あなたの最大引きこもり期間は9年10ヶ月。
 その後は月11万円を自力で稼がないと生きていけません。
 それを回避するためには賃貸マンションをご両親に購入していただき、引きこもり大家となって生きていけるライフラインを整えるしかないのです。
 この提案はあなたが生き延びるための最強サバイバルプランです」

 正論ですね。
 庭野(工藤阿須加)のように〝引きこもりは悪いこと〟〝外に出して社会と関わりを持たせなくてはならない〟と言うのは、一方的な価値観の押しつけ。
 だから三軒家万智は庭野に言う。
「このご夫婦はわかっている。
 20年働いたことのない四十半ばの男を無理矢理外に出したって何も出来ないということを。
 つまらない常識や狭い価値観でものを言うな!」

 現在は生き方が多様化しているんですよね。
 昔なら〝会社に入って給料を稼いで家族をつくる〟というのが一般的だったのだが、そうでない生き方がどんどん出てきている。
〝他人と上手くコミュニケーションできない人〟〝お金を稼ぐ能力がない人〟もいる。
 そういう人たちにとって社会で生きていくことは、とても苦しくてハードだ。
 なぜなら社会は〝コミュニケーション能力のある人〟〝お金を稼げる人〟を優秀とするからだ。
 良樹もそうした社会に傷つき、ドロップアウトしてしまった。
 しかし、引きこもりの良樹にも生きる権利はあるし、生きていかなくてはならない。
 そんな良樹が生きていくためにはどうするか?
 答えは「ひとりでも生きていけるライフライン」を確保すること。

 この点で、三軒家万智はやさしいですね。
 しっかり良樹のことを理解し、彼がどうしたら幸せに生きていけるかを考えている。
 実際、彼は〝引きこもりのニート〟から〝引きこもりニートの大家さん〟に変わった。
 これだけでも大きな変化だ。
 そして後日談。 
 3年後、良樹はブログに書いた〝引きこもりニートの大家さんのサバイバル術〟が大ヒットして書籍化され、テレビの取材を受けるほどに。
 人生何があるかわからない。

「つまらない常識や狭い価値観でものを言うな!」
 社会というのは、つまらない常識や狭い価値観をどんどん押しつけて来る。
〝引きこもりニートの大家さん〟だって、ひとつの生き方なのに、「いや、違う」「そんなことズルい」「人は社会に出て苦労すべきだ」と否定してくる。
 安倍首相の<一億総活躍社会>だって、裏を返せば「日本人全員が働いて、国のGDPをあげろ。お国のために税金を納めろ」ってことだよなぁ。

 大切なのは人の多様性。
 人にはそれぞれに生き方があり、幸せがある。
 価値観が同じの画一的な社会は息苦しい。

 
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